2005/07/22 - 2005/08/11
28位(同エリア50件中)
極楽蝶さん
コシツェの三日目=スロヴァキアの最終日はバルデヨフとプレショフ。
本当は二日間車を借りていて,この二つの町もレンタカーで行くつもりだった。しかし,前の晩ふと考えた。「クラクフへの夜行列車はコシツェ発23時25分。営業所へのチェックインは17時。6時間以上も何していりゃ良いんだ?? 夕飯食って,パブでビール飲んで,例の音楽に合わせる噴水を見ながら時間を潰す?」「無理だ。噴水は9時半には終わってしまう。そうすりゃ,またパブに戻ってビールか?」 ということで,「車は朝,営業所に返し,バスを乗り継ぎながらバルデヨフとプレショフに行った方が良い」という結論に。
朝,営業所に行くと大誤算。この営業所,自動車販売の会社が副業で行っているようで,ショールームの一角で営業をしている。今日の午前中はチェックアウトもチェックインも予定になかったようで,昨日のあんちゃんは別のオフィスで仕事をしているとのこと。販売所の人に頼んで呼んでもらったが,20分掛かるという。結局,あんちゃんが来たのは40分後。二日間の予定だったので,一日分に変える手続きなどに30分位かかって,無事終了。10時半までにはバスターミナルに戻り,出発できると思っていたが,ターミナルに着いたのは11時半過ぎ。今日はゆっくり時間があるとはいえ,これは痛い。
この遅れは後から効いてきた。12時ぐらいのバスでまずプレショフに,そこら乗り換えてバルデヨフに行ったが,バルデヨフに着いたのは午後2時頃,バルデヨフを観光し,町を出たのは午後4時半過ぎのバス。プレショフに着いたときは午後6時過。町はまだ明るいが,教会はミサで中に入れない。期待のワイン博物館は,まず町をちょっと見てからと思ったら,終了直前になってしまって入れてくれない。プレショフは”ぐるっと町を見た”ということで納得するしかなかった。
バルデヨフの旧市街もとても小さい。でも,堅固な城壁が残っていて,町の中心のラドニツネー広場も素朴さをよく残してる。さすがに世界遺産に登録された町だけはある。こう書くとさぞかしすばらしい町並みを期待するかもしれないが,ここの良さはそうではないと思う。”素朴”,この一言がここの良さだと思う。世界遺産に登録されたからといって多くの観光客が来ているわけでもない,それを目当てのおみやげもの屋が出ているわけでもない,観光という観点からすれば,つまらない町だ。でも,そのことが今の自分の価値や感覚と異なるこの空間に新鮮さを感じさせるのだと思う。この町には,あるいは広場には過去の時間が閉じこめられているような感じを受ける。
よくこんな町が残っていたものだと感心する。
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バルデヨフを取り囲む城壁
この写真の城壁はバスターミナルから旧市街へ入るところの城壁。
”分厚く堅固な”城壁が今でも町をほぼ一周取り囲んでのは珍しいのではと思う。昔,イギリスのヨークの町に行ったことがあり,ここも城壁が旧市街を取り囲んでいたが,ここのような”分厚く堅固な”ものではなかったと記憶している(ヨークの城壁はその上を歩るって一周できるのがとても良かった)。 -
聖エギディウス教会
教会としては規模も外側の装飾も大したことはないが,内部にある聖壇などには見るべきものがある。それらを見るとこの町の過去の繁栄を想像できる。
手前にあるは井戸か??? -
教会の前にあった鐘
この鐘に何の意味があるのか分からないが,分からないまま一枚パシャ。 -
聖エギディウス教会の聖壇
教会に入るとき撮影禁止があったようで,はじめは教会内で写真を撮るのを控えていた。双眼鏡で聖壇の彫刻を見ていると,ドイツ人の団体が入ってきてガイドの女性から内部にある装飾品について,説明を受け始めた。すると,そのうちの何人かはビデオカメラやカメラで教会内部を取り始めるではないか。「あれ?良かったのかな」と思い,入口に戻り確認したが,ダメな筈。ガイドの人も注意しなけりゃ,近くいる教会の関係者らしき人も何とも言わない。バッシ,バッシ,フラッシュを使っているやつもいる。
と言うことは「僕も撮って良いと言うことか!!」と理解し,教会内部を撮らせてもらった。
この聖壇,高さが17メートルもあるという。彫刻も非常に素晴らしく,ちょっとした財力ではこれだけのものは出来ない筈。レヴォチャでもそうだったが,普通に考えりゃ「なんでこんな田舎にこんなすごいもんがあるんだ」と思うが,おそらくそれが今のこの町とそのころのこの町の違い。豊かで金がなけりゃ,こんなすごいもんは出来ない。 -
聖エギディウス教会と旧市庁舎
ここがバルデヨフの中心地,ラドニツネー広場の真ん中。人がいない!!!
でも,この町はこのままであってほしい。
ピンク色っぽい外壁に赤い三角屋根が旧市庁舎。内部は町の歴史博物館になっている。聖像などで数体,大変に良いものがあったと記憶している。こちらの内部も写真撮影禁止。今度は本当にダメだった。 -
聖エギディウス教会と旧市庁舎 パート2
こういう角度から見ると,教会と市庁舎のバランスがとてもい。昔の人は調和を考えて設計,デザイン,大きさ,位置を決めたのかもしれないな。まるで仲の良い兄弟みたいだ。二人の時計もぴたりと合っている。
広場に出ているテラスは邪魔だが,逆に夏を感じさせるかもしれない。
余談だが,時計は3時50分を指しているけど,この時間で気温は30数度。ウィーンから毎日,こんな日が続いている。夜に少しは涼しくなり,熱帯夜みたいなことがないのが何よりの救い。 -
ラドニツネー広場
この写真は細長い広場の南側,ちょうど聖エギディウス教会の反対側から写したもの。何度も言うようだけれども,人がいない。だらかそのまま撮ったのでは”何にもない広場”としかならず「面白くないな」と思っていると,ウエイターのあんちゃんが前を横切ろうとした,「これは良い!!!」とすぐに構えて,パシャ。
このあんちゃんの御陰で画面にアクセントが出来たと思う。欲を言えば,もっと足が入れば,静的な広場に,動的なイメージが加わってよりよかったと思う。でも手の動きが少しはカバーしていてくれるかな。
改めてスナップ写真の難しさを感じた。 -
ラドニツネー広場に面した家
広場の東側の家。広場を囲む家はどれも綺麗なっている。おそらく,最近修理修復されたのだと思う。
どの家もカラフルで素敵だ。 -
壁に絵の描かれた家
これは広場の南側にある家。1階がアンティークショップになっている。
周りの家がどれも綺麗に修理補修されているのに,おそらくこの家は壁に描かれた絵のためか,外見は古いまま残されている。昔,この家にどんな人が住んでいて,この絵が何で描かれたかは分からないが,僕の一番気に入った家だ。
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