2026/05/29 - 2026/06/08
156位(同エリア161件中)
コヨーテさん
毎年恒例になりつつある Sweden Rock Festival 参戦。
今年ももちろん、気持ちはすでにスウェーデンの空の下。
…だったのに、なぜか去年、今年と6月になると大きな仕事をぶち込むわが社。
去年は「必要最低限だけ仕事する」というギリギリのラインで休暇を強行し、北欧旅をねじ込み成功。
(あれはあれでスリリングだったけど、今年はもっと平和に行きたかった。)
しかし今年は、「ちょっと休暇を…」なんて言える空気ゼロ。
むしろ、“この状況で海外?冗談だよね?” という職場の空気が可視化されていたレベル。
それでも Sweden Rock は私の楽しみであり、仕事を頑張るための燃料でもある。
諦めるなんて、そんな選択肢は…<一応>考えたけど無理だった。
そこで出した結論はただひとつ。
リモートワークで穴をあけずに、強行突破する。
こうして、「仕事は通常運転、心はフェス、身体は北欧」という奇妙な三位一体スタイルで挑んだ今年の遠征。
これはそんな、“仕事とフェスの両立という無茶をやった人間の備忘録”
5月29日(金)8:46 HND ≫ 14:49 SIN (SQ 631)
5月30日(土)0:05 SIN ≫ 7:10 CPH (SQ 352)
8:46 コペンハーゲン≫ 12:05 ヨーテボリ(Öresundstågen 1034)
6月2日(火)ヨーテボリ ≫ ルンド(Østerport)
ルンド ≫ クリスチャンスタッド (skanetrafiken)
6月3日(水)~ 6月6日(土) Sweden Rock Festival
6月7日(月)19:30 CPH ≫ 22:05 HEL (AY 962)
6月8日(火)0:45 HEL ≫ 19:35 NGO (AY 79)
20:55 NGO ≫ 22:00 HND (JAL 208)
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 鉄道 徒歩
- 航空会社
- シンガポール航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
深夜便でコペンハーゲンへ出発。
金曜の夜~土曜にかけてのフライトだから、仕事も少しだけ休戦。
私もこのあと控えている スウェーデン遠征(本命) のために、ここで体力を温存しておかないといけない。
ラウンジでシャワーを浴びて汗だくの身体をリセットし、洋服も着替えてすっきり爽快。
深夜便だからお化粧もせず、スッピンのまま搭乗準備完了。
「よし、寝るぞ。」
と、飛行機に乗る前に気合いを入れるあたり、もはや旅というより 長距離戦のコンディション調整。
シンガポールの郊外を歩き回って汗だくになり、ドリアンを東屋で頬張り、上司の電話に振り回され、最後はシャワーで生き返るという怒涛、いや至福の9時間トランジット。
その濃厚すぎる寄り道を終えて、いよいよ 北欧への本編スタート。
体力温存?
いや、もうすでにだいぶ使ってる気もするけど(笑)
とりあえず、機内でしっかり寝て、コペンハーゲンからの旅に備えることにした。シンガポール チャンギ国際空港 (SIN) 空港
-
離陸後に提供された機内食は、マッシュポテトにチキン、エビのサラダ、ケーキ。
どれも美味しそうなんだけど、私は 味見程度 にちょっとだけ。
理由は単純。
お腹がいっぱい。
いや、もしかしたらドリアン+ビールという“食い合わせ”が起因しているのかも・・・
「ドリアンを食べたあとにビールを飲むと危ない」といわれている。そしてビールを飲むと
・体が熱くなる
・消化が遅れる
・血圧が上がる
・最悪の場合は倒れる
…などなど、いろんな説がある。
科学的にどこまで本当かはさておき、ローカルの人たちが本気で避ける組み合わせなのは事実。
そんな中で私は??
ドリアンを食べたあと、すっかり忘れてタイガービールを飲んだ。
「いや、これ満腹じゃなくて“食い合わせの悪さ”では?」
「体が火照る? いや、更年期のホットフラッシュじゃない?」
と、機内でひとりでアレコレ妄想を膨らましながら、機内でアルコールを取るのは控えてみた。 -
ガッツリ眠るつもりだった深夜便。
でも悲しいかな、仕事のチャットやメールが来ると反応してしまう私。
6月に抱えている大きな案件は日本・アメリカ・イギリスの三か国共同プロジェクト。
時差の関係で、夜中でもメールが飛び交う。
「いや、みんな寝てくれ…」と思いながらも、つい返信してしまう自分がいる。
それでも、短時間でぐっすりを何回か小分けしたせいか、体も頭も意外とスッキリ。
このこれまでの仕事で培った“分割睡眠スキル”、旅人としてこのスキルは大事。
そして朝食で提供されたのは、私がシンガポール航空で一番好きな機内食 ナシレマ。
・ココナツミルクで炊いた香り高いご飯
・ピリ辛のサンバル
・小魚(イカンビリス)のカリッとした塩気
・フライドチキンの満足感
これはもう、しっかりガッツリいただいた。
深夜便で仕事しながら刻み睡眠していたはずなのに、ナシレマを食べた瞬間に 完全復活。
「これから北欧入りするぞ」という気合いが自然に入る。 -
5/30(土)コペンハーゲンに到着。
搭乗口前の待合スペースを見て思ったのはただひとつ。
オシャレすぎでしょ、北欧。
黒いチェアが整然と並び、木のテーブルがぽつぽつ配置され、大きな窓から自然光が差し込む。まるでデザイン事務所のロビーみたい。
でもさ??
