2025/11/16 - 2025/11/17
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玄白さん
今月、ついに後期高齢者の仲間入りをした。そのお祝い(?)というか、記念に、かねてより訪れてみたいと思っていたアイスランドへの旅を決行した。
今年春に、トルコにパック旅行で出かけたのだが、時間の制約や集団行動になじめない我が家としては、やっぱり個人手配旅行に限ると再認識し、レンタカーを借りての気儘な現地6日間の旅である。
旅の目的は、昨年9月のイエローナイフでのオーロラ撮影で素晴らしいオーロラに出会えたので、二匹目のドジョウ狙い、そして国全体がジオパークのような絶景の宝庫の国での風景撮影である。ただ、結論としては、オーロラは活発な予報が出ている日は曇りや雨や雪に邪魔され、好天の日はオーロラが不活発ということになり、見事に撃沈してしまった。これでオーロラ撮影は1勝3敗である。ただ、日本では見られない迫力ある絶景に出会えたので、まずまず満足できる旅であった。
第1弾は、移動編と初日のブルーラグーンと火山噴火の跡が生々しい溶岩流を見てから、ゴールデンサークルに近い宿へのドライブである。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 3.5
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- レンタカー
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
7泊8日(うち2泊は機中泊)での初のアイスランド旅行。
日本からのアイスランド直行便はないので、ヨーロッパのいくつかの都市での乗り換え便となる。ロンドン、ストックホルム、コペンハーゲンなども候補だが、乗り換え時間も含めて最も早くアイスランドに到着できるヘルシンキ経由フィンエアー便を利用した。
ロシアのウクライナ侵攻による西側諸国が制裁としてロシア機の自国内の飛行を禁止したため、ロシアも対抗して西側諸国の航空機のロシア領通過を禁止している。そのため、フライトはベーリング海峡、北極点経由となっている。 -
出発時刻は23時過ぎだったので、離陸して間もなく夕食のサービス。しばらく日本食は食べられないので、メイン料理は「牛肉とマコモ茸のすきやき風とご飯」、副菜は「サーモンと株のピュレ」。ワインはヴィンテージ2019年のボルドー産ワイン。
長時間のフライトなので、ゆったり眠れるようにビジネスクラスを予約。なお、同じビジネスでもラウンジが使えない、受託荷物は有料というビジネスライトという割安の席を予約した。 -
ヘルシンキ到着2時間前くらいにフライトアテンダントが何やらカードを配り始めた。北極点を通過したという証明書である。
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ヘルシンキ到着2時間前の朝食。スクランブルエッグ、ベーコン、キノコとラタトゥイユ、ヨーグルト、フルーツ、ハム&チーズと結構なボリウムである。
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ヘルシンキには定刻通り到着。フィンランドもアイスランドもシェンゲン協定国なので、入国審査はヘルシンキ空港である。2時間ほどの待ち時間で、レイキャビク行きのフライトに乗り込む。
ビジネスクラスの席だが、なんと座席はエコノミークラスと同じ席である。片側3列のうち、真ん中の席を空席にしてゆったりと座れ、朝食は出る。エコノミークラスは飲み物、軽食は有料というだけの違いである。こういうシステムは初めてである。(撮影はワイフ) -
ヘルシンキ便に続いて2度目の朝食。アイスランド到着は現地時間10:00だが、昼食は摂らなくてもよさそうだ。
ヘルシンキ~レイキャビク間は3時間45分のフライト、距離にして2400kmあまりだが、高緯度のため、時差は2時間もある。 -
ケプラヴィーク空港では日本円のアイスランドクローナへの両替はできるかどうか、よくわからないということだったので、ヘルシンキ空港でいったんユーロに両替をしておいて、ケプラヴィークでアイスランドクローナに少しだけ両替しておいた。
地方の観光地の駐車場で駐車料金の支払いに必要かもしれないと考えたのである。しかし、実際には、アイスランド旅行中に一度も現金支払いはなく、すべてクレジットカード決済で済んだ。円→ユーロ→アイスランドクローナと2段階の両替で為替手数料が馬鹿にならない。すべてクレジットカード支払いで済むのだったら、両替しなくてもよかった。 -
アイスランドには鉄道はなく、公共交通として本数が少ないバスがあるだけで、ほとんどの旅行者は、レイキャビク発の各地へのツアーに参加するか、レンタカーでセルフドライブで移動するしか手がない。空港内には数多くのレンタカー会社があり、レンタカー会社を巡る空港内のシャトルバスが走っている。
今回、2番停留所にあるBlue Car Rental社のレンタカーに予約を入れた。 -
借りた車は韓国の起亜自動車のSUV車である。この歳になって初めての左ハンドル、右側通行の運転である。この時期は日の出が10時ごろ、日の入りが16時ごろなので、目的地への移動は暗い時間帯が多く、結構神経を使った。
なお、レイキャビク以外では、ほとんどの交差点が信号付きの交差点ではなく、Round About方式になっている。
この車、デジタル化が進んでいて、なぜかカーナビはアイスランド語表記で、英語への切り替え方がよくわからず、もっぱら、ワイフのスマホでのGoogle Mapでのナビゲーションだった。 -
ケプラヴィーク空港から最初の目的地、ブルーラグーンへ30分ほどのドライブ。
駐車場からブルーラグーン受付までは、周りを溶岩の壁になっている歩道を歩いて行く。
ブルーラグーンがあるレイキャネス半島は、アイスランドでも火山活動が活発な地域で、時々火山噴火災害で、ブルーラグーンも営業停止に追い込まれたり、施設の修復を繰り返している。 -
イチオシ
古い溶岩流には、苔が生えている
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まだアイスランドに到着したばかりだが、早くも火山の国に来たという実感が湧く。
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イチオシ
世界最大の露天風呂であるブルーラグーンは、隣にある地熱発電所の排水を貯めた池の一部を露天風呂として開放しているのである。
