スペインの旅2007①マドリード Spain 2007 Madrid

2007/10/27 - 2007/11/03

マドリードの王宮前広場　　　　　　　　2007.10.28

スペインの旅2007　　　2007年10月27日（土）～11月3日
JTBオーレ・エスパーニャ　8（マドリード、コルドバ、セヴィリア、グラナダ、ミハス、マラガ、バルセロナ）

ヨーロッパの主要国は出張や旅行で何度も訪れていますが、スペインは今回の家族旅行が初めてです。自動車会社勤務の私にとって、スペインは仕事で行く機会がなかったのが主な理由です。
私は初めての国へ行くときには団体ツアーに参加することにしていますが、それは不案内な国・地域では、それが旅行を楽しむという目的に最も適切に対応できるからで、割高な旅行費用は二の次に考えています。
今回は家族旅行なので尚更です。
JTBの定番商品である「オーレ・エスパーニャ8」は結果的に家族にとって他のツアー参加者との交流ができたり、また多くの観光スポットを効率よく見学ができたりしてよかったと思います。
また好天に恵まれ、後半には白い雲が見たくなったほどで、一度だけにわか雨に遭いました。

10月28日（日曜）10月最終日曜日のこの日から冬時間で日本との時差は8時間です。
マドリード市内観光の最初はプラド美術館。限られた時間でしたがゴヤを始めエル・グレコなど沢山の絵画を堪能しました。
次はスペイン広場で、中央には「ドン・キホーテ」で有名な文豪セルバンテスの石像が鎮座しています。セルバンテスの像の前のドン・キホーテとサンチョ・パンサ像は記念撮影の順番待ちの人気です。
その後の王宮の東側のオリエンテ広場には真っ青な空にフェリペ4世の騎馬像が勇壮な姿を見せています。王宮は1738年、ブルボン王朝の初代国王フェリペ5世の命により着工、1764年カルロス3世の時代に完成し、1931年まで歴代国王が住んだ。
昼食にはスペインの名物料理　パエリア。見た目も味も最高！でした。
午後は自由行動で、いったんホテルへ戻ってから、ツアー参加者の多くはオプショナル・ツアーのトレド観光に向かいましたが、私たちは再度プラド美術館など見たいところがあったので別行動をとり、レティーロ公園などを散策し、夕食時に合流しました。

撮影　CANON EOS 40D EF-S 17/85 IS USM　　　　yamada423

気になる写真があったら画像をクリックして元画像に拡大してご覧ください。細部まで見られます。

現地の日の出・日没時刻はこのクチコミ記事で簡単に調べられます。
http://4travel.jp/overseas/area/europe/france/mont_st_michael/tips/10177076/

クチコミ「スリの被害に遭わないための予防策」2011.3.28
http://4travel.jp/traveler/810766/tips/

☆　　　★　　　☆　　　★　　　☆　　　★　　　☆　　　★
ハイライト編にパエリアの作り方を掲載したところ好評につき、こちらに転載します。
我が家のシーフードと鶏肉のパエリア（洋風おじや）の作り方を紹介します。
3回経験すればほぼ満足できる味になると思います。
材料 6人前（１個、1枚、1パック単位の材料に適した人数）
No. 材料 数量 下ごしらえ 備考
1 米 2カップ 洗って水を切っておく
2 エビ 中20尾 頭部側1/3皮をむく(食べやすく）
　　　見栄えを重視するなら有頭エビのままでよい。
3 イカ 1パイ　 8ミリのリング、脚はバラにして半分にカット
4 あさり 1パック 砂抜きしておく
5 鳥モモ肉　 1枚 3センチ角にカット（から揚げ用は半分に）
6 たまねぎ 中1個 粗みじん切り
7 しめじ 1パック 根元を切ってばらに
8 パプリカ 1個 横に二分し、縦に1センチ幅にカット
9 ニンニク 中2～3片 粗みじん切り
10 （トマト1個）and/orカットトマト缶
11 レモン2個 クシ切り6等分(好みで3個横半切り）
12 パセリ 1～2枝 適当にきざむ
13 オリーブ油 大匙2
14 塩 小さじ2 10グラム　
15 水（湯） 6カップ

