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6年ぶりにベルギーへ旅行に行きます。今回は一人旅です。6年前は1ユーロ120円の為替相場、今は1.5倍です。今日は180円(11月26日)。物価高騰と異常な円安、年金生活者の倹約旅行になります。往復の航空券、これまでは欧州系・日系を利用しましたが、どれも20万円超なので、中華系(キャセイ航空)を利用することに。一番安い時期を選んで、12月1日~7日まで4泊7日としました。ブリュッセルに3日、南部の地方都市に日帰り旅行することに、ホテルは4泊ともブリュッセルの3つ星を予約しました。いままでは中心部の4つ星ホテルでしたが、いずれも1泊3~4万円以上なので朝食付きで2万円ほどのホテルを、なんとか中心部に取りました。<br /><br />ブリュッセルで安全に旅行できるよう、事前の情報が大事と考え、日本大使館領事部、現地在住の日本人の方の安全に関する情報を集めてみました。<br />日本と比較すると桁違いに危険度が高いことがわかります。特に中心部の北駅、南駅、夜遅くの中心部での一人歩きなどは危険だと警告されています。盗難被害にあった現地在住の学生さんの報告もありました。北駅構内のマクドナルドで食事中、カバンを盗まれた件など。盗難やスリに会わないための対策も多くの方から報告されているので参考になります。注意する点は、大きく3点かと。スマホの盗難対策、スマホを首からストラップで下げて、他人に触れさせないこと。パスポート対策、現金・カード対策を改めてしっかりやらないと被害にあう可能性があることなど。<br /><br />11月になり高市首相の台湾有事での「存立危機事態」の国会発言で、一気に日中関係が緊張してきました。日本への渡航制限、航空機の日本乗り入れの制限などがでてきました。今時点では、香港拠点のキャセイ航空からはいっさい飛行制限はでていません。<br />もう一つ不安なことは、ブリュッセルで11月24~26日に労働組合の大規模なストライキがあり、市内交通がマヒする予定です。12月もストが続くのか不明です。<br /><br />外務省の旅レジに登録しましたが、情報が網羅されているので、市内の状況を知るには有益です。ライン登録もしました。このスト情報もでています。<br /><br />物価高騰と円安で、公共機関の交通費(電車、バス、地下鉄、トラム)が12年前より上がっています。、市交通局、バス会社、国鉄からアプリがあり、停留所を指定すると時刻表や料金がわかるので、参考にしています。<br /><br />4日目に、ベルギー国鉄SNCBで南部の古都トゥルネーに日帰りで行こうと運賃を調べたら、オフピークの往復運賃が変わっていて、Train+という付加運賃が入りました。それでも13ユーロで往復できます。国鉄以外はタッチ決済で乗れそうです。ブリュッセル空港から市内へは、これまで電車を利用していましたが、11.2ユーロなのでDe Lijnバスにします。3ユーロです。<br /><br />食事については、シェ・レオンのメニューを見ると、定番のムール貝はどのくらいかわかるし、グランプラスにあるカフェで生ビールを飲んだらいくらか?など試算しました。極端に物価高ではないですが、円安で250mlのグラスで800円なので、ビールも日本より高い。昼食に一品摂ると、30ユーロはかかりますので飲み物を入れると7~8千円はかかります。昼はサンドイッチにしようと、夕食は1万円以内で。1日1万円強で食費は抑えようと思います。<br /><br />目的は、一つはクリスマスマーケットです。11月末からブリュッセル市内で”Winter Wonders&quot;としてグランプラス、セントカトリーヌ教会付近、モネ劇場広場など数か所で200を超える屋台、大観覧車、スケートリンク、音と光のショーなどお祭りが始まります。ホームページで去年の様子がわかります。6年前にも行っているので楽しみです。表紙の写真は、その時のツリーです。<br /><br />次に美術館、博物館めぐりをしようと思います。目当ては、アフリカ博物館です。<br />ベルギーは過去にサハラ砂漠以南のアフリカ諸国(コンゴなど)を植民地支配しました。