2006/03/24 - 2006/03/24
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井上@打浦橋@上海さん
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「井上さん、南京西路の北側に不思議な道があるんです」と、隣に座ってましたY氏は、私にささやきました。
先日、聯誼餐室で行われた第二十?回・B級グルメ会の時のことです。
その、B級グルメ会主催者・Y氏に「えっ、どんな道だい?」と尋ねてみれば・・・・「東西に長く、上海の時の流れを感じさせる道で、ゆっくりと上を見上げると、自分が何処にいるかわからなくなるんです」と彼は言うわけなのよ。
じゃあ、ということで早速、閑な私は出かけたわけです。
フムフム・・・なるへそ・・・・・不思議と言えば不思議・・・・しかし、それほどでも・・・・。Y氏は表現力が豊かでして、その分、割り引いて考えてましたから、こんなもんだろうと納得。
でも、面白いと思ったのは、やけにクネクネ曲がってるんです、この道は・・・。何故なんだろう、不思議だな、と思ったわけです。そして建物の一部(・・に見える)を通り抜けたりするんです、この道は・・・。
その不思議(・・でもないかも)な道・奉賢路の散歩記録です。
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快晴ではないですが、まあまあの天気。
不思議な道・奉賢路の散策に行きたくなりました。
我が小区の樹木も若葉が出てきたようで、ところどころに鮮やかな緑が確認できます。
駐車場に止まってる車、3割以上は日本の車です。多いのが本田、次がトヨタ、次がマツダ、三菱や日産も見かけます。 -
我が小区の生垣にありますマサキを接写。
若葉が鮮やかです。もう完全に春ですね。 -
41路のバスで奉賢路の近くまで来ました。
南京西路手前の石門一路沿いのバス停で降りまして、奉賢路を目指します。
この道は南京西路の1本南を東西に走り短い道・呉江路です。生煎饅頭で有名な小楊生煎館は、この道を向こうにチョイ行った左側に有ります。賑やかな道ですね。 -
南京西路を越えて石門二路を少し行きますと左に日本料理屋が現れます。
「やきとり&ラーメン屋・吉蔵」です。
焼き鳥が1本3元、ラーメンが18元ですね。ビールも1本10元だったような・・・。
私は4・5回来てますが、お味も価格も納得というところです。先日の聯誼餐室のB級グルメ会には、この店の経営者(なのかな?)も参加していました。 -
石門二路をチョイ北に行きますと、もう奉賢路にぶつかります。
このあたりの奉賢路は東端に近いところです。
今日の散歩は、まずは西端まで行って、東に戻るコースを取ります。 -
奉賢路の西端は陝西北路にぶつかります。
向こうに伸びる道が陝西北路で、左に向かう道が奉賢路です。 -
では奉賢路を東に向かいます。はなっから曲がります。右ドッグレッグですね。右に曲がりますとスグ左に曲がり軌道修正をします。
この道、やけに自転車とバイクが多いんです。南京西路は自転車とバイクが通行禁止あるいは走りにくいので、ここが抜け道になってるようです。
さて、ココで上海歴史ガイドマップ(99年初版発行)を見ました。そうしましたら、ここには道がないことになっています。そして奉賢路という道は、ほんのわずかしか無いようになっています。しかも、ポツンと両端が行き止まりの道路になっています。
フムフム分かってきたぞ・・・・・。
今、1998年12月の上海市交通図を確認しました。やはりほんのわずかしかありません。ところが2000年10月の上海市区交通地図を確認しましたら奉賢路が東西に長く、現在と全く同じ状態になっています。そうか、そうだったのか・・・・つまり解放前には、この奉賢路は真っ直ぐだった。解放後に違法建築が建ってしまい、道が一部だけ残してなくなってしまった。そして、2000年頃に復活事業が始まったのだけれども、どうしても動かせない建物ができてしまっていた為、クネクネ曲がらざるをえない・・・こういうことなんでしょう。 -
奉賢路が右に曲がるあたりにあります路地で青空床屋が営業していました。
つんつるてんの頭の理髪は、どうやるんでしょうか?
