2009/11/26 - 2009/11/27
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たかぎさん
平成21年11月末から12月初めに台湾を一周してきました。
ずーーっと昔に行って以来の台湾です。
気ままな旅が好きなので飛行機の切符だけで、綿密な計画はせず、
ホテルもその日にたどり着いた街の現地調達で。
台湾へ行きたいな、そう思ったのは幾つかあって
・よく見てるサーチナの台湾ブログで台湾の人が日本を賞賛してくれている。そして憧れてくれている。
http://news.searchina.ne.jp/topic/197.html
・サヨンの鐘や白団の故事を知った。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%83%A8%E3%83%B3%E3%81%AE%E9%90%98
http://www.owlbooks.jp/detail.jsp?ID=0282950383
・もうすぐ日本で上映が始まる『海角七号』のロケ地を訪ねてみたい。
http://www.kaikaku7.jp/
なにより日本語教育世代が75歳以上となり、もうあと少しでそんな人達の生の声が聞けなくなりそう。
そんな思いから始まった台湾の旅です。
表紙は日本統治時代の日本語で書かれた北投温泉の絵図。
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス タクシー
- 航空会社
- ANA
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-
予約はユナイテッド航空だったのですが、17時間の遅延となるそうで、代わりにほぼ同じ時刻の全日空に振り替えてくれました。
帰りのユナイテッドと比較して食事はおいしいし、座席ごとに液晶テレビが付いている。
って、いまどき日本発着の国際線において前方大型画面で全員同じ番組はベトナム航空くらいだよ、ユナイテッドさん。 -
夜の9時半に桃園空港着。リムジンバスで台北駅に到着したのは11時過ぎでした。
画像のように気温は20度です。 -
歩いて安いホテルが幾つかあるらしい華陰街へ。
ネットでよく出ている獅城大旅館は600元に値上がりになっていました。
その一本北にある細い路地に550間の電飾看板があったので、部屋を見せてもらい決定。
名称は迎賓旅社、ちゃちなフロントにあったホテルカードには台北市太原路23巷11号2階になってます。
料金先払い、お金を支払うとペットボトルの水をくれました。 -
部屋の中、その1
おんぼろです -
部屋の中、その2
テレビはケーブルテレビでNHKワールドも入ります。 -
部屋の中、その3
おんぼろだけど浴槽は付いています -
徒歩1分にセブンイレブンがあり、そこでパンと日本には普通には売っていなさそうなアスパラガスの飲み物を買いました。
食べて飲んでたら蚊に刺されました。
持ってきた蚊取り線香を焚いて寝ます。 -
翌朝です。
これがホテルと前の細い道。 -
一本南には獅城大旅館と金龍大旅館が向かい合っています。
-
朝ごはんを食べに歩いていたら吉野屋がありました。
牛丼90元は約240円ですね。
今回の旅では利用しませんでした。 -
地元の人で賑わっている店を発見。
ここで朝食を取ろう -
外の看板に出ている米漿というスープ?、15元
左の鮮肉包15元、そして焼き餃子の鍋貼が2つで12元の計42元は約113円。
米漿は甘いですね。
昔、子供の頃に食べたハッタイ粉みたいな味でした。 -
迎賓館ホテルに荷物を預けて街めぐりを始めます。
ここは台北駅近くにあった国父史跡紀念館。
台湾ではどうも記念は紀念と糸偏になるようです。 -
ちょっと歩いたら汗が出てきました。
昨夜の11時過ぎで20度あったので、温度は25度を超えている感じです。
日本を出る頃にそろそろ髪を刈ろうかなと思ってたので、伸びた髪で余計に暑く感じます。
すると路地裏に床屋さんを発見。
初の海外での散髪を体験することにします。 -
普通に丁寧に散髪してくれました。
席は見えている2つで、絵の左に洗髪専用の席がありそこでシャンプーもしてくれました。
時間はだいたい20分位で料金200元は約540円。
さっぱりしました。
この床屋さんは台北駅の南側、公園路28巷にありました。 -
タクシーに乗り総統府に行くことにします。
初乗りが70元。5元ごとにメーターが上がって90元で到着しました。約240円。 -
ここは昔、一度見ているはずなんですが・・・。
始めて見るように新鮮でした。
でかくて立派。
こんなすごい建物が日本の力で大正時代に建てられたんですね。 -
総統府の中は撮影禁止。入館前に持ち物検査とボディチェックがありました。
地下鉄で移動します。 -
西門に着きました。
地下鉄出口から左前方にレンガ造りの良い感じの建物が。 -
ズームで撮りました。
-
昼時でお腹がすいたなと感じていたら、路上で飲べ物屋さんのビラ配りをしてました。
それがここです。 -
渡されたビラです。
日本のとんかつ定食が99元。ご飯・味噌汁・漬物はお替り自由、そんなような言葉が出ています。
よっしゃ!