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アイスランドの電力事情は、およそ7割が氷河を水源とする河川に設置された水力発電、3割が地熱発電である。火力発電所や原子力発電所は一基もなく、100%再生可能エネルギーという地球温暖化対策としては、優等生である。なお、地熱は発電だけでなく、家庭や企業の暖房、給湯などのインフラにも使われているので、電力としては、水力より少ないということらしい。
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今回の旅行は、個人手配旅行ではあるが、細かなところまでをすべて自分で調べて旅程を作るのは面倒なので、現地のIceland beastという旅行社と契約して、旅行の希望を伝えて日々の旅程を作ってもらう形をとった。主目的がオーロラ撮影なのでその日のオーロラ予報に基づいて、行き先、宿を1,2日前に決めるというスタイルである。直近にならないと泊る宿や周辺の情報が調べられないというもどかしさはあるが、チャットを使って、いつも旅行社の担当と連絡がつくので不安はない。
長旅の疲れを、まずはブルーラグーンの広大な露天風呂で疲れを癒した。 -
数か所、サウナの施設がある。最近の我が家のマイブームはサウナなので、これは良い。
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今宵の宿はFlúðir (フルージル)というゴールデンサークルに近いところのゲストハウスで、約165km離れたところなので、ブルーラグーンで時間をあまり費やすわけにはいかない。
次に立ち寄ったのはブルーラグーンから車で20分ほどのところのNátthagi Valleyというところへ。
ここは昨年5月に割れ目噴火した溶岩が流れ出たあとが生々しく残っている場所なのである。噴火している現場を見たかったのだが、この時期はアイスランドで、どこも噴火している場所はないとのことだった。 -
イチオシ
天気はどんよりとした曇った日だが、わずかに射し込んだ日の光で虹が出ていた。
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駐車場から15分歩くと、彼方の断層の割れ目噴火から流れ出た溶岩の流れが見えてきた。ここはメジャーな観光地というわけではないので、数人の観光客がいるのみである。写真には小さく見物人が写っているので、溶岩流のスケールの大きさが良くわかる。
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これは噴火で吹き飛ばされた火山弾だろうか?
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噴火から一年以上経っているが、溶岩の下にはまだ熱がこもっているらしく、降った雨(雪?)が熱で湯気になっている。
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溶岩流の末端
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どろどろに溶けた溶岩が冷えて固まったしわが残っている。
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イチオシ
冷えて固まった溶岩の流れ
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冷えて固まった溶岩の流れ
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冷えて固まった溶岩の流れ
アイスランドは、大西洋中央海嶺(プレートが拡大する場所)とホットスポットの両方の影響を受ける大量のマグマが供給される地域で、岩質は真っ黒い玄武岩質の溶岩がほとんどである。 -
飽きもせず、溶岩が流れたあとをあちこち見て歩いた。なお、溶岩は未だ内部に熱がこもっていたり、体重で溶岩内の空洞に落ち込んだりするリスクがあるので、溶岩の上は絶対に歩いてはならないと言う立て札があちこちに立っている。
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溶岩の流れを見学したあとは、今宵の宿、 Guesthouse Flúðirへ。
宿に到着したころには雪が降ってきた。
ゲストハウスの向かいにあるホテルでチェックインの手続きをしてゲストハウスの鍵を受け取る。 -
部屋は簡素だが清潔な作りである。ネットでここのゲストハウスの口コミをみてみると、部屋やリネンが汚いなど、あまり良くない評価が多かったが、最近リフォームしたらしく、口コミに書かれているようなことはなかった。
これからここで2泊することになる。 -
夕食は、向いのホテルのレストランで摂ることになった。
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ラム肉の赤ワインソースをオーダー
味は、ラムというよりチキンのような・・・ -
ワイフはタラのクリーム煮をオーダー
メニューにはいずれもアイスランド伝統の料理と書いてあるが、どちらもやけにしょっぱい味付けだった。 -
スープはマッシュスープだが、これもしょっぱい。このレストランはなんで味付けがこんなしょっぱいのか?
それと、覚悟はしていたが、アイスランドの物価の高さにも辟易する。こんなスープで3000円(1アイスランドクローナ=1.2日本円)、ラムは6300円、タラは6000円もする! -
食事をする間に雪が止み、晴れ間ものぞいたようなので、ホテルの敷地内でオーロラ撮影にトライするも、街明かりが強烈な光害になってオーロラ撮影どころではなかった。
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しばらくすると、また雪が降ってきた。
明日のドライブに備えて、ホテルの前にあるガソリンスタンドで念のため、満タンにしておいた。旅行社からは、地方ではガソリンスタンドがある場所は離れていることが多いので、こまめに給油しておくようにとのアドバイスがあった。
写真のとおり、ガソリンスタンドといっても、店舗設備があるわけではなく、無人で、タンクはむき出しで地上に設置されている。日本のようにガソリンタンクは地下に埋設するような規制があるわけではないらしい。支払いはクレジットカードのみで、領収書をプリントアウトする機能もない。旅費の記録のためには、カードを挿入するスタンドの画面をスマホで撮影しておくしかない。ある意味、徹底した合理化である。
明日は一日かけて、アイスランドの代表的景勝地、ゴールデンサークルを巡る。
続く
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