人類の“ふるさと”エチオピア北部の人々と自然～貧しいけど 心豊かな美男美女♪

2011/12/23 - 2012/01/02

エチオピアは、コーヒーが有名な以外は特段の産業や資源もなく貧しい国ですが、人々が必死に生きている姿を見て、色々と考えるところがありました。貧しいながらも笑顔が素敵な人たち（特に村の小学生）に大勢出会って、癒されました。
エチオピアには80以上の民族が暮らしていますが、私が訪れた北部は、日本人がよくイメージする「黒人」よりも、歴史的経緯からアラブの血が混ざった容貌（肌は茶褐色）の人たちが多かったです。よく「文明や交易の十字路」と言われる地域には、混血によって美男美女が多いと言われますが、エチオピア北部の人たちも、キレイな女性が多かったです。男性のことは、よく見ていませんでした…。
また、宗教はキリスト教（エチオピア正教ほか）が６割、イスラム教が３割、残りは部族宗教となっています。

（写真）バハルダールとゴンダール間の村の小学校で

エチオピア旅行記の別冊は以下にあります。

『エチオピアの教会と世界遺産』
→http://4travel.jp/traveler/adsbd94/album/10721024/
『エチオピア特別編～「ダニ」出没情報』
→http://4travel.jp/traveler/adsbd94/album/10730199/

【行程】
①成田→TG→バンコク→ET→アディスアベバ
②【アディスアベバ】マスカル広場→聖三位一体教会→考古学博物館→空路→【バハルダール】コーヒーセレモニー［タナ・ホテル泊］
③【バハルダール】ティシサット（青ナイルの滝）→タナ湖・ゼギ半島（ウラ・キダネ・ミフレット教会，聖マリアム教会）［タナ・ホテル泊］
④陸路【ゴンダール】へ→フラズ村の小学校→【ゴンダール】不思議の城→デブレ・ベルハン・セラシー教会→クスカム教会→ファシリデス帝の大浴場［ゴハ・ホテル泊］
⑤空路【ラリベラ】へ→村の散策→第１岩窟教会群・聖ギオルギス教会［ロハ・ホテル泊］
⑥【ラリベラ】第２岩窟教会群→ナクタラブ教会→聖ギオルギス教会（再訪）→タッジ・ペット（民族舞踊の酒場）［ロハ・ホテル泊］
⑦空路【アクスム】へ→シバの女王の宮殿跡，カレブ王の墓→シオンの聖母大聖堂→オベリスク［ヤハ・ホテル泊］
⑧空路【アディスアベバ】へ→エントト山→アディスアベバ大学内民俗学博物館→民族舞踊と料理［ヒルトン・ホテル泊］
⑨【アディスアベバ】聖ジョージ教会→メルカート（市場）→アベベ・ビキラ選手の墓参り→空港へ
⑩⑪アディスアベバ→ET→バンコク→TG→成田

エリア バハルダール(エチオピア)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 4.0

• 交通手段: 観光バス 船 飛行機
• 航空会社: タイ国際航空
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行あり）
• 利用旅行会社: ユーラシア旅行社

【アディスアベバ】
ボレ国際空港
この国はアフリカでも貧しい方の国というイメージがありましたので，空港が立派なのは意外でした。

【アディスアベバ】
マスカル広場（旧革命広場）
この広場で毎年エチオピア正教の「マスカル祭」が行われ，50万人もの人たちであふれかえるそうです。
また，陸上競技王国のアスリートの練習場としても使用されています。

【アディスアベバ】
タクシーが旧式で，はるばる異国に来たなあと実感しました。

【アディスアベバ】
こういう光景は，発展途上国でよく見かけます。

【アディスアベバ】〜考古学博物館
エチオピアは“人類発祥の地”と言われ，この博物館には通称「ルーシー」と言われる350万年前の原人の化石（レプリカ）などが展示されています。

【アディスアベバ】〜考古学博物館
エチオピアが人類発祥の地ということで，ガイドさんが初めて私たちにあいさつした時，「ようこそ」じゃなくて「お帰りなさい！エチオピアへ！」って言ったのには笑いました。