ここに入ろう。 -
午後1時少し前に二階の店内に入ると満席。
店員さんが「いらっしゃいませ〜」と迎えてくれました。(一人の店員が言うと他の店員も唱和して日本のようです)
でも日本語は通じません。
数分待って席が空きました。
とんかつ美味しい!
茶碗蒸しも美味しい!
味噌汁はちょっと薄い。
食べ終わって会計に進むと店員さんが
「ありがとーございました〜」、そして他の店員さんも唱和して対応してくれます
でもやっぱり日本語は通じませーん -
この西門町は台北に留まらず、台湾の若者の流行発信地とのことです。
また哈日族という日本大好き台湾人の聖地でもあるそうです
そういえばさっきのとんかつ屋さんで隣に座った20前後のカップル
僕が日本人と知ると片言の日本語と英語で色々質問してきました
他の国では
「自分の国になぜ来たのか、どこへ行く予定なのか」
「日本のどこへ行ったことがある、日本料理の○○が好きだ」
が多いのですが、このカップルやこの後に出会う台湾の人たちは
「日本で今一番流行っている歌・アニメ・ドラマはなにか」
「どんなタレントがブームなのか」
とより濃密な質問が多かったです
質問には
「個人的な回答だけど
『ブラックラグーン』
『秒速5センチメートル』
http://4travel.jp/traveler/fuji123/album/10327051/
『ひぐらしのなく頃に』
『狼と香辛料』
『夏目友人帳』だよ」
と話してメモ帳に漢字で書いて渡しました
この5作のメモは、これから10人以上に渡すことになります -
西門町はこんな感じです
-
さっきのとんかつ屋さんではお替りをしませんでした。
それはここの名物の麺を食べたかったから。
阿宗麺線西門本店です -
メニューはこれだけ
大が55元、小が40元、こちらは小です
そうめんのような細い麺にけっこう歯応えがあるキノコが入っています
正直言うと、個人的にはこんなに列を成すほど美味しいとは思いませんでした
不味くはないです
食べるスペースが全くないので上の画像のように、皆んな路上で食べています
お店の看板に出ていた営業日時は
月曜から木曜までが11時から22時半
金曜から日曜が11時から23時で無休とのこと
後記
上に「けっこう歯応えがあるキノコ」と書いてますが、たまたま見ていたテレビで紹介されてました
キノコではなくホルモンだそうです -
裏道を歩くとこんな看板の店が
「足マッサーヅ」「SPAマツーン」
わざとだろ、つかみを狙ってるだろ -
歩いてると台北の天后宮に来ました
-
ここには日本の弘法大師さんを祀ってくれています
-
更に歩いていると元気寿司がありました
ただ今キャンペーン中!
29元だと日本円で80円弱ですね -
レトロな街なみを復元したような路地がありました
まだ修復工事があちこちで行われています -
その中にはこんな場所も
韓国ソウル近郊の富川ファンタジックスタジオみたいです
http://4travel.jp/traveler/fuji123/album/10199656/ -
更に歩いて有名なお寺、龍山寺に着きました。
ここをぐるっと見て、境内の縁石に腰掛けていると
「観光ですか」、そう声をかけてくるご年配の男性が
話をしてると彼は楊さんといって昭和8年生まれ。12歳まで日本人だったとのこと
当時の名前は柳川欽一郎さん
この近くのおいしい店や夜市を紹介してくれることになりました -
柳川さんに連れてきてもらった商店街です
-
「食べ物は何が好きかね」、と柳川さんが聞いてくるので
「カキが好物です」、そう答えると
「じゃあ、連れて行ってあげよう」
そう言ってあるいて来た店の焼き牡蠣の大根おろしとピーナッツがけ
美味しかった〜 -
「別の店に行こう」、そう柳川さんが言って来た店
「たぶん日本の人の口に合うと思うよ」
ほんと、これもとっても美味しい
とろけるほど柔らかい豚肉と大根のピリカラスープ。
なんて料理の名前かメモっときゃよかった・・・
食べながら柳川さんと話をしていて、僕が台湾の温泉に行ってみようと思ってると言うと
「それなら嘉義の東にある関子嶺温泉はどうか?」
と薦めてくれます
持っているガイドブックを見てみると、珍しい泥の温泉で興味が湧いてきました
「ちょうど僕の後輩がやっている旅館があるから、都合が合えば一緒に行こう」
更に柳川さんはそう誘ってくれました
たった30分前に知り合ったばかりなのに
今日は平成21年の11月27日、来週12月の1日か2日だとおっしゃられるので、携帯の番号を教えあって後日連絡することにします -
迎賓ホテルで預かってもらってた荷物を受け取り、地下鉄で温泉に浸かりに北投へ来ました
北投駅から新北投駅の間のほうが安いホテル・旅社があるらしいです
通り沿いに見つけた温泉付き旅社、月光荘
ここに泊まることにします
住所は貰ったカードによると台北市北投区光明路115号之1となってます -
素泊まりで600元は約1600円
迎賓ホテル並におんぼろホテルです
右のテレビ台兼用クローゼットはドアが傾いて壊れているし、素足では歩けない床だし、カレンダーなんて9月のままだし -
さっそく温泉に入ります
部屋にも浴槽があるのですが、一階に二つある温泉場に
画像のように、ここも年代物ですが泉質はとてもいい!
