2010/06/05 - 2010/06/05
80位(同エリア382件中)
ベームさん
6月5日、12日目。
午前中トゥールの町を歩いた後シュノンソー城に行きました。鉄道でほんの20分ちょっとです。その後トゥールに戻り一泊します。
シュノンソー城の起源は13世紀マルク家が築いた城塞。16世紀はじめに国王の財務官トーマ・ボイエが買取り、その妻カトリーヌ・ブリソネが1513年それまでの城塞を取り壊し建てたのがいまの城。以後代々の持ち主に6人の貴婦人がいたため、「6人の奥方たちの城」と呼ばれている。
すなはち、カトリーヌ・ブリソネ、ディアーヌ・ド・ポワティエ(アンリ2世の愛妾)、カトリーヌ・ド・メディシス(アンリ2世の妃)、ルイーズ・ド・ロレーヌ(アンリ3世の妃)、ルイーズ・デュパン(徴税官デュパン夫人)、マダム・ブロオーズ。
1559年アンリ2世が不慮の事故で死ぬと未亡人となった妃カトリーヌ・ド・メディシスは憎っくきやつめと早速ディアーヌ・ド・ポワティエをシュノンソー城から追い出し自ら城主に納まった。
写真はシュノンソー城マルクの塔。
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス
- 航空会社
- ANA
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トゥール:サン・ガシアン大聖堂とトゥール美術館。
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トゥール美術館。
17世紀のトゥール大司教の館。マンテーニャ、ルーベンス、レンブラントなどの絵画を所蔵。 -
トゥール美術館。
フィリップ「キリスト」。
以下収蔵品の幾つか。 -
トゥール美術館。
マンテーニャ「オリーヴ園のキリスト」。
新約聖書の名場面。オリーヴ山の麓ゲッセマネで死を覚悟して神に祈るキリストの横で眠りこける3人の使徒、ヨヘネ、ペテロ、ヤコブ。キリストから3回も起きているようにと諭されたが3回とも眠ってしまう。 -
トゥール美術館。
マンテーニャ「キリストの復活」。 -
トゥール美術館。
エドガー・ドゥガ「キリスト磔刑図」、マンテーニャの模写。 -
トゥール美術館。
ユーディット?。 -
トゥール美術館。
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トゥール美術館。
水浴のバテシバ?。 -
トゥール美術館。
ジャン・ロー「バッカスの巫女に扮したメール・プレヴォスト」。
人気の女優でした。 -
トゥール美術館。
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トゥール美術館。
17世紀の銅板(エッチング)画家アブラハム・ボスの作品を集めた部屋。 -
トゥール美術館。
アブラハム・ボスの銅版画。五感:視覚。 -
トゥール美術館。
アブラハム・ボスの銅版画。五感:聴覚。 -
トゥール美術館。
アブラハム・ボスの銅版画。五感:味覚。 -
トゥール美術館。
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トゥール美術館。
ナッド「受胎告知」、「東方3博士の礼拝」。 -
トゥール:サン・ガシアン大聖堂。
13~16世紀にかけ建設されたトゥールのシンボル。ステンドグラスが素晴らしい。トゥールで生れたバルザックの「人間喜劇」の舞台になっている。ほかにもバルザックは「艶笑滑稽譚」のなかでこの地方一帯のカトリック司教、修道士、貴族たちの女たらしぶりを皮肉たっぷりにおかしく描いている。ラブレー、デカルトもこの地方の生まれ。 -
トゥール:サン・ガシアン大聖堂。
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トゥール:サン・ガシアン大聖堂。
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トゥール:サン・ガシアン大聖堂。
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トゥール:サン・ガシアン大聖堂。
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トゥール:サン・ガシアン大聖堂。
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トゥール:サン・ガシアン大聖堂。
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トゥール:サン・ガシアン大聖堂。
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トゥール:サン・ガシアン大聖堂。
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トゥール:サン・ガシアン大聖堂。
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トゥール:サン・ガシアン大聖堂。