くつろげる感じじゃない。
なんというか、
「長時間居座らせないぞ」という北欧の意思を感じる。
これなら席をいくつも占領して横になる人はいない。
合理的すぎて笑う。
あと、私だけじゃないと思うんだけど、コペンハーゲン空港って トイレが少ない気がする。
あっても個室が 2~4つ とか。
空港のトイレって普通は搭乗口前に同じ間隔で並んでいて、個室も10個くらいズラッとあるイメージなんだけど…
ここは広いトイレが別フロアだったり、「え、どこ?」って探すことが多い。
北欧の空港はオシャレで合理的だけど、トイレ配置だけはちょっとミステリー。 -
ペンハーゲン空港に着いて、
SAS の機体がずらっと並んでいる光景を見ると
「あぁ、北欧に来たな~」と実感する。
でもね、SAS のロゴを見ると
どうしても 80年代に流行った防水バッグ を思い出してしまう。
ダイビングブランドか何かの、あの青地に白文字のやつ。
古すぎ?
いや、あの頃のデザインって妙に SAS と似てるんだよね。
旅の記憶と昔の記憶がごちゃ混ぜになる瞬間。 -
コペンハーゲン空港の数少ないトイレ。
でもそのトイレの入口に 飲料水マーク があるのが北欧らしい。
北欧のほとんどの国は、水道水がそのまま飲める。しかも美味しい。
だから空港でも、
「ここで水飲めるよ」
「ここから水筒に入れていいよ」
と、堂々と表示してある。
日本の空港って昔ながらの足で踏むとちょろっと出るやつ。
ちょっとだけ冷たい水が出るやつ、なんとなく飲んでいいのか迷うやつ、
あれが多いよね。
でも海外は違う。
ウォーターサーバーがあって、お湯とお水を選べるものが増えてきている
(日本でも給湯サーバーはあるか!)
でも北欧だとこのトイレの洗面エリアに「飲めます」って書いてあって手洗い用の蛇口からそのまま飲料水OKという合理性がすごい。 -
いつもはヘルシンキで乗り継ぎして、EU圏への入国審査はそこで済ませちゃう私。
でも今回はコペンハーゲンで入国。
しかも 新しく始まった EES(Entry/Exit System) を初体験することに。
…ということを、私はすっかり忘れていた。
コペンハーゲン空港はトイレが少ない。
だからまずはトイレ探し。
そして北欧名物、飲める水道水で水筒を満タンにして、「さて、のんびり出口へ向かうか~」と歩いていたら…
EES の長蛇の列。
EU圏外の人のレーンが少ないせいか、とにかく列が長い。
まあ急ぐ旅でもないし、コペンハーゲンまで無事に着いたし、のんびり並ぶか~と思っていたら??
係員が突然、
「こちらどうぞ~」と EU用レーンに誘導。
え、私 EUじゃないけど?
と思ったけれど、どうやら EES の機械が空いたタイミングだったらしく、
そのままスルッと通されてしまった。
指紋を取られ、写真を撮られながらイミグレオフィサーに聞かれたのはシンプルな質問。
「何日間?何しに?」
ここまでは普通。
淡々とした北欧の入国審査。
そこで私は正直に答える。
「10日間。来週末のスウェーデンロックに。」
その瞬間??
イミグレオフィサーの口元がニヤッ。
意味深な笑いと共に “OK” -
Welcome to Copenhagen Airport
もちろん、これは私個人に向けられた言葉じゃない。
ただの空港のウェルカムサイン。
でもね??
