早春の風物詩・色艶やかな河津桜を愛でにゆく【後編】～どこまでも続く河津桜の桜並木を眺めて…～

2013/03/11 - 2013/03/11

【日帰りの旅。河津町散策②】

早春の１日。伊豆半島・河津桜を愛でる旅も後半へ。

この日の河津桜の状況は、開花予想だとすでに数日前に満開となっていたのですが、何とか滑り込みセーフといった感じ。

前編では、河津川沿いに続くその美しいピンクの花々に包まれた桜並木の中を、河口近くからさかのぼるように峰温泉まで歩いてきました。

そしてこの後編では、日帰り温泉「踊り子温泉会館」で一息入れた後、町内に点在する河津桜の名木を巡りつつ、最後に標高181メートルの高台にある「河津城跡公園」から、桜並木を一望してみました。

春うららな河津の街で、早咲きの色艶やかな河津桜を愛でると、ついに春がやってきたなあと感じる旅でした｡｡｡

〔旅の行程〕
・峰温泉（踊り子温泉会館）～ 新町大ソテツ ～ 峰温泉周辺の桜並木 ～ 涅槃堂 ～ 河津桜原木 ～ 来宮神社 ～ かじやの桜 ～ 河津城跡公園 ～ 河津駅

【旅の前半の旅行記】～東海道本線・521Mに乗り伊豆半島へ～
　http://4travel.jp/traveler/akaitsubasa/album/10756760/
（東京駅 ～ 熱海駅 ～ 河津駅 ～ 駅前桜並木 ～ 館橋桜並木 ～ 河津八幡神社 ～ 笹原公園周辺の桜並木 ～ 峰大噴湯公園 ～ 峰温泉（踊り子温泉会館））



【伊豆半島を巡る旅】
・緑溢れる中伊豆縦断小旅行【１】～韮山周辺に点在する歴史の足跡を巡る～
　http://4travel.jp/traveler/akaitsubasa/album/10603639/
・緑溢れる中伊豆縦断小旅行【２】～修善寺温泉そぞろ歩き～
　http://4travel.jp/traveler/akaitsubasa/album/10604700/
・緑溢れる中伊豆縦断小旅行【３】～中伊豆の名瀑を巡りつつ天城の峠まで～
　http://4travel.jp/traveler/akaitsubasa/album/10605156/

エリア 河津温泉郷・今井浜(静岡)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• 交通: 3.5

• 一人あたり費用: 1万円 - 3万円
• 交通手段: JR特急 私鉄 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

〔 峰温泉（踊り子温泉会館）〕

＜ここから旅行記【前編】（http://4travel.jp/traveler/akaitsubasa/album/10756760/）の続きです。＞

河津桜の桜並木を２キロほども歩いてきたでしょうか。
「峰大噴湯公園」のすぐ近くに、町営の日帰り温泉施設「踊り子温泉会館」があるので、汗を流していきましょう♪

建物は新しくてとてもきれいですね〜。
料金は３時間以内で1,000円（別途てぬぐいレンタル100円、バスタオルレンタル200円）。

広めの大浴場と桜も眺められる露天風呂がありました。
お湯は無色透明でちょっと熱めでしょうかね。
（中の写真はさすがに撮れませんので、温泉のホームページ（http://www.kawazu-onsen.com/onsen/onsen.html）をご覧ください）

