2009/11/22 - 2009/11/22
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KOJI Takeさん
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【2009アモイ・永定の旅(1)】 アモイ散策
http://4travel.jp/traveler/kojitake/album/10406998/
のつづきです。
2日目、世界遺産の土楼のある永定に移動して、客家の住む家「土楼」を見に行きました。
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朝、早起きをして、ホテル近くの長距離バスターミナルへ。
パンと飲み物だけ調達して、バスに乗り込む。定刻6:50には出発した。
バスの乗車券は意外としっかりしたもの。 -
ほどなくして、アモイ島と本土を結ぶ長い橋を渡る。本土に入ってしばらくすると、景色はカーブの続く山道へと変化していった。
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やがて車窓からは、土楼が見えてきて、キタキタ!って感じで心のうちで盛り上がる。アモイから4時間ほどしてバスは永定民俗文化村に到着した。
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この旅では「できれば土楼に泊まってみたい」という気持ちがあった。
宿泊できる土楼として、あらかじめ目星をつけておいた「福裕楼」を探さなくては。
バスを降りた付近で、とある客引きのおじさんに声かけられる。
私:「福裕楼に行きたい」
おじさん:「こっちだ」
ところが、連れて行かれた場所は「福裕楼」ではなく、すぐそこに見える「環興楼」という土楼であった。ここも土楼ではあるけれど、ほとんど人がいなさそうでちと殺風景。 -
多少の快適性も求めてしまう私としては、やはり「福裕楼」とも比較してから決めたい。
私:「えっと、まず「福裕楼」に行きたいのだけど」
おじさん:「あー、あそこはやってない、クローズクローズ」
(※英語だか中国語だかわからないような言葉でそれらしきことを言っていた。)
もー、そんなわけないでしょ。
ここには泊まらない旨告げて、歩いていこうとすると、今度は
おじさん:「福裕楼は遠いからバイクに乗っていかないか?」
なんだ、やっぱりあるんじゃん。
ただ「福裕楼」は、すぐそこの民俗文化村の中にあるのだから、バイクに乗らねばならない距離なわけもないはずである。
歩いていく旨を伝えて強引にこの客引きおじさんから離れる。この一連のやりとりを通して、今きた「環興楼」に泊まる気はまったく失せてしまった。 -
さて、入場料90元を支払って民俗文化村へ入った。
この中に、多くの土楼が存在するが、観光施設化されているとはいえ、実際にそこで生活している人もいるようである。
そのあたり、なんというか不思議です。自分の家が、文化村の中にあって、観光施設のひとつになっているってどんな感じなのでしょう? -
文化村の中には、案内図がいたるところにあるので、迷うことはありません。
・・・のはずだったが、意外にも道に迷う。
「福裕楼」を見つけるのには少しわかりづらかった。 -
「福裕楼」は文化村の一番奥のほう(確かに少し遠い)に存在した。
しかし、入口と思われる場所(宿泊の看板の出ている付近)でしばらく待っても、宿主らしき人も誰も来ない。うーむ、どうしたものか。 -
ただ、土楼を見学しているうちに、「これは夜寒いかも」という予感を抱き、そのうち「ま、必ずしも泊まらなくともよいか」と気持ちが変わっていました(苦笑)
宿の主人を待ち続けるのも時間がもったいないし、次の土楼へ移動しよう。 -
ちなみに客家と土楼について、簡単に解説しておくと・・・
客家は、華北の黄河流域に住んでいた貴族の子孫で、中国での戦乱を避けて、華南へ移り渡ってきたという。そのたどりついた土地で、「お客さん」(=客家)と呼ばれてきたというわけだ。
客家の住む土楼には、数十〜百人にもなる血縁関係で結ばれている一族が住んでいる。 -
鮮やかな干し柿。
土楼の色に見慣れてきたころ、こんな色鮮やかな風景見ると、とてもステキな世界に思えてしまう。 -
「如昇楼」
永定で確認されている中で、もっとも小さな土楼。 -
のどかな散歩道、落ち着きます。
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落下にご注意!