　　調理手順
1 フライパン又は平底鍋にオリーブ油を敷き、たまねぎとニンニクを弱火で2分いためる。
2 さらに米を加えて2～3分いためる。
3 中華鍋等でエビ、イカ、鳥肉、あさり、しめじを素炒めし、水４カップを加えて中火で4～5分煮て材料によく火を通す。煮汁を4に移し、具が冷めないように蓋をしておく。
4 平底鍋（24～26センチ程度、深さ6センチ以上）に炒めた米と3の煮汁を加えて弱火で10分 ほど煮る。時々木へら、しゃもじ等でかき混ぜる。
5 米に蒸気の穴が開き始めたらトマトを入れ、水(湯）2カップを加えてよくかき混ぜる。
6 米の表面の水分が減ってきたら3の具とパプリカを載せて（散らして）蓋をして弱火で5分煮る。
7 鍋底からパリパリと乾いた音が聞こえたら火を止めて15分ほど蒸らす。

　盛り付け
1 　平皿の半分に具材を盛り付ける。エビは数がほぼ同じにする。
　　（ケンカしないように）
2 　おじやを皿の半分に盛り付ける。
3　 レモンを添える
4　 パセリを散らす

　その他
1　おじやの軟らかさは5で加える水（湯）の量で調節する。2カップは軟らかめの量。
2　塩の量は水を除く材料の重量の1～1.5％が目安。（お好みで）
3　パリパリ音は”おこげ”ができ始めるタイミングで、好みで時間を調節する。
★家庭料理として定着させるためには、サフランなど高価な材料を使ってはいけませんよ。
6人前の材料費は3000円から3500円が目安です。（調味料を除く）

ホームパーティーのメインにする場合、前菜としてはスペイン風オムレツ、いわしときゅうりのマリネ、などを作ります。

エリア マドリード(スペイン)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 4.5
• グルメ: 4.5
• ショッピング: 4.0
• 交通: 4.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 30万円 - 50万円
• 交通手段: 鉄道 観光バス
• 航空会社: ブリティッシュエアウェイズ
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行あり）
• 利用旅行会社: JTB

シベリア上空で日没を迎えるが、しばらくするとまた日が昇ってきます。19：20
ロンドンに向かって南下するためで、「太陽が西から昇る」貴重な体験が得られます。

ロンドン・ヒースロー空港で乗り継ぎ後、約2時間でスペインの首都マドリード空港に到着しました。
到着ロビーに向かう動く歩道ですが、天井は木製のスノコ状のユニークなものです。時計は午後11時を指しています。
この日まで夏時間で時差は7時間です。

10月28日（日曜）10月最終日曜日のこの日から冬時間で日本との時差は8時間です。

マドリードの宿泊ホテル　オキシデンタル・ミカエル・エンジェル
OCCIDENTAL MICUEL ANGEL。
MICUEL ANGELはイタリア語式にはミケランジェロとなるとのガイドの説明でした。

マドリードの宿泊ホテル　オキシデンタル・ミカエル・エンジェルのロビー　8：28

個人旅行ではこんな立派な５★ホテルには泊まりませんが、添乗員つきのツアーは旅行代金にふさわしい仕様になっています。

市内観光の車窓から見た風景。

片側3〜4斜線の広い道路と立派な建物がかつて栄えたスペイン王国を物語るような気がします。

最初の見学はプラド美術館。 表紙の写真です。

限られた時間でしたがゴヤを始めエル・グレコなど沢山の絵画を堪能しました。
Pradoの文字はベラスケスVelazquez特別展の入場券ネット販売の予告看板です。

プラド美術館前のゴヤの銅像。

作品同様に美しさだけでなく、不気味さを含んだ表情が印象的でした。

プラド美術館東側にあるサン・ヘロニモ・エル・レアル教会。
朝のこの風景は、午後（あとで出てきます）とは全く異なりすがすがしい。

教会裏の住宅街。4〜5階建てが一般的のようです。

これを撮影しているのはツアー買物の時間中です。
私は買いたいものがなかったので30分ほどの時間に辺りを散策しました。

プラド美術館裏で出会った男の子とおじいちゃん。

サン・ヘロニモ・エル・レアル教会が真っ青な空に映えます。10：43

空の青さに、「これがスペインか」と思いました。
曇天・雨天の日に来たら全く異なる印象を持ったであろうことは容易に想像できます。ラッキーとはこういうことなのだ！

スペイン広場中央のモニュメントには「ドン・キホーテ」で有名な文豪セルバンテスの石像が鎮座しています。
左後方にそびえるのはスペインビル。11：48

セルバンテスの像の前のドン・キホーテとサンチョ・パンサ像は記念撮影の順番待ちの人気です。私も撮ってもらいました。

表紙の写真です

セルバンテスの没後300年を記念して建てられたモニュメント。
中段の左側にセルバンテスの横顔が見えます。

王宮東側のオリエンテ広場前のカフェ　　　12：16
陽射しの強さにビールが美味しそうです。

個人旅行ならここで一杯でしょうね。

オリエンテ広場に面した王立劇場北側はフェリペ5世通り
CALLE DE FELIPE ?で壁に表示があります。

オリエンテ広場に面した花壇ではシクラメンが満開です。

布施明のシクラメンのような切ない思いは浮かびません。太陽の明るさ故か？
「シクラメンのかほり 」（1975） 作詞、作曲/小椋佳 歌/布施明
うす紅（ べに）色の、シクラメンほど、まぶしいものはない 恋する時の、君のようです 木（こ） もれ陽（び）あびた、君を抱けば 淋しささえも、おきざりにして ...