【アディスアベバ】〜考古学博物館
見学の小中学生がにぎやかで，カメラを向けると「オレも撮ってオレも」と大騒ぎでした。

【アディスアベバ】
博物館に隣接するレストラン

【アディスアベバ】
レストランのメニュー
ルーシーの骸骨がユニークでした。

【アディスアベバ】
チキンのケバブが美味しかったです。
食事はホテルのレストランが多かったですが，全般的に味が良く満足できました。

【バハルダール】〜空港
ターミナルビルがすごい状態なので，内戦の跡かと思ったら，新築中だそうです。

【バハルダール】
ここに荷物のターンテーブルがありました！

【バハルダール】〜「コーヒーセレモニー」
一般のお宅で，コーヒーセレモニー体験です。
日本で言えば，茶道みたいなもので，客人をもてなすものです。
それにしても，崩れそうなお家です。

【バハルダール】〜コーヒーセレモニーを受ける
奥さんが携帯片手に豆を煎っています。

【バハルダール】〜「コーヒーセレモニー」
コーヒーセレモニーは豆を煎るところから始まるので，ごちそうになるまで１時間近くかかりました。
ヒマなので，この家の子供らと遊んでいました。日本人が来たので，空手のマネをしています。

【バハルダール】〜「コーヒーセレモニー」
目がクリクリしていて可愛いです。

【バハルダール】〜「コーヒーセレモニー」
煎ったコーヒー豆を棒でつぶしています。

【バハルダール】〜「コーヒーセレモニー」
ようやくお湯を注いでいます。
味は濃厚ですが，美味しかったです。

【バハルダール】〜青ナイルの滝へ移動途中
アポなしで、朝食の準備をしている民家を訪問し、インジェラをお裾分けしてもらいました。「インジェラ」は、雑穀の粉に水を加え発酵させたものを焼いた食べ物で、彼らの主食です。
食べるときはクレープみたいに丸めますが、いっぺんに頬張ると酸っぱく、正直に言って、あまり美味しくなかったです。
普通は、辛いソースなどを付けて食べます。

【バハルダール】〜青ナイルの滝へ移動途中
インジェラをちぎって，ソースに付けて食べます。

【バハルダール】〜青ナイルの滝へ移動途中
滝へは，ボートに乗って，さらに歩きます。

【バハルダール〜ティシサット（青ナイルの滝）】
落差45m，幅は最長(雨季)で400mになるそうです。私が訪れたのは乾期でしたので細かったですが，雨季には，この写真に写っている崖全部が滝になるそうです。

【バハルダール〜ティシサット（青ナイルの滝）】
タナ湖を流れ出て青ナイルとなり、遠くエジプトの大地にナイルの賜物と言われる肥沃な土を運びます。

【バハルダール〜タナ湖】
琵琶湖の5倍以上の広さだそうです。小島などに古いキリスト教の修道院が点在しています。
ワニやカバも居るそうです。

【バハルダール〜タナ湖】
パピルスで作ったカヌーで漁をします。
カヌーの作り方が、南米チチカカ湖の葦船に似ています。古代から変わらない暮らしぶりは、世界的に共通しているのでしょうか。

【バハルダール〜タナ湖】
タナ湖でとれた「ティラピア」

【バハルダール〜タナ湖】
右の2本はアムハラ語で「ペプシ」「コカコーラ」，左はこの国のビール

【バハルダールから陸路ゴンダールへ】
「市」が開かれる街まで品物を運ぶ人々。車が無いので、ひたすら何キロも歩いていました。裸足の人も多かったです。

【バハルダールから陸路ゴンダールへ】

【バハルダールから陸路ゴンダールへ】
馬車やロバ車は、よく見かけます。

【バハルダールから陸路ゴンダールへ】
「エチオピアン・トラクター」とガイドさんが冗談で言っていました。世界中の昔ながらの農村によくある光景です。

【バハルダールから陸路ゴンダールへ】フラズ村の小学校
アポなしで行ったら、快く授業風景を見せてくれました。
１年生から４年生までが、それぞれの教室で勉強していました。

【バハルダールから陸路ゴンダールへ】フラズ村の小学校
１年生の教室
石のベンチに腰掛け、机なんか無いけれども、一所懸命に、声を出して読み方の練習をしている姿に向学心がヒシヒシと伝わってきました。
私たちが、教室内をウロウロして写真を撮ったりしていたので、ちょっと集中力が落ちていますが…。

【バハルダールから陸路ゴンダールへ】フラズ村の小学校
２年生の算数の時間

【バハルダールから陸路ゴンダールへ】フラズ村の小学校
４年生の教室
校舎には教室が３つしかないので、４年生は校舎の脇で青空教室です。雨季には授業がないそうで、日本の小学４年生が聞いたら、さぞ羨ましがるでしょう。

