2025　スイス　山岳ホテルと氷河特急エクセレンスクラス（2/4）　氷河特急乗車　マッターホルン　リフェルベルグ　リッフェルハウス1853

2025/08/12 - 2025/08/22

2025年夏、スイスへ行ってきました。22年ぶりのスイス。今回は、氷河特急エクセレンスクラス乗車と山岳ホテルがテーマ。企画してくれた旅行会社はワールド航空サービス。
チューリッヒ→エンガディン→氷河特急→ツェルマット（リッフェルベルグ）→グリンデルワルト（クライネ・シャイデック）→ピラトゥス→チューリッヒ。
全4回の2回目は、旅のハイライトでもある氷河特急エクセレンスクラス全線乗車、2軒目の山岳ホテル「リッフェルハウス1853」とマッターホルン観光。

エリア ツェルマット(スイス)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 5.0
• グルメ: 5.0
• 交通: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 100万円以上
• 交通手段: 鉄道 観光バス
• 航空会社: カタール航空
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行あり）

4日目の朝、なんと見事な雲海が！前日夜の雨のせいだろう。前の写真と比べてみると、サンモリッツの街や湖が全部隠れている！

ムオッタス ムラーユ展望台 山・渓谷

谷はすべて雲で埋め尽くされている。この後ケーブルカーで下りる途中、雲を抜ければ下界は曇り（その後、すぐに晴れた）。

4日目はサンモリッツ駅（始発）から氷河特急に乗車。22年前にも乗ったが、近年車両が更新されて新しくなり、エクセレンスクラスが誕生した。

サン モリッツ駅 駅

氷河特急の先頭の機関車。

これがエクセレンスクラス。なんと、1-1のぜいたく仕様。1両で20席しかない。ちなみに1等は1-2、2等は2-2。

奥にはバーもある。お土産の売店も併設。

ご満悦。

天井まで窓があって、スイスの素晴らしい景色を満喫できる。

ガイドはタブレット。現在位置や沿線の見どころを見ることができる。その代わりに車内アナウンスが無く、静かな時間を楽しめる。

まずはティー。この先、終点のツェルマットまで約8時間半、たっぷり時間をかけたフルコースのランチが待っている。

車窓。天気にも恵まれた。

有名なランドヴァッサー橋を通過するが、電車に乗っていると橋を渡る姿は見えない（笑）

途中のクールで方向転換。エクセレンスクラスの表示の前で記念写真。我々とは別に、日本人のカップルも乗車していた。

クール駅 駅

ランチ。前菜、マスの燻製、パン。食事前のシャンパンだけでなく、それぞれの料理に合うワインをそれぞれに出してくれる。チーズとデザートまでで7品あったのでワインも7種類。すごいこだわり。もちろんオールインクルーシヴ。

スープ、牛のグリル、チーズにデザート。どれも車内で調理したとは思えない美味しさ。

途中で機関車交代。

ここからは勾配がきついのでラックレール（歯車のあるレール）の区間があるので、機関車もそれ専用。

オーバーアルプ湖。ここが道中のピーク。

そこを越えると急勾配を下ってアンデルマットの街。前回乗った時は、ここで降りてバスに乗り換えてツェルマットまで向かった。今回は最後まで乗る。

ラックレールが分かるだろうか。二本のレールの真ん中にギザギザの歯車がついたレールが見える。ここに機関車の歯車を噛み合わせて上り下りする。下りの時にも噛み合わせるのは、ブレーキの役割。

食後のティーにチョコレートがついてきた。スイスのチョコはうまい。

氷河特急 (グレッシャー エクスプレス) 鉄道系（地下鉄・モノレールなど）

エクセレンスクラスにはお土産も付いてくる。これは有名な氷河特急ワイングラス（別に買うこともできる）。斜めに傾いているのが分かるだろうか。これは、氷河特急は勾配がきついところを通るので、傾いているほうがちょうど水平になるよね、というジョークを表していて、実用性は皆無（笑）

8時間半の乗車を終え、マッターホルン観光の拠点・ツェルマットに到着。

ツェルマットの街。日本でいうと、上高地を大きくした感じ。マッターホルンが頭だけ見える。なお、氷河特急からはマッターホルンはほぼ見えない。

ェルマットでゴルナーグラート鉄道に乗り換える。ここは山岳鉄道で、全線が例のラックレール。ゴルナーグラート鉄道に乗ると、角度的にマッターホルンがよく見える。

ゴルナーグラート鉄道 鉄道系（地下鉄・モノレールなど）

途中のリッフェルベルグで降り、2軒目の山岳ホテル・リッフェルハウス1853へ向かう。標高は約2,500m。

リッフェルハウス 1853 ホテル

ホテルの部屋。狭いながらも、機能的で不足なし。

バスルームも広いし、冬季のために北海道のように暖房も備わっている。

ベランダからはマッターホルンが見える。もうこれだけで満足である。本当に見飽きない山。

夕映えのマッターホルン。22年ぶり。見飽きない。

5日目はマッターホルンの堪能と軽ハイキング。
朝のマッターホルン。山は朝が美しい。マッターホルンをこの角度から、この時間に眺められるのはリッフェルハウス宿泊者の特権。