オリエンテ広場では人体や足裏のツボの図を売る人が何人もいました。
スペインでも東洋医学に関心が強いのでしょうか。

オリエンテ広場のフェリペ4世の騎馬像

真っ青な空に勇壮な姿を見せるフェリペ4世の騎馬像

観光客で賑わう王宮の東正面前の広場。

王宮は1738年、ブルボン王朝の初代国王フェリペ5世の命により着工、1764年カルロス3世の時代に完成した。1931年まで歴代国王が住んだ。

オリエンテ広場の王宮と反対側には王立劇場（右側　1850年に完成したオペラの殿堂）が見えます。
手前左のベビーカーは、年末恒例のイベントである「2010年流行語」の一つに選ばれた「イクメン」（育児を積極的にする男性）。

王宮を飾る彫像 1

王宮を飾る彫像　2　　12：31

フェリペ4世の騎馬像の台座の彫刻。

スペインの2階建て観光バス　Madrid VISION の赤が印象的です。

ロンドンのバスの赤とは違って、橙色がかった赤（朱色）です。右の乗用車の赤とは異なります。
日本では消防車の赤色（朱色）を他の車で使用することは禁止されています。

道路運送車両の保安基準」という運輸省令があるのですが
第49条第２項に
　「緊急自動車の車体の塗色は、消防自動車にあっては朱色とし
その他の緊急自動車にあっては白色とする」と定められています。
日本において朱色となったのは、最初に輸入された英国製の蒸気ポンプ車が朱色でそれに統一したものと考えられている。

シーフード・レストランで食べたスペインの名物料理　パエリア。13:32
見た目も味も最高！でした。これは6〜8人前で、取り分けていただきます。
写真も最高です（自画自賛)美味しそうに見えるでしょう。

この写真を見た人に「これ　一人で食べきれたの？」と聞かれました！
この料理は私のホームページ「旅行写真展示室」内の「食べる頁7」でも紹介していますので、ぜひご覧ください。
http://www7b.biglobe.ne.jp/~yamada423/taberu7.html

店の1階ではエビやカニなどを販売しています。

同行の皆さんで、一人を除きカップルです。私を含めると4組。

昼食を摂ったシーフード・レストランMARISQUERIA RESTAURANTE
この日の午後は自由行動で、いったんホテルへ戻ってから、ツアー参加者の多くはオプショナル・ツアーのトレド観光に向かいました。

私たちは再度プラド美術館など見たいところがあったので別行動をとり、夕食時に合流しました。レティーロ公園などでマドリード市民の日曜日を楽しむ様子に身近に接することができてよかったです。

シベラス広場に面した瀟洒な外観の中央郵便局は20世紀初頭のモデルニスモ建築。
当時の郵便事業が現在の通信（郵便を含む）と運送を合わせた巨大な国家事業であったことを象徴するかのような立派な建物です。最初見たときには宮殿の一部かと思いました。

プラド美術館の正面のファサード(正面外観)を見るために午後再び訪れました。
美術館入り口前には複製画を売る店が出ていました。

午前中日陰であった正面にはこの時間になって日が当たっています。16：25

プラド美術館は世界３大美術館のひとつとしても知られる美術館。1819年、国王フェルディナンド7世の命により、歴代の王室コレクションの管理と公開を目的として設立された。新古典様式の堂々とした建物で、ギリシャ風の柱が特徴。（昭文社　新個人旅行スペイン）
３大美術館の３つ目は見方によって色々ありますが、①ルーブル美術館、②メトロポリタン美術館（NY)は固定しているようです。
私の３番目はシカゴ美術館です。印象派の絵画ではオルセー美術館に次ぐコレクションを所蔵すると言われています。
ジョルジュ・スーラ（1859-1891)の代表作「グランド・ジャッド島の日曜日の午後Un demanche après-midi á l'île de la Grande Jatte」、ルノアールの「テラスにて Two sisters on the terrace]などが特にお気に入りです。

