2026/06/01 - 2026/07/05
248位(同エリア626件中)
紅映さん
東京の台東区内を歩いていると、ところどころに「旧町名由来案内<下町まちしるべ>」という看板を目にします。ふと思い立って、その地図を参考に歩いてみると、ちょっとだけ見知らぬ過去の町の姿が見える気がしました。
ウォーキングポールを携えて、のんびり気ままに歩いて回るので、取材(笑)しているうちに、またまた季節が変わってしまい、台風が来たり、梅雨が明けたり・・・路傍で見かける草花も様変わりです。
自己満足の域ではありますが、下町散歩の一助になれば嬉しく思います。
お目通し頂ければ幸いです。
2026.7.15 記
・・・☆紅映☆・・・
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 徒歩
-
今回は、それぞれが狭い区域なので旧谷中町と旧谷中茶屋町を合わせてご案内することに致します。
青い線で囲んだのが旧谷中町、赤い線で囲んだのが旧谷中茶屋町です。 -
まずは旧谷中町からご紹介。
現在は台東区谷中六丁目の一部となっているところです。
江戸時代初期に町屋の区域が武蔵國豊島郡谷中村から独立して、谷中町となったといわれる。谷中という地名の由来は上野台(代山)と本郷台の谷間に位置していることにちなんで、下谷に対して付けられた。
江戸時代には、言問通りに面した八軒町と天王寺へ行く通りの面に町屋があったとされて、明治初年頃に大雄寺をはじめとする寺地が合併されて町域が定まったとのこと。
*この看板は大雄寺門前に建てられています。 -
道沿いにはドクダミやカタバミが咲いていたりする季節でした。
ドクダミ
ドクダミ科ドクダミ属の多年草
名前の由来は、生の全草には特有の臭気があるので
「毒溜め」から変化した。
毒を矯(た)めて除く「毒矯め」。
薬草としての効能を認めた「毒痛み」など。
生薬名では「十薬」と書く。
貝原益軒の大和本草の「蕺菜、ドクダミと云い又十薬とも云う。
・・中略・・
十種の薬の能ありとて十薬と号す」による。 -
更には珍しい「竹似草」を見かけたり・・・
タケニグサ
ケシ科タケニグサ属の多年生草本。
成長すると高さ1 - 2メートルを越える高さに達する。
伐採地や崩壊地の先駆種となり、都市の空地などにも多く見られる。
世界に2種のみで、日本原産種と、中国台湾原産のみ。 -
そして、まずは旧谷中町の一角にやって来ました。
デニーズ上野谷中店
言問通り沿いにあります。
出来てからもう、かれこれ25年くらい経つでしょうか。
谷中地区には唯一(多分)のファミリーレストラン。
孫が来た時などに利用します。 -
デニーズの下はセブンイレブン台東谷中6丁目店。
掲示板を見ると現在の町名も谷中町というようですネ~ -
セブンイレブンの並び、数軒先には昔ながらの和菓子屋さん。
御菓子司「喜久月」
1917年創業の和菓子屋。
「あをうめ」という味噌餡の和菓子が有名。
梅の実に見立てたもので、ぎゅうひの皮に包まれた味噌餡が甘すぎず人気の商品。喜久月 グルメ・レストラン
-
更に進むと・・・
都バス=亀戸駅前行
コミュニティバス/めぐりん
の乗り場があります。 -
その先「上野桜木」という信号のある四つ角まで行くと「カヤバ珈琲」
*写真は来た方向を見ています。カヤバ珈琲 グルメ・レストラン
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カヤバ珈琲店
大正5年(推定)の建設以降、ミルクホール、かき氷・あんみつ屋などを経て昭和13年に「カヤバ珈琲店」となったといわれる。
谷中の憩いの場として、地域の人や東京芸大関係者、谷中散策客など、 幅広い層に長年親しまれてきた。
2006年( 平成18年)に一旦閉店。
愛着を持つ地域内外の人の支援を得て、平成20年、 NPO法人たいとう歴史都市研究会が借り受け、あたらしい運営者により「カヤバ珈琲」が復活し現在に至る、という。
観光地的すぎるというか、地元で喫茶店?ということもあって一度も入ったことはありませんが(^-^;
いつも賑わっているようです。 -
カヤバ珈琲の並びの商店は最近はだいぶ変わってしまったようですが、この「嵯峨の家」さんはずっと以前からあるおせんべい屋さんです。
嵯峨の家
大正3年に現在地で開業。あられ・煎餅はすべて国産米の材料を使用し店内で備長炭を使って丹念に手焼きした製品。特にあられ、かき餅にいたっては店内で餅をつき、天日乾燥させた生地で焼きあげたものだそうです。
2023年8月:店舗建物が登録有形文化財に指定されています。 -
長昌山 大雄寺(だいおうじ)
日蓮宗の寺院
慶長九年(1604年)創建。
徳川家康が江戸入府の折、開山日達は家康尊信の摩利支天像を奉じ、ともに入府。元治元年(1864)江戸の大火に見舞われ現在地へ移転。
