2026/04/23 - 2026/04/23
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齢を取って、東京を流れる川や用水、上水などの地形や歴史に興味が出でいます。今日は、「春の小川」を捜す旅。
ランチタイムに、明治神宮西参道、参宮橋近くのレストランで学生時代の山仲間と暫し語らい。
その後、小雨の中、「春の小川」と呼ばれる渋谷川支流の河骨川川筋の暗渠道を下って宇田川に合流すると、水路敷は遊歩道に変り、近年「奥渋谷」と呼ばれて人通りが増えたスポットでした。
さらに下流は「渋谷センター街」から西武百貨店AB館の間という繁華街の中央を抜けて、JR渋谷駅の北側で山手線ガードを抜けると渋谷川(隠田川などの古川最上流部)に合流していました。
合流した地点近く、戦後に大きく変遷した宮下公園(現在は商業ビル屋上)を経て、明治通りを渡った映画館で映画を観て帰る小旅行。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- グルメ
- 5.0
- 交通手段
- JRローカル 私鉄 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
明治神宮西参道参宮橋近くのレストランで学生時代の山仲間と語らい。
地元民に勧められたこの店はランチタイムでもテーブルが一回転だけという良心的なお店で、追い出されることがなくゆっくり会食できて、料金もリーゾナブルで言うことなし。混むといけないので、店名は伏せるのであしからず。
当日は大江戸線・代々木駅から10分ほど歩いて行ったのだが、近くの小田急線・参宮橋駅が、『大東建託の「街の住みここちランキング2026<首都圏版>」で、前年の121位から12位へと一気に順位を上げた。』と報道されたことも、納得できるほど静けさの街。南には明治神宮の森と代々木公園もある、日本の大都市とは思えないほどのすばらしい立地。 -
明治神宮西参道の参宮橋駅前には、掘割の小田急線の上部に架かる「参宮橋」という橋梁がある。ここから小田急線の南新宿駅方向を望む。新宿駅まで営業キロで1.5キロと近い。上は首都高の高架道路の橋梁。
ここの地形は、玉川上水から甲州街道沿いにのびる武蔵野台地の分水嶺である広い淀橋台から、南に伸びる支尾根が代々木八幡駅近くの八幡神社に向けて張り出している。
その支尾根からさらに明治神宮と代々木公園がある台地が東南に張り出すが、その根本部分を小田急が掘割で切り分け、明治神宮西参道の参宮橋が架かっている。
(本来の参宮橋は、河骨(こうほね)川支流最上流部のせせらぎがここに小さな谷をつくっていて、甲州街道から代々木練兵場用に広い道路がつくられた際に、小川に架かる小さな橋だったよう。その後、小田急が掘割状に開削して開通したので、小川がどの程度下だったかは窺うことができない。)参宮橋駅 駅
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西参道の北側で、参宮橋駅と明治神宮の外周石垣の間には三角形の土地があり、地元民に見せてもらった近所の山谷小学校創立百周年記念誌『山谷小学校』によれば、戦前はこども達の遊び場の野原であったという。
その野原に、1940年に「東京乗馬倶楽部」と「日露戦争の忠霊塔」がつくられ、戦後に「忠霊塔」が壊されて「渋谷区立代々木ポニー公園」の2つ動物関連施設が並ぶことになったようだ。 -
こちらが会員制の「東京乗馬倶楽部」で、奥には馬場がある。
小田急線の電車の音は聞こえようが、明治神宮の森の一画のすばらい環境に見える。東京乗馬倶楽部 名所・史跡
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こちらは、一つ東側の渋谷区立代々木ポニー公園で庶民的。
代々木ポニー公園 名所・史跡
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ポニーとふれあい、無料で乗馬体験もできるとされている。
明治神宮宝物殿のすぐ近くに、こんなこどもの遊び場があったとは知らなかった。 -
ポニーが飼育されている。
何頭か交替なのだろうが、人馬ともにご苦労様です。 -
ポニーの引き馬コースは、想像よりも広くて、さすが公営で良心的な感じ。
僅か二周であるが、渋谷区の親子は幸せ。 -
明治42年(1909年)に陸軍省は、現在の代々木公園一帯に代々木練兵場を開設したとされる。(青山から移転か?)
