2025/08/27 - 2025/08/27
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この旅行記のスケジュール
2025/08/27
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車での移動
9:00, プラーベートツアーの車(乗用車)で移動
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アリアバル寺院
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テレルジ・スターリゾートで昼食
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テレルジ・スターリゾートのゲルにチェックイン
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King of Kings, The Horse Parkで馬術ショーを見学
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放牧民のゲルを訪問
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テレルジ・スターリゾートで夕食を取り、ゲル泊
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この旅行記スケジュールを元に
2025年5月からユナイテッド航空(UA)が東京(NRT)とウランバートル(UBN)間の直行便サービスを始めました。UAのマイレージを使ってモンゴルに行ってみることにしました。
モンゴルはこれまで行ったことがない国の一つでした。チンギスハーンや大草原が思い浮かびますが、ヨーロッパのような歴史的な遺産がある訳ではありません。「モンゴルに行ってみない」と家内を誘いましたが、「見所も少なそうだし、食事も良くなさそうだし・・・」とあまり乗り気ではありませんでした。ただ大草原のゲルに泊まり、乗馬を体験するのも面白そうですので、何とか家内を説得し、現地ツアーを利用してモンゴルを体験することにしました。
UA便でウランバートルに到着しホテル宿泊後、「テレルジ国立公園1泊2日ツアー」に参加しました。ツアーには、亀石、アリアバル寺院、馬術ショーの見学、そしてゲル泊や乗馬体験など盛り沢山の内容が組み込まれていました。ツアーでは、これまで未経験の体験をすることができ面白かったと思います。
この旅行記では、1泊2日ツアーの前半部分を紹介します。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 4.0
- 交通
- 3.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- タクシー 徒歩
- 航空会社
- ユナイテッド航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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8月27日
ウランバートルの最初の宿にウランバートル・ホテルを選びました。このホテルは1961年の建造で、モンゴルが社会主義であった時代、国内外のVIPの宿泊施設として使われた歴史的な建造物でモンゴル初の5つ星ホテルとして登録されていますが、1泊2万円以下のリーズナブル価格でした。
ホテル前に噴水付きの広いアプローチがあり、入口も立派です。ウランバートル ホテル ホテル
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ホテルロビーの床は大理石張りで、天井や柱の色調が優雅で重厚感があります。
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ロビー壁に古い写真が掲げられていました。1960年代の共産主義国家指導者であったホーチミン、毛沢東、フルシュチョフ、金日成が並んで写っています。
モンゴルでは歴史のある格調高いホテルであることが分かります。 -
宿泊したのは5階、広々とした部屋で静かでした。ただバスルームはシャワーだけで浴槽はありませんでした。
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部屋の机に木製プレートが置かれていました。他のホテルではあまりみかけません。社会主義時代からの伝統なのでしょうか?
木製プレートに彫られていたQRコードをスマホでスキャンしたら、ミニバーのメニューと価格などが表示されました。 -
朝食ビュッフェは、飲み物、野菜、料理が揃っており、品質も良好。
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果物も多種類揃えられ、シャインマスカット(多分)もありました。このホテルの朝食内容、充実しています。
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「テレルジ国立公園1泊2日ツアー」のガイドさんが午前9時にホテルロビーに迎えにきますので、15分前にホテルをチェックアウト。
時間通りにガイド(兼運転手)さんが登場。イフ・バイエルンさんというモンゴルの方で、日本滞在経験もあって日本語も堪能。知識豊富、とてもフレンドリーで親切なガイドさんでした。ガイドさんの良し悪しでツアーの印象も変わりますが、今回のガイドさんは大当たりだったと思います。
ホテル前に止められていた車(トヨタのプリウス)にスーツケースなどを積んで、出発です。 -
ウランバートルから約40km東に走り、トゥール川(Tuul River)に架かる橋を渡りテレルジ国立公園に入りました。ガイドさん説明によれば、川沿いに見えるゲルは観光客向けの宿泊施設だそうです。周辺には草原が広がっています。
ウランバートルやテレルジ国立公園を流れている自然豊かな大きな川 by AandMさんトゥール川 滝・河川・湖
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家畜の群れに出会いました。
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ヤクで、白、茶色、黒色の長い毛を持っており、毛はセータなどの毛織物として重宝されています。ヤクの毛で作ったセータはカシミア(ヤギ)よりも肌触りが良く、温かいそうです。