オーナーの陳おばあちゃんが日本語堪能で、いろいろお話をします -
一風呂浴びて散歩と晩御飯を食べに外に出ます
月光荘の前にはセブンイレブンもあり賑やかです -
新北投駅のほうに歩いていると地元の人で賑わっていて美味しそうな店がありました
この24小吃店に入ろう -
夕方に知り合った柳川さんにおごってもらったので、そんなには食べられません
小ぶりの魯肉飯と空心菜
魯肉飯、とても美味しい
空心菜はちょっと独特のハーブというか薬草のような味
値段は共に30元で計60元は日本円で約160円 -
食べ物屋さんを出て100mほど歩くと新北投駅でした
その右手向こうにあった24時間営業のスーパーに入ります -
スーパーで買った果物詰め合わせ49元、カフェラテ23元、そして水9元で計81元は約220円
フルーツの詰め合わせはりんごとマンゴー
よく考えたら台湾でりんごは日本からの輸入品なので高いんだった
月光荘に戻り、もう一度温泉に浸かって、りんごを食べて寝ます -
朝起きて早速また温泉に浸かります
この後、台湾各所で温泉に浸かりましたが、ここの泉質が一番な気がします
壁に貼ってあった泉質のペーハー値がが1から2は凄い
かなり強い酸性です -
朝食と北投温泉の露天共同浴場に浸かりに外に出ます
月光荘の右手、この道を進むと北投駅
左に進むと新北投駅
共に歩いて5分ちょっと、月光荘は中間あたりです -
これが地下鉄の新北投駅です
といっても高架を走ります -
川底の色が温泉の成分で変色しています
-
日本家屋の北投温泉博物館へ来ました
-
日本統治時代の建築家、森山松之助の肖像画と華やかりし頃の日本語での台北紹介フィルム
フィルムは5分ほどあって左に写る大型液晶テレビで放映されています
このフィルムはデジカメ動画で収めていますので、ご興味のある方はコメント欄から連絡ください -
北投温泉を訪れた有名人
皇太子時代の昭和天皇と孫文さんなど -
畳敷きの大広間と舞台
右の廊下の突き当りには瀟洒なバルコニーもあります -
ほぼ同じ角度の当時の写真
道後温泉の大広間と似てます -
奇跡の石とも呼ばれる北投石の出来た仕組みが解説されています
世界でここと秋田県の玉川温泉でのみ北投石が採取されます
隣には成分違いの北投石と普通の石が回転テーブルに乗っていて、見学人はボタンを押すと回転テーブルが回りガイガーカウンターのようなもので放射線を測定するコーナーがあります
この北投温泉博物館は入場無料、9時から午後5時までの開館です -
北投温泉公園露天風呂に来ました
入場料40元は約110円
水着着用で男女混浴です -
北投温泉公園露天風呂全景
写真を撮った右上が入場口、左に写るのが更衣室
浴場は5つあり、右奥の瓦屋根の下から源泉が呼び込まれています
そこが一番熱くて、手前・中央・左とぬるくなります
そして左手前は冷泉
源泉を少し飲んでみました、硫黄の匂いと味ですね
北投温泉博物館に立体の図形で説明があったのですが、北投温泉の泉質には3種類あるようで、泊まった月光荘とこの露天風呂は立体模型の温泉を引くパイプの色が異なっていたので違う泉質のようです
途中からフランス人の中学生男女団体さんが来て、露天風呂はかなりのハイテンションになりました -
露天風呂を出て小川の反対側を帰りかけると、ガイドブックに掲載されている有名な瀧之湯がありました
現物はかなりくたびれています -
新北投温泉駅前にある24時間営業スーパー出口にあるパン屋さんで朝食
外には4〜5ほどテーブルがあり、そこで食べました
惣菜パン3つとクランベリーとぶどうのミックスジュースで合わせて76元は約205円
隣にはスタバがあります -
帰り道に不動産屋さんが
「温泉付きマンションがワンルームで日本円で730万円くらい、3LDKで1750万円からだなぁ・・・」
そんなふうに見てたら営業マンが揉み手で出てきて来ました -
月光荘に戻って陳おばあちゃんと話をします