練兵場開設に合わせて、甲州街道と代々木練兵場を結ぶ道路が十三間道路(幅員約23.6m)に拡幅されたよう。戦車も走ったとされる主に軍用道路。
即ち、明治神宮が建立される以前に、のちに西参道になる道がつくられたことになるという歴史は知らなかった。 -
西参道から代々木公園外周道路を渋谷方向に下っていくと、「国立オリンピック記念青少年総合センター」がある。
以前に宿泊利用させてもらった記憶。
現在の代々木公園の丘は、終戦までの代々木練兵場時代ののち、戦後昭和30年代までは進駐米軍の将校宿舎ワシントンハイツがあり、小田急線から芝生の施設が良く見えた。
昭和39年の東京オリンピックに向け返還されて選手村施設が建設され、1964年のオリンピック閉会後はこの青少年施設と南側の都立代々木公園に変ったという歴史。 -
代々木公園外周道路から少し西、小田急線の線路との間に「春の小川」跡の水路敷が出現する。(実は、上流部に水源だった池までの本流跡を含めて何本かの支流「春の小川」が存在するよう。)
「春の小川」はさらに小田急線西側の山内公の屋敷内の湧水地などを水源とする「河骨川」の別称で、題名を良く知られた小学校唱歌「春の小川」が岸辺に住むで作詞家の高野辰之によってつくられたことに因む命名。 -
「春の小川」は小田急線沿いに流れ下る部分もあり、代々木八幡駅方向に続いている。
電柱にも大きく「春の小川」の表示がある。道路の左側半分のスペースだったよう。 -
少し開けた部分に「春の小川の歌の記念碑」がつくられている。
「春の小川」は、1912年(大正元年)に文部省唱歌として発表された。
作詞は高野辰之、作曲は岡野貞一による作品。歌詞を読むと情景が目に浮かぶ。
『春の小川は さらさら流る 岸のすみれや れんげの花に
匂いめでたく 色うつくしく 咲けよ咲けよと ささやく如く
春の小川は さらさら流る 蝦やめだかや 小鮒の群れに
今日も一日 ひなたに出でて 遊べ遊べと ささやく如く・・・・・』春の小川の歌碑 名所・史跡
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記念碑の左側には「春の小川」の歌の解説板もある。
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記念碑の少し下流に「渋谷はるのおがわプレーパーク」という名称の渋谷区立の公園がある。
渋谷はるのおがわプレーパーク 名所・史跡
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下流になると道幅も広がる。谷の両岸からの湧水も加わり川幅が広がったのであろう。暗渠の上部なので車両は通行止め。
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やがて水路敷はインターロックイングブロック敷の立派な遊歩道に変身する。
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都道413号線(次の代々木公園下信号までは井の頭通りで、井の頭通りは右に折れる)と交差する。対岸のビルの間の狭い路地が水路敷。
この辺りで、西側の谷を流れ下って来た宇田川に河骨川が合流していたらしい。
流域が広く武蔵野台地本体から湧く各地湧水の上原支流、西原支流、富ヶ谷支流、初台支流などを併合した宇田川の方が水流が多く、合流後の名称が宇田川になったのではないだろうか。
(河骨川の流域の代々木八幡の支尾根と代々木の台地張り出し部分の湧水は量が少なそう) -
都道413号線の北東台地上には、都立代々木公園の森が広がる。
丁度、丘の上部部分に、代々木練兵場ができた頃に日本で初めて飛行機が飛んだ記念碑があった記憶。代々木公園 公園・植物園
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都道413号線から南は「富ヶ谷遊歩道」と名称が変わり、その先の「宇田川遊歩道」につながる。
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緑も多い遊歩道は気持ちが良い。
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ここからは「宇田川遊歩道」の表示になる。
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やがて宇田川遊歩道は車道も通る道の一部になり、タイル壁画や花壇がある通りで繁華街を目指す。
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渋谷の繁華街に入る。
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渋谷の繁華街の中心、名前も宇田川町。
宇田川は、渋谷の谷底で西の鍋島松濤公園の池から流れて来た支流と合流し、北東方向の千駄ヶ谷、新宿御苑などから流れて来た隠田川が支流を合流して、集まって渋谷川になり、下って天現寺橋から古川と名を変えて東京湾に注ぐ。
谷底部分では時代によって幾筋かの流路があり、この井の頭通りに変わった流路は一番北側のよう。
正面に閉館が決まった渋谷西武のA館とB館の連絡橋が見える。 -
そのままJR山手線・埼京線の下を中渋谷ガードで抜けると渋谷川合流点の暗渠の上、明治通りとJRの線路に挟まれたタイムスリップゾーンになる。
昭和30年代には渋谷駅の北側、宮益坂から道玄坂への大通りには銀行支店などのビルが並び、渋谷川の宮益橋の近くには「ヘビ屋」があってショーケースに生きたヘビや焼酎漬けマムシなどを展示して販売していた強烈な記憶がある。
昭和40年代には渋谷川左岸は呑み屋街で、「シスター」という呑み屋があったような記憶がよぎるが、変貌が激しいので場所は分からない。渋谷川 名所・史跡
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新たにショッピングセンタービルの屋上に変った宮下公園を見てみる。
1964年の東京オリンピック前までは、山手線と明治通りの間の細長い、ふつう平面の公園であった。
東京オリンピック前に、1階は駐車場で、その屋根が人工地盤になって、その上に土を盛って植栽し、宮下公園は2階に移った。
その後、ホームレス問題や、民間活力でナイキの公園になったり紆余曲折があって、人工地盤は壊されて地下駐車場に変り、ショッピングセンタービルが建設されて、宮下公園はその屋上に変った。写真は、分かりやすいように向かいのビルの上から宮下公園とSCビルを俯瞰。宮下公園 公園・植物園
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明治通りに出ると、宮下公園交差点の向かいに今日の最終目的地「ヒューマントラストシネマ渋谷」が入るビルがある。
ヒューマントラストシネマ渋谷 名所・史跡
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「ヒューマントラストシネマ渋谷」では、チェコ映画傑作選というイベントがあって、短編の「一口のパン」と長編の「夜のダイアモンド」を上映中。
後者は前の東京オリンピックが開催された1964年製作と言う旧作。
『チェコスロバキアの作家アルノシュト・ルスティクが、第2次大戦中にナチスにが強制収容所に送る列車から脱走したという自らの体験に基づいて書いた小説「闇に影はない」を映画化した作品』とされる。
強制収容所に向かう貨物列車から飛び降りた少年の逃避行を、フラッシュバックや現実と心の内面がモザイク状に交錯する刺激的な映像を用いて描いており、モノクロであるが現代でも通用する作品だと感じた。
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