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道路標識がありました。主要道路から離れた砂利道を1kmほど進んだ所に、第一の見学スポット「亀石」があります。
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「亀石」です。亀の形に見える砂岩の岩石群で、頂上まで登れるそうですが、訪問時、頂上付近に人影は見えませんでした。
途中に割れ目や急峻な個所もあって、亀の頭まで登るのは結構大変だそうです(ガイドさん談)。巨大な亀の形をした岩「亀石」 by AandMさん亀石 自然・景勝地
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「亀石」の前にあったゲル、ここでアイスクリームが売られていました。
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途中で立ち寄ったゲル・キャンプのトイレ。トイレット・ペーパも備えられており、結構清潔でした。
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ゲル・キャンプの奥に岩山があり、中腹に寺院が見えます。アリアバル寺院で、亀石と同様に観光スポットになっています。
車で下方にある寺院入り口まで行きましたが、途中道路は雨水による浸食が進んでおり、溝を避けながらの慎重運転でした。 -
アリアバル寺院の入口山門。ここから寺院まで徒歩で数百メートル上る必要があります。
山の中腹に建てられている瞑想修行用の仏教寺院 by AandMさんアリアパラ メディテーション アンド イニシエーション センター 建造物
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山門脇ゲートに料金徴収所があり、ここで支払いを済ませて寺院境内に入ります。我々はツアーでしたので、手続きはガイドさんが行ってくれました。
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山門から先、山腹にある寺院まで緩やかな上りが続いています。道路脇にある看板には、仏教の教えが書かれており、参拝者は教えを読みながら前に進みます。
教えはモンゴル語と英語で書かれていました。 -
参拝路の途中に小さな建屋と石碑があります。
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石碑には仏画と旧モンゴル語の文字。旧モンゴル文字(蒙古文字)は、13世紀頃にウイグル文字から派生した文字だそうです。現在のモンゴルで使われているのは、ソ連の影響で導入されたキリル文字。
蒙古文字で書かれているのは仏教の教えのようですが、今のモンゴルの方が読めるかどうかは微妙なようです。 -
小さな建屋に、大きなマニ車がありました。マニ車の中には経典が納められており、回転させると回転させた数だけ経典を読んだと同等の功徳があるとされます。時計回りで回すのが、基本だそうです。
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経典を読んで(マニ車を回して)参道を進むと、大きな仏画がありました。仏陀(お釈迦様)の姿が描かれています。
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仏教の教えが書かれた看板。モンゴル語(キリル文字)と英語で書かれています。
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参道を更に進むと吊り橋がありました。この橋を渡ると、寺院へと続く長い石段があります。
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上方に見えるのがアリアバル寺院、石段は108段あり、相当急峻な上りになっています。一気に昇るのは結構大変で、途中に何か所か休憩場所も設置されていました。
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やっとアリアバル寺院の本堂に到着です。
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本堂前には一対の狛犬が置かれています。日本の神社や寺院にある狛犬と同じ感じです。
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本堂入口の額にはモンゴル語と英語が書かれていました。英語で"Meditation Center"「瞑想中心」とあります。
アリアバル寺院は「瞑想」をするための寺院であることが分かります。調べてみると、この寺院は1998年から建て始められ2004年に完成したことが分かりました。共産主義ソ連の影響が強かった時代、モンゴル古来の仏教寺院の多くが壊され廃寺となっています。社会主義の影響が無くなった1990年代から、モンゴル各地で仏教寺院の再建が始まっています。アリアバル寺院もその一つです。山の中腹に建てられている瞑想修行用の仏教寺院 by AandMさんアリアパラ メディテーション アンド イニシエーション センター 建造物
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寺院の内部、壁や天井に仏画が描かれ、瞑想するための場所が設けられています。
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中央にある祭壇と瞑想席、床や柱に描かれている模様はチベット仏教寺院と似ているように感じます。
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中央祭壇の両側に戸棚があり、黄金色の布で包まれた品が納められていました。経典だそうです。
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祭壇下部にダライ・ラマ14世の写真が飾られていました。モンゴル仏教はチベット仏教の系統に属していることが分かります。
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天井の模様
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建屋の周囲にマニ車があり、参拝者はマニ車を回しながら寺院の周囲を巡ります。