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トゥール:サン・ガシアン大聖堂。
足(腰)を引き摺りながら一旦ホテルに戻り、一休みしてシュノンソーに向かう。 -
シュノンソー駅。
駅舎も何も無い無人駅。シュノンソー城の入口はほんの数分。
ロワールの城廻はパリ、トゥールから1日のバスツアーが出ているがせいぜい3箇所を慌ただしく言葉の分からないガイド付で周るだけと思いますが、トゥールかブロアで1泊すればシュノンソー城、アンボワーズ城、ブロワ城を鉄道で、シャンボール城、シュヴェルニー城をブロアからのシャトルバスでマイペースで周れるのでこちらのほうをお勧めします。 -
シュノンソー駅。
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「シュノンソーの貴婦人たちのギャルリー」。
シュノンソーの貴婦人たちの蝋人形館の看板。
1518年のルネサンスから1918年の世界大戦終了までのシュノンソー城の歴史が展示されている。
カトリーヌ・ブリソネ、ディアーヌ・ドゥ・ポワティエ、カトリーヌ・ド・メディシス、マリー・スチュアート、ルイーズ・ドゥ・ロレーヌ、マダム・デュパン、マダム・プロォーズと7人の名がある。普通6人の奥方というときはマリー・スチュアートは入っていない。
スコットランド女王マリー・スチュアートはアンリ2世とカトリーヌ・ド・メデイシスの間に生まれた王太子フランソワ2世の妃でフランス王妃にもなったが、フランソワ2世の死後スコットランドに戻った。後にイングランド女王エリザベスにより処刑され悲劇の女王といわれる。 -
入口からシュノンソー城に続くプラタナスの並木道。左右には美しい森が広がっている。
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シュノンソー城。
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シュノンソー城。
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シュノンソー城。
前が開けて最初に目に入る光景。 -
シュノンソー城。
マルクの塔。13世紀当初の城塞の遺跡。 -
シュノンソー城。
修理中なのが残念。しかし度重なる修理があってこそ今に昔の物を見ることが出来るので。 -
シュノンソー城とシェール川。
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シュノンソー城。
シェール川とディアーヌ・ド・ポワティエの庭園。 -
シュノンソーのシェール川。
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ロワール川の支流シェール川とシュノンソー城。
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シュノンソー城。
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シュノンソー城とディアーヌ・ド・ポワティエの庭園。
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シェール川に姿を落とすシュノンソー城。
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シュノンソー城。
ディアーヌ・ド・ポワティエの庭園。 -
シュノンソー城。
カトリーヌ・ド・メディシスの庭園。ディアーヌのに比べるとこじんまりしている。 -
全景。絵葉書より。
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シュノンソー城。
城の入口の木製の扉。ボイエの妻カトリーヌ・ブリソネ家の紋章。フランソワ1世の頃のもの。 -
シュノンソー城。
入って直ぐの礼拝堂。 -
シュノンソー城。
護衛の間。16世紀フランドル製のタピスリー。 -
シュノンソー城。
護衛の間。 -
シュノンソー城。
ディアーヌ・ド・ポワティエの居室。アンリ2世の愛妾。1499~1566年。
暖炉の上の絵はカトリーヌ・ド・メディシス。アンリ2世の愛妾の部屋にアンリ2世の正妻の絵があるのはどうしてだろう。死後は恩讐の彼方にということかな。 -
カトリーヌ・ド・メディシスの絵のある暖炉。
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カトリーヌ・ド・メディシス。
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シュノンソー城。
ディアーヌ・ド・ポワティエの居室。ムリリョ「聖母子」。 -
シュノンソー城。
緑の書斎。アンドレア・デル・サルト「聖家族」。夏目漱石の「吾輩は猫である」に出てくるアンドレア・デル・サルトが実在の画家でしかもここでその絵にお目にかかるとは驚いた。 -
「聖家族」。
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シュノンソー城。