【バハルダールから陸路ゴンダールへ】フラズ村の小学校
小学２年生の女の子
可愛い上に笑顔が素晴らしく、この子に会えて心が洗われました。

【バハルダールから陸路ゴンダールへ】フラズ村の小学校
小学校の先生
先生は、男性も女性もなぜか白衣を着ていました。

【バハルダールから陸路ゴンダールへ】フラズ村の小学校
バイバイ！
もう一度、この小学校を訪れたいものです。

【ゴンダール】
朝の出勤

【ゴンダール】
日本の中古車
この車は富山にあるお茶屋さんが使っていたようです。

【ゴンダール】
空港　外観は落ち着いた感じで，上部がゴンダールの城をイメージされています。

【ゴンダール】
国内線の移動は，全部この形のプロペラ機でした。
これでもスターアライアンスのマイルが付きました。

【ゴンダールから空路ラリベラへ】
空から見たタナ湖
下の方に村が見えます。

【ラリベラ近郊】
「エチオピアのグランド・キャニオン」

【ラリベラ近郊】
この国は，家畜の飼育頭数がアフリカで一番多いそうです。

【ラリベラ近郊】
薪を運ぶ人

【ラリベラ近郊】
荷物を運ぶロバと人

【ラリベラ】〜市場
どの国へ行っても市場は面白い場所です。

【ラリベラ】〜市場

【ラリベラ】〜市場

【ラリベラ】〜市場

【ラリベラ】
村の坊や
男の子は、こういう髪型をしています。

【ラリベラ】
女子高校生

【ラリベラ近郊】
エチオピア北部は、標高1500m〜2000m程度の高原です。

【ラリベラ近郊】
穀物を牛に踏ませて脱穀しています。

【ラリベラ近郊】
こんなお年寄りが重労働していて，頭が下がります…。

【ラリベラ】〜タジペット
ホテル近くにあった民族舞踊が見られる酒場です。

【ラリベラ】〜タジペット
彼女が手に持っているのは「タジ」という蜂蜜を発酵させた12度ほどのお酒で，けっこう味が良く飲みやすかったです。
理科の実験に使うようなフラスコ！？に入っていて，瓶の細い所を人差し指と中指でつまんで飲むのが正式な飲み方だそうです。

【ラリベラ】〜タジペット
民族舞踊を見せてくれました。私も手を引っ張られたので，一緒に踊りました。踊り方が分からないので，自己流で飛んだり跳ねたり回ったりしたら，大笑いされました…。
恥ずかしいけど，こういうのは参加した方が楽しいなと思いました。

【アクスム】
ラクダが居ました。

【アクスム】
この子には負けました！
というのは，私たちが乗ったバスが目的地に着く直前に，岩の上をハダシで走って追いかけてきて，私たちがバスから降りるやいなや，「おみやげ買ってー」と必死に訴えてきたのです。表情に鬼気迫るものがありました。
「この子は本当に生活かかっているんだなあ」と，粗末なクロスのペンダントを買ってあげました。どのお土産よりも，この子から買ったペンダントが一番の宝物になりました。

【アクスム】
エチオピアンビューティー

【アクスム】
内緒のお話しかな？

【アクスム】
エチオピアの国旗の色（赤・緑・黄）した夕食

【アディスアベバ】
エチオピア皇帝の寝室

【アディスアベバ】
ジャカランダ
アディスアベバ大学構内に咲いていました。
アフリカでは，おなじみの花です。

【アディスアベバ】〜メルカート（市場）
アフリカ最大の市場と言われています。
人・車・ロバ・商品…とにかく，ごちゃごちゃして熱気にあふれ“カオス”でした。
ツアー会社も，ここで私たちを自由行動させたら手に負えなくなる，ということで車窓からの見学でした。本当は歩いて見たかったです…。

