2004/02 - 2004/02
34位(同エリア50件中)
漣さん
夜9時をまわったころ漸くその町に辿り着いた。辺りは静まり返り人っ子一人いない。深々と降る雪の音だけが耳に届く。
白い雪に映る街灯の光。幻想的とも言える御伽話の様な光景が好奇心を刺激し、宿を見つけた後も暫くは眠りにはつけなかった。
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朝、目が覚めると昨日の雪は一層深さを増して白く染まる街。一歩進むごとに新雪を踏みしめる音が心地良く、期待の心を高めてくれる。
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歩いてもう数分で街の中心。密接して建ち並ぶ幾つもの教会が鉱山街として発展したかつての威光を今に伝えている。
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山麓に築かれた街。坂になった広場にて見つけた聖三位一体柱。その豪華さは当時の富裕さを伝えると共にペストの脅威がこの地まで及んでいたことをはっきりと示している。苛酷な労働環境によるペストの大流行の収束は如何ほどの喜びを与えたかを窺い知ることが出来る。
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市庁舎の入り口(裏口?)にて発見した世界遺産の碑。様々な技術を生み出し、ハプスブルク帝国に莫大な富をもたらした鉱山街、バンスカー・シュティアヴニツァは以下の基準で世界遺産に登録されている。
()バンスカー・シュティアヴニツァの都市・産業の複合体と周辺地域は近代まで続き典型的で特徴的な型とされた、重大な経済的重要性を誇った中世の鉱山都市の顕著な例である。
()操業停止と鉱山技師学校の廃止によりバンスカー・シュティアヴニツァの町は存在理由の大部分を失い、結果その特徴と都市構造は急激な衰退に対して脆くなっている。
※ユネスコのHPに記載されているものの私訳です。 -
丁度旧城のガイドツアーが開催される時間になっていたので参加することに。
が、この吹雪でしかも朝一番のツアーに参加する人などいるはずも無くガイドさんとタイマン勝負。スロヴァキア語対日本語&拙い英語、通じるはずも無い。 -
外に出るとさらに雪の勢いが強くなっていた。しかも傘も弾き飛ばされそうな風というおまけ付き。
しかし風景は本当に本から抜け出してきたようだ。 -
広場に戻り別の坂を上ること5分程で辿り着いた新城。16世紀ウイーンを包囲するまで力の増したオスマン=トルコはハプスブルク帝国の生命線の一つであるバンスカー・シュティアヴニツァに目を付けていた。
財宝を納めた教会は幾重にも防壁を付けたし防御を図った。それと同時に防御機能を高めたこの新城が築かれたとのこと。丘の上に建つ新城からは街が一望できる。 -
鉱山技師養成学校の本部も築かれ、欧州の名鉱山技師を数多く輩出したまさに「鉱山の地」。
しかし、1918年のオーストリア=ハンガリー二重帝国の崩壊によってその繁栄にも終焉が訪れる。裏道に入った途端姿を見せる、寂れたかつての中産階級の住宅群。
御伽話の世界の裏。バンスカー・シュティアヴニツァが訪れるものに見せる理想と現実の両面の世界。
降り止まぬ雪がこの街の神秘性と悲壮美をいっそう強くしていた。
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