2026/05/29 - 2026/06/08
101位(同エリア209件中)
コヨーテさん
毎年恒例になりつつある Sweden Rock Festival 参戦。
今年ももちろん、気持ちはすでにスウェーデンの空の下。
…だったのに、なぜか去年、今年と6月になると大きな仕事をぶち込むわが社。
去年は「必要最低限だけ仕事する」というギリギリのラインで休暇を強行し、北欧旅をねじ込み成功。
(あれはあれでスリリングだったけど、今年はもっと平和に行きたかった。)
しかし今年は、「ちょっと休暇を…」なんて言える空気ゼロ。
むしろ、“この状況で海外?冗談だよね?” という職場の空気が可視化されていたレベル。
それでも Sweden Rock は私の楽しみであり、仕事を頑張るための燃料でもある。
諦めるなんて、そんな選択肢は…<一応>考えたけど無理だった。
そこで出した結論はただひとつ。
リモートワークで穴をあけずに、強行突破する。
こうして、「仕事は通常運転、心はフェス、身体は北欧」という奇妙な三位一体スタイルで挑んだ今年の遠征。
これはそんな、“仕事とフェスの両立という無茶をやった人間の備忘録”
5月29日(金)8:46 HND ≫ 14:49 SIN (SQ 631)
5月30日(土)0:05 SIN ≫ 7:10 CPH (SQ 352)
8:46 コペンハーゲン≫ 12:05 ヨーテボリ(Öresundstågen 1034)
6月2日(火)ヨーテボリ ≫ ルンド(Østerport)
ルンド ≫ クリスチャンスタッド (skanetrafiken)
6月3日(水)~ 6月6日(土) Sweden Rock Festival
6月7日(月)19:30 CPH ≫ 22:05 HEL (AY 962)
6月8日(火)0:45 HEL ≫ 19:35 NGO (AY 79)
20:55 NGO ≫ 22:00 HND (JAL 208)
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 鉄道
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
6月2日(火)ヨーテボリ最終日の朝
朝2時半。
普通なら「早すぎるわ!」とツッコミたい時間だけど、今回は“Work From Sweden”を掲げて強行した旅。最低限の業務はやると自分で言ってしまった手前、起きるしかない。メールは時差でなんとかなるけれど、会議だけは出ないと「本当に仕事してるのか問題」が発生する。旅を強行した罪悪感と、北欧の朝焼けの美しさが同時に胸に刺さる時間帯。
ひと仕事終えた頃には、もうお腹がぺこぺこ。
そして思う??
「ヨーテボリ最後の朝食、悔いなくいきたい」
最後だと思うと、欲が暴走する。北欧のホテル朝食って、なんであんなに魅力的なんだろう。“最後”という言葉がつくと、普段なら選ばないものまで急に輝き出す。
チーズとハムをのせた、北欧の定番オープンサンド
モチモチの薄いパンケーキに、軽いホイップとヌテラ
そしてリンゴンベリージャムの誘惑
ミートボール、ソーセージ、ベーコン
「いや、全部は無理でしょ」と思いながら、
トレーを持った瞬間に悟る。
??結局全部いくやつだ。
最後の朝食だから、と自分に言い訳しながら北欧の味をひとつ残らず胃袋に収めていく。仕事の罪悪感より、食欲の勝利。 -
さてこの日は移動日。電車でヨーテボリからクリスチャンスタッドまで5時間弱。
ホテルは駅の目の前。
チェックイン時間に合わせて電車を予約しておいたので、移動の段取りは完璧。あとはヨーテボリのホテルをチェックアウトしてそのまま駅へ向かうだけ??
のはずだった。
ハイ、このタイミングでミーティングの緊急招集。スーツケースを引きながら耳にイヤフォンをねじ込んでホテルのロビーを闊歩する姿。自分のイメージでは映画に出てくるキャリアウーマン。
でも実際はどう見ても観光で訪れているおばちゃんがイヤフォンで誰かと電話しているだけにしか見えない・・・(笑) -
ヨーテボリから目的地のクリスチャンスタッドまでは5時間弱。
口さみしくなったとき用に、リコリスやチョコレートボールを買っておく。
駅のコンビニには、このようにばら売りされているフルーツだけでなく、シナモンロールなどのパンはトングで自分で取るスタイルで売られている。チョコレートボールのようなスイーツも売っている。これがそこそこ美味しいのは嬉しい。 -
ヨーテボリ中央駅を出て、Öresundståg に乗り込む。
バイバイ、ヨーテボリ!