ひと風呂浴びた後は、桜が見える休憩室でしばしくつろぎます｡｡｡
ゆっくりしていると、あ〜旅に来たって感じですね。

正面玄関の上には、きれいな「伊豆の踊り子」をモチーフにしたステンドグラスも素敵です。
ちょっと長居しすぎたかな…。

〔 新町大ソテツ 〕

踊り子温泉会館を出て、その同じ敷地内には、推定樹齢1,000年以上といわれ、1936年に国の天然記念物に指定された「新町大ソテツ」が生えています。

新町大ソテツ 名所・史跡

で、でかい。
高さ10メートルで幹から枝が伸びる様もすごいです。

〔峰温泉周辺の桜並木（豊泉橋〜かわづいでゆ橋〜峰小橋）〕

さてさて、そろそろ桜並木沿いの道に復帰し、もう少し上流側まで歩いて見ます。

先ほどの「踊り子温泉会館」も桜並木のすぐそばなので、露天風呂から河津桜が眺められるわけです。
（もちろんのぞかれないようになっているハズ）

河津桜 花見

（峰温泉周辺の桜並木の河津桜①）

このあたりも河津桜と菜の花が見事ですね〜。

河津桜 花見

（峰温泉周辺の桜並木の河津桜②）

（峰温泉周辺の桜並木の河津桜③）

（峰温泉周辺の桜並木の河津桜④）

おや、こちらもお花見ですか〜。特等席ですね！

道沿いの「音蔵の桜」。
河津桜まつり期間中は、いくつかの名木がライトアップされるそうで、こちらもその１本。

桜並木は続くよどこまでも〜。

…としているうちに、「峰小橋」までやってきました。
駅でもらった地図にも、この橋あたりが桜並木の隅になっているので、ここまでくればもう十分でしょう。

橋を渡って対岸（上流に向かって右岸）から戻ってゆきます。

こちらも名木の「涅槃の桜」ですが、もうだいぶ散ってしまっていました。

〔 涅槃堂 〕

一度桜並木からちょっと離れたところを平行して走る町道に出て、釈迦如来の涅槃像を安置している「涅槃堂」に寄ってみることにしたのですが…。

涅槃堂 名所・史跡

残念ながらお堂は閉まっていました。
まあ、しょうがないですね。

さらに町道を歩いてゆくと、またまた名木シリーズの「くるまの桜」。

こっちはまだまだ散っていない感じ☆

（峰温泉周辺の桜並木の河津桜⑤）

またまた、「かわづいでゆ橋」のあたりに戻ってきました。
このあたりも河津川に沿って桜並木が整然と続いています。

（峰温泉周辺の桜並木の河津桜⑥）

（峰温泉周辺の桜並木の河津桜⑦）

（峰温泉周辺の桜並木の河津桜⑧）

ここらでちょっと趣向を変えて、河津桜のマクロ撮影を試みてみることに。

河津桜 花見

（峰温泉周辺の桜並木の河津桜⑨）

（手持ち撮影なので）すぐブレてしまって中々難しい…。
こんな感じ…かな。

桜並木もいいですが、河津桜のピンク色が引き立つ接写もいいですね〜。

河津桜 花見

そして、「豊泉橋」近くで最後の桜並木を｡｡｡

豊泉橋 名所・史跡

（峰温泉周辺の桜並木の河津桜⑩）

いやもう今日は十分に河津桜を堪能できましたね〜。

河津桜 花見

〔 河津桜原木 〕

（あっちこっちせわしないですが）豊泉橋からまた先ほどの町道沿いにゆくと、これまで見てきた河津桜の原木が今も元気に花を咲かせています☆

昭和30年の冬のある日、この家の主であった飯田氏が、河津川沿いの雑草の中で芽吹いていた約１メートルの桜の若木を偶然見つけて庭先に植えたのが、現在町内外に花咲かせている河津桜の始まりだそうです。

河津桜はオオシマザクラとカンヒザクラの自然交配種と推定されているそうです。
う〜ん。まさに自然の神秘。

河津桜 花見

花はもうだいぶ散ってしまっています。
これまで色々見てきましたが、やっぱり木ごとに微妙に開花時期が違うのですね。

〔 来宮神社 〕

さきほどの「河津桜原木」から、畑の先に見える社叢を目指し、てくてくと細い道を歩いてゆきます。

ちょっと道を外れると、けっこうのどかでとても静か｡｡｡

こちらの「来宮神社」は、平安時代の書物である『延喜式』にも記述がある古社だそうです。

來宮神社 寺・神社・教会

このさらに奥には…見事な楠の巨木（国指定天然記念物）が…「存在」しています。
幹周りだけで約14メートル、その高さは約24メートルで、古来より神木として崇められてきたそうで、なんと樹齢は1000年以上とも！

