札幌で桃のイタリアンを二連チャン

2025/07/24 - 2025/07/25

稚内から札幌にやってきた。
当初は、苫小牧に泊まってウポポイを見学してから札幌の入る予定だったが、
体調を考えて無理をせずに札幌に直行したもの。
札幌では二日連続桃のイタリアンで桃三昧。
ラベンダー農園はすでにピークアウト。
赤レンガ庁舎はリニューアルオープン当日。
豊平川の花火大会もドンピシャのタイミングだった。

エリア 札幌(北海道)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 4.5
• グルメ: 5.0

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 旅行の手配内容: 個別手配

稚内空港と比べると新千歳空港は段違いの賑わいだ。

新千歳空港 空港

風間俊介おススメの五十七番寿し。
前回来た時には、ぶどうえびが6500円ということにびっくりしたが、今回はカニ味噌入りの毛ガニの小丼が1280円。
これならまともだ。

五十七番寿し グルメ・レストラン

バターのいとこというブランドは初めて見た。
試しに買ってみたけど・・・。

新千歳空港 空港

千秋庵では生ノースマンをゲット。
生ノースマンは和菓子と洋菓子の融合した第3のお菓子。
あんこをパイで包み生クリームをたっぷりと注入している。

千秋庵 新千歳空港店 グルメ・レストラン

新千歳空港からバスで移動したらえらく時間がかかってしまった。
各ホテルで客を下ろし、目的地の札幌ビューホテル大通公園はほとんど最後に近かった。

札幌ビューホテル大通公園 宿・ホテル

当初はウポポイに行くため苫小牧のホテルを予約していたが、日程を変更したため、このホテルしか取れなかった。
大通公園に面した昔の後楽園ホテル。
いいホテルだった。

札幌ビューホテル大通公園 宿・ホテル

桃のパスタの季節だという妻のリクエストに応え、googleマップで見つけたのがカジュアルなイタリアンの『KUJIRA』。

Trattoria KUJIRA Sapporo グルメ・レストラン

札幌プリンスホテルの裏だから、ステイしているホテルから歩くと10分ちょっと。
大阪出身の川口シェフが、世界を周遊するクジラのように枠に捉われない料理を工夫している。

Trattoria KUJIRA Sapporo グルメ・レストラン

人気の店と見え、予約でいっぱいになってしまう。
ホテルから電話で確認すると、予約でいっぱいだけど開店から1時間なら受け入れられるとのことで、慌てて駆け付けた。

Trattoria KUJIRA Sapporo グルメ・レストラン

前菜に選んだのは自家製燻製サーモンとルッコラ～夕張メロンのサラダ仕立て。
予想を上回るボリュームだ。

Trattoria KUJIRA Sapporo グルメ・レストラン

白桃の冷製カッペリーニは、透明なガラス皿のパスタの上に、桃が丸ごとドーンと乗っている。
いかにもインスタ映えする一品。

Trattoria KUJIRA Sapporo グルメ・レストラン

二つに割ると桃太郎ではなくマスカルポーネチーズが姿を現す。
桃の甘味が強く、デザートと言っても不思議ではない味わい。

Trattoria KUJIRA Sapporo グルメ・レストラン

赤海老のビスクリゾットは海老の旨みが口いっぱいに広がる印象的な一皿だった。

Trattoria KUJIRA Sapporo グルメ・レストラン

さすが予約でいっぱいの店だ。
どの皿も意外性に満ち、味も秀逸だ。

Trattoria KUJIRA Sapporo グルメ・レストラン

この店は１時間の時間制限ではなく、ゆっくり来てみないといかんな。

Trattoria KUJIRA Sapporo グルメ・レストラン

帰りはホテルの近くまでバスで移動。
大通公園の北で降りると夏の風物詩のビアホールができている。

大通公園 公園・植物園

大手の各ビール会社がそれぞれテントを出している。

大通公園 公園・植物園

西八丁目はサッポロビールのテリトリーだ。

大通公園 公園・植物園

札幌ビューホテル大通公園の朝食ビュッフェ。
北海道の食をいろいろ並べている。

札幌ビューホテル大通公園 宿・ホテル

左側の「アブラコ」は東京でいう「アイナメ」。
梅肉を加えて酸味を付けた味噌だれに漬け込んで焼いたもの。

札幌ビューホテル大通公園 宿・ホテル

赤い蓋の電気釜には美瑛産の牛乳に北海道産スケソウダラと帆立を合わせたチャウダーが入っている。
森のイカめしを入れた器にチャウダーをたっぷりかけ、
チーズひとつかみとポテトのフリットのせると即席リゾットが出来上がる。
ポテトの品種はニセコ産のキタアカリだ。