ストックホルムのような首都の華やかさはないけれど、ヨーテボリは“帰ってきたくなる街”。
そんな街に別れを告げて、南部スコーネ地方へ向かう。 -
ヨーテボリから電車に乗って向かうのは、スウェーデン南部スコーネ地方のクリスチャンスタッド。Öresundståg(オーレスンド列車)に乗って、途中のLund(ルンド) 乗り換え、約4時間。
昨年は北欧レイルパスを使用したけれど、今回は電車移動が少ないため都度購入。電車の予約、時刻表、ルート検索は国鉄SJのアプリが便利ではあるんだけど、デンマークとスウェーデンを行き来するÖresundståg(オーレスンド列車)に乗る際はSkånetrafiken(スコーネ地方のローカル交通)のアプリを使うほうが好き。
SJの場合、Öresundståg(オーレスンド列車)を使用する場チケットがPDF。お年を召した車掌さんだと携帯画面を見せても文字が小さいだ、見えないだ・・・と言われることもある(笑)
その点、SkånetrafikenのアプリだとQRコードでOKだから、乗る電車によって使い分け。もちろん、スウェーデンの国鉄だけ乗る場合はSJを使う。
こちらはSkånetrafikenのアプリで確認できるリアルタイムのMap. 停車駅や乗換駅、ホームの情報が確認できて便利。
特にスウェーデン語は、スペルが発音記号みたいだし、スペルと発音が想像と違うものも多いから地図は必須。
Göteborgなんて誰がヨーテボリ(実際はイェッテボリみたいに聞こえる)なんて読める?? -
大きなスーツケースを持って電車に乗るときって、荷物が置けるのか、どこに置くのか、鍵とかで固定が必要か??などと悩むことが多い。特に日本の新幹線を想像したら、荷物置き場さえ予約が必要なのかとか・・・
今回乗った電車は座席の下がこのように荷物置き場になっている。 -
私の大きくて重~いスーツケースも持ち上げることなく・・・
通常のスーツケースなら椅子の下、私のように厚みのある荷物なら椅子と椅子の間。
これはありがたい。
JRさん、このスタイル参考にしてみてください! -
海に囲まれたスウェーデン、ヨーロッパ有数の海洋王国。
周囲に群島があるスウェーデン、セーリングは生活の一部といっても過言でないくらいセーリング人口が多い国。
海沿いを電車で走ってもあちこちボートの係留所やハーバーがある。 -
そしてこの田園地帯に風車群の光景もスウェーデンならでは。
-
乗り換え駅の Lund(ルンド) に到着。
今回は立ち寄れなかったけれど、ルンドはスウェーデン最古の大学都市で、重厚な建物が多く、歴史の香りが濃い街。
なんだか街全体が“知性の空気”に包まれている -
さて、ルンドからはスコーネ鉄道、在来線に乗り換え。
北欧では当たり前の自転車、乳母車専用車両。
EUでも当たり前かな?あまりヨーロッパ行ったことがないので・・・(苦笑)
座席部分が折りたためたり、人専用車両ときちんと区分けされている。
スウェーデンの電車は、日本と同様、社内で携帯の通話をしている人も(ほとんど)おらず、電車で騒ぐ人も他の欧米諸国に比べると断然少ないから、心地よく乗車できる。 -
この給水塔が見えたらクリスチャンスタッドについた気分になる。
スウェーデンの都市ではこのような給水塔をよく見かける。
調べてみるとスウェーデンは地形が平坦で、自然の水圧が使えない地域が多く、このような給水塔で水圧を確保する必要があるという。
そのためこのような給水塔が街のランドマークになりやすいとか。
なるほど・・・ -
クリスチャンスタッドに到着!
この駅で列車の行き先が2方面になることがあり、このように連結車両が離れたりくっついたりする。 -
クリスチャンスタッドの駅前、もともと要塞都市であったこの街。表通りには全体的に重厚感のある建物が多い。
-
Little Parisと呼ばれる市街地は、広い並木道や石造りの建物が続く街路。
小さなカフェや町のブティック、個人経営の店が並ぶ落ち着いた街並み。
しかし、この日はなんだかとってもにぎやか。
平日なのに人が溢れている。
これまで3回訪れたけど、週末でさえここまで人はいない。 -
レイをぶら下げた若者たちが楽しそうに通りを駆け抜けていく。
どうやら“Studenten”らしい。
スウェーデンの高校卒業は、一大行事。
街をあげて祝福する。
卒業証書をもらったら校門からの「走り出し」
女の子は白いワンピース、男の子は白シャツに黒パンツ、最近はこの写真のようにシャツに短パンみたいなのも増えているとか。
夏という季節のせいか、走り出しのためか足元はサンダルやスニーカー。
走り出しをしている彼らに街の人たちが祝福。
そしてトラックの荷台に乗って大音量で街を走行したり、夜中まで音楽と歓声が響き渡る。 -
またまたお世話になります!