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本堂の東側に別の建物があります。行ってみました。
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建物内に足形を刻んだ石がありました。「仏足石」で釈迦の足形を刻んだもので、仏教の崇拝対象です。日本の寺院にも設置されています。
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中央部には仏画が掲げられ、下方に人物を象った石像が置かれていました。「瞑想」で悟りの境地にいたった11世紀の聖者だそうです。この建屋は、彼の名前を冠して「ミラレバ窟」と呼ばれます。
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寺院後方の岩に文字が書かれています。チベット文字で、仏教の経文だそうです。
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本堂のテラスから下方を眺めた景観です。108段の石段に向こうに木々に覆われた山々など広大な自然が広がっています。
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石段を下る途中で見かけた草花、名前は分かりませんが高山植物と思われます。
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石段を過ぎると緩やかな下り坂が入口門まで続いています。
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入口門前の広場で地元の方がお土産品を売っていました。木工品など素朴な品々が売られていました。
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車に乗って昼食を取るための場所に向かいます。これは逆方向から見た「亀石」、亀の形には見えません。
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取り過ぎで振り返って眺めた「亀石」、立派な亀の形をしています。見る角度で形が異なって見えるのも亀石の特徴です。
巨大な亀の形をした岩「亀石」 by AandMさん亀石 自然・景勝地
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アリヤバル寺院から10km程南に進んだ所にテルジ・スター・リゾートがあり、ここで昼食を取ります。道路沿いの草原に散在するゲルは観光客向けの宿泊設備です。
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テルジ・スター・リゾートに到着しました。ここにも多数の宿泊用ゲルがあり、施設の中央棟がレストランになっています。
テレルジ国立公園内でゲル宿泊できるホテル by AandMさんテレリ スターリゾート - キャンプサイト ホテル
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中央棟は大型ゲルで、数十席ほどある中規模レストランです。我々の訪問時、他に2組のお客がいました。
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昼食で出された前菜のキャベツ・サラダです。お茶はティーパック。
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オシボリはセルフサービスで、自分で準備します。白色の小さな塊を皿に乗せ、熱湯を注ぐと膨らんでオシボリになりました。このような形態のオシボリは日本では見かけません。初体験でした。
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昼食にみそ汁が付いていました。モンゴルのゲルレストランでみそ汁に出会うこと、予想外の経験です。メーンはポーク料理、観光客向けのメニューが揃えられているように感じます。
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今夜はこの施設のゲルに泊まります。昼食後、チェックインしました。
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草原に設置されたこのゲルが今夜の宿です。
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ゲルに入ると注意書きがありました。
チェックイン14:00、チェックアウト12:00、禁煙、ペット禁止、ゲル内外でのガス器具使用禁止、夜10時以降は静かにすること、といったことが書かれています。 -
ゲル内部の様子、パネルヒータが備わっています。
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シングルベッドが2台、バスタオルと小型タオルが置かれています。
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電気ポットとお茶セットがあります。
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ベッド脇に照明器具とコンセント。このゲルには、シャワーと水洗トイレも付いていました。遊牧民用のゲルなので当初多少の心配もありましたが、設備類が整っており通常のホテルの部屋とほぼ同じ感じで宿泊できそうで一安心です。
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ゲルにスーツケースを置いて、次の観光スポットである「馬術ショー」が行われる会場に向かいます。会場はテルジ・スター・リゾートの南方約10kmにあり、道路沿いに看板が出ていました。
看板にはモンゴル語しか書かれていませんが、グーグル地図には"King of Kings, The horse park"と書かれていました。 -
馬術ショーが行われる会場は、主要道路から草原を1kmほど走ったところにありました。
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馬術ショーが行われる会場、屋根付きの階段状観客席が設けられています。欧米系や韓国系の団体客数十人がいました。
