2026/07/18 - 2026/07/18
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マジェッドさん
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祇園祭山鉾巡行(https://4travel.jp/travelogue/12064652)からの続きとなります。
先祭の有料観覧席でのお手軽観覧を終えて、3連休の始まりです。
このまま、広島に帰ってはもったいない。
そこで考えたのが、大阪から仙台行きの夜行高速バス(フォレスト号)を使って石巻まで行くこと。
石巻は、震災10日後から応急給水に携わった場所なので、復興したら、再訪してその様子をみてみたいと思っていたのですが、いつの間にか15年も経過してしまいました。
当時47歳だった私も、水道部門とは異なった部署で定年を迎え、現在62歳。再任用職員として現役で働いています。
石巻再訪には、またとないチャンスです。
そんな感じで、旅行記を書き始めたその矢先、熊本で大きな地震が発生。広範囲で断水が続いている模様です。
そこで、内容を再考し、大規模災害時の水道事業体の取り組みも紹介しながら、旅行記を進めていきたいと思います。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 高速・路線バス JRローカル
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
令和8年7月17日(金)
OCAT(湊町バスターミナル)19時45分発の仙台行き高速バス(フォレスト号)に乗ります。
運賃は、前日までは9,800円の設定だったんですが、3連休前の金曜日発ということもあり、今日は14,400円の設定です。
仙台駅前には、明朝7時32分到着予定なので、約12時間バスで過ごすことになります。
でも、ものは考えようです。ホテル代にちょこっとプラスした金額で、仙台まで「寝て行ける」んです。
そもそも、震災の救援活動の際には、広島からチャーターバスで宮城県(多賀城市)まで20時間30分かかりました。それに比べたら、どうってことない。
今回は、あの震災のことを自分の中で整理する旅にもしたいので、あえてバス旅を選んだ経緯があります。JR難波駅 駅
-
バスは、3列独立シートです。車内にトイレも完備しています。
宮城交通のバスでした。
USJ始発で、OCAT、東梅田、京都駅八条口で客扱いをした後、御在所SAで下車可能な休憩を取った後は、終点仙台駅前まで下車休憩はありません。
大阪での乗客は、少なかったのですが、最後の京都駅八条口でドバっと乗ってきて、私の席(8C)の隣の8B席を除いて、満席となりました。
今日の祇園祭(先祭)を観覧して仙台に戻る乗客が多かったのかもしれません。
御在所サービスエリア(上り) グルメ・レストラン
-
令和8年7月18日(土)
上手なもんですねえ。バスは、ほぼ定刻(7時35分:5分遅れ)に仙台駅前に着きました。 -
仙台駅に来たからには、あのコケシ様にご挨拶しなければ―ー
Akrさんを中心とする組合のみなさんが、仙台詣でをする度に出現する、あのコケシ様です。
コケシ「お前も、あの一味か」
わたし「たっ、たぶん」
さて、これから石巻を目指します。ルートは次の4つがあるようです。
1 仙石東北ライン(快速)
仙台 8時20分 → 石巻 9時25分
2 仙石線(普通)
仙台 8時16分 → 石巻 9時42分
3 東北本線・石巻線
仙台 7時54分→(小牛田乗換え)
→ 石巻 9時31分
4 高速バス
仙台駅前 8時12分 → 石巻駅前 9時31分
1の仙石東北ラインで行きましょう。
仙台駅 (JR) 駅
-
仙台8時20分発の仙石東北ライン快速電車に乗り込みました。
列車は塩釜の先まで東北本線を走り、接続線で仙石線に渡って高城町から石巻までは、仙石線を走るようです。
震災前には、この接続線はなかったので、どうにも頭がついて行きません。
で、重要なことに気がつきました。
東北本線は交流、仙石線は直流です。でも、この電車、交直切替を行っていないような??? -
9時25分に石巻に到着しました。
仙石線専用ホームですね。
震災当時、205系電車が残置されていたのを思い出しました。 -
右側の列車が、乗ってきた仙石東北ラインの列車です。
こいつが、突然、ディーゼルエンジンを噴かし始めたんです。エッ、電車じゃないの?