3度目の滞在のAirbnb -
ひとり滞在には広すぎるんだけど、あまりにも居心地がいいし、環境や立地が良くてついついリピート。
-
スウェーデンでは日本同様、お家の中では靴を脱ぎます!
オーナーさんは前回来た時から変わったところを紹介。
「ここにテーブルを移動した」
「今度はここにソファを置くから、次来た時に楽しみにしてくれ」
「ベッドの配置も変えてみた」
うんうん、でも個人的には昨年のレイアウトのほうが好きだよ(笑) -
去年はここの大きなダイニングテーブルがあったのが、テレビが配置され広ーいリビングに。
-
バスルームだけでも10畳ほどある。
洗濯機と乾燥機があるのはホントありがたい。
6月のスウェーデンの気候は1日に四季がある感じ。
昼間は26度ぐらいになってTシャツでも汗ばむかと思えば夜中は10度を下回る。
加えて雨も降ったりするから、フェスのように長時間外にいる場合は全ての天候に備えるから洗濯物が増える日も・・・
フェス帰りの汚れた服を、シャワーを浴びている間に洗濯機へ。 -
トイレの横にはボイラーがある。
複数で宿泊する際には、連続してシャワーを浴びると温水が足りなくなるなんてレビューもあるけど、おひとり様の私には影響なし!
トイレが広すぎて落ち着かなくはあるけどね。 -
上のフロアにあがるとベッドルームが2つと奥にトイレ。
私はいつもこの奥のベッドルームを使う。 -
手前のベッドルーム、以前は窓に並行して1つ1つのベッドとしてTWINの部屋にしていたけど、今年はダブル仕様。
オーナーさんは「毎晩別のベッドに寝ていいよ~」というけど、この3年結局いつも使うベッドは同じ。 -
滞在するAirbnbは駅から徒歩5分程度のクリスチャンスタッドの街の真ん中。
お家の裏にはショッピングモール。
そこには朝7:30からやっているスーパー Coopもある。
Coop、日本人ならコープって読んじゃうけど、スウェーデンではクープ。
大手のスーパーマーケット -
このモールの中には、スウェーデンの国営酒屋 Systembolaget が入っている。
スーパーでもアルコール度数3.5%未満の軽いお酒なら買えるけれど、それ以上の度数になると販売はすべてこの専売店に限られる。
北欧では歴史的にアルコール依存や飲酒に伴う社会問題が深刻だったこともあり、販売場所や時間を厳しく管理し、商業的な競争を抑えることで消費量をコントロールする仕組みが作られたという。 -
お店に入ると、スピリッツやウイスキー、ワイン、ビール、サイダーまで、世界中のお酒がずらりと並んでいて圧巻だった。
そして北欧らしいのは、カートに山積みのアルコールを押すお客さんたち。ビールはダースで、ワインはケースで、そこにウイスキーを何本も追加していく。アルコール度数に応じて税金が重くのしかかる国だから、彼らの支払額は相当なはずなのに、どこか慣れた表情で淡々と買い物を続けているのが印象的だった。
この光景は同様に公営酒屋のあるフィンランドも同じ。みなさんカートを押して大量買い。 -
酒屋とスーパーの下見をしたあと、ちょっとお散歩。
水辺の静けさと赤レンガの建物が並ぶこの景色を見ると、
「ああ、クリスチャンスタッドに帰ってきたな」と思う。
湿地帯の街らしい、ゆるやかな時間が流れていた。 -
一年ぶりのこの道は、やっぱり気持ちがいい。
木漏れ日がゆっくり揺れて、ただ歩くだけで心がほどけていく。
夏の北欧は、こういう何気ない道が最高なんだよな。 -
赤い屋根の家が並ぶ住宅街を抜けると、
旅先なのにどこか“帰ってきた”ような安心感がある。
夕方の光が家々をやわらかく照らしていた。
この壁の色、屋根の色。
まさにスウェーデン -
湿地帯の緑と小さな橋。
これで夜の8時近くなんだから、北欧の夏は本当に魔法みたいだ。
この道を抜けて、今日はCoopじゃない別のスーパーへ偵察。