「ありがとう!」って気分になる。
長距離フライトを乗り越えて、深夜便で刻み睡眠しながら仕事のチャットにも反応して、EES の長蛇の列に怯えつつも秒速で通過して、ようやく北欧の空気を吸った瞬間。
そのタイミングでこの看板を見ると、まるで空港が
「よく来たね、無事で何より」
と言ってくれているような気がする。
私の脳内って、こういう“勝手に都合よく受け取る傾向”があるんだよね。 -
空港からは Öresundstågen(オーレスンストーグ) に乗って、
コペンハーゲンからスウェーデンのヨーテボリへ向かう。
電車で約3時間ほど。
空港駅は直結だし、これまで何度も乗っているから迷うはずがない。
いつものホームへ向かおうとしたら??
どうやら隣のホームらしい。
え、隣?
じゃあ近くのホーム行きエレベーターで降りればいいじゃん、と思うでしょ?
ところが。
ホームの真上にエレベータがなく、標識に従うと一度外にでる。
大きなスーツケースを持った人たちについていってみる -
標識に従って進むと、なぜか外に出される。
空港ビル横の大きな道路を渡ると、メトロの駅らしきものが見える。
大きなスーツケースを持った人たちについていくと、完全にメトロの駅。
人に聞いてようやく理解した。
ホームは今いる場所の下。
しかも入口はだいぶ離れたところにある。
ようやくホームへのエスカレーターを見つけたものの??
壊れている。
みんな巨大なスーツケースを持ち上げて、止まったエスカレーターを歩いて降りていく。
私のデカい重いスーツケースを持ち上げて降りるのは無理。
でもエレベーターは長蛇の列。
エスカレーターを2回見送り、「もうこれが最後のチャンス!」と覚悟を決めて突入。
汗だくで、息切れしながら、ギリギリでホームに到着しすでにホームに止まっている Öresundstågen に、滑り込みで乗車成功。 -
ギリギリで電車に乗り込んだものの、スーツケース置き場は満杯。
仕方なく、デカくて重いスーツケースを抱えたまま座席へ。
汗だくで喉がカラカラ。
とりあえずコーラを開ける。
そして思う。
あ、キャップ一体型。
北欧に来た実感。
ヨーロッパのペットボトルは、
キャップがボトルから完全に外れない“あれ”。
初めて見たときは、
「え、キャップ取れないんだけど?」
と無理やり引きちぎったのを思い出す。
でもこれ、
2024年からEUで義務化 された仕様。
目的は:
・キャップのポイ捨て防止
・リサイクル率の向上
つまり、環境配慮のための“合理性”。
キャップが一体化していると、いちいちキャップを手で持つ必要がない。
落として転がる心配もない。
ちゃんとしたメーカーのボトルなら、カチッと開けると飲むときに顔に当たらないよう設計されている。
最初は違和感しかなかったけど、慣れると「これ便利じゃん」と思う。
そしてこのボトルに出会うと、“あぁ、ヨーロッパ来たな~” ってなる。 -
この写真だと少し伝わりにくいけれど、
6月上旬のスウェーデンは気温こそ 20度前後でも、
気分は完全に夏。
夏が短い国だからこそ、
晴れた週末は全力で夏を楽しむ。
この日は土曜日。
電車から見えるビーチには人がたくさん。
ビーチバレーをしている人までいて、「え、もう夏本番?」という雰囲気。
北欧の人たちの“太陽の使い方”は本当に上手。 -
電車が進むと、のどかな田園風景の中に 風車 が立っている。
この組み合わせ、これぞスウェーデンの車窓。
緑の草原、黄色い畑、風車、そして入道雲。(この日は曇りか?)
この“北欧のテンプレ風景”を見ると、「あぁ、スウェーデンに来たな~」と実感する。
ただし??