写真は，ゴミではなく，“売り物”を屋根まで積み上げたものです。

【アディスアベバ】〜メルカート（市場）
覚醒作用のある“葉っぱ”を取り引きする人たち。
日本では非合法です。

【アディスアベバ】〜メルカート（市場）
クツ屋さん

【アディスアベバ】〜メルカート（市場）
ゴミ捨て場ではありません，市場です！

【アディスアベバ】
バナナ売り

【アディスアベバ】
雑貨屋さん
彼からタバコを買いました。1箱で50円くらいです。

【アディスアベバ】
クリスマスは，もう終わったのに…

【アディスアベバ】
ヒルトン・ホテルからの眺め
不思議なビルと粗末な家々…

【アディスアベバ】〜民族料理の店
コーヒー・ポットがいい感じです！

【アディスアベバ】
民族料理（インジェラなど）

【アディスアベバ】〜アベベ・ビキラ選手のお墓参り
東京オリンピックのマラソンで優勝した「ハダシのアベベ」のお墓
エチオピア国内でもヒーローだったそうです。

【おみやげ】
女性用の民族衣装

【おみやげ】
西洋とは異なるこの国独自のデザインをしたクロス
それぞれが聖人や街にちなんだデザインだそうです。

【おみやげ】
私が買ったクロス
左から，エチオピアン，聖ガブリエル，聖ジョージ，ゴンダール，ラリベラを表すデザイン
おみやげ屋さんの女の子と仲良くなったので，いろいろ教えてもらいました。

この旅行記へのコメント （4）

• 鼻毛マンさん 2014/01/27 23:06:48

  エチオピアに行きたいなぁ〜

  こんばんは、コージさん。
  ミャンマー旅行記も一度読み返そうとしたら、エチオピアの旅行記が目にとまり
  こちらに来ています。
  僕は数年前からエチオピアをターゲットになんとかして行こうと企んでいますが、未だ実現できてません。
  いつになるかわかりませんが、いつかは行きたいなって思ってます。
  念じていれば、いつか行けるかなと思って。
  もし、行けたら、僕は南部オモ川流域の少数民族を訪ねてみますね。
  その日が来るまで、体調にきをつけてゆきたいなって思っています。
  
  しかし、コージさんが訪れているところは、僕が行きたいと思っているところとすごく似ていて親近感が湧いています。
  これからちょくちょく読みにきますので、よろしくお願いします。
  
  鼻毛マン
  

  コージ☆さん からの返信 2014/01/27 23:44:15

  Ｍさん連れてエチオピアに行きましょう！！

  鼻毛マンさん　こんばんは
  
  メッセージありがとうございます！
  エチオピアに興味がある方はかなり少数ですので，わたしの旅行記を見ていただいてうれしいです！
  古来「エチオピアへは，３回行くべし」と言われますが！？，それほど魅力満載の国ですよねー！
  北部のエチオピア正教，南部の少数民族，東部のダナキル砂漠と
  
  わたしも，いかりや長介みたいな少数民族がいる地域へは行ってみたいと思ってます
  
  > しかし、コージさんが訪れているところは、僕が行きたいと思っているところとすごく似ていて親近感が湧いています。
  
  わたしは，２０代のころは，気力・体力はあったので（語学力はないけど），バックパッカーもしましたが，最近は安易な旅行社のツアーばかりです…
  鼻毛マンさんとＭさんの旅行記を拝見してまして，久しぶりにバックパッカーやろうかと思ってます
  まずは，寝袋持って，チャイティーヨに泊まろうかと…
  
  > これからちょくちょく読みにきますので、よろしくお願いします。
  
  こちらこそよろしくおねがいします
  未完成な旅行記が多いので，早めに形だけでも整えようと思ってます
  
  コージ

• あやかさん 2012/12/01 16:30:42

  初めましてつい最近始めたばかりの新米です。

  この女の子確かに心洗われる素敵な笑顔ですね(^ ^)
  見ている私も心が洗われるようです！
  
  コージさんのサクッとシリーズは面白いのでよく拝見させていただいています。
  年明けの旅行シリーズも楽しみです( ´ ▽ ` )ﾉ

  コージ☆さん からの返信 2012/12/01 17:40:37

  初めまして！

  あやかさん　初めまして
  
  旅行記を見ていただいて投票までありがとうございます。
  私も１ヶ月くらい前に旅行記を始めたばかりなので，みなさんの感想をお聞きできて嬉しいです。
  
  すみませんが，エチオピアの旅行記は未完成で，今週末に完成させる（写真とコメント増量）予定です…。
  というか，表紙だけで未完成の旅行記が多いので，頑張って完成させます。
  
  またお暇な時に遊びにいらして下さい。
  今後ともよろしくお願いします！
  
  コージ