ベルギー国王レオポルド2世が直接支配して、暴力で現地住民を虐待してゴムや銅など鉱石、象牙などをヨーロッパに持ち込んで巨額の富を得ました。<br /><br />今回ブリュッセルの在ベルギー日本領事館のサイトから、在住日本人の方が発行する月刊誌(青い鳥)を読みました。11月号に「ベルギーの光と植民地コンゴの闇」という記事があり、この中で、1889年~1908年間に9万4千頭の象が殺され、4,700トンの象牙が輸出されたことが紹介されています。<br /><br />こうした植民地支配を近年、見直す動きが進んでいます。ベルギー政府、ベルギー国王も最近、過去の植民地支配に反省を示し、現在のコンゴ民主共和国などと関係改善を図っています。<br /><br />2022年6月、フィリップ国王はコンゴ(旧ザイール)を訪問して、首都キンシャサで演説し、コンゴ支配に「深い遺憾の意」を示しました。<br /><br />この時期に、文化財を略奪してベルギーへ持ち込んできました。これらの文化財を肯定的に展示してきたのがアフリカ博物館でした。<br />最近欧州の各国政府は、過去の植民地支配の見直し、反省を始めています。オランダでも、専門家でつくる委員会が2020年10月、旧植民地の住民の同意のない文化財も持ち去りは「歴史的不正義」で、無条件に原産国に返還すべきという勧告書を発表しました。<br /><br />ベルギー政府やアフリカ博物館は、展示物の起源・出所を明らかにして、現地に返還する動きを始めています。アフリカ博物館も数年間の休館を経て、大幅に展示内容を変えました。私が20年前に訪問した時は、古い、植民地時代のアフリカをベルギー側(植民地側)から見た展示でした。<br /> 今回、アフリカ博物館のホームページが詳細に展示内容や植民地から持ち出した文化財、見解を紹介しているので、見ていくことにことにしました。驚いたことに、アフリカ博物館は、2020年にアメリカから起こった「BlacklivesMatter運動」に賛同を公表しました。人種差別に反対も表明しました。アフリカから現地人の人骨、2体のミイラを持ち込んだことも明らかになっています。人骨や頭蓋骨がどう持ち込まれた研究がはじまっています。<br /> <br /> 日本でも、北海道大学で朝鮮から日清戦争当時、日本軍と戦った東学農民軍(東学党の乱)の首領の頭蓋骨が100年後に大学構内で発見されたことがあります。この頭蓋骨は日本と韓国の研究者が共同で調査し、北海道大学は現地に返還しています。人骨という人間の尊厳に関わるものが、植民地支配した国に存在することは、重大な問題で慎重な調査が必要でしょう。<br /><br />11月末からは、”コンゴ パノラマ1913 植民地の幻想は暴露された”というテーマでベルギーが植民地を文明化したという宣伝画の欺瞞を暴露する特別展が始まります。<br /> 欧州で過去の植民地支配を見直す動きは注目すべきことです。日本政府はこの点逆行しています。過去の朝鮮やアジア諸国への植民地支配・侵略戦争にまともに向き合っていません。故安倍元首相の戦後70年談話などはアジアを解放した戦争と讃えています。<br /><br /> アフリカ博物館は、市内からトラムに乗って森の中を進んでいく路線の終点にあります。このトラムの路線が改修されたので乗る楽しみがあります。<br /><br /> ブリュッセル市内の交通網はなかなか複雑で、地下鉄、トラム、バスを運行するブリュッセル市交通局、二つのバス会社、国鉄が網の目の路線を持っています。それぞれの会社のアプリで切符を買うことができます。さっそくSTIB-MIVB、De-Lijn, TEC, SNCB(国鉄)のアプリを入れて登録しました。<br /> 今回からE-SIMをスマホに登録しました。<br /><br />市内観光のため、Brussels Card を購入しました。48時間用です、51ユーロ(1ユーロ184円の決済)、高くなりました。5か所くらい美術館、博物館など行ければ元はとれる感じです。<br /><br />ちなみに、昨日(11月9日)ネットでユーロを購入したところ、200ユーロ現金は、36,170円でした。<br /><br /><br /><br /> <br /><br />