車窓が汚いのが玉にきず。
スウェーデンの電車は快適だけど、窓の汚れだけはどうにもならない。
写真を撮ると、だいたい曇りガラス越し、水滴がついて雨模様・・・みたいになる。 -
ヨーテボリ中央駅に到着。3年ぶりヨーテボリ。
行き止まりの 頭端式ホーム。
線路がそこで終わっていて、電車が“正面から突っ込んでくる”ように停まるタイプ。
この構造?光景がとっても印象深くて、「あぁ、ヨーテボリに来たな~」と実感する。
左の青い電車はVästtågen(ヴェストトーゲン)。スウェーデン西部を走る地域列車。
青い車体が爽やかで、いかにも“地方を結ぶ足”という雰囲気。
ヨーテボリ周辺の通勤・通学の主力で、地元の人たちが普通に使っている生活列車らしい。
そして右側にいるのが、コペンハーゲンから私をここまで運んできた Öresundstågen。
横から見ても、なんだか 武骨でゴツい。
北欧らしいシンプルさはあるんだけど、どこか“実用性重視”の雰囲気が漂う。
都会的なスマートさというより、「雨でも雪でも風でも走るぞ」という頼もしさ。 -
スウェーデンは5回目。そのうち4回はこの電車にお世話になっている。
だからこの四角い車体を見ると、なぜか安心する。
あぁ、スウェーデンに帰ってきた。
そんな気持ちになる。
ヨーテボリ中央駅のホームは、赤い梁と古い屋根がどこか懐かしくて、新しい電車と古い駅舎が同じ空間にいるのがまた良い。
1度しか訪れていないけれど、改札もないこのホーム。
前回滞在したときに何度もウロウロしたせいか、このホームの光景が強く頭に焼き付いている。
旅の緊張がふっとほどけて、ここから始まるスウェーデンの日々を想像して胸が少しだけ軽くなる瞬間。 -
今回の宿泊先は Scandic Europa。
ヨーテボリ中央駅のすぐ目の前、そして隣はショッピングモールという抜群の立地。荷物が多い旅でも、駅からほぼ歩かずにチェックインできるのは本当にありがたい。
スキャンディックは朝食の種類が豊富で美味しい印象があって、前回のヨーテボリ滞在では別のスキャンディックに泊まったけれど、今回はお値段も良心的だったのでこちらを選択。
ホテルには昼頃到着。チェックインまで時間があったけど、追加料金3000円ほど払ってアーリーチェックインさせてもらったScandic Europa ホテル
-
お部屋はキングルームを一人で利用。北欧のホテルでよく見る “キングベッドでもデュベが2つ” のスタイル。しかもそれぞれが 縦に折られて置かれている、あの北欧式ベッドメイク。
アメリカのホテルのようなフラットシーツ、ブランケット、デュベなしというスタイルとはまったく違って、部屋に入った瞬間の印象がガラッと変わるり、北欧のホテルは寝具がふわっとしていて、部屋が柔らかく見えるような・・・。
ただ私が泊まるようなエコノミークラスのホテルはポットも冷蔵庫もコーヒーマシンもないことが多いような。これ、北欧では本当に普通あのかな?
部屋に備え付けの設備は最低限で、必要なものはロビーや共用スペースでどうぞ、というスタイル。
その代わり、朝食はしっかり豪華で種類豊富。スキャンディックの朝食は本当に外れがない。(個人の感想) -
長旅の疲れでホテルの部屋でゆっくりしようと思ったけれど、とりあえず荷物のアンパックだけ済ませて、街へ繰り出すことにした。
いや、その前に??
まずは Systembolaget に行かねば。
スウェーデンでは、ビール・ワイン・スピリッツなど度数の高いアルコールは政府運営の酒屋 Systembolaget(システムボラゲット) でしか買えない。
そしてこの日は土曜日。Systembolaget は 15時で閉店、さらに 日曜は完全休業。
旅人にとっては、「今日買わないと明日飲めない」という、なかなかシビアなスケジュール。
もちろんスーパーでもアルコール度数の低いビールは買えるけれど、せっかくスウェーデンに来たのだから、地元のクラフトビールや北欧のスピリッツを選びたい。
緑のロゴが見えると「あぁ、スウェーデンに来たな」と実感する。 -
北欧の都市部は、都市規模がコンパクトで、環境意識が高く、歴史的にも雪でも運航しやすいという理由から、トラム(路面電車)が公共交通の中心として発達している。その中でもヨーテボリは、“ヨーロッパでも有数のトラムの街” と言われるほど、トラム文化が根付いている。
ヨーテボリの街を歩いていると、いろんな年代のトラムが同じ街を走っていることに気づく。新しい車両は北欧らしいシンプルでスタイリッシュなデザイン。一方で、少し古い車両は丸みがあって、どこかレトロでかわいらしい雰囲気。
そしてさらに古い年代のトラムが突然現れると、「え、まだ現役なの?」と驚くこともある。
まるで街全体が“動くトラム博物館” みたいで、見ていて飽きない。もっと写真を撮っておけばよかったと思うほど、ヨーテボリのトラムは街の風景そのものを形づくっている。 -
引き続き街歩きをしていると、ヨーテボリ中心部に ユニクロの路面店 があった。
入口からは老若男女が次々と吸い込まれていく。私たち日本人がスウェーデンの H&M に入るように、スウェーデンの人たちは日本のユニクロに足を運ぶのだろうか。(日本でH&Mに入るのは若者だけかもしれないが) -
気になって店内に入ってみると、みなさんおまとめ買い。 レジ前には長い行列ができていて、ユニクロがしっかり“現地の人気ブランド”として定着しているのを感じた。