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土楼は、外から見ると、窓こそあれどノッペラボウ。でも、その中に入ると、360度各部屋の入り口が並ぶ集合住宅。
外見とは対照的に、個人個人が見守られている温かい世界のように思えた。 -
例えば、吹き抜けのあるホテルだったりゲストハウスに泊まった時って、どことなくアットホームな雰囲気が漂うものだけど、こういう住居に住むなかで、安心感や一体感が芽生えるのか。いや、それとも客家の人たちの精神的な繋がりがこのような独特な住居を生んだのかもしれない。
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それにしても、内なる世界の中には、鶏も犬も猫も子供もみな家族(笑)
ちょっと奥まった土楼へ行けば、洗濯ものを干していたり、少女が髪を洗っていたりと生活感満載です。
カメラをぶら下げて、入り込んでいっていいものか躊躇してしまうが、ま、一応文化村の中だし大丈夫だろう・・・ -
民俗文化村の見学を終えて、来たときにバスを降りた場所(宿や食事処もこの一角にすべて集中している)に出る。飯を食べなくては・・・と思って様子を見ようとしたら、さっそく声をかけられる。すぐそこの「土楼人家」という宿の人であった。
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昼食の客引きであったが、ついでに部屋も見せてもらい、まあ悪くないので、ここを本日の宿に決めた。荷物を置き、昼食をいただく。
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壁には、土楼観光のコースが4つ貼ってあって、今日この後見て回るのにちょうどいい。高い場所から土楼を見渡す景色のある「田螺坑」の含まれるコースにしよう。(そのほかに、「裕昌楼」「承啓楼」を見学できる)
土楼は広い場所に点在しているので、アシが必要となる。
このコース、車だと300元、バイクタクシーだと150元だとか。
もうバイクの後ろにまたがるような疲れる旅をすることもない・・・と思いつつも、値段が倍違うと思うと、バイタクを選んでしまった。
まあ、雨も降りそうもないし、中国とはいえ山奥だから空気もきれい(だろう)し、風を受けて走るのもいいでしょってことで。 -
アジアでは珍しい、ちょっと太った人のバイクの後ろにまたがり出発。
実は後でわかったのだが、この人、MUSTAFAさん(http://homepage3.nifty.com/mustafa/)の旅行記に載っていた人と似ていました。いや、きっと同じ人なような。
バイタクというと、なんか危なっかしい気がするけど、後ろ振り向いたり、スピード出したりはしない。ただ運転しながら煙草は吸っていて、後ろに煙がくるのがちょっとつらかったけど。。。 -
最初に「裕昌楼」へ入る。規模の大きめな円楼である。
思いっきり観光スポットのせいか、円楼の中は大賑わい。 -
お茶でも・・・ということで、屋外に置かれた小さなテーブルに案内される。
お茶の試飲コーナーのようなもので、気に入ったら買ってくれと勧められるが、それは断ればしつこくされることもない。
テーブルで中国国内からの観光客と混ざってのお茶であるが、当然、日本人と分かった瞬間、注目される。なにせ日本人はもちろん欧米人観光客すらほとんどいないのです。 -
しかも、英語もほとんど通じないのだが、一人くらいは英語を話す人がいて、どこから来たか?学生か働いているのか?など聞いてきて、答えると周りの人に中国語通訳している。
ひとり旅か?と聞かれ、そうだと答えると、"You are brave!"だって(笑) そういや思いのほかバックパッカーらしき人も見当たらない。
もう少しのんびりしていてもよかったが、さすがに買わないのにお茶5杯もいただくのもなんなので、別れを告げて次へGO! -
次に向かったのは「田螺坑」。
まずは展望台にのぼり、上から全景を眺める。中央にある方楼を4つの円楼が取り囲んでいる。土楼とは違う、何か不思議な物体のようにも見える。宇宙からの衛星撮影で写ったのだとか。 -
「田螺坑」の中にも入りました。
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最後に帰り際に「承啓楼」に立ち寄る。
ここは、規模が大きい円楼で、外壁の外周が229mにも及ぶとか。内部にさらにもうひとつ円楼があって、二重構造になっている。 -
唯一、この土楼だけが、土楼の上の階を見学することが許されている。いわば、そこに住む人が玄関を出たときに映る光景を味わえるのだ。
(ほかの土楼は、宿泊者以外は上層階への立ち入りは禁止されている) -
廊下を歩くと木のぬくもりが感じられて、なんとなく落ち着く。
日常では、コンクリートのマンションで、お互い隣同士とも目を合わすことがない日常に慣れきっているけれども、もし東京にこういう作りのマンションがあったら意外に流行る? いや、そのためには住人同士の信頼関係が築けなければ難しいだろな。などとどうでもいい妄想をしてしまった。 -
上層階へ向かう階段。
足を踏み進めるたびに、ギシギシ(そんなにもろくはないだろうが・・・)音をたてるこの感覚。 -
バイクのおっちゃんに、撮影ポイントだよと勧められる。土楼と土楼の隙間。
屋根がぶつかりそう。 -
一応、記念写真らしきものも撮っておこう(笑)
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宿にもどったころには日も暮れてきた。まだまだ見てない土楼もあるけれど、明日はアモイに戻ることになる。バスの出発時間を調べ、朝7時台ので戻り、この旅もうひとつの目的、コロンス島に行こう。
山地のためか、気温がぐっと下がる。宿の部屋の暖房をかけ、暖かくしておかねば。この寒さで土楼に泊まっていたらやはり辛かったかも。。。
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