ベルギー旅行 6年ぶり 準備中

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2025/10/20 - 2025/10/20

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せいじさん

6年ぶりにベルギーへ旅行に行きます。今回は一人旅です。6年前は1ユーロ120円の為替相場、今は1.5倍です。今日は180円(11月26日)。物価高騰と異常な円安、年金生活者の倹約旅行になります。往復の航空券、これまでは欧州系・日系を利用しましたが、どれも20万円超なので、中華系(キャセイ航空)を利用することに。一番安い時期を選んで、12月1日~7日まで4泊7日としました。ブリュッセルに3日、南部の地方都市に日帰り旅行することに、ホテルは4泊ともブリュッセルの3つ星を予約しました。いままでは中心部の4つ星ホテルでしたが、いずれも1泊3~4万円以上なので朝食付きで2万円ほどのホテルを、なんとか中心部に取りました。

ブリュッセルで安全に旅行できるよう、事前の情報が大事と考え、日本大使館領事部、現地在住の日本人の方の安全に関する情報を集めてみました。
日本と比較すると桁違いに危険度が高いことがわかります。特に中心部の北駅、南駅、夜遅くの中心部での一人歩きなどは危険だと警告されています。盗難被害にあった現地在住の学生さんの報告もありました。北駅構内のマクドナルドで食事中、カバンを盗まれた件など。盗難やスリに会わないための対策も多くの方から報告されているので参考になります。注意する点は、大きく3点かと。スマホの盗難対策、スマホを首からストラップで下げて、他人に触れさせないこと。パスポート対策、現金・カード対策を改めてしっかりやらないと被害にあう可能性があることなど。

11月になり高市首相の台湾有事での「存立危機事態」の国会発言で、一気に日中関係が緊張してきました。日本への渡航制限、航空機の日本乗り入れの制限などがでてきました。今時点では、香港拠点のキャセイ航空からはいっさい飛行制限はでていません。
もう一つ不安なことは、ブリュッセルで11月24~26日に労働組合の大規模なストライキがあり、市内交通がマヒする予定です。12月もストが続くのか不明です。

外務省の旅レジに登録しましたが、情報が網羅されているので、市内の状況を知るには有益です。ライン登録もしました。このスト情報もでています。

物価高騰と円安で、公共機関の交通費(電車、バス、地下鉄、トラム)が12年前より上がっています。、市交通局、バス会社、国鉄からアプリがあり、停留所を指定すると時刻表や料金がわかるので、参考にしています。

4日目に、ベルギー国鉄SNCBで南部の古都トゥルネーに日帰りで行こうと運賃を調べたら、オフピークの往復運賃が変わっていて、Train+という付加運賃が入りました。それでも13ユーロで往復できます。国鉄以外はタッチ決済で乗れそうです。ブリュッセル空港から市内へは、これまで電車を利用していましたが、11.2ユーロなのでDe Lijnバスにします。3ユーロです。

食事については、シェ・レオンのメニューを見ると、定番のムール貝はどのくらいかわかるし、グランプラスにあるカフェで生ビールを飲んだらいくらか?など試算しました。極端に物価高ではないですが、円安で250mlのグラスで800円なので、ビールも日本より高い。昼食に一品摂ると、30ユーロはかかりますので飲み物を入れると7~8千円はかかります。昼はサンドイッチにしようと、夕食は1万円以内で。1日1万円強で食費は抑えようと思います。

目的は、一つはクリスマスマーケットです。11月末からブリュッセル市内で”Winter Wonders"としてグランプラス、セントカトリーヌ教会付近、モネ劇場広場など数か所で200を超える屋台、大観覧車、スケートリンク、音と光のショーなどお祭りが始まります。ホームページで去年の様子がわかります。6年前にも行っているので楽しみです。表紙の写真は、その時のツリーです。

次に美術館、博物館めぐりをしようと思います。目当ては、アフリカ博物館です。
ベルギーは過去にサハラ砂漠以南のアフリカ諸国(コンゴなど)を植民地支配しました。ベルギー国王レオポルド2世が直接支配して、暴力で現地住民を虐待してゴムや銅など鉱石、象牙などをヨーロッパに持ち込んで巨額の富を得ました。

今回ブリュッセルの在ベルギー日本領事館のサイトから、在住日本人の方が発行する月刊誌(青い鳥)を読みました。11月号に「ベルギーの光と植民地コンゴの闇」という記事があり、この中で、1889年~1908年間に9万4千頭の象が殺され、4,700トンの象牙が輸出されたことが紹介されています。

こうした植民地支配を近年、見直す動きが進んでいます。ベルギー政府、ベルギー国王も最近、過去の植民地支配に反省を示し、現在のコンゴ民主共和国などと関係改善を図っています。

2022年6月、フィリップ国王はコンゴ(旧ザイール)を訪問して、首都キンシャサで演説し、コンゴ支配に「深い遺憾の意」を示しました。

この時期に、文化財を略奪してベルギーへ持ち込んできました。これらの文化財を肯定的に展示してきたのがアフリカ博物館でした。
最近欧州の各国政府は、過去の植民地支配の見直し、反省を始めています。オランダでも、専門家でつくる委員会が2020年10月、旧植民地の住民の同意のない文化財も持ち去りは「歴史的不正義」で、無条件に原産国に返還すべきという勧告書を発表しました。