勝海舟、山岡鉄舟とともに「幕末の三舟」といわれた高橋泥舟のお墓があります。大雄寺 寺・神社・教会
-
「わがこしんを
かんじて
じっぽうかいをみる」 -
ヤブミョウガ
ツユクサ科に分類される多年生草本植物
林の下など日陰地に群生する多年草。
根茎で殖えるほか、種子も大量に生じるためよく殖える。
和名は、茎や葉の様子がミョウガ(ショウガ科)に似ていることによる。
ただし ショウガ科のような精油を持たない。
沖縄県では絶滅危惧II類に指定されているという。
都内の古い庭園などでも見かけます。 -
高橋泥舟之墓
安政6(1859)年講武所師範役となり、慶応2(1866)年遊撃隊頭。
鳥羽・伏見の戦いの後、徳川慶喜に恭順を説き、寛永寺で護衛にあたった。
維新後は隠棲。 勝海舟・山岡鉄舟とともに幕末三舟と称された。 -
台東区教育委員会によって建てられた「高橋泥舟」についての碑文。
-
参道の大きな楠の木の脇に泥舟のお墓があります。
因みにこの木は、東京都の保存樹木に指定されています。 -
本堂脇にある「のうこつぼ」
個別で使用できるマンションタイプのお墓で永代供養墓ではないとか。 -
大雄寺の右隣りの「谷中 岡埜栄泉」さんは今年5月5日をもって惜しまれながら店を閉じました。寺町なので昔から和菓子の需要が多い地域ですが、近年ほかにも徐々にその姿を消しつつあります。
谷中岡埜栄泉
上野桜木交差点近くに位置する創業明治33年(1900年)の和菓子屋。製法も伝統を守りつつ、ひとつずつ手作りで、添加物を一切加えていないという。豆大福・浮草の他、四季折々の商品を取り揃えていた。谷中岡埜栄泉 グルメ・レストラン
-
その先の信号のところには一風変わったギャラリーがあります。
スカイザバスハウス(ギャラリー)
銭湯だった建物を利用したギャラリー。
もと銭湯「柏湯」は創業1787年とか。戦時中の建物疎開により取り壊されて、現在の建物は戦後の1951年に建て替えられたもの。立派な瓦屋根は関東の銭湯建築らしさだという。
ギャラリーは1993年にオープン。昭和レトロと現代アートの融合だそうです。 -
車道を挟んで見えるのは谷中交番。
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谷中交番
住所は上野桜木2丁目になります。
警視庁台東少年センターを併設 -
日蓮宗大行寺 山門
大行寺 寺・神社・教会
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円妙山大行寺
日蓮宗の寺院。天正17年(1589)創建。
江戸の発展と共に寺町として栄えた地とし、現在八十を超える谷中の中でも、最も古い寺の一つという。 -
通りすがりの垣根にアベリアが奇麗に咲いていました。
アベリア
スイカズラ科ツクバネウツギ属
公園や道路沿いに数多く植栽され、庭木としての利用は少ない。
コンパクトで好みの大きさに剪定することができ、葉の観賞価値の高い園芸品種もあっておすすめの花木。 -
お次は旧谷中茶屋町。
赤い線で囲んだ地域です。
現在は台東区谷中六丁目と一部が5丁目になっているところです。 -
台東区循環バス「めぐりん」
台東区内を循環するコミュニティバスで、「北めぐりん(浅草回り)」「北めぐりん(根岸回り)」「南めぐりん」「東西めぐりん」「ぐるーりめぐりん」の5路線が運行されていますが、谷中方面へは東西めぐりんがやって来ます。 -
コミュニティバスの通りに面してお寺さんが2軒あります。
寶塔山龍門寺多寶院
真言宗豊山派の寺院。本尊は多寶如来。
慶長十六年、幕府より神田北寺町に建立。
慶安元年、現地に替地を給って移轉した。
谷中吉祥天があることでも知られている。 -
多寶院の山門脇には
大きなお地蔵さまと六地蔵が並んでいます。 -
広隆山総持院
天台宗のお寺。1611年(慶長16年)に神田にて創建。
1648年当地に移転。谷中不動尊とも呼ばれる。
明治の中頃に高村光雲・光太郎一家が間借りしていたという。 -
広隆山総持院
境内には風鈴が幾つか吊るされていました。 -
エリアマップ
お寺さんの前の通りで、めぐりんのバス停の並びにあります。 -
そして反対側のバス停。
めぐりんは時間によっても違いますが、千駄木で一旦不忍通りへ出てから、Uターンしてこのバス停に止まる便があります。
写真左手の大きな建物のところには江戸時代から続いた「吉田屋酒店」がありましたが、40年ほど前に「したまちミュージアム付設展示場」として上野桜木交差点近く(カヤバ珈琲の向かい)に移設されました。 -
<参考写真>
したまちミュージアム付設展示場(旧吉田屋酒店)
この付設展示場は、台東区谷中6丁目で江戸時代から代々酒屋を営んでいた「吉田屋」の建物を1987年(昭和62年)にこの地へ移転して一般公開している。