札幌ビューホテル大通公園 宿・ホテル

これはコーンを加えたクロックムッシュだ。

札幌ビューホテル大通公園 宿・ホテル

さて、今日はどこに行こう。
本来の予定では、白老にあるアイヌの村を再現した野外文化博物館「ウポポイ」に行くつもりだった。
しかし、腎臓癌の部分摘出手術後ということで、強行軍を避け札幌にやってきたもの。

幌見峠のラベンダー園 自然・景勝地

情報では、札幌にも富良野に負けないラベンダー畑があるという。
そこで、円山動物園の裏手にある幌見峠ラベンダー園にやってきた。
残念ながら、すでに花の季節は終了していた。
ラベンダーの紫色は消え、茶色くなっている。
先週先々週は花の盛りで道も大渋滞だったとか。残念、空振り。

幌見峠のラベンダー園 自然・景勝地

くやしまぎれに、GEMINIのnanobananaを使ってラベンダーに色を付けてもらった。
ラベンダーの向こうに札幌の町が見える。

幌見峠のラベンダー園 自然・景勝地

これがリアルなラベンダー畑。

幌見峠のラベンダー園 自然・景勝地

GEMINIに手伝ってもらうと、こんなフェイク写真に変化した。

幌見峠のラベンダー園 自然・景勝地

あざといほどのフェイクぶりだ。

幌見峠のラベンダー園 自然・景勝地

永らくリニューアルのため閉館していた北海道庁赤れんが庁舎が本日再開館。

北海道庁旧本庁舎 名所・史跡

北海道庁旧本庁舎（赤れんが庁舎）は、重要文化財に指定された北海道を代表する歴史的建造物。
2019年10月1日から改修工事で永らく休館していた。

北海道庁旧本庁舎 名所・史跡

リオープンの式典をやっているので、入場開始は11時から。

北海道庁旧本庁舎 名所・史跡

開館し、次々に参観者が入場中。

北海道庁旧本庁舎 名所・史跡

赤れんが庁舎は1888年に完成。
二階にある長官・知事の執務室。
おそらく最初にこの椅子に座ったのは、初代北海道庁長官だった岩村通俊だろう。

北海道庁旧本庁舎 名所・史跡

「アイヌ文化と歴史」の部屋には、横約10メートル、縦約7.5メートルの大きな北海道地図が床に描かれている。
これは幕末に「北海道探検家」として当時の蝦夷地を調査し、北海道の名付け親とされる松浦武四郎が描いた地図。

北海道庁旧本庁舎 名所・史跡

武四郎は6回も蝦夷地を踏破し、当時としては驚異的な正確性を持つ地図を作り上げた。
彼の地図には細かい筆文字でアイヌ語を基にした地名が多数記載されている。
武四郎は現地のアイヌの人々と交流し、聞き取った地名をそのまま残したのだ。

北海道庁旧本庁舎 名所・史跡

一階の展示BOXでは北海道の179の市町村が、それぞれの特産品や工芸品で地域の特色を紹介している。

北海道庁旧本庁舎 名所・史跡

ひとつのボックスには一つの自治体が割り当てられている。

北海道庁旧本庁舎 名所・史跡

たとえば、愛別町のボックスで展示されているのは、蛍光性鉱物と呼ばれる「ホッカイドウアイト」。
大雪山系の火山活動で形成された鉱石で、添えられたペンライトを当てると鮮やかな青緑色に発光する。

北海道庁旧本庁舎 名所・史跡

地下で展示されているのは北方領土と樺太関係だ。

北海道庁旧本庁舎 名所・史跡

間宮林蔵像があった。間宮林蔵は左手に四角い筒状のものを持っている。
そういえば宗谷岬の間宮林蔵も同じものを持っていた。
これは測鎖筒と言って直線距離を測るチェーン状の測定器具が納められている。伊能忠敬の弟子でもあった間宮林蔵は測量をしながら探検を続けていたのだ。

北海道庁旧本庁舎 名所・史跡

南北樺太の日露国境には、天体測量で場所を定めた４つの標石と、それらをつなぐ17個の中間境界標が置かれていた。国境地帯は針葉樹林を切り開き、幅10ｍの空き地で隔てられていた。
これは4つの天測境界標のうち、間宮海峡に面した最も西の標識を復元したもの。
菊のご紋の裏側の面にはロマノフの紋章である双頭の鷲が彫られている。

北海道庁旧本庁舎 名所・史跡

中間境界標の拓本。
北緯50度が日露の国境だった。

北海道庁旧本庁舎 名所・史跡

樺太コーナーには終戦直後の引揚げ船三隻が撃沈された記録も掲げられていた。
横綱大鵬が稚内で下船したため難を逃れた小笠原丸はこのうちの一隻だった。

北海道庁旧本庁舎 名所・史跡

こちらは稚内公園で慰霊碑を見た真岡郵便局の9人の乙女にかかわる資料。

北海道庁旧本庁舎 名所・史跡

地下の「道民ベース」のエリアでは、アイヌ文化の魅力を体感するイベントが行われていた。
当初の予定では白老に行ってアイヌ文化を伝えるウポポイを見るつもりだった。
しかし幸いにも赤れんが庁舎にかなりなボリュームでアイヌ関連展示があった。