ベルギー政府やアフリカ博物館は、展示物の起源・出所を明らかにして、現地に返還する動きを始めています。アフリカ博物館も数年間の休館を経て、大幅に展示内容を変えました。私が20年前に訪問した時は、古い、植民地時代のアフリカをベルギー側(植民地側)から見た展示でした。
 今回、アフリカ博物館のホームページが詳細に展示内容や植民地から持ち出した文化財、見解を紹介しているので、見ていくことにことにしました。驚いたことに、アフリカ博物館は、2020年にアメリカから起こった「BlacklivesMatter運動」に賛同を公表しました。人種差別に反対も表明しました。アフリカから現地人の人骨、2体のミイラを持ち込んだことも明らかになっています。人骨や頭蓋骨がどう持ち込まれた研究がはじまっています。
 
 日本でも、北海道大学で朝鮮から日清戦争当時、日本軍と戦った東学農民軍(東学党の乱)の首領の頭蓋骨が100年後に大学構内で発見されたことがあります。この頭蓋骨は日本と韓国の研究者が共同で調査し、北海道大学は現地に返還しています。人骨という人間の尊厳に関わるものが、植民地支配した国に存在することは、重大な問題で慎重な調査が必要でしょう。

11月末からは、”コンゴ パノラマ1913 植民地の幻想は暴露された”というテーマでベルギーが植民地を文明化したという宣伝画の欺瞞を暴露する特別展が始まります。
 欧州で過去の植民地支配を見直す動きは注目すべきことです。日本政府はこの点逆行しています。過去の朝鮮やアジア諸国への植民地支配・侵略戦争にまともに向き合っていません。故安倍元首相の戦後70年談話などはアジアを解放した戦争と讃えています。

 アフリカ博物館は、市内からトラムに乗って森の中を進んでいく路線の終点にあります。このトラムの路線が改修されたので乗る楽しみがあります。

 ブリュッセル市内の交通網はなかなか複雑で、地下鉄、トラム、バスを運行するブリュッセル市交通局、二つのバス会社、国鉄が網の目の路線を持っています。それぞれの会社のアプリで切符を買うことができます。さっそくSTIB-MIVB、De-Lijn, TEC, SNCB(国鉄)のアプリを入れて登録しました。
 今回からE-SIMをスマホに登録しました。

市内観光のため、Brussels Card を購入しました。48時間用です、51ユーロ(1ユーロ184円の決済)、高くなりました。5か所くらい美術館、博物館など行ければ元はとれる感じです。

ちなみに、昨日(11月9日)ネットでユーロを購入したところ、200ユーロ現金は、36,170円でした。



 

同行者
一人旅
交通手段
鉄道 徒歩
航空会社
キャセイパシフィック航空
旅行の手配内容
個別手配
利用旅行会社
Agoda
  • ベルギー国鉄のアプリ 切符が買えます。

    ベルギー国鉄のアプリ 切符が買えます。

  • 空港からのバスルート De LijnのR26<br />空港のバス停からホテル近くまで<br />

    空港からのバスルート De LijnのR26
    空港のバス停からホテル近くまで

  • 料金は3ユーロ Buy nowをクリックすると切符購入です。<br />

    料金は3ユーロ Buy nowをクリックすると切符購入です。

  • ブリュッセルカードを購入しました。51ユーロですが、円安が進んで決済額は1ユーロ184円です。11月7日現在。<br />

    ブリュッセルカードを購入しました。51ユーロですが、円安が進んで決済額は1ユーロ184円です。11月7日現在。

  • ビール、チョコレートはベルギー名物。それぞれブリュッセルにはいくつも博物館があります。ブリュッセルカードで無料入場できるところへ行く予定です。<br />

    ビール、チョコレートはベルギー名物。それぞれブリュッセルにはいくつも博物館があります。ブリュッセルカードで無料入場できるところへ行く予定です。

  • アフリカ博物館は、郊外の森の中にあります。トラムの終点に。

    アフリカ博物館は、郊外の森の中にあります。トラムの終点に。

  • マーケットの各店が場所ごとに紹介されています。<br /><br />

    マーケットの各店が場所ごとに紹介されています。

  • 28日からクリスマスマーケットがはじまりました。インスタグラムから<br />

    28日からクリスマスマーケットがはじまりました。インスタグラムから

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