2025/07/21 - 2025/07/24
376位(同エリア979件中)
玄白さん
梅雨明け直後、浄土平と裏磐梯3泊4日の旅。目的は昨年からの我が家のマイブームである秘湯の会の温泉宿のスタンプラリーと夏の天の川撮影だ。浄土平では、久しぶりの車中泊、翌日以降はこの冬に続いて2回目の磐梯大塩温泉とメルキュール裏磐梯に投宿。
当初想定していた通りにはならない予定外の行動ばかりの旅ではあったが、それなりに楽しめた旅だった。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 自家用車
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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7月21日
ようやく梅雨が明けたので、この日の予定は浄土平で車中泊しながら夏の星空撮影だ。ゆっくりと自宅を出発し、途中で須賀川の国道4号線沿いにある「ひばり温泉」でサウナを楽しいだ後、まずは、郡山市湖南町の猪苗代湖に近い小さな清流に咲く梅花藻の撮影である。サウナは昨年から続く我が家のマイブームの一つである。 -
梅花藻(バイカモ)は、清流に生育するキンポウゲ科の多年草で、梅の花に似た白い花を水中につけることからその名がつけられた。冷たい水を好み、全国的に生育地が限られており、ほとんどの生育地で、絶滅危惧種に指定されている。
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ここの梅花藻も地元の保存会の方々が、保存活動をしているようだ。
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わりと花の時期は長いのだが、さすがにちょっと花のピークは過ぎつつあるようで、傷んだ花が結構目立つ。まだ傷んでいない花をアップでパチリ。
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浄土平に到着。ここの駐車場は17時過ぎには無料になるので、時間を見計らって駐車する。昼間は駐車料金は¥500である。
夕刻、西の空が夕焼けとなった。ここの湿原にはワタスゲの群生があり、6月下旬から咲き出すので、ワタスゲと天の川というモチーフでの撮影を狙っていたのだが、ワタスゲは花期のピークを過ぎていた。ワタスゲ最盛期は梅雨の最中なので、なかなかこういう狙いの撮影チャンスは難しい。 -
西の空が夕焼けでオレンジ色に染まってきた。
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美しい夕空が見られたのは良いのだが、星空撮影というのがメインなので、雲が多いのは気になる。ネットの天気予報では深夜零時すぎには晴れるというので、それまでは車の中で仮眠して待機。
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7月22日
ところが予報がはずれ、雲がとれたのは翌朝、薄明が始まってからになってしまった。残念ながら星空撮影は撃沈である。 -
日の出
吾妻小富士の山裾から太陽が昇ってきた。 -
今宵の宿は、この冬にも訪れた磐梯大塩温泉だが、チェックイン時間には早い。裏磐梯は何度も訪れているので、昼間はあちこち出かける気にならず、いっそ喜多方市の道の駅にある日帰り温泉で時間つぶしすることにした。ここにもサウナがあるのである。
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マンゴーソースのかき氷を食べ、浄土平での寝不足を解消すべく、休憩室で昼寝である。
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チェックインタイムになったので、この冬も泊った磐梯大塩温泉の米澤屋に投宿。
日本秘湯の会の会員宿である。裏磐梯と喜多方の中間にあるこの温泉は、地下に岩塩があるらしく、温泉がしょっぱい。この温泉を煮詰めて塩を採取し、宿の料理に使ったり、「山塩」と銘打って土産にしている。
(宿の写真を撮り忘れたのでHPから借用した) -
塩分たっぷりの源泉かけ流しの風呂に浸かったあとは、おまちかねの夕食。
家族経営の小さな宿で、宿の主人が料理人である。とおり一遍の旅館料理ではなく、手作り感たっぷりの料理である。 -
海鮮たまご饅頭銀あんかけ
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鮎の山塩焼き。まろやかな塩味が鮎の身のうま味を引き立てている。
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最後は会津山塩ラーメン
夜、晴れれば裏磐梯まで出かけて星空撮影なのでアルコール断ちするつもりだったが、曇ってしまったので、ビールと日本酒を堪能。
日本酒のラベルを撮影し忘れたが、いただいた酒は「会津ほまれ」。TVで活躍しているめがね美人のフリーアナウンサー、唐橋ユミさんの実家である喜多方の「ほまれ酒造」。 -
7月23日
朝食。メインは会津の郷土料理「こづゆ」である。 -
この日のアクティビティはデコ平でアサギマダラの撮影である。蝶に特段の思い入れがあるわけではないが、台湾、フィリピンと日本の間で渡りをする神秘的な蝶で、その姿が美しいので、撮影したいと思っているのである。
途中、休耕田で一面に白い花が咲いていたので、車を停めてパチリ。よく見ると、いわゆる雑草と言われているヒメジオンである。まとまるとそれなりに絵になる。 -
デコ平のロープウェイに向かう途中、小野川湖の景色。夏らしい雲が湧いている。
ロープウェイ駅に着くと、なんとロープウェイの点検作業で、この夏は営業を中止しているとのこと。炎天下に歩いてデコ平に行く気にはなれない。残念。
一昨日の浄土平、昨夜の裏磐梯での星空撮影ができなかったのにつづき、またまた想定外の事態だ! -
やむなく、五色沼自然探勝路でミニハイキングをすることになった。
