下町情緒あふれる邦画と漫画と玩具のまち・葛飾区さんぽ

2025/10/30 - 2025/11/04

東京都北東部に位置し、河川に囲まれて自然豊かで、下町情緒あふれる葛飾区は23区内では人口9位（面積7位）で、『男はつらいよ』、『キャプテン翼』、『こちら葛飾区亀有公園前派出所』などの舞台となり、『リカちゃん人形』のタカラトミーや『モンチッチ』のセキグチなどで知られています。

今回は二日間に分けて葛飾区に行ってきましたが、主要なみどころは1日あれば十分満喫できます。
東西移動で他の区や千葉県からのアクセスはしやすい一方、公共交通機関での南北移動はしづらいという点もあります。

堀切菖蒲園が綺麗に彩られる季節も人気ですが、この季節でも柴又は外国の方（欧米系）にも人気のようでした。2025年3月にオープンしたばかりのこち亀記念館には中国系の方もいらっしゃっていました。

エリア 新小岩・小岩(東京)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 5.0
• 交通: 2.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: JRローカル 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

京成電鉄の柴又駅を出ると「寅さん」と「さくら」の銅像があります。ここから柴又帝釈天へは5分ほどの道のりです。

柴又駅 駅

帝釈天参道を歩いていくとおもちゃ博物館や帝釈天王安置の碑なども見えてきます。

映画の碑 名所・史跡

信号を渡り、左右にお店が並ぶ参道をさらに歩いていきます。『男はつらいよ』や、まもなく公開される『TOKYOタクシー』のポスターも貼ってありました。

帝釈天参道 名所・史跡

有名な柴又帝釈天。靴を脱ぎ内部を見ることもできますが、中の撮影はできません。

題経寺(柴又帝釈天) 寺・神社・教会

少し歩き、寅さん記念館と山田洋次ミュージアムが見えてきました。江戸川もすぐ近くにあります。

葛飾柴又寅さん記念館 美術館・博物館

江戸川を挟み対岸が千葉県松戸市です。ここから矢切の渡しの舟で渡ることもできます。

矢切の渡し 乗り物

アメリカの「ジャーナル・オブ・ジャパニーズ・ガーデニング」で2024年日本庭園3位に選ばれた山本亭。ちなみに1位は22年連続で島根県の足立美術館でした。

葛飾区山本亭 名所・史跡

日をあらためて葛飾区を再訪しました。京成電鉄四ツ木駅構内は『キャプテン翼』であふれています。

四ツ木駅 駅

四ツ木と隣の京成立石駅周辺にはキャラクターの銅像が点在しています。四ツ木駅近くの「石崎了」など9体の像があります。

これが6体目の「岬太郎」。ここに至るまで「日向小次郎」、「大空翼」、「ロベルト本郷＆翼」、「中沢早苗」などがあります。

京成立石周辺は工事中でしたが、『キャプテン翼』のイラストが描かれていました。

「リカちゃん」や「トミカ」などで知られるタカラトミーの本社は立石にあります。なお「トミー」の創業地は西巣鴨ですが、1941年に立石に移転、「タカラ」は葛飾区宝町創業後、葛飾区青戸に本社があったようです。

「大空翼像(ツインシュート)」は都立南葛飾高等学校前にあります。ここが9つ目ですが、「大空翼像（ヒールリフト）」と「若林源三」は京成立石駅の近くにあります。

都立南葛飾高等学校から白鳥町、青戸町などを経て約30分歩き亀有へ。ここからは「こちら葛飾区亀有公園前派出所」の像を辿っていきます。まずは「本田」の像から。

亀有には15体の像と、6つのマンホールがあります。JR亀有駅周辺に集中しています。これは「両津勘吉祭り姿像」で駅の南口にあります。

亀有公園にある「こち亀記念館みんなで記念撮影！の巻」。
亀有公園にはふたつの像と、両津勘吉のマンホールがあります。

亀有公園 公園・植物園

唯一屋内にある「麗子」像。リリオ館７階の亀有地区センターにあり、葛飾区の区議会議員選挙の期日前投票もこちらで行われていました。

亀有リリオ館 ショッピングモール

千葉県香取市の香取神宮を総本社とする亀有香取神社はスポーツ振興に関わりがあるということで、再び「キャプテン翼」が出てきました。
境内には『こちら葛飾区亀有公園前派出所』の「少年よあの星を目指せ！両さん像」もあります。

香取神社(亀有) 寺・神社・教会

香取神社の鳥居の左右には亀の像香取神社の鳥居の左右には、狛犬ではなく、狛亀がいます。
亀つながりで江東区亀戸の香取神社もスポーツの神様として有名です。

香取神社(亀有) 寺・神社・教会

2025年3月にオープンしたこち亀記念館。広くはありませんが、5階建てで中国系の方も来ていました。

こち亀記念館は5階からスタートし、フロアを降りてくるというすみだ北斎美術館と似たような回り方です。
こち亀記念館の内部はいろいろと工夫をこらした内容になっていました。

亀有を舞台にした漫画だけあり、作中で登場した場所も多くあります。それらの場所もここで知ることができます。

最後の1階は入場口とショップとなっています。非売品ですが、同じ葛飾区ゆかりのモンチッチとのコラボ人形もありました。

亀有も新小岩も同じ葛飾区にあるJR線ですが、常磐線と総武線と路線が違うため電車だと乗り換え時間を入れて1時間弱、バスだと30分ほどかかります。
わたしは8キロほど歩きました。途中堀切菖蒲園に寄りました。この時期はやはり寂しいです。

堀切菖蒲園 自然・景勝地

なお、2年前の6月に来たときは花菖蒲が咲き誇っていました。
菖蒲園の場所は位置的に亀有の南西、四ツ木の北です。

堀切菖蒲園 自然・景勝地

四ツ木から少し南にあるかつしかハープ橋。西隣の墨田区にあるスカイツリーは直線距離で4キロ弱で、距離的にはここから亀有までとあまり変わりません。

かつしかハープ橋 名所・史跡

『こちら葛飾区亀有公園前派出所』のキャラクター、中川圭一の名前の由来になった中川沿いにあるモンチッチ公園。昔はここに工場があったそうです。

モンチッチ公園こと西新小岩五丁目公園内にはミニミュージアムもあり、モンチッチについても学ぶことができました。

モンチッチ公園そばにある外谷汐入庭園は実業家の外谷辨次郎が区に寄贈した小さな庭園があります。紅葉の時期は綺麗そうですね。

外谷汐入庭園 公園・植物園

モンチッチ公園、外谷汐入庭園から中川沿いを南下しJR総武線の方まできました。けっこう大きな新小岩公園で特に桜の時期は賑わいます。

新小岩公園 公園・植物園

JR新小岩駅北口にもモンチッチの銅像があります。
新小岩駅の一日の乗客は約7万人で、約4万人の亀有駅と比較してもかなり多いです。

銅像以外にも時計台もあります。

葛飾区には他に都内最大規模の水元公園（ディズニーランドの2倍近く広い！！）もありますが、エンタメ系の葛飾区内のスポットはご覧の通りたくさんあります。