所蔵作品をモチーフにした美術館のポスター

ファサード（正面外観）上部の彫刻

正面の両側にはこのような彫像がいくつも並ぶ。これもギリシャ風？

芝生の一角にはインパチェンスが咲き乱れていました。
16：37

大分日が傾いてきましたが、正面の建物は眩しいほどの白さです。16：37

午前中に日陰だった教会も、正面から日を受けて真っ青な空に浮かんでいるようです。
手前は黒く見えますが緑の芝生です。

プラド美術館の東にあるレティーロ公園に向かう途中の住宅街。
手前の白いミニカーはドイツのSMART for two(二人乗り)
スマートの車名の由来はスウォッチのSと親会社ブランドのメルセデスベンツのMの芸術artでsmartになった。
このことは1995年のフランクフルト・オート・ショーでの
smart発表会場で聞きました。

レティーロ公園入り口の門はこんなに立派で、まるで宮殿の入り口のようです。
それもそのはず、この公園はかつてフェリペ2世の離宮庭園だったのです。

レティーロ公園のフランス庭園風に刈り込まれた樹木。　
16：57
この公園はかつてフェリペ2世の離宮庭園でマドリード　市民の憩いの庭園。　
私はこのような樹木の人工的な細工は好きではありません。ストラスブルグのオランジュリー公園や新宿御苑で見られる自然のままに育った巨木が好きです。植物の生命力、自然の偉大さを感じさせてくれるからです。

まさにこの家族にとっても憩いの場です。

この程度の枝・葉の刈りこみは許せます。調髪の範疇でしょう。

公園内のマロニエは黄葉を始めていますが、マロニエは鮮やかな色にはならず、「枯葉」のイメージです。

今日は日曜日なので子供づれも多くPoohさんも活躍中（寄付集め）です。

120万ｍ2もの広大な敷地を誇る公園内中央の人工池にはアルフォンソ3世の騎馬像、ベラスケスの館、水晶宮などがある。（昭文社　新個人旅行スペイン）
公園の面積は新宿御苑の2倍、日比谷公園の7.4倍の広さです。
新宿御苑の池にはボートはなかったと思います。あればいいのに！

疲れた様子で休んでいるのは高齢者がほとんどです。私達も休みたかったので屋外のカフェでコーヒーブレイクしました。

日曜日の夕方の池でのんびりと過ごす市民たち。17：48

寒暖の感じ方には個人差が大きいですね。半袖VSジャンパー。

影が長くのびる日没前のひと時を思い思いに過ごす人々。抱き合っている人も。

日曜日の午後に池のほとりの緑の芝生で大勢の市民が憩う光景は、水辺でたくさんの人々(36人以上）が憩う光景を描いたジョルジュ・スーラ（1859-1891)の代表作「グランド・ジャッド島の日曜日の午後」（シカゴ美術館）を彷彿させるものです。1996年の出張時に本物（205×305）を見たときの感動は忘れられません。

木立の間から人工池に夕日が差し込む幻想的な風景。
明るくかすんで見えるのは土ぼこりではなく池から立ち上る水蒸気です。

夕陽がプラタナス（鈴懸の木）の黄葉を輝かせています。

秋になると直径2.5cmほどの、サクランボのようは果柄が付いた実がなり、それが鈴のようなので鈴懸の名がついたようです。
往年のジャズ・クラリネット奏者　鈴木章治とリズムエースの「鈴懸けの径（ﾐﾁ）」は60代の多くが懐かしむ名曲・名演奏です。

http://www.youtube.com/watch?v=hwL4K_c8YbY　ここで聴けます。

壇上のカラスと女の子がハンマーで叩きあいゲームをしています。

見まもる子供たちも真剣なまなざしです。

夕日が傾き、日当たりは建物は上半分だけです。

ソルSol広場からアルカラ通りを見ると残照の空を背景に街灯が点り始めていました。
私が最も写真を撮りたくなる時間帯の始まりです。
私にとってのゴールデン・アワー。プラチナかも（笑）

南西の空には残照のオレンジ色が残っています。18：38

ソルから東に向かってアルカラ通りは下っています。
空は群青色に変わっています。18：41

ソル近くの店にはハムやソーセージの各種製品でいっぱいです。
店の奥には生ハムが多数下がっています。18：55

スペイン旅行1日目は、午前中の市内観光と午後の自由行動で盛りだくさんの見学ができました。
だいぶ歩き疲れたのでホテルへ戻ってワインでも飲みながら夕食を楽しみたいと思います。

明日からもよろしくお願いします。明日はコルドバです。