北海道庁旧本庁舎 名所・史跡

アイヌ伝統のキハダ茶やツルニンジン茶を飲み比べたり、弓矢を楽しんだり、五弦の民族楽器トンコリに挑戦したり。
ウポポイの何分の一かを埋め合わせた印象。

北海道庁旧本庁舎 名所・史跡

そのトンコリを使ったアイヌミュージックのコンサートが赤れんが庁舎前の仮設ステージで行われていた。

北海道庁旧本庁舎 名所・史跡

ラジオドラマ「鐘の鳴る丘」の劇中歌としてヒットした「イヨマンテの夜」。
石原裕次郎夫人の北原三枝が主役を演じた映画版「君の名は」の主題歌「黒百合の花」。
昔はいくつかアイヌに題材をとった流行歌があったが、最近は全く聞かなくなった。

北海道庁旧本庁舎 名所・史跡

札幌ビューホテル 大通公園にもどり、荷物をピックアップして次のホテルに宿替えだ。
タクシーで向かう途中にサンドイッチのサンドリア本店に立ち寄ってもらう。

「坂上&指原のつぶれない店」というテレビ番組で、松村沙友理がアルバイトで頑張っていたサンドイッチ専門店のサンドリア。
24時間営業だという。

ショーケースには常時40種類～50種類ほどのサンドイッチがずらりと並んでいる。
札幌らしいジンギスカンサンドや冷やし中華サンドまであるようだ。

人気商品の明太子ごぼう、ダブルエッグとコーヒーフルーツの三種を購入した。

札幌での2つ目のホテルは中島公園に面したコートヤード・バイ・マリオット札幌。

コートヤード・バイ・マリオット札幌 宿・ホテル

買い込んできたサンドリアのサンドイッチを広げてホテルランチ。
ソフトなパンで美味しい。
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コートヤード・バイ・マリオット札幌 宿・ホテル

さて、今日の夕食にあらかじめ予約を入れていた店は、昨日に続きイタリアン。
狭い路地を入った先にある。

ファイ グルメ・レストラン

北海道にいるグルメの友人がここでディナーをとっているのをフェイスブックで見かけ、彼が選ぶなら間違いないと予約を入れたもの。
昔は旅館だった建物をリノベーションした、おしゃれ空間だ。

ファイ グルメ・レストラン

アンティパストに選んだのは白桃とゴルゴンゾーラのカルパッチョ。
昨日のディナーと桃までかぶってしまった（笑）。

ファイ グルメ・レストラン

桃とゴルゴンゾーラという予想もしなかった組み合わせが、
思った以上にマッチしている。

ファイ グルメ・レストラン

ガスパッチョかヴィシソワーズがあるとオーダーすることが多い。

ファイ グルメ・レストラン

このガスパッチョも期待を上回るおいしさ。

ファイ グルメ・レストラン

穴子とヤングコーンのフリットミスト。穴子を包んだカダイフの食感が楽しい。

ファイ グルメ・レストラン

ワインは冷涼なイタリア北部の高品質シャルドネを使った白ワイン。
果実味と樽熟成の風味がバランスよく調和した上品な味わい。桃とも穴子ともフィットする。

ファイ グルメ・レストラン

肉屋風ラグーソースのタリアッテレ。しっかりした肉の味わいが深い。
意外にボリューミーでしっかり腹にたまる。

ファイ グルメ・レストラン

この店を予約したのは、たまたま今日が妻の誕生日だから。

ファイ グルメ・レストラン

甘酸っぱい果肉と香りのパッションフルーツが口をさっぱりさせてくれる。いちじくに加え、いちごとさくらんぼにぶどうも添えられている。

ファイ グルメ・レストラン

白くてなめらかな質感のバニラアイス。
パウンドケーキも添えられている。

ファイ グルメ・レストラン

芳醇なウィンナコーヒーで締める。

ファイ グルメ・レストラン

いやあ、なかなかの店だったなあ。
妻も大満足。

ファイ グルメ・レストラン

店を出るとなぜか今日は街に浴衣姿が多い。
聞いてみると豊平川で花火大会があるという。なんだステイしているホテルの裏手じゃないか。

コートヤード・バイ・マリオット札幌 宿・ホテル

残念ながらホテルの部屋は中島公園に向いており、豊平川は見えない。
外に出よう。

コートヤード・バイ・マリオット札幌 宿・ホテル

豊平川の土手は立ち入り制限されている。
西三丁目通には見物客が集まっている。

コートヤード・バイ・マリオット札幌 宿・ホテル

何とかビル越しに花火を楽しむことができた。

コートヤード・バイ・マリオット札幌 宿・ホテル