床屋の親父の左手が、つんつるてんの頭に載ってます。 -
奉賢路は右に曲がったと思ったら、また左に曲がります。
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奉賢路は右に曲がり左に曲がり、また直線になり江寧路との交差点に来ました。
右が梅龍鎮広場というショッピングセンターですね。伊勢丹もココに入っています。
左が美大戯院・マジェスティック・シアターです。1941年開場の映画館兼劇場です。
1998年までは、この交差点までの奉賢路はありませんでした。
当時の奉賢路というのは、この江寧路から始まり、次の南匯路までで終わる非常に短い道だったのです。
ココで1932年と1937年の地図を確認しました。そうしましたら奉賢路自体が影も形もありません。ところが中華民国三十六年(1947年)の地図を見ますと奉賢路が現れます。つまり1998年までの短い奉賢路そのものですなんです。
ということで、解放前には奉賢路は真っ直ぐの長い道であったという私の推理は間違ってましたね。 -
コレがMAJESTIC THETREですね。
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こちらが梅龍鎮広場です。
南京西路を挟さんだこのショッピングセンターの対面に梅龍鎮酒家という有名な四川料理屋があります。
その古くからある四川料理屋の持ち物だと思います。
中に入ってみました。 -
スゴイ吹き抜けですね。
ああ、もったいない!! -
上海文化信息票務中心というチケット売り場です。
コンサートや演劇、映画などのチケットを扱っているそうです。
http://www.culture.sh.cn/ のサイトでバレーやコンサート、オペラの公演予定をチェックして、電話で予約して、チケット受け取りと代金支払いをココでするようになってるようです。また別料金を払えば家まで届けてくれるとか・・・。
入り口に立ってるおじさんはダフ屋です。もう一人居たんですが、私がカメラを向けましたら陰に隠れてしまいました。 -
前を行く道が南匯路です。
1998年までは、ここで奉賢路は終わりだったんです。江寧路が西端で、ここが東端の50mチョイの短い道だったようです。
前に見えます澳門豆撈と言う店はマカオ風の火鍋屋のようです。普通、火鍋は大きな鍋を皆で突っつくというスタイルですが、ココのは一人、一鍋のスタイルのようです。 -
hitomiというブティックです。
2年ほど前から見かけまして、数が増えています。
場所は、どの店も上海中心部にありますが、裏通りに多いです。
ここも南京西路の裏通りと言っていい奉賢路。
定年退職した日本人男性が始めた店らしいです。
「hitomi」は奥さんのお名前だとか・・・・ -
奉賢路は、また右に曲がり、左に曲がります。
正面の建物が邪魔をしたのでしょう。 -
3階建ての古そうな集合住宅です。
表紙の猫の写真はココで撮りました。
左の赤いレンガの門柱の中の小さな店の屋根の上に居たのです。 -
洗濯物が花盛り。
布団も干されています。
街路樹は物干し竿の支柱に利用されています。 -
まもなく泰興路との交差点になります。
この交差点を越えた部分の奉賢路には苦労の跡が窺われます。
請うご期待!! -
泰興路手前の店3つ。
「四季水果」と「徳比饅頭」と「店二小」 -
泰興路を越えました。
苦労の跡が窺える部分はココです。
東へ向かう自転車・バイクは右のトンネルへ入っていきます。西へ向かう自転車・バイクは左の狭い路地から来ます。 -
奉賢路もこの部分だけは、両側の建物の間が狭くて、こうせざるを得なかったんでしょう。
当初は左の狭い部分だけを道路にしていたんでしょう。しかし、狭いこともあり、視界がさえぎられることもあって自転車・バイクの衝突事故が多発したんでしょう。そして、右の建物の一部がトンネルとして解放されたのかと想像します。 -
