2004/10/09 - 2004/10/12
210位(同エリア305件中)
冷風扇さん
一日目の餃子。二日目の鴨スープと、中国四千年に大惨敗。
しかし、せっかく瀋陽に来たからにはイスラミック料理も食べなければ。ホテル(遼寧賓館)の裏にもあったが、せっかくだからとここ10数年ガイドブックがおすすめし続けている「馬家焼麦館」に行ってみることにした。
焼麦って、日本で言う焼売。日本の焼売が先っぽとがったみたいなかんじ。手のひらに皮を広げて、真ん中にちょこんと具を置いて、先っぽをきゅっとねじってみよう。そんな形なのだ。北京の焼売の形もそうだよね(北京行ったことないけど)。
また粉で胃をぱんぱんにふくらましてくるか〜(←食べる気まんまん)。
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まず、この旅行でおなじみになりました「雪花啤酒」と菜。
この3日間、メニューの野菜物のページを見るたびに驚いていたけど、本当に今まで中華料理店で食べ慣れてきた物とは全く異なります。
「野菜が食べたい!」とメニューをめくっても、知ってる料理名が見あたらないのです。
「肉系は焼麦に含まれるからっと。野菜だけ、野菜だけ」
見慣れない四文字熟語の漢字をじーーーっと見つめ、選んだのは、その名も「川椒菠菜」。
川=四川風=鷹の爪入り、椒=たぶん胡椒の椒、菠菜=菠薐草(ほうれんそう)
ってわけで、ホウレン草とピーナッツのピリ辛炒めだ。
出てきた皿を見たってもう驚かない。やっぱりほんれんそうてんこ盛り。
この料理、日本で作ったら材料費だけでも1000円超えますね。一体ホウレン草を何把使ってるんだ・・・。 -
最初にばばんと全品表示。注文品の「羊肉南瓜焼麦」と「茄子焼麦」。そして、「川椒菠菜」にとっくりに入った「白酒(バイチュー)」。
メニューによると、羊肉南瓜焼麦が20元。茄子焼麦が12元。川椒菠菜が14元。そして、ビール4元。
注文したとき、兄ちゃん「有(ヨウ)」って言いながらメモしてたくせに、「×△◆○?!」って、なに言ってるかわかんなーい。
しかし、兄ちゃんもそれでは納得いかないようで、ひたすら「×△◆○?!」食いつく。何度言われても「不明白」だって。
そのうち見かねた小姐に諭されてなんとか注文が通り、ばばんと出てきたのがこれってわけ。
ばばん! -
食べ差しのところですまない。「羊肉南瓜焼麦」をズーーーム。
焼麦は、一昨日に食べた餃子に比べじゅわーーっとした肉汁が少なかった。餃子と違って上が空いているので、煮こごりをたっぷり入れたところで美味しい美味しい肉汁があふれてもったいないもんね。
そして、皮も餃子に比べたら薄いのだ。
南瓜が先端にちょこっと乗っている当たり、日本の焼売のグリンピースとセンスが同じ。
実際は、「南瓜入りはこっちよ」っていう厨師の心遣いってところでしょうか。 -
お次は「茄子焼麦」。
こちらは豚の餡に茄子のみじん切りが混ぜてあるのですが、所詮茄子なので、皮を破っても姿形が確認出来るでもなく、味が有るわけでもなく、栄養価がそれほどアップするわけでもなく。そこまで言うなら頼むなよっていう感じですが、私は茄子の皮の紫色を使ってもうちょっと色鮮やかにしてるのかと思ったのだよ。
回教料理の店で豚肉を使うのも不思議なものですが、やっぱり豚肉の方が断然美味しかったです。
ちなみに、焼麦以外にもイスラム料理は有ったのですが、辞書も単語帳も会話本も日本に忘れた我々は、冒険をする勇気がでなかったのでした。
でも、バラの花みたいでちょっと綺麗(もとい美味そう)ですね〜。 -
デザートです。芋です。
うわーー、レストランもとい食堂で芋なんて初めて食べた。
その名も「抜[糸糸]芋頭」。
見た目は大学芋。日本ではらっぽっぽにチャイナポテトなんてメニューがあったりしますが、それとは違うよなぁ。
この料理、どんなんだと思います?