おばあちゃんは大正14年生まれで中部の二林という所の出身だそうです
今のお名前が陳金菊さん、日本時代にも改名はしなかった
日本語教育を受けて、日本時代の国民学校の先生になった
それが終戦で国民党がやってきて、北京語を強制使用命令が出た
おばあちゃんに限らず本省人は日本語と台湾語しか喋れません
でもそこから猛勉強して、今度は北京語を覚えて再び先生になったとのこと
温泉経営のいきさつについても色々と波乱万丈なお話を聞かせてくれました -
そんな素敵な陳おばあちゃんに
「チェックアウトする最後に記念に写真を取らせてください」
そうお願いしたら
「いいですよ、でも少し待って下さい」
そう言われて待つと、僕の写真の為にお化粧をしてきてくれました
ありがとう、陳おばあちゃん
長生きしてね
感謝台湾 その1 おわり
その2 渓湖編に続きます
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この旅行記へのコメント (4)
-
- konomiさん 2016/10/30 15:05:06
- 不二さん、こんにちは。
- 素敵な陳おばあさんとのエピソード。とても興味深く読ませていただきました。
2016年末から正月にかけて1日半の予定で北投温泉に行く予定です。
泉質・・Phが1〜2という強酸なので、温泉めぐりも2〜3軒が限度でしょうか。
スパリゾートもいいですけど、昔のお話を聞けるこんな旅館もいいですね。
すでにホテルは予約済みなのですが、立ち寄り湯だけでも行ってみたいです。
陳おばあさんはお元気でしょうか。
グーグルの写真では現在立ち寄り湯は120元になっているようです。
- たかぎさん からの返信 2016/10/30 19:32:25
- RE: 不二さん、こんにちは。
- こんにちは
おばあちゃん、ご健在でしょうか・・・
分かりません・・・
温泉宿は日本統治時代はかなり立派だったようです
しかし自分が訪れた際には見る影もない、そんな無残な状況でした
でもグーグルにそんな感じで出てるのならここ数年の台湾ブームでリニューアルされてる可能性もありますね
自分が利用した際は宿も風呂もあまりお勧めできるような状態ではありませんでした
ただ泉質はとても良くて、温泉好きの自分でも過去入ってきた国内国外の温泉で指折りのものだと感じました
北投温泉は源泉が複数系統あるのでホテルや立ち寄り湯によっても泉質が違うようです
旅行記楽しみにしてます
-
- 背包族さん 2010/03/28 11:42:39
- 泉質最高
- 不二さん、こんにちは。
GWに台湾に行くことにしました。
台湾は何度か行っているので行ったことのない温泉と離島を楽しみにしています。
陽明山温泉しか行ったことがないのですが、北投温泉は泉質がいいんですね。
台北から近いしぜひ行ってみようと思います。
ひなびた感じが好きなので、やっぱり瀧の湯でしょう!
離島は金門島が気になっていたのですが、中国から行く方が近そうなので、次回にとっておきます。
琉球は高雄から近そうですが、海は泳げるようなビーチはあるんですか?
背包族
- たかぎさん からの返信 2010/03/28 22:34:29
- RE: 泉質最高
- こんにちは、GWの台湾旅行、楽しんできてくださいね〜
北投温泉はほんと、とても泉質がよかったですよ
新聞の広告で北投石と出ていて秋田県玉川温泉とあるのになんで、それから知ったような次第でした
先日の日立世界ふしぎ発見でも北投温泉、そして瀧の湯が出てましたね
テレビではそんなに感じませんが、実物はけっこうボロっちいな、が正直な感想でした
地下鉄一本30分ほどで行けるのも魅力です
琉球のビーチで泳げそうな所は・・・
すいません、ちょっと分からないです
スキューバ用品のレンタルを見かけたのであるんじゃないかと
旅の後の旅行記を楽しみにしていますね
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