2008/09/21 - 2008/09/28
51位(同エリア136件中)
gumiさん
2008年9月20日〜9月28日まで神様と英雄の国ギリシャへ行ってきました。
3日目(23日)は世界遺産3つ目の【デルフィ遺跡】へ―――行く前に、そのデルフィ遺跡より発掘された、主に彫刻の展示されている【デルフィ博物館】へ向かいます。
デルフィ遺跡のすぐ下にあります。
撮影はフラッシュさえたかなければ全然問題無いのですが、デジカメをオートフラッシュにしてあると、室内なので大抵光っちゃうんですよね。
オジサンとかシャッター押して、うっかり光っちゃった事に驚いてる光景をよく見ました。
そして学芸員がすっとんできて「No flash!」と怒られます……。
ちなみに、変なポーズをつけて写真を撮っても怒られます……。
館内は結構広く、スケールの大きい展示物が多いので見応えがあり面白かったです。
- 同行者
- 友人
- 交通手段
- 観光バス
- 航空会社
- カタール航空
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
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-
近代的な建物の【デルフィ博物館】
コリントスの考古学博物館に比べて、広々としていてキレイ。
(コリントスの博物館の旧校舎的な雰囲気も好きですが。)
わたしたちと同様にデルフィの街に泊まっていたのか、すでに各国の観光ツアーの団体さんを何組も見かけました。
結構お年を召した団体さんもあり、入口まで階段を昇らなくてはならないのですが、その階段の手前でたむろしてガヤガヤと暢気におしゃべり。
その団体のガイドさんらしき人が、チケットを用意して振り返っても誰一人としてついてきていない(笑)
「Jesus Christ!(ちょっとーっ!何てことーっ!)」
と慌てて階段下を覗き込んで「Hurry!」を連呼してました。
ガイドさんには気の毒ですが、ちょっと面白かったです(^-^;ゞ
ツアーの団体で館内がみっしりになるので、空いているうちにゆっくりと見せてあげたいという配慮があるようです。
博物館脇に石造りの棺のようなもの。
彫刻も施してある、立派に見えるものなのですが、囲いもなく触り放題。
こういうとこ、ギリシャの遺跡って不思議です。 -
入口を入ってすぐに、デルフィ全景の絵がありました。
こんなカンジでパルナッソス山の斜面に、アポロン神殿を中心にした一大国家があったようです。
ここにギリシャ各地から、アポロンの神託を受けにたくさんの人がやってきたとのこと。 -
大きな青銅の鼎。
右のガラスケースの中に展示されている、何か怖い動物(?)の首が元々付いていた模様。
(後ろのオレンジ色の壁に復元図。) -
青銅の兜。
ぼこぼこ凹んだりしているところが、年季が入っているというかリアルというか。 -
アルカイックスマイルのアルゴスの兄弟像。
荷車を後ろから押してくれた、孝行者の兄弟に感激した母親が「どうかこの二人に何か最高の恩寵を…」と願ったところ、神様はこの兄弟に、
苦しみも悲しみも無い最上の平穏=死
を与えたのだそうだ。
…………ええっ!?
確かにこの世のいかなるものにも煩う事はもう無いかと思うけれど!
最高であって最悪なのでは?!
神様の考える事はわからない。 -
正面からの写真は多くあると思うので、後ろからの写真を。
-
木製だと思うのですが。
爪や足指の関節一つ一つのリアルさに、只々感嘆するばかりです。
本物より本物っぽい! -
表情豊か、楽しげなこの彫刻。
実はものすごく小さい!
タテ5cmくらい!
(5cmは大袈裟かも…)
古代ギリシャの人は手先が器用だったんですね〜。 -
武器色々。
鏃とか、槍の先とかだと思います。 -
コリントスの考古学博物館のスフィンクスは、割とコンパクトサイズだったなと思ったのは、デルフィのこのスフィンクスを見た所為。
大きすぎやしないかい?