そういえば、ユニクロはスウェーデンのオリンピック・パラリンピック代表選手の
公式ウェアを提供しているんだよね。 -
日本で 4,990円で販売されているポケッタブルUVパーカー が、こちらでは 499 SEK(約8,400円)。
この値段でユニクロは……買わないな。
北欧の物価の高さを改めて実感。
でも周りを見ると、みなさん結構たくさん購入している。品質とブランドへの信頼があるからこそ、この価格でも売れるのだろうか。それとももともと収入も多いから彼らにとってはリーズナブルなのかもしれない、 -
中途半端な時間だけど、何かお腹に入れておかないと落ち着かない。街をウロウロしてみるものの、ちょうど微妙な時間帯でレストランも閉まっている。食べたいものも特に思い浮かばず、ただ目的もなくブラブラ。
でも、一度来たことがある街だと不思議と土地勘があって方向感覚も働くから、こういう“なんとなく歩く時間”が好き。前回の訪問を思い出しながら、ゆっくり街を流していく。
そんな時、ふと目に入ったのが 「Korv」 の看板。ホットドッグのお店だ。
スウェーデンではホットドッグがとてもポピュラーで、街のあちこちにスタンドがある。そういえば去年もストックホルムでイタリア系のホットドッグ店に入ったことを思い出す。
「よし、ここにしよう!」 -
店に入ると、パンの大きさ、ソーセージの種類、トッピングを選ぶスタイル。メニューはスウェーデン語でチンプンカンプン。英語メニューをもらったら、ソーセージの名前がドイツ語でこれまたチンプンカンプン。
面倒になって、店内にいたお姉さんにおすすめを聞いてそのまま注文。チーズのトッピングを頼んだら、「そのソーセージはもともとチーズ入りだよ」と言われる始末。
説明もよくわからないので、言われたままを注文。 -
出てきたホットドッグは、パリパリの皮にジューシーなソーセージ、そして中にはトロトロの濃いチーズ。
想像以上に食べ応えがあって、中途半端な時間の“とりあえず何か食べたい”気持ちをしっかり満たしてくれた。 -
食後もそのまま散策を続けていると、ふと視界の端に 気になる看板 が入ってきた。
看板には「Nefertiti」。ライブジャズクラブ&レコードバーらしい。しかも日本語で 「ジャズ喫茶」 と書かれていて、思わず足が止まった。
ヨーテボリの街角で“ジャズ喫茶”の文字を見るとは思わなかった。日本の文化がこんな形で北欧に溶け込んでいるのが面白い。店の紹介文には、コーヒー、ジャパニーズウイスキー、アート展示、
そしてレコードで聴くジャズ。
どこにお店があるんだろうと近くを探すも見当たらず・・・
(後日、この裏側にあるのを見つけたが日本でジャズ喫茶にはいったこともないからスルー) -
今年のヨーテボリは、街のあちこちで工事が行われていた。
北欧の夏は、冬場に工事ができない分、鉄道・道路・建物の修繕が一気に進む時期ではあるけれど、それにしても今年は“街全体が工事現場”というほどの規模。
歩いていても、クレーン、仮囲い、重機の音がそこかしこから聞こえてくる。
調べてみると、この大規模工事の中心は、地下鉄道(正確には地下トンネルを通す新鉄道ルート)「Västlänken」 の建設とのこと。
ヨーテボリ中央駅は“頭端式ホーム”で行き止まり構造のため、都市交通のボトルネックになっていた。そこで、街の地下に新しい鉄道トンネルを通し、中央駅を通過型にして都市交通を大幅に改善する巨大プロジェクトが進行中。
ここは 旧市街Haga地区のすぐ近く、Västlänken の工事エリアの工事 -
ヨーテボリ大聖堂(Göteborgs Domkyrka)の前を歩いていると、道路が大きく掘り返されていて、トラムの線路がむき出しになっていた。
このあたりは古い街並みが残るエリアだけれど、今は重機と作業員が入り、街の中心部とは思えないほど本格的な工事が続いている。
大聖堂前の道路工事は、老朽化したトラム軌道の更新とVästlänken(地下鉄道トンネル計画)に伴う地上整備が重なっているため。
ヨーテボリのトラムは街の生命線。そのため軌道の補修や入れ替えは定期的に行われるらしいけれど、前回訪れた時以上に規模が大きいように感じる。 -
これは ヨーテボリ港エリアの公共アート作品「Fiskargubbarna(漁師たち)」
ヨーテボリの海と港の歴史を象徴する、街でも有名なブロンズ像だそう。
ヨーテボリは漁業と港で栄えた街。この像は、そんな街のルーツを象徴するものだろうか。 -
これは Feskekôrka(フェスケクルカ)魚の教会と呼ばれるフィッシュマーケット
ヨーテボリの象徴的な建物のひとつで、外観は完全に教会なのに、実は魚市場というギャップが面白ろい。
初めて見ると「えっ、これ魚市場なの?」と驚く。 -
中に足を踏み入れてみると、ショーケースには色とりどりの魚がずらり。その場で食べられるデリや、川沿いテラスで楽しむ軽食、家庭用の生魚や燻製まで揃っていて、まるで“ヨーテボリの海を丸ごと切り取った市場”のよう。
でも日本の魚市場というよりも、観光も兼ねた食事もできるマーケット。ヨーロッパ観光地によくあるタイプのマーケット。 -
ヨーテボリで食べられる魚は本当に種類が豊富で、サーモン、タラ、ニシン、サバ、エビ、ムール貝、これからの時期はザリガニ、北海とバルト海の恵みがこの街の食文化を支えている。
旅の途中でふらっと立ち寄るだけで、港町ヨーテボリの“海の暮らし”を感じられる場所。
ヨーテボリに来たらシーフード!