奉賢路は今度は左に曲がり、右に曲がります。
ホントによく曲がるなぁ〜。 -
振り返りました。
やはり、無理がありますね・・・・両側の建物に狭められたこの空間に道路を通すのは・・・。 -
左に曲がり、右に曲がり直線部分に出ました。
右の街路樹は、建物の壁に、根元の端っこが食い込んでいます。 -
街路樹の根元が食い込んでるレストランです。
砂鍋粥という店ですね。
結構人気が有るようです。 -
左には西王小区という集合住宅が立ち並びます。
1911年に建てられた物で優秀歴史建築に指定されています。 -
西王小区の中に入ってみました。
「共創全国文明城区、同建静安美麗家園!」という横断幕がかかっています。
たしかに、ゴミなどが落ちてなくて綺麗ですね。 -
北側の出入り口は北京西路に出ます。
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花盛りの洗濯物と、日向ぼっこをするお婆ちゃん達です。左の固まりはトランプをする人達と、それを見てる人達です。
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小区の中には、こういった小さな広場もあります。
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西王小区から、また奉賢路に出ました。
出入り口の対面に弁当屋が2つ並びます。
まずは、この青月便当です。
メニューは・・・・
北海墨魚排飯 10元 干煎黄魚飯 10元
東港鮮蝦排套餐 12元 北海墨魚巻套餐 12元
青月招牌飯 8元 素鶏飯 8元 深海魚排飯 10元
台湾香腸飯 10元 嘉曦魯肉飯 10元 彰化扣肉飯 10元 香酥排骨飯 10元
古味紅焼鶏腿套餐 12元 美式黒胡椒猪排套餐 12元 日式美味鶏排套餐 12元 -
こちらは池上便當ですね。
台湾系のようです。50年の歴史があるとか。
ロゴ・マークが野球少年ですね。
弁当という食文化は日本のもので、「弁当」という漢字も日本で作られた。 日本統治時代に台湾に残してきたその食文化・弁当が、いつのまにか便當になった。・・・・・・と思ってましたが、今調べなおしましたら、少し違うようです。
つまりですね・・・弁当の語源は中国にある。「好都合」「便利なこと」を意味する中国南宋時代の俗語「 便当」が語源である。ですが、その弁当と言う言葉を、簡単な箱に入った食事に当てはめたのは日本である。そして、その食文化が台湾に根付き、もともとの便當と言う言葉が復活した。・・・・・という説も有るようです。 -
さて、また奉賢路を東に行きます。
スグ目の前が石門二路との交差点です。 -
奉賢路は石門二路を越えますと、また右に曲がります。
ですが、コレが最後のカーブでして、曲がってぶつかって奉賢路は終わります。 -
九龍冰室という店です。
アイスクリーム屋なんでしょうか。
調べましたら・・・香港で人気のもち肌クレープ屋さんらしいです。
ここのマンゴークレープ(芒果班戟・・・マンゴーバンジー・3個20元)はいけるそうです。
その他のメニューとしては・・・
孔雀開屏:28元 黒山熔岩:32元 七彩琉璃:22元
超級巧克力局雪山:28元 九龍炒腸粉:18元
新界蒸腸粉:12元 香港煎腸粉:15元・・・などがあるとか。 -
奉賢路も向こうの建物の手前の道・鳳陽路にぶつかって終わりです。
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鳳陽路に出る手前にありました建物です。
「炎黄書畫藝術院」と「上海早晨」と言う看板が掛かっています。なんなんでしょうか?