デルフィのナクソスの柱(高さ12m)のてっぺんにあったとのこと。
威圧感ありすぎです。 -
多分、どこかのポリスの宝庫の一部かと。
どこにもメモを残してないので、憶測ですみません。
入口とその前に女神像。 -
これが↑の写真の予想図。
-
優しい顔をしているなぁ。
-
神殿のレリーフ。
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レリーフの一部で、トロイ戦争の場面とのこと。
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なんと『安全ピン』の原型とのこと。
衣服(布)を留めるのに仕様したんだそうです。
デザインも可愛い。
紀元前にすでに安全ピン! -
こちらは女性の髪留めや髪飾り。
オシャレだったんですね。 -
アポロン神殿のレリーフ。
先程のものより大きいです。 -
これが↑の写真の予想図。
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大理石に刻まれた文字。
デルフィ遺跡の方にも、びっしり文字の刻まれた石があります。 -
コリントス遺跡に続いてまた会ったね!
口から水の出る“雨樋”
コチラは「べぇ〜」というより「あが〜」ってカンジかな? -
こちらも高い柱の上にあった像。
円柱の上に薄衣を纏った三人の乙女。 -
デルフィ遺跡の目玉の一つ、“大地のへそ”と言われる【オンファロス】
どうやらこういう彫刻の施された石ではなく、この模様はオンファロスを保護する為にくるんであった羊毛を彫刻で再現したものらしい。
(羊毛は未発見)
ナニユエ“大地のへそ”かと言うと、
ゼウスがどこが世界の中心かを知るのに、天の両端(どこだ一体?)から鷲を飛ばし、その鷲同士がごちんとぶつかった場所というのがデルフィらしい。 -
立派な体躯を惜しげも無く披露しているのは、紀元前5世紀に活躍した陸上競技選手【アギアス像】
今で言うオリンピック5冠選手のようなカンジ。
当時、像になれるのは権力者だけだった中、彼の功績を讃え特別扱いで像が造られたそう。
でも、ちょっと筋肉とか美化してあるんだそうです(^-^) -
相変わらず大理石のドレープに見惚れてしまう。
これ、彫って造ったんだもんなぁ! -
質感まで再現するこの技術!
すごいな〜っ! -
「ああっ!あかちゃんが倒れているなんて哀しい像!」
と思ったら、現地ガイドさんが
「お昼寝している愛の神様エロスです」
とのこと。
ああ、びっくりした。 -
アンティノウス像。
ローマ皇帝ハドリアヌスの寵愛を受けていた美青年だったのですが、ハドリアヌスが「最愛の人の死によって(ハドリアヌス自身の)死は免れる」という予言を受けたのを知り、自分が死ぬことによって最愛の人が死なないにであれば……!と、彼は自らナイル川に身を投げたそうです。
けなげですね。
(男同士ですが…)
ハドリアヌスは大層哀しんで、帝国中にアンティノウス像を建てたり『アンティノウス座』とか星座作っちゃったりしています。
さすが皇帝、スケールが違う。 -
↑のアンティノウス像の発掘当時の様子。
こんなん土の中から出てきたら、そりゃあ驚くよ! -
デルフィ博物館最大の目玉【青銅の御者の像】
BC478年に作られたもので、シチリア島の僭主・ポリュザロスが奉納したもの。
1896年に発見されたそうですが、ほぼ完全な姿というのが売りらしい。
(でも、彼は大きな馬車像の一部。)
高いところに置かれていた像のようで、下からの目線を考えて造られているのだそうです。
(下半身が長い) -
ちょっとわかりにくいですが、ちゃんと“まつげ”があるんですよ!
(青銅製)
お目目ぱっちり! -
これが青銅の御者の全体像。
-
ガイドさんが「ほら、“うなじ”も綺麗なのよ!」とおススメされたので1枚。
天パな“うなじ”よりも、やっぱり服のドレープに目がいってしまう。 -
デルフィ全景の模型がありました。
上の大きい神殿がアポロン神殿です。
次はこの神殿跡を実際に歩きます。
(当時の参拝者と同じように、右下から入って登って行きます。) -
上から。
↑の写真では神殿で隠れて見えなかった劇場が奥に見えます。
では次は、博物館を出てデルフィ遺跡へ向かいます。
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