この日はすでにホットドッグを食べてしまったので、下見! -
Feskekôrka(フェスケクルカ)=魚の教会。
1874年に建てられた魚市場で、当時の建築家が「教会のように光が入り、風通しが良い市場を作りたい」と考えたことからこの独特のゴシック風デザインになったらしい。
建物の前には川が流れ、その川沿いにはカフェやボートバーが並び、地元の人が散歩したり、コーヒー片手に水辺でくつろいだりしている。 -
古い街並みと水辺のゆったりした空気が混ざり合って、ヨーテボリらしい“港町の余白”が感じられる場所。
魚の教会の歴史的な佇まいと、川沿いの穏やかな雰囲気が一緒に視界に入ると、この街が海とともに生きてきたことを自然と実感する。 -
Feskekôrkaから川沿いを歩いて街の中心へ戻る途中、小さな広場に差し掛かるとフォーマルな装いの人たちが集まっていて、結婚式か何かのお祝いの真っ最中。
ヨーテボリの夏らしい柔らかい光が広場を包み、古い建物と岩壁の背景が、
まるで映画のワンシーンみたいな雰囲気をつくっていた。
そこでふと思ったのが、ストックホルムもヨーテボリも岩壁をあちこちで見る。調べてみるとスウェーデンの地質は、氷河に削られた古い“基盤岩(Bedrock)”がむき出しになっている地域が非常に多いとのこと。
なるほど・・・
だから余計にVästlänken(地下鉄道トンネル)工事が長期化しているらしい。 -
ここは Kungsportsplatsen(クングスポーツプラッツェン)。
ヨーテボリの街を歩いていると、いたるところに広場があって、
その広場がまるで トラムのロータリーのように機能している。
何本もの路線がここで交わり、
カーブを描きながら方向を変え、
次の街角へと滑るように走り出していく。
ヨーテボリは“トラムの街”と言われるけれど、こうした広場とトラムの組み合わせが街のリズムをつくっていて、中心部に立つとそのダイナミックさを肌で感じる。
歴史ある建物と、近代的な交通網が同じ景色の中に共存していて、ヨーテボリらしい“古さと新しさの混ざり方”がとても心地よい。 -
広場を歩いていると、堂々と旗を掲げた二人の像が目に入った。ヨーテボリの街は、港町として発展してきた歴史があるけれど、その裏には多くの労働者たちの力があった。この像は、そんな街の成り立ちを象徴する 「Arbetets ära(労働の栄光)」 の記念碑。
力強く旗を掲げる人物と、隣で前を指し示す人物。台座には当時の労働者たちの姿がレリーフとして刻まれていて、ヨーテボリが“働く人々の街”として歩んできた歴史を静かに語っている。
観光名所というより、街の生活の中に自然に溶け込んでいる記念碑で、広場の木々や人々の往来と一緒に視界に入ると、ヨーテボリという街の“背骨”のようなものが見えてくる。
旅の途中でこうした像に出会うと、その街がどんな人々によって支えられてきたのか、少しだけ想像が広がる。 -
この船はヨーテボリ ? フレデリクスハウン(デンマーク)を結ぶ定期便ではあるけれど、ただの交通手段というより、移動とレジャーが一体になったフェリーという方がしっくりくる。
目的地のホテル「The Reef」と連動したレジャーシップでもあり、船内には軽いエンタメやレストランがあって、ちょっとした船旅気分を味わえ週末旅行や家族連れに人気
港にこうしたフェリーが普通に停泊しているのを見ると、ヨーテボリがいかに海と近い街なのかを改めて感じる。街の中心からすぐの場所に、国境を越える船が日常的に行き来しているというのは、港町ならではの風景だと思う。 -
