太田をぶらぶらと散策　～その２～　関東随一の城跡、金山城を巡る

2025/11/03 - 2025/11/03

太田散策の旅行記、第二段です。今回は太田観光のハイライト、金山城跡を巡りました。
金山城は戦国時代の関東において重要な城のひとつでした。金山は関東平野の中にあっては貴重な高台で、ここからの眺めは抜群。ということで戦略的に重要な地でした。そこに築かれた金山城は、関東では珍しい石垣でできた城です。関東では随一ではないでしょうか。
その金山城とその周辺を巡った旅行記です。

エリア 太田(群馬)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• 交通: 3.0

前回の旅行記で記載を忘れてしまった場所、高山神社です。太田の市街地中心部の北側に小高くなった山にあります。ですが、数年前に放火にあい、社殿は消失してしまいました。現在は再建を目指しているそうです。

高山神社 寺・神社・教会

そして前回の旅行記でつづった大光院。子育て呑龍さまとして名高く、ちょうど七五三で賑わっていました。

大光院(呑竜さま) 寺・神社・教会

大光院を後にし、続いては少し北側にある金龍寺へ。

石段を上って行きます。

金龍寺の本堂。こちらは新田義貞公ならびに、金山城の城主だった横瀬・由良氏をまつっています。

金龍寺 寺・神社・教会

金龍寺の本堂の裏手へ行くと、金山城主だった横瀬・由良氏の代々当主の五輪塔が並んでいます。室町時代から戦国時代にかけて、小領主ではありましたが、賢く戦って生き抜いた一族です。金山城の名を高めました。

金龍寺からは上り坂になります。

金山城のふもとにある金山城跡ガイダンス施設です。著名な建築家、隈研吾氏による設計になっています。無料で見学できます。

史跡金山城跡ガイダンス施設 名所・史跡

内部はきれいで広いです。金山地域交流センターともなっています。

太田市金山地域交流センター 名所・史跡

メインの展示は撮影禁止ですが、金山城の歴史が詳しく説明されていて、出土した皿なども展示されており、かなり見ごたえがありました。写真は撮影ＯＫの金山城の模型で、金山城がどのような姿だったのかがよくわかります。金山城へと行く前にこちらに寄ると理解が深まるのでおすすめです。

金山に上り、展望台に到着。ここからの眺めは素晴らしいです。関東平野を一望できます。金山城が軍事的に重要な場所だったことが、この眺めからもよくわかりました。

それでは金山城跡の散策をスタートです。

金山一帯は登山道がいくつかあり、ハイキングコースにもなっています。手軽にハイキングでき、しかも城跡を見ることができるので、いいハイキングコースですね。

金山城ハイキングコース 自然・景勝地

しばらく行くと石垣が見えてきました。

月ノ池。金山城にある２つの池のうちのひとつです。この池があることで水が確保でき、長期間籠城することができました。軍事的にとても大事な施設です。

おそらくここには門があったのでしょう。

素晴らしい石垣です。復元もあると思いますが、これだけの石垣を関東で見ることができるのは、ここ金山城だけでしょう。排水の設備もあるのがいいですね。

史跡金山城跡 名所・史跡

とにかく素晴らしい石垣です。

ここはもともとの岩山の上に石垣を組みあげています。素晴らしい造りです。

こちらは日ノ池。先ほど見た月ノ池よりも大きいです。金山城が落ちなかったのは、この２つの池があり、水が絶たれなかったことが大きいのでしょう。山城でこれだけの水を有しているところも、他ではないと思います。

本丸跡に鎮座する新田神社。金山では一番の高台となっています。

新田神社の裏手にまわると、本丸の石垣が残っています。これはかなり貴重なものです。かつての野面積みでの石垣がよくわかりました。
今回は金山城跡をメインにつづりました。次回はそのほかにまわったところを綴ります。