明治43年(1910)に建てられた建物は、腕木より軒桁が張り出している出桁(だしげた)造で、また正面入口には板戸と格子戸の上げ下げで開閉する揚戸(あげど)が設けられている。いずれも江戸中期から明治時代の商家建築の特徴を示している。
ここを訪ねたのは鬱金桜(うこんざくら)が咲いていた頃でした。したまちミュージアム付設展示場(旧吉田屋酒店) 美術館・博物館
-
<参考写真>
したまちミュージアム付設展示場(旧吉田屋酒店) 館内の様子 -
<参考写真>
鬱金桜(うこんざくら)
バラ科サクラ属 八重咲き
淡黄緑色の花色が、ウコンという植物の根茎を使って染めた色(鬱金色)に似ていることからこの名が付けられたとか。
咲き始めから、徐々に色が変わる桜で、遠目に地味なので素通りする人が多いのですが、私はとても好きな花です。 -
この先の信号までの左右の建物辺りが旧谷中茶屋町だったようです。
こうして改めて歩いてみると、過去に見知った景色もかなり変わっていて
そういえばここに知人が住んでいらしたっけ・・・
友人のお店があったのに変わってしまった・・・なんて思いながら。 -
そうこうしているうちに季節は初夏から仲夏、そして盛夏とも思われる気温にも見舞われました。
梅雨に入って蒸し暑かったり台風が来たり・・・
晴間をみての外出では目新しい花に癒されました。
アメリカ芙蓉
北米原産のアオイ科フヨウ属の耐寒性宿根草
直径20~30cmほどの非常に大きな一日花を咲かせる。 -
ヤブカンゾウ
ユリ目ワスレグサ科の多年草。一日花。
オレンジ色の八重咲きの花をつける。
春の若芽やつぼみを山菜として食べる事が出来るとか・・。 -
琉球朝顔(野朝顔)
ヒルガオ科 / サツマイモ属
熱帯から亜熱帯地域に自生するつる性の多年草。
沖縄では海岸付近に旺盛に繁茂している。
オーシャン・ブルーが代表的。ピンクや白花も流通しているという。
「緑のカーテン」ブームで注目されている植物の一つといわれます。
今回は季節の花を交えての旅行記をお届けしました。
取り留めのないことで恐縮ですが、いつもお付き合い頂きまして誠にありがとうございます。
・・・☆紅映☆・・・
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この旅行記へのコメント (2)
-
- nimameさん 2026/07/20 12:39:42
- 谷中下町まちしるべ(^^)
- 紅映さん・こんにちは(*^-^*)
それこそ真夏に突入で暑い夏をどう乗り切るか!
家に籠るしかない様な・異常な暑さが続いていますね。
ニュースで見る度に大変だわ~
と思っています。
それこそ谷中も古い歴史のある和菓子屋さんが閉店したり・
少しづつ町並みが変わるのでしようね!
先日は歴史あるお寺さんが維持出来なくなってきているとか・・
テレビで取り上げられていました。
谷中も沢山のお寺・神社などがあるようですが・この先どうなるのかしら?
考えてしまいます。
紅映さんのこのお写真が貴重に思えます。
そしてコミニティバス・網走もドコバスと言って小回りの利く小さなバスが走っています。
時代なんでしょうかね!
くれぐれも熱中症にはお気をつけてお過ごし下さい。
nimame
- 紅映さん からの返信 2026/07/20 13:35:40
- RE: 谷中下町まちしるべ(^^)
- nimameさん、こんにちは~♪
北海道も暑いようですね~11
こちらは、きょう梅雨明けしたということで、益々熱くなりそうです(^-^;
ここ数年、谷中の町並みはかなり変わってきていましたけど、ここへきてイラン戦争による影響も出ているようです。
お寺さんでも商店でも跡取り問題があったりもするようですが、伝統や歴史を守ったりするのはなかなか大変なことですし、ましてや、いろいろなことが目まぐるしく様変わりしていく現代においては、難しい課題なのかもしれませんね。
> 紅映さんのこのお写真が貴重に思えます。
そんな風に仰って頂いて嬉しいです♪
私自身が手元に町の風景を遺していても、それは私の代だけで消えてしまうものですので、こんな形で少しでも大勢の方の目に触れて、多少は長く保存されるのであれば・・・
という気持ちもあって、地元周辺を見て記録することに致しました。
単に遠くへ出かけられなくなったせいもあるのですが・・・(^-^;
網走にもコミニティバス走っているんですね!!
そう言えば、千歳にも走ってましたけど、乗ったことなくて残念!!
時代なんですね。
お互いに熱中症に気をつけながら、この夏を乗り切りましょう!!
いつもご訪問、そしてご丁寧なコメントありがとうございました。
・・・☆紅映☆・・・
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