そういえば、HYBRIDって書いてある。ディーゼルカーじゃったんか――
だから、東北本線(交流)も、接続線(未電化)も、仙石線(直流)も通しで走れたということか――
架線下にもかかわらず、自車のディーゼルエンジンで発電した電気を蓄電して、電車と同様にモーターを回して走っていたようです。
基本的に停車中と、低速運転中はアイドリングストップしているので、電車だと勘違いしていました。
ちなみに、左側は、仙石線の電車(直流)です。 -
石巻駅前の市役所庁舎(1階)にある観光案内所で、予約していたレンタサイクル(電動アシスト)を借ります。
「行きたいところは、決まっていますか」と問われ――
「まず最初に、蛇田の浄水場、その次に石巻署、日和山…」と答えたのですが、最初の2か所で、不審者扱いですよね。
「震災直後に、ここの給水所でお手伝いしてたので…」と、理由を説明し、行き方を教えてもらいました。
それでは、出発します。石巻駅 駅
-
ただ今、給油中(ウソ)
蛇田の浄水場に向かう途中で、見覚えのあるガソリンスタンドがありました。
ここ、当時、緊急車両専用で、給油させてもらってたGSですね。
給油できるのは、入荷時のみ。それも1台当たりの数量を限定しての給油でした。 -
石巻地方広域水道企業団(蛇田浄水場)
私達は、ここの3階倉庫で寝ました。でも、まだそれはマシな方、多くの自治体は、隣の会議室(大部屋)を使いました。いずれにせよ、寝袋や毛布は各都市持ち込みで、支給はありません。救援活動というのは、そういうものです。
それでいいんです。
食事の提供はありました。毎食、おにぎりは1人2個まで。夕食はこれに、味噌汁が付きます。それでも、有難かった。
私達は、当座の食糧(カップラーメン・缶詰など)も持ち込んでいるので、支給があるだけで十分です。 -
石井閘門(いしいこうもん)
「旧北上川」と「北上運河」の分岐点に設置された閘門だそうです。
上の写真 閘門から旧北上川方面を撮影
下の写真 閘門から運河方面を撮影 -
石巻警察署
震災10日後、私はここに立ってました。
先遣隊との交代要員としてこちらに赴任し、給水活動を行っていました。
活動を始めた直後で、まだ現地の状況が把握できてない時に、ご婦人から「いつ直りますか」と質問されました。
私は、こう答えました。
「この水は、蛇田の浄水場から持ってきています。浄水場は生きています。幹線から漏水を直しながら水を張っているはずです。あの阪神大震災の時でも、そんなにはかかっていない。大丈夫です。」
御婦人は、深々と頭をさげて、こうおっしゃいました。
「その言葉で救われました。そんなにはかからないんですね。」
事実、その6日後にはこの地区は、水道が復旧しました。
全国の水道事業者が被災地への救援活動を実施した成果です。
今回の熊本地震でも、同様に全国の水道事業体が救援活動を実施しています。
呉市からも発災翌日の夕刻には、熊本県宇城市に向けて、運搬給水車と指揮車(水道パト)【職員4名】を派遣し、翌朝から活動を開始しているようです。
水道に関しては、全国的なネットワークが(きずな)ができているので、復旧は意外に早いのではないかと期待しています。 -
当時は、給水活動に加えて、もう一つ任務がありました。
それは、指揮車(水道パト)を使っての広報活動です。
まだ停電している状態なので、どこに給水所を設けているのか、お知らせする必要がありました。
その活動エリアに陸前山下駅付近も入っていたので、駅舎に入ってみたところ、1m近くまで浸水した跡がクッキリ残っていました。
それでも、この付近は、家屋の流失がなかったので、自宅で生活を続けている方も多かったのだと推察します。
駅の近くの踏切を渡ったところに、「牛たん」と大きく書かれた看板の食堂がありました。もちろん営業なんかできるわけありません。
その時、思ったんです。
「石巻が復旧したら、ここで牛タン食べるんだ」と――
なので、本日夕方6時からの予約を入れています。
15年越しの夢が実現します。
それで、ちょこっと下見に来てみました。
ちなみに、陸前山下の駅舎は建て替えられていました。
陸前山下駅 駅
-
石巻署に戻ってきました。
活動2日目だったか、お客さんから、「すぐそこは壊滅状態」と聞きました。
みんなこうして水を取にきているのだから、「壊滅状態」という意味が分かりません。
でも、お客さんは、「すぐそこ、信号を左」と言うのです。
実際に行ってみました。
旧北上川まで出てみると、その意味がわかりました。
今回も、信号を左折してみます。 -
まずは峠を抜けます。
あの時は、旧北上川方面に向かいましたが、今回は日和山公園の方に行ってみます。 -
日和山公園
ここには、私達の活動最終日(次の班と交代)の活動が終了した後に、被災状況の確認に訪れました。
なので、ここから現在の状況を見れば、石巻の復旧状況が把握できると考えたからです。
はたして――
思い描いていた光景とは違っていました。
次の写真を見てください。日和山公園 公園・植物園
-
上が今回撮った写真
下が、当時撮った写真です。
津波によって、南浜地区の住宅街(1,800世帯)のほとんどは、基礎だけを残して流出してしまいました。壊滅状態です。
残っているのは、石巻市立病院くらいのものです。
15年が経過して、この地区は、もとの住宅街に戻ったものだと思っていたのですが、現実は違いました。
石巻市立病院は津波被害のない地区に移転し、地域全体は「石巻南浜津波復興記念公園」に生まれ変わっていました。
これも復興の一類型なのでしょう。 -
震災遺構として門脇小学校の建物が残されています。
地震発生時に学校にいた児童・教職員は日和山に避難して助かったそうです。
でも、校舎は津波火災によって被災したとのこと。震災遺構 門脇小学校 名所・史跡
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旧北上川の堤防は、相当に嵩上げされてますね。
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旧観慶丸商店(写真上)
旧北上川の中州と石ノ森漫画館(写真下)