昨日の写真ではよく分からなかったが、泊まっているリッフェルハウス1853は2,600mくらいのところに建っている。1853は開設年。もちろん近代化リニューアル済み。Wifiもある。麓のツェルマットから登山電車で約30分、リッフェルベルグの宿はここだけ。他の山岳ホテルは上と下の駅に1軒ずつあるが、ここが一番の名門とのこと。

なんとも清々しい朝。

この日はリッフェルベルグからゴルナーグラート鉄道で終点の展望台へ。

ゴルナーグラート展望台 自然･景勝地

ゴルナーグラート展望台からのマッターホルン。左方向がイタリアとの国境になる。

ゴルナーグラート 山・渓谷

こちらはスイス側。ゴルナーグラート展望台にもホテルが付属している。ドーム状の建物は天文台。

中央はスイス最高峰のモンテローザ（たぶん）とゴルナー氷河。

こちらはドム。スイス最高峰。モンテローザはイタリアとの国境なので、山全体がスイスに入っている中で最高峰はこちらになる。

見飽きない景色。ここの標高は3,000mを越えるので、すこし空気の薄さを感じる。気持ち、呼吸を深くする。

サングラス姿。この後、失くす。

ゴルナーグラート展望台。後ろの氷河の上にタイヤが見えるのは気のせいか・・・

ついてくれたガイドさんは写真家でもあるとのこと。

ゴルナーグラート駅の展望台から。どんな角度から見ても美しいマッターホルン。1駅だけ下って、ローテンボーデン駅で降りる。

ローテンボーデンから宿の最寄りのリッフェルベルグまで、1時間半ほど下り主体のハイキングに出発。このコースはリッフェルゼーに写る逆さマッターホルンをみることができるド定番のコース。よく整備された歩きやすい道で、22年前にも歩いた。マッターホルン観光に来た人はほとんどが歩いたことがあるのでは？

リッフェルゼー（リッフェル湖）とマッターホルン。ここから下っていく。

ローテンボーデン駅から10分ほど歩くと湖が見えてくる。湖面に映るマッターホルンが見えるだろうか。

ちょうどワタスゲの季節だった。天気が良く風もなく、絶好の逆さマッターホルン日和だった。

リッフェル湖 滝・河川・湖

22年前と変わらない美しさ。人の世は移り変わっても、自然は変わらない。今回はトレッキングポールのデビュー戦でもあった。

踏み荒らされたワタスゲ。これも現実である。

さらに歩を進めると、もう1つ、小さな湖が見えてくる。こちらはウンター（下の）リッフェルゼー。

ウンターリッフェルゼーに映る逆さマッターホルン。映ってる度では大きいほうのリッフェルゼーよりもいいかも。

ウンターリッフェルゼーでも1枚。湖というより池。

ここからは思う存分マッターホルンを見ながら下りのハイキング。登り客ともすれ違う。トレッキングポールが大活躍。そのお陰かは分からないが、翌日以降、筋肉痛が出ることは全くなかった。

お世話になっているワールド航空サービスの添乗員さんが撮ってくれた1枚。こういう写真も面白い。

サングラス最後の1枚。ここまではあった。この後のどこかで失くした。クリップ型なのでどっかで何気なく外しちゃったんだろうなあ。1,500円くらいの安いものだったからまあ。

ホテルが見えてきた。あそこがゴールになる。右側の建物はレストランでそこでランチ。

ビュッフェ ＆ バー リッフェルベルグ 地元の料理

午後はツェルマットまで下り、そこからケーブルカーでスネガ展望台へ。ここは2,200mくらい。滞在中はツェルマットのパスを使ったので公共交通機関は乗り放題。でも値段はかなり高い。ここはマッターホルンが一番美しく見える角度といわれている。

マッターホルンのロープウェイに乗るプランもあったんだけど、そっちは前に行ったので、今回はスネガ展望台に来た。付近にはレストランや多数のハイキングコース、アクティビティもたくさんあってピクニックもできる感じ。結婚式もやっていた。また、ここからさらに上へ行くこともできるが、落石があったらしく一番上までは行けなかった。

スネガ 山・渓谷

左上から時計回りに、タラ？のグリル、ソーセージとロスティ（ランチ）、チーズフォンデュ、ビーフ。チーズフォンデュは同行者の方におすそ分けをいただいた。こちらのチーズフォンデュはワインの風味が強く、パンとジャガイモだけなのが定番だそう。