2012/04/19 - 2012/04/21
4550位(同エリア5411件中)
ちゃおさん
来日外国人観光客の中で、タイ人は上位に位置すると思うが、都内では余り見かけない。それでも浅草仲見世などを歩くと、時々タイ語が聞こえてきたりするので、こうした観光スポットには案外来ているのかも知れない。いつか新宿駅前で数人グループの観光客が地図を見たりしていて、タイ語で話しているのを聞き、、ついタイ語で挨拶したが、随分と喜ばれた。彼等観光客にとっては、タイ語で挨拶する日本人などに会ったこともないのだろう。
この東大寺大仏殿の後ろの薄暗い光背部を歩いている時も近くで高音のタイ語会話が聞こえてきた。タイ人はどこへ行っても明るく高音だ。時々タガログ語やベトナム語と分からなくなる時もあるが、良く耳を澄ませば、違いは分かる。「タイ人ですか?」、「プアッククン コンタイ ループラオ?」と聞けば、直ぐにも「チャイカー!」と明るい声で返事が返ってくる。日本人のようにもじもじしたり、こそこそ隅の方へ隠れるようなことはなく、初めての人にも全くフレンドリーに応対してくる。タイ人のこの明るさが当方は好きだ。
聞くと7−8人のグループで1週間の予定で日本旅行をしているとのこと。信仰心の篤いこの国の人にとっては、京都、奈良の寺社巡りは欠かすことのできない定番コースなのだろう。タイのお寺では色々と花とか捧げ物、多分なタンブン(喜捨)などを行うタイ人も、日本のお寺ではそんな必要もなく、心も開放されているのか、光背部の暗がりの大柱を刳り抜いた穴をキャッキャ小声を出して、面白がって穴を潜って遊んでいる。
「ハイサヌック マーテアオ イーブン」(日本の観光を楽しんで下さいね)と、彼女達と別れ大仏殿の外に出ると、又外の濡れ縁でタイ語が聞こえる。聞くとタイ人母子で、観光で日本へ来ているとのこと。50前後の母親は片言の日本語挨拶ができた。当方のタイ語のレベルよりはまだ低い日本語であったが、こうして外人観光客が日本語を覚えようとする姿勢には嬉しくなった。この二組のタイ人に写真をお願いし、大仏殿を後にした。
南大門に真っ直ぐ延びる参道上にもあちこち外人の姿が見え、震災から1年、漸く観光客も戻りつつあるようだ。南大門傍の食堂で昼ソバを食べ、タクシーで興福寺、猿沢の池を回ってもらい、近鉄奈良へ出て、今日の半日奈良観光を終了した。さて、これからメインの目的、造幣局の桜見物と20数年の知己、田嶋氏に会いに大阪に向かった。
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