当時も漫画館がありましたが、何の建物か知りませんでした。旧観慶丸商店 名所・史跡
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「いしのまき元気いちば」の横の広場では、イベントやってました。
いしのまき元気いちば お土産屋・直売所・特産品
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元気いちば(2階)の元気食堂で、昼食にしましょう。
石巻元気御前 1,800円 -
時刻は、午後2時前
次の予定があるので、レンタサイクルを返却しましょう。
でも、その前に、本日の宿の場所も確認しておきます。 -
レンタサイクルは、1時間600円。1日最大で3,000円の設定でしたが、保険代込みで2,100円ですみました。
次は、JR石巻線で女川に向かいます。
石巻駅は、貨物の取り扱いもあるようですね。石巻駅 駅
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石巻 14時21分 → 女川 14時47分
キハ111には初めて乗りました。
JR西日本では、車体長が短いキハ120が主流なもので… -
女川到着
女川での滞在時間は、約1時間50分を予定しています。
行き止まり駅をそのまま進めば、海にたどり着きます。
その道の両側に「道の駅おながわ」が構成されているようです。女川駅 駅
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その一角にある岡清魚店では、ホヤを1個300円(税別)で売ってました。
プラス100円で捌いてくれるそうです。道の駅 おながわ 道の駅
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さっそく捌いてもらいました。
生のホヤ初体験! -
ほかにも海の幸をいろいろ売ってました。
-
女川港まで出てきました。
それでは、女川駅に戻って、駅併設の「女川温泉ゆぽっぽ」で入浴しましょう。
料金は500円ですが、レンタサイクル返却の際に、観光案内所で100円引き券付きの観光パンフをいただいていたので、400円で入浴できました。 -
それでは、石巻に戻ります。
女川 16時33分 → 石巻 16時59分 -
石巻では、本日の宿:コンビニAyers Rockホテル石巻のチェックインを済ませておきましょう。
この宿、フロントでカギを受け取ったら、一旦外に出て、別の入口からエレベーターに乗って客室に行くとか、謎の多いホテルなのですが、その検証はまた後ほどいたしますコンビニAyersRockホテル石巻 宿・ホテル
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石巻駅から1駅、ハイブリッド列車に乗って、陸前山下駅に向かいます。
石巻 17時53分 → 陸前山下 17時55分石巻駅 駅
-
15年越しで、やっとこの店で牛たんを食べることができます。
今日は、予約で満席のようです。
予約しておいて正解でした。
思っていたより、高級店のようですね。
牛たん ほづみ
特選焼き御前 2,780円
生ビール 700円
消費税 348円
合 計 3,828円
これで、私の中の石巻震災救援活動が完結しました。 -
では、「コンビニホテルの謎」について話を戻しましょう。
コンビニAyersRockホテル石巻 宿・ホテル
-
フロントでカギを受け取ったら、一旦外に出て(右側の自動ドア)、別の入口(左側の入口)から入りなおして、エレベーターに乗って客室に行く謎とは――
次の写真をみてもらえば、謎がとけます。 -
これ、アパートでしょう。
アパート1棟をそのままホテルとして使っているということか―― -
写真左上 8階共用部分(通路)
写真右上 客室入口を入ったところ(玄関)
写真下左・右 通路からの眺め
こりゃあ、アパートじゃろう(笑) -
うん、アパートに間違いない
-
部屋は広く、私には良いことばかり。
駅から徒歩5分で、5,585円で泊まれました。
このパターンは初めてです。
愉快、愉快 -
朝6時30分までにチェックアウトする場合は、1階のこの部屋の郵便受けにカギを投入すればOKのようです。
それでは、石巻編の旅は、これくらいにしておきます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
次回は最終章(東京編)を予定しています。
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この旅行記へのコメント (2)
-
- HAPPINさん 2026/08/02 18:46:45
- 水のありがたさ
- マジェッドさん、こんにちは(^.^)
京都からまっすぐ帰らずに、宮城へ。
鉄組のひとたちみたいな移動の仕方にくすっとしちゃいました。
高速バスで仙台へ。眠れましたか?
仙石東北ライン、まさに画期的な復興だったと個人的には思っています。
交直両用車はコストが高いから、むしろ進化系のハイブリッド。この発想素晴らしいですね。
あの震災の時、給水に携わっていらっしゃったのですね。
当たり前のように蛇口をひねると出て来る水道水。
なくてはならぬ命綱です。
熊本。皆様の日常が早く戻ることを願ってやみません
ありがとうございました
Happin
- マジェッドさん からの返信 2026/08/02 19:58:34
- Re: 水のありがたさ
- Happin様
コメントありがとうございます。
高速バスでは、敢えてリクライニングを倒さず、
「熟睡しないモード」で過ごしました。
というのも、十数キロのダイエットには成功し
ているものの、イビキをかかないとも限らないので…
でも、ウトウトはしてましたので、旅行にはまった
く支障はありませんでした。
あのハイブリッド車の発想には脱帽です。
お蔭様で、私の中の石巻震災救援活動が完結しまし
た。
今後ともよろしくお願いします。
マジェッド
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