猫探し【愛媛】別子銅山 編

2024/05/15 - 2024/05/15

本来であれば石鎚山登山を目指して西条市に宿を取ったのですが，足を捻ってしまったことで断念し，せっかくレンタカーを借りたのだからと，今まで行ったことの無い場所を巡ることにしました．前日ホテルで地図を眺めていて，別子銅山という場所があることを知り，何でも「東洋のマチュピチュ」と呼ばれているとか．かなり山の中にあるようですが，一応舗装にはなっているし，距離的にはそんなに離れた場所でもなさそうなので，行ってみることにしました．行ってみた感想としてはとても良かったですが，道幅は狭く，チョット大きな車だとすれ違うのも大変だったかも知れません．もっとも四国にはこんな感じの道路が沢山あるので，特に気にはなりませんでした．別子銅山は江戸時代から掘り続けられていた銅山だそうで，住友家が経営していたそうです．別子銅山は新居浜市の立川町という場所に坑道や鉱山列車の駅が造られ，現在ではマイントピア別子という博物館や道の駅として整備されています．また，鉱山観光列車にも乗ることができます（距離は短いですが）．歴史的にはたぶんこの辺りで銅の採掘を行い，徐々に山奥の方に向かって進み，最終的には同じ町内にある東平地区という山の中にまで採掘が進んで行ったようです．東平地区は本当に山の中にある場所で，よくこんな場所にまで鉱山を拓いたものだと感心しました．当時はかなりの数の人がこの地区で働いていたそうで，当然こうした人達への生活物資の搬入と，採掘した銅を新居浜港まで運ぶための様々な設備が必要です．こうしたインフラを整えるだけでもスゴイ努力が必要だったことが容易に想像できます．東平地区の歴史遺産が東洋のマチュピチュであるかどうかは別としても，せっかく別子銅山を訪れるなら，マイントピアだけでなく，東平地区にも是非訪れることをお勧めします．

エリア 新居浜(愛媛)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 3.5

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: レンタカー

ホテルトレンド西条の朝食．なお，このホテルは閉業し，現在は違う名前で営業しているようです？

道の駅小松オアシス．高速道路のSAと併用した道の駅です．温泉施設もあるようでした．

アウトドアオアシス石鎚 道の駅

石鎚神社．

石鎚山に登れなかったので，せめて神社だけでもと，立ち寄りました．

こちらは石鎚神社口之宮本社本殿です．石鎚神社は，中腹に成就社，山頂に頂上社があります．結構沢山の参拝客が来られていました．

石鎚神社 寺・神社・教会

次に西条市考古歴史館へ．

西条市市民の森という公園にある資料館で，入館は無料でした．

景色はとても良かったです．

展示品は，動物の骨で作った大きな釣針や，

縄文時代の生活の再現などでした．私の他に見学者はいませんでした．

西条市考古歴史館 美術館・博物館

次に，別子銅山記念館へ．

入館は無料です．

別子銅山記念館 美術館・博物館

建物の外には，明治時代に使われていたという，鉱山用の蒸気機関車が展示されていました．

こちらはかご電車と言い，鉱夫を運んでいたようです．

また，記念館の隣には大山積神社という神社がありました．

大山積神社 寺・神社・教会

こちらは，生子橋という橋．実は別子銅山の遺構は，この橋が架かっている国領川の上流に沿ってあります．

そのため，少し上流に行くと，マイントピア別子という鉱山をテーマパークにした場所があります．

マイントピア別子は，道の駅も併設しています．

道の駅のスタンプを押してみました．

観光用の坑道には歩いて行けますが，列車も走っています．鉱山と坑道で1300円．

せっかくなので，列車に乗ってみることにしました．

機関車はこんな感じ．カワイイです．

マイントピア別子 名所・史跡

中の座席．

坑道手前にある駅まで向かいます．

列車を降りると，坑道の入り口が見えます．

かつては本当に銅を掘っていたのですが，現在では観光用の坑道です．

手掘りだった時代から，

徐々に進んで機械化するまでの様子が，ジオラマで再現されていました．

坑道の出口は，列車の駅から少し離れた場所にあり，歩いて戻る必要がありました．下に見えるのは国領川です．

マイントピア別子を後に，いよいよ旧別子銅山東平地区に向かいます．途中で国道から脇道に入るので，途端に道幅が狭くなりました．

くねくねした細い道を15分くらい走ると，東平地区に到着します．かつては山肌全体に家が建ち並ぶような場所だったようです．

でも，現在では，愛媛のマチュピチュと言われるような廃墟．

この地区には銅山に関連する色々な遺跡が残されています．

チョット離れた場所から見ると，現在はこんな感じですが，

マイントピア別子 東平ゾーン 名所・史跡

かつてはこんな風に工場の建物や家屋が建ち並んでいたそうです．

当時使われていた線路と車両も残されていました．

東平地区からホテルに向かう途中で，南蛮樋の大石樋に立ち寄りました．

こちらは江戸時代に造られた樋で，全く観光地ではないのですが，以前SNSで見てから，愛媛に行ったら是非見てみたいと思っていた場所です．結構感動しました．

今日のホテルはホテルAZ愛媛東予店で，前日に宿泊したホテルの近くでした．

部屋はシンプルです．この日はこれで休んで，翌日は高知の仁淀川に向かいました．つづく・・・

HOTEL AZ 愛媛東予店 宿・ホテル