フェリーを見ながらふと後ろを振り向くと、丘の上に Skansen Kronan(スカンセン・クローナン) が姿を見せていた。前回、朝の散歩であの丘を登ったことを思い出して、「ああ、ここにつながるのか」と土地勘が一気につかめた瞬間。
この砦は 17世紀に建てられた防衛施設で、当時のヨーテボリを外敵から守るための重要な拠点だった。丸みを帯びた石造りの外観と、頂上にちょこんと乗った金色の王冠が印象的で、街のどこからでも見えるランドマークになっている。
この Skansen Kronan と、反対側の丘にある Skansen Lejonet は、17 世紀にデンマーク軍の攻撃に備えて建てられた“双子の砦”。街を挟むように配置され、海側の Nya Älvsborg と合わせてヨーテボリを守る防衛ラインを形成していたという。 -
ヨーテボリらしい街角の風景・・・
歴史を感じるレンガ造りの建物が並び、そのすぐ横には大きな岩壁がどんと構えている。街の中心なのに、自然の岩肌がそのまま残っているのがこの街の面白いところだと思う。
広場にはベンチが置かれ、人が思い思いにくつろいでいて、古い建物と岩壁、そして緑がゆるやかに混ざり合う。ヨーテボリは港町でありながら、こうした“岩と街の共存”があちこちで見られて、歩いているだけで地形の個性が伝わってくる。
これだから目的もなくウロウロ街の風景や光景をみながらの街歩きがやめられない。 -
先ほどの岩壁の裏側に回ってみると、ひっそりと扉がついていた。ただの石壁だと思っていた場所が、実は ヨーテボリ旧市街の城壁跡だったと知って驚く。
この街は 17 世紀、Gustav II Adolf(グスタフ2世アドルフ) によって“星型要塞(Star Fort)”として設計された防衛都市。周囲を堀と城壁で囲み、砲台がいくつも配置されていた。
今はほとんど撤去されているけれど、街歩きの途中で見かけた石壁は、その名残だったのかもしれない。
そして、この要塞の背景にはスウェーデンとデンマークの長い対立の歴史がある。
ヨーテボリはスウェーデン西海岸の“玄関口”。海を隔てたすぐ向こう側はデンマーク。この地理が、両国の関係を大きく左右してきた。
17 世紀の北欧は、デンマーク=北海の覇権を握る老舗王国 、スウェーデン=急速に力を伸ばす新興大国 という構図で、領土や海の支配権をめぐって何度も衝突した。
デンマーク軍は海から攻めてくる可能性が高く、スウェーデンにとってヨーテボリは「絶対に落としてはいけない西の砦」だった。 -
こちらがかつて旧市街を囲んでいた城壁
-
歩き回ったところで、そろそろ FIKA しよう!
スウェーデンで「FIKA(フィーカ)」と言えば、コーヒーを飲みながら甘いものをつまんで、ちょっと一息つく時間のこと。単なる休憩ではなく、人と話す、気持ちを整える、仕事の手を止めてリセットする、という“文化としての休憩”。スウェーデン人にとっては生活のリズムそのもの。
どうしてもプリンセスケーキが食べたくて、街をウロウロしながらケーキ屋を探していた。すると、さっきから何人も、ケーキの箱らしきものを手に持って歩いている人がいることに気づく。
「この箱、どこの店のだろう…?」そんな好奇心がむくむく湧いてきて、箱のロゴをちらっと確認しながら、その店を探してみることにした。
そしてたどり着いたのが、Brogyllen Hamngatan(ブロギレン・ハムンガタン)。 -
店内に入ると、ショーケースの中に薄いマジパンに包まれた丸いケーキ?。プリンセスケーキ(Prinsesstårta)が輝いていた。普通はグリーンのマジパンにカバーされたプリンセスケーキ、でもここにはピンクのプリンセスケーキまで!