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馬術ショーは、シャーマンの踊りからスタートしました。アナウンスはモンゴル語と韓国語でした。韓国からの観光客が主なお客さんであることが窺われます。
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馬が相当なスピードで走り回ります。
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男性に支えられた女の子が口に咥えている風車を、左側の男性が鞭で叩き落します。
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見事成功で、女の子と鞭使いの男性がニッコリと微笑んでいます。素晴らしい鞭使いの技に感嘆させられます。
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馬の曲乗り、ダイナミックで見事です。
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モンゴルの英雄チンギスハーン物語が、集団馬術として演じられます。アナウンスで説明がありますが、モンゴル語と韓国語なので内容は良く分かりませんが、演技者たちの動作から何となくストーリーが分かります。
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チンギスハーンと宿命のライバルであったジャムカの関係が物語風に演じられます。
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物語の途中でシャーマンが登場します。モンゴルにとってシャーマンの存在は歴史的に大きな役割を果たしていたことが想像されます。
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物語のエンディング、出場者が一堂に会しました。遊牧民ならではのダイナミックで華麗な馬捌きを伴った「チンギスハーン物語」、誠に感動的で素晴らしいと思いました。
モンゴルの草原で演じられた馬術ショー、他では見ることができない優れものです。日本ではあまり知られていませんが、超お勧めです。 -
ショーの後、出演者たちと記念写真を撮る機会が設けられていました。
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「チンギスハーン物語」や馬術曲芸などの出演者達が勢ぞろいしています。
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1時間ほどの馬術ショー見学を終え、ガイドさんが運転する車で次の目的地に向かいます。馬術ショー会場から舗装されている主要道路まで草原を進みます。
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馬術ショー会場から、このような変わった形の車が複数帰路につきました。
ガイドさんによると、ロシア製オフロード車でヒットした韓国ドラマで人気が出たそうです。空調もなく乗り心地も良くないけど、韓国からの観光客の希望が多いことから、ツアー用に使っているとのことでした。 -
これまで曇っていた空が晴れてきました。今夜のゲル泊では、星空観賞ができそうです。ラッキーです。
次は遊牧民のゲル訪問です。前方に見えるゲルを訪れます。 -
現地の方のゲル内部。中央にストーブがあり、周辺に家具やベッドが置かれ、ストーブのそばにテーブルと椅子が置かれていました。ストーブで馬乳酒が造られていました。
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馬乳酒とチーズ、ヨーグルト、乳から作ったお菓子を頂きました。馬乳酒のアルコール度数は1-2%で、お酒というより甘酸っぱい飲み物という感じでした。モンゴルでは子供も飲むとのことなので、日本の甘酒といったところでしょうか。
お菓子やチーズも軽めの味で癖がなく食べやすいと思いました。
ゲルの所有者は、横綱朝青龍の親戚にあたる方だそうで、家具の脇に朝青龍と一緒に撮った写真が飾られていました。ゲル訪問で朝青龍に出会ったこと、予想外でした。 -
訪問したのは伝統的なゲルで電気はありませんでしたが、隣のゲルに太陽電池パネルが設置されていました。
観光客受け入れ用と実生活用を使い分けていることが窺われました。 -
ゲル訪問を終え、我々の宿泊ゲルがあるテルジ・スター・リゾートに戻ってきました。中央棟で頂いた夕食です。
野菜サラダは、胡瓜、トマト、レタス、ブロッコリー、パプリカなどあり、美味しく頂きました。テレルジ国立公園内でゲル宿泊できるホテル by AandMさんテレリ スターリゾート - キャンプサイト ホテル
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メーンはスマッシュト・ポテト付きのポークステーキ。分厚い肉で、日本のレストランで出てくるポークの2倍程度はある感じです。食べきれなくて、1/4程残してしまいました。
モンゴルの食事はボリューミーです。味付けは淡白で、ポークステーキでは塩コショウが欲しい感じでした。 -
夕食を終え、ゲルに戻りました。シャワーを浴び、これから就寝です。昼間の気温は20℃程度でしたが、日が暮れると温度が10℃以下に下がりました。
ゲルの外に出て空を見上げると、一面の星空でした。空気が綺麗なため、星のキラメキが鮮明で、暫し見とれてしまいました(星空写真も取りましたが、うまく取れていなかったので、掲載割愛)。 -
ゲルのパネルヒータのスイッチを入れると、温かくなってきました。部屋の中は20-22℃程度で、夜間も快適に過ごせそうです。
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パネルヒータの制御部を見ると、このヒーター規格は1.2kWでした。夜間、外気温が下がってもこれだけのパワーがあれば、大丈夫そうです。
今日は朝9時にウランバートルのホテルを出発し、テレルジ国立公園を見学しました。アリヤバル寺院の訪問では山腹トレッキングの体験、そして大変珍しい馬術ショーの見学など盛沢山の一日であったと思います。
明日のツアーでは草原での乗馬を体験し、次いで巨大なジンギスハーン像のある公園を訪れる予定です。
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