海外にくると地元のスーパーを覗くのがいちばん楽しい。
スーパー大好きおばちゃんだからさ。
新しい棚を見るだけでテンションが上がる。 -
駅の裏手では、ローカル線が静かに行き交っていた。
高架でもなく、遮断機もなく、線路からそのままホームへ上がる素朴な造り。
日本だったら完全に“地方のローカル線”なんだけど、
スウェーデンというだけで、どこかオシャレに見えてしまうから不思議だ。 -
水辺のそばを歩くと、街の音がふっと遠ざかる。
湿地帯の入口は、いつもこんな静けさに包まれている。
クリスチャンスタッドの駅裏は、いきなり広大な湿地帯が広がっている。
ここは Kristianstad Vattenrike(ヴァッテンリーケ)と呼ばれるユネスコの生物圏保護区で、
街の中心から数分歩くだけで、まるで別世界みたいな自然に入り込める。
湿地帯には水路がゆるやかに流れ、草原と森が入り混じり、
鳥や野ウサギが普通に姿を見せる。
木道が長く伸びていて、街と自然がそのまま地続きになっているのがこの街の魅力。
「駅の裏が湿地帯」という不思議な構造は、
クリスチャンスタッドが スウェーデンで最も低い土地(海抜マイナス2.41m)に位置していることが理由。
街のすぐそばに湿地が広がり、自然と共生するように街が作られている。 -
湿地帯の真ん中をまっすぐ伸びる木道。
ここを歩くと、街と自然がゆるく混ざり合っているのがよくわかる。
夜8時の夕焼け、まだまだ陽は高い -
橋のフェンスに、色とりどりの鍵がぶら下がっていた。
湿地帯の静けさの中に、誰かの小さな物語がそっと残っている。
来年は私も鍵を持ってきて記念にここにぶら下げてみようかな。 -
湿地帯のそばに、木でできた動物たちがのんびり寝そべっていた。
なんだか癒される・・・ -
木々が道に向かって少し傾いていて、まるで緑のトンネルみたいだった。
湿地帯の散策は、こういう小さな発見が楽しい。 -
湿地帯の草原を抜ける木道は、夏の光をまっすぐ受け止めていた。
本当にこのエリアの散歩は楽しいけれど、周囲に誰もいなくて
「ここで何かあっても誰も気づかないかも」
なんて考えてしまう・・・ -
湿地帯をぬけた道端に野ウサギがちょこんと座っていた。
湿地帯から抜け出したウサギなのか、どこかのお宅から抜け出したペットウサギかはわからないけれど、道端でウサギを見たのは初めて。 -
湿地帯の散策に、ふわっと甘いライラックの香りが混ざる
自然の中を歩く楽しさが一気に増す。 -
湿地帯を抜けて街側に戻ると、丸い花壇に“VÄLKOMMEN”の文字。
英語でいうとWelcomeだ。
勝手に自分にWelcomeと言われていると思い込み、Tack så mycket (ありがとう)とつぶやいてみる。
自然と街が隣り合うクリスチャンスタッドらしい、あたたかい入口だった。 -
湿地帯の静けさから街へ戻ると、レンガの建物が並ぶ通りが迎えてくれる。
この切り替わりが、歩いていてとても心地いい。 -
湿地帯をぐるっと歩いて、街へ戻るとパブの看板が静かに揺れていた。
自然のあとに街の渋い一角を見ると、旅のリズムが整う。
湿地帯からわずか10分。
こんな小さな街と自然の両方を楽しめゆったりした時間を過ごせるこの街。
妙に居心地がいい。 -
夕食どうしよう…としばらく悩んだ。
いつもの北欧旅なら2~3週間で、スーパーの惣菜やパンを買って
“暮らすように旅する”のが定番なんだけど、
今回は10日間で、しかもこの街は5泊だけ。
私にしては弾丸旅行だ。
これで弾丸というのは贅沢だよね。
今日は唯一ゆっくりできる夜なので、冷凍ピザで決定。
飲み物はフィンランドのロンケロ。
ジン×グレープフルーツの、サワーみたいに軽いお酒。
これがあると北欧の夜がちょっと楽しくなる。
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