プリンセスケーキを注文すると「グリーンとピンクどっちがいい?」と聞かれ、ピンクを注文。だって、プリンセスケーキと言えばグリーンが定番。ピンクなんて初めてだし、可愛すぎ~~ -
スポンジ、ラズベリージャム、カスタード、たっぷりの生クリームを重ねて、薄いマジパンで丸く包んだケーキ。見た目は可愛いけれど、味は甘すぎず軽やかで、FIKAにぴったりの“スウェーデンの国民的ケーキ”
口に頬張ると甘すぎなくて軽~いホイップクリーム、そこに甘酸っぱいラズベリージャムがアクセント。マジパンってあまり好きじゃないけど、スウェーデンのプリンセスケーキのマジパンは大丈夫なんだよな~ -
Brogyllen Hamngatan(ブロギレン・ハムンガタン)。
調べてみるとヨーテボリで有名な老舗カフェで地元の人が「ここなら間違いない」と言うほどの人気店らしい。どうりで街中にケーキの箱を持った人が多いわけだ。 -
このピンクとグリーンのプリンセスケーキ。
可愛すぎでしょ・・・ -
この運河は、ヨーテボリが17世紀に誕生したときから街の中心として流れ続けている水路。かつては船が行き交い、商人が集まり、街全体が星型要塞として守られていた時代の名残が今も静かに残っている。
水辺の風景を眺めていると、港町としての顔と、防衛都市としての歴史が同じ景色の中に重なって見えて、ヨーテボリという街の奥行きを感じる。 -
Gustav Adolfs Torg(グスタフ・アドルフ広場)に出ると、ヨーテボリの創設者・グスタフ2世アドルフの像が立っていた。
頭の上にカモメが乗っているのがなんともヨーテボリらしい。
で、大概そのカモメの○○でその周辺が白く・・・ -
Kungsportsplatsen(クングスポーツ広場)に出ると今度はライオンの噴水。
ここでも頭の上にカモメ・・・そして威厳あるライオン様の頭もカモメの○○で白く・・・
ライオン像は「王の門を守る象徴」かつて要塞都市だったこの街の“王の門”を守る存在だった -
Kungsportsplatsen(クングスポーツ広場)のハートのアーチ。
同じようなものがストックホルムにもあったけれど、アーチ越しからヨーテボリ大聖堂が見えるとあって観光客たちが思い思いにポーズを決めて、撮った写真をその場でチェックしては何度も撮り直していた。
私はその合間の一瞬、人の流れが途切れた隙間を見つけて、風景だけをそっと撮影。運河と街並みがアーチの向こうにきれいに収まって、ヨーテボリらしい一枚になった。 -
運河沿いの散歩を終え、街中の繁華街に戻ってきた。レンガ造りの大きな市場ホール・・・ヨーテボリ中央市場、Saluhallen。ガラスのドームが印象的で、地元の人たちがパンやチーズを買いに集まる“街の食の中心”だ。
あいにく土曜のマーケットは夕方5時にクローズで外観のみ。
この通り沿いのレストラン、カフェはテラス席でお酒やカフェを楽しむ人たちでにぎわっている・・・ -
ヨーテボリ中央駅に着くと、駅舎全体が白いシートに包まれていて驚いた。1858年から街の玄関口として立ち続けてきた歴史ある駅だけれど、今は大規模改修の真っ最中。
アノ見事なクラシックな外観は見えず残念。工事の合間から少しだけレンガの壁が覗いていて、古い駅舎が未来へ向けて衣替え。以前訪れたときは見れたので、次回はお化粧直し後を楽しみにしておこう。
旅の途中でこういう“街が変わっていく瞬間”に出会うのも、なんだか特別な体験だと思う。 -
日本からシンガポールで寄り道し、コペンハーゲンから電車でヨーテボリへ。到着後はいつものように街歩き。私は時差ボケをほとんどしないけれど、腸だけはいつも時差ボケする。この日も夕食時にあまりお腹が減らず、でも買ってきたお酒は飲みたい。
そんな夜のお供は、スウェーデンに来たら必ず食べるSvenska LantChips の Lättsaltade。軽い塩味と厚めの食感が、北欧のビールにぴったり。
今日の飲み物は BRON Lager、缶のデザインがめちゃくちゃアートで、
スウェーデンらしい“クラフトビールの遊び心”が全開。
種類がたくさんのスウェーデンのビール。スウェーデン語をいちいち翻訳するのは面倒なのでパケ買い。軽めで飲みやすい北欧ラガー。 -
Svenska LantChips、スウェーデン農家チップスという名前のチップス。
日本でいう堅あげのチップスの塩味。
スウェーデンは“ポテトチップス大国”。日本のように「お菓子の一ジャンル」ではなく、生活に根付いたスナック文化として存在していて、スーパーに行ってもポテトチップスのブランド、種類、味の多さに驚く。加えて、チップスに付けるディップまである・・・ -
スウェーデンのクラフトビールは、フルーツをたっぷり使ったサワーも有名で、ビールというよりデザートのような味わいが特徴。北欧はベリー文化が強いこともあって、ブルーベリーやラズベリーを使ったサワーが多い。
この日の夜に飲んだのは、ヘルシンボリの Brewski が作る“Triple Berry Pie”。
ブルーベリー、ラズベリー、ブラックカラントにバニラを合わせた、まさに“飲むベリーパイ”。とろっとした甘酸っぱさが、チップスの塩気といい組み合わせ。
スウェーデン遠征初日、これといった観光もしてないけれどいつもの私流の楽しみ方で大満喫。
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