緑の書斎の天井。オーク材で1525年製作。 -
シュノンソー城。
回廊。 -
シュノンソー城。
回廊。カトリーヌ・ド・メディシスが1577年、シェール川に掛かっていた橋の上に造らせたもの。60m。 -
シュノンソー城の回廊。
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シュノンソー城。
厨房。 -
シュノンソー城。
厨房。 -
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シュノンソー城。
厨房。 -
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色々な鍋類。
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シュノンソー城。
フランソワ1世の居室。 -
シュノンソー城。
フランソワ1世の居室。16世紀イタリア製のキャビネット。 -
シュノンソー城。
フランソワ1世の居室。ル・プリマティス「狩の女神ディアナ姿のディアーヌ・ド・ポワティエ」。1556年製作。 -
ディアーヌ・ドゥ・ポワティエ。1499〜1566年。
WEBより。
美しいですね。
1538年頃から1559年のアンリ2世の死まで彼女はアンリ2世の愛妾であった。アンリ2世の死によりシュノンソー城を追われてからもディアーヌの人生は平穏であったという。 -
ディアーヌ・ドゥ・ポワティエ。
WEBより。 -
シュノンソー城。
フランソワ1世の居室。ファン・ロー「三美神」、ルイ15世の三人の寵姫がモデルといわれる。
三美神とはギリシャ神話のヴィーナスの侍女で愛、貞節、美を表している。格好の絵の題材で古来多くの画家が描いているが、有名なのはボッティチェリ、ラファエロ、ルーベンスなど。 -
シュノンソー城。
3階のホール。
その2に続きます。
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この旅行記へのコメント (4)
-
- パンジーさん 2013/09/04 18:26:47
- 充実の内容
- べームさん
ロワールの城めぐりはバスツアーでないと難しいと思っていたのですが
べームさんは個人で回られたのですね。
しかも本当によく勉強をしていらして、コメントの解説が素晴らしいです。
私は2年前のパリ・ベルギー旅行の最後に「ロワールの城めぐり」一日ツアーに参加したのですが、その時はガイドさんのお話が面白くて、移動も楽チンだし楽しかったはずなのに、今となっては、どのお城がどうだったのか名前すら思い出せないのです。
2年前の旅行記を完成させようと奮起中なのに、ロワール・・忘却の彼方。
情けないです・・・
ところで クリュニュー中世美術館の「一角獣と貴婦人」のタペストリーが素晴らしいとべームさんがおすすめしていたのを読みました。
なんと!それならば今、中之島の美術館に来ていて、ポスターをあちこちで見かけます。
べームさんのおすすめならば見てきますね。
パンジー
- ベームさん からの返信 2013/09/04 21:04:08
- RE: 充実の内容
- パンジーさん、
今晩は。
立て続けにご投票いただき有難うございます。
ロワールの古城巡り、最初はトゥール発の現地ツアーも考えたのですが聞いても分からない言葉でまくしたてられ、次から次と引き回されるよりは一人でゆっくり見て回れる方を選びました。あの地域は鉄道が走っており、旅行記にも書いたシャトルバスもあるので個人でも十分回れます。
パンジーさんのロワール古城巡りの旅行記の完成が待たれますね。>
>
「一角獣と貴婦人」、今大阪ですか。確かあれは5場面くらいで構成されていて大阪では全部が展示されているのか一部分だけか分かりませんが是非是非ご覧になってください。それは美しいもので特に貴婦人の美しさは素晴らしいものです。中世クリュニー美術館では薄暗い照明のもとに展示されていましたが大阪ではどんな展示の仕方なんでしょうね。今パリに行っている人は見られないのですね、可哀そうに。
ベーム
-
- rinnmamaさん 2012/11/01 09:19:36
- 参考にさせて頂きますね
- べームさんへ
なかなか訪問でか無くてごめんなさい。
ようやくフランスに入ってきました。
ドイツは又時々訪問しますね。
詳しいので見ごたえがあり時間をかけてみてメモを
取ってべームさんのブログは見ごたえ十二分です。
少しずつ訪問の輪郭が出来つつあります。
又質問に訪れます。 rinnmama
- ベームさん からの返信 2012/11/01 20:00:49
- RE: 参考にさせて頂きますね
- rinnmamaさん、
今晩は。
ドイツに引き続きフランスの旅行記にご訪問、ご投票いただき有難うございます。しかも丁寧にご覧いただいているようで恐縮です。
ドイツが2年間続いたので来年はフランスに行こうかなと考えています。色々計画するのがまた楽しみです。
rinnmamaさんの次回はどこでしょうか。慎重にご検討されているようなので楽しみです。
では、ベーム拝
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