炎黄芸術館というのは北京の亜運村にあります。あのあたりに住んでたことありますので、よく目にしましたが・・。 -
鳳陽路に出て奉賢路を振り返りました。
東西に走っていた奉賢路は、最後のカーブで南に向かって終わると言うことです。 -
鳳陽路の様子です。
街路樹に洗濯物と肉の塊がぶら下がっています。 -
鳳陽路沿いに花鳥市場がありました。
中に入ってみました。 -
花鳥市場の中の様子です。
どういうわけだか、老眼鏡や近眼鏡やサングラスも売ってるようです。 -
奥に入って行きましたら、骨董品を床に並べて売ってる人達がワンサカ。このあたりは南京西路からの出入り口に近いところです。
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南京西路側の出入り口から出まして、南京西路を渡って振り返りました。
向こうの赤と白の横長の看板の下が市場の出入り口となります。 -
南京西路から青海路に入りました。
ココには桜並木がありますので、もう開いてるかなと期待しましたが、やはり、まだですね。
短い道ですが、若木の桜が並んでるんです。来週あたりは満開になるのか・・・・・・。まあ、満開になっても日本の桜並木の迫力には到底及びませんでしょうね。なんせ、まだまだ若い木ですし、数も少ないですから・・・・5・6年経てば、もう少し見られるようになるでしょう。
それまで大切に育ててくれればの話ですが。 -
アップで撮りましたが、やはり寂しいですね。
コレで「やけにクネクネ曲がる道・奉賢路」の散歩記録は終わりです。
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この旅行記へのコメント (4)
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- kana57さん 2006/04/30 12:36:24
- 素敵な路地ですね
- こんにちわ。
上海料理の写真見たいなぁと思い、昨夜お邪魔して、
書き込もうとしたらエラーを起こして固まっちゃいました。
料理ではありませんが、とってもソソられる小道写真を発見。
今すぐにでも歩いてみたいくらい、魅力的ですね。
あちこちの写真を撮影しながら歩かれた井上@打浦橋@上海さんの
感性に一票です。
通りの雰囲気がよく伝わってきて、ちょっと懐かしい佇まいとか、
うまく言えませんが、しっくり来る街というか。
本当に魅力的です。
お弁当って、やはり中国発のような気がします。
これだけ外食文化が発達していて、汁物もテイクアウト出来て、
食べ物に関しては中国圏に住みたいって思いますし。
私の町からも直行便があるようですし、
本場の上海料理、いつか食べに行きたいです。
kana57
- 井上@打浦橋@上海さん からの返信 2006/05/01 06:27:04
- RE: 素敵な路地ですね
- kana57さん、どうも。
上海は小道がアッチャコッチャにありまして、散歩が面白いです。
コテコテ上海って感じの下町の小道も、
フランス租界だな、と思わせる洋館のお屋敷が並ぶ小道も、
工具類専門店が並ぶ小道も、
プラタナスの枝と緑でトンネル状態になってる小道とか・・
イロイロな顔があって面白いものです。
そうですね外食文化は中国のほうが根が深いですね。
テイクアウトもそうですが、今は、電話で注文して、家まで持ってくるのも多いです。
ケンタッキーも、ワンタン屋も、ピザ屋も、避風塘も、普通の食堂も、
どこも外送を受け付けています。
是非、いつか上海に来られてください。
そして、圓苑か瑞福園酒家か保羅酒楼か蘭心餐庁で上海料理を食べられてください。
道端では臭豆腐と生煎饅頭も体験されてください。
- kana57さん からの返信 2006/05/02 18:51:32
- RE: RE: 素敵な路地ですね
- ファーストフードでなくても配達してくれるのには驚きました。
街の雰囲気も食も、一度は体験しなければいけませんね。
お薦めのレストランやB級グルメも、楽しみです。
そしてコンビニ巡りも。
あんなにたくさんあるとは思いませんでした。
我が町にも、『南翔館』(でしたっけ??)がオープンしました。
本場には敵いませんがまずはこちらで我慢します。
kana57
- 井上@打浦橋@上海さん からの返信 2006/05/02 20:15:47
- 延吉冷麺食いてぇ・・・
- kana57さん、どうも。
我が町の南翔饅頭店の小籠包子は8個、3.5元です。
瑞金二路にある南翔饅頭店ですけど・・・。
kana57さんの我が町がどこなのか、kana57さんのページを覗いてみました。
福岡なのかな・・・
で、「福岡で韓国料理2連発」を見ましたら、ユッケが・・・・旨そうですね。
我が家の近く(上海のです)、去年、焼肉屋が出来まして、ユッケを食いましたが、
イマイチでした。でも、腹は壊さなかったですけどね。
夏場になると韓国風の冷麺が食べたくなるんですが、上海はあまりないですね。
北京へ行きますと、冷麺はたくさんあります。
朝鮮冷麺とか延吉冷麺と言いまして、だいたい5元で食えます。
夏場は、北京へ行きたいです。
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