ちなみに隣の小皿には、お水が入ってます。 -
これこれ、見てください。
芋を箸で引っ張るとびよんびよーーーんって絡まった飴が延びるのです。
揚げたての芋に作りたての飴をじょわーーっと絡めてあるので、引っ張るとうにょーーって延びる。
横に準備してあるお水は、うにょーーと延びた飴を浸して固める為にあるのですが、結構、気温が低いので、空気に触れてそのまま固まってしまった(笑)
その飴が固まったところをぱくっと行くのだ。
パリっと気持ちいい音を立てて割れる飴をかみ砕くと、中からほこほこの揚げたてのお芋が・・・。
すごい、これうまい。大学芋なんて目じゃないっす。
マジで。マジで。 -
ほら。アップでどうぞ。突き刺さりそうにとがった飴です。
塊になったところをばりばりかみ砕いても、うにょーの状態で食べてもどっちもオツ。
正直、デザートを注文する時、「あまりめぼしいのないなぁ」って思った。
中華デザートというと、杏仁豆腐とかごま団子とかそう言うものしかイメージに無くって、でも、そういうのはメニューにない。
よくよく考えると、冷たくってつるつるしたもんをこんな寒い地方で喰うわけないし、米粉系もポピュラーではないのかも。
「いいや、話の種に芋でも食おう。町中に焼き芋屋あるくらいだしなー」
ってそんな感じ。
しかし、この結果が感涙もの。いやー、こういうびっくりはいくらしてもいいです♪
連れ曰く、「そういや、こういうの北京の屋台でも見た」だそうです。
北の方では、屋台でもレストランでも食べられるデザートらしいですよーん。 -
いくら何でもこれを全て食べれるワケはなく、「明日のおやつにしよーー」とお持ち帰りした芋。
皿から発泡スチロールの容器に移している間に、飴ががちがちに固まってしまい、どうしようもなかったのに、翌朝にはとろとろにとろけて、カラメルソースになってしまいました。
芋が湿気るのと同時に、飴にも水分が混じってしまったようです。残念〜。
でもまあ、しっけしけの芋も美味しかったですけどね。芋自体が美味いので。
ところで、ここまででお気づきの方がいらっしゃれば幸いですが、数々の写真とコメントや餃子の例を取ってみても、この焼麦「量の割に高くないか?」って思いませんか?
写真を見ると、羊肉南瓜が12個、茄子が8個。メニューから見た定価で行くと二つで32元。
でも、私ら、羊肉南京+茄子+菠菜+啤酒で28元しか払ってなかった。
白酒と芋頭は、それぞれ追加で別払い。
(白酒は3元、芋頭は16元)
そう。注文を取りに来た兄ちゃんが我々にしつこく食いついたのは「二人で食べるんじゃ多すぎるよっ」って忠告してくれてたんですね〜。
そして、どういう配分にしたのかは謎ですが、小姐が気を利かせて二人の腹に合わせて量を減らしてくれたってこと。
おおお、最後の最後で気が利く店じゃない。
ホントだったらまたせいろが4つとか並んだのか(笑)
ちなみに、店から帰る時、瀋陽駅までのバスの番号を聞くと「没有」と懐かしい台詞を言われ、「瀋陽北駅から火車で行きな」ってむちゃくちゃ言うなよと聞き流したら、この町、バスはほとんど19時台で終了だった。
この際、兄ちゃんの教え通り、北駅まで歩いて行って、一駅だけ列車に乗ってみるのも良かったな。
しまった。失敗した。
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