立派過ぎて写真に入り切らない…。

となりの境内社と並べてみると、その迫力が分かります！

来宮神社の境内を出て、「かわづカーネーション見本園」の横を通り抜け、さらに歩いてゆきます。

來宮神社 寺・神社・教会

〔かじやの桜〕

「河津桜観光交流館」のあたりの道路をはさんだ反対側に、「かじやの桜」と名付けられた見事な枝振りの名木があります。

河津桜観光交流館 名所・史跡

とてもきれいなピンク色の花が、こんもりとこれでもかと咲き誇っていますね〜。
１本の木の桜としては、今日見た中でも最高レベルの美しさ。。。

（かじやの桜①）

（かじやの桜②）

（かじやの桜③）

〔 河津城跡公園 〕

今日の「河津桜を愛でる旅」ラストのスポットは、「河津城跡公園」です。
河津駅の北口から右の方へ少し進んだ住宅街の一角に、城跡公園への遊歩道が続いています。

城跡公園まで距離にして１キロ弱ですか…大丈夫かな。

最初は比較的緩やかな坂道だったのですが…。
（１／４くらい過ぎたくらいからでしょうか）だんだんと急な登り道になってきて、息が上がる…。

ここで道が分かれます。
右に進めば、小山を越えて今井浜海岸まで通じているらしく、われわれはここから城山を目指して左の道をさらに歩いてゆきます。

あと350メートルか…。

ところどころ、視界も開けてきました。もうあと少し（なはず）！

最近あまり歩いていなかったからか、元々運動不足からか、休み休みに登ってゆきます（ちょっと情けない…）。

お、あの木戸は！
ここが河津城跡でしょう☆

ついに到着！

ここ城山の山頂にあったと伝えられる河津城は、戦国時代の初めに築かれ、後北条氏の祖北条早雲の伊豆攻略軍により火攻めを受け落城したと言われているそうです。

しばし公園内のベンチで息を整え、こちらの展望台？から眺めてみると｡｡｡

伊豆の山々に囲まれ、河津川沿いに広がる市街地が一望の下に♪
では、下流側から順番に遡ってみましょう☆

（河津城跡公園からの光景①）

あ…、ちょうど鉄路を251系・スーパービュー踊り子号がゆっくりと走り抜けてゆく…。

（河津城跡公園からの光景②）

河沿いにピンク色の桜並木がくっきり☆

そして、上流側にまでこのピンク色がどこまでも続いています。

（河津城跡公園からの光景③）

（河津城跡公園からの光景④）

今井浜海岸の方の眺望もくっきり。

標高181メートルの河津城跡からの光景でした☆

遊歩道がきちんと整備されてはいるのですが、ここまで来るのに登り道を約30分｡｡｡
ちょっとお気軽にといった感じでゆくと、返り討ちにあうかもしれません。
というか、私の足が返り討ちに合いました…。
（ちなみに、遊歩道や公園では誰一人会うことはありませんでした）

〔 河津駅 〕

河津城跡公園から遊歩道を下り、河津駅前まで戻ってきました。

もう時間は16時少し前くらい。今日はけっこういろんなスポットを歩き回りましたね〜。
駅前の売店でちょっとしたお土産とお弁当を買い込み、急いでホームへ。

河津駅 駅

しばらくして、16時16分発のスーパービュー踊り子10号が到着。

東京駅から河津駅までは各駅停車だったので時間がかかってしまいましたが、帰りは少し優雅に行こうかと。
さすがにこの時期なので満席。

河津駅 駅

列車に乗り込み、駅で調達した「とろ金目の塩焼き弁当」（1,000円）を。
脂ののった金目鯛の切り身がド〜ンとのったシンプルなお弁当です。

金目鯛入りのお弁当をつまみつつ、伊豆の海を眺めて、今日の河津桜を愛でる旅はこのあたりで終わりのようです｡｡｡

河津桜 花見

この旅行記へのコメント （2）

• 潮来メジロさん 2013/03/25 22:34:42

  アオサギですね。ヾ(^o^)

  紅い翼さん、こんばんは！　ヾ(^o^)
  毎度、訪問ありがとうございました。
  
  > おや、こちらもお花見ですか〜。特等席ですね！
  
  この鳥さんは、アオサギ（蒼鷺）ですね。(^◇^)ﾉ
  本州と四国では留鳥なので、一年中見られます。
  
  お花見ですか・・・「花よりダンゴ」ならぬ「花よりお魚」でしょうね。(^_^;
  メジロやヒヨドリなら花の蜜を吸うので、お花見するかも・・・。
  
  ではまた・・・。(^o^)／~~~
  　　（潮来メジロ）
  

  紅い翼さん からの返信 2013/03/27 23:19:40

  RE: アオサギですね。ヾ(^o^)

  潮来メジロさま
  
  どうもこんばんは。
  いつもご訪問ありがとうございます。
  
  > この鳥さんは、アオサギ（蒼鷺）ですね。(^◇^)ﾉ
  > 本州と四国では留鳥なので、一年中見られます。
  > お花見ですか・・・「花よりダンゴ」ならぬ「花よりお魚」でしょうね。(^_^;
  
  この鳥はアオサギと言うんですか〜。
  まったく無知であれですが、河津桜が咲き誇る川の真ん中にずっといたものですから。
  たしかに、鳥の世界も人の世界も同じで、「花よりお魚」・「花よりダンゴ」でしょうね〜。
  
  川沿いに他にも何羽か飛んでいたのですが、やっぱり鳥の写真は難しいですね…。
  
  またご訪問お待ちしています。
  
  　紅い翼