毘沙門沼から柳沼まで往復8km。路は木陰が多いので、真夏とは言え、そんなに暑さに苦しめられることはなかった。
スタート地点の毘沙門沼。湖畔の木々が成長してきたので、いずれ、ここからは磐梯山が臨めなくなるかもしれない。 -
ノリウツギの蜜を吸うサカハチチョウ
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翅の白い逆八の字の模様が春と夏で色が変わるという。
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毘沙門沼の端に錦鯉が泳いでいた。何匹か泳いでいて、訪れた人がエサを与えているためか、人の足音を聞きつけて寄ってくる。中に体の模様がハート型になっている鯉がいるらしく、その鯉を見つけると恋愛成就するという都市伝説があるらしい。今回はハートの鯉は見られなかった・
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ヤブデマリ。
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ノリウツギ
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みどろ沼
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遊歩道に投影された木の葉の影
遊歩道は、木陰が多いので、炎天下でもそれほど苦にはならない。 -
弁天沼。ターコイズブルーの水の色が美しい。
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自然の色とは思えない鮮やかな色である。
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水中の倒木の枝もくっきり見えている。酸性度が強く、プランクトンがいないためか、透明度が高い。
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五色沼探勝路には7つほどの沼が次々と現れるが、弁天沼が一番美しい沼と思える。
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木漏れ日に輝くシダ
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青沼。弁天沼と水の青さを競っている。
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夏の雲の白、森の緑、沼の水色と花はなくとも色彩豊かな風景である。
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ヨツバヒヨドリ。デコ平に行けば、この花の蜜を吸うアサギマダラに出会えるのだが、ここにはいない。
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瑠璃沼。五色沼のなかでは、湖畔から磐梯山が臨めるのは、毘沙門沼と瑠璃沼だけである。
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湖岸の葦の群生をアップで撮影。
手前の水中に濃い緑の部分が見えるが、これは湖底を覆うウカミカマゴケという非常に珍しいコケだという。直径5~7メートルにも及ぶ球状のマットが湖底に形成され、阿寒湖のマリモにも匹敵するほどの貴重さだという。 -
青沼
この沼の水の色も弁天沼と同じく、ターコイズブルーを呈している。色の濃さは弁天沼より鮮やかかもしれない。天候により、微妙に色あいが変わるという。 -
青沼にもウカミカマゴケが生育しているというが、地上からは良くわからない
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終点、柳沼に到着。
湖岸に柳類の木々が多いので、この名前がついている。 -
立派な休憩所があり、ゆったり座れる応接間に置かれるようなソファや、土産物を売る店が入っている。
しばらく休憩した後、毘沙門沼に戻る。 -
戻る途中、柳沼の湖岸の木々の写り込みをパチリ。
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種類はわからないが、枝の先にトンボがとまっている。
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みどろ沼まで戻ってきた。もう少しで、毘沙門沼だ。
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ウツボグサが一輪。
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行きには気がつかなかったが、ヤマユリも咲いていた。
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今宵の宿は「メルキュール裏磐梯」
このホテルは、格安で、バイキングではあるが、料理の種類が豊富、アルコール類のビール、日本酒、ワイン、シャンパン、リキュール類が飲み放題ということで、奈良県桜井市で初めて利用して以来、我が家のお気に入りのホテルとなった。 -
部屋も文句はない
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夕食。
この夜はようやく晴れたので、やっと目的の一つ、星空撮影ができそうなので、アルコール類は控えめにしておこう。 -
星空撮影ポイントは、ホテルから歩いて10分ほどの毘沙門沼である。昼間、十分にロケハンをしておいた。
磐梯山から噴火するように天の川が立ち昇っている。 -
夏の大三角
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沼に写り込む天の川。
3時間ほどかけて、タイムラプス撮影してみた。
https://youtube.com/shorts/4FP2e2LUQyU -
7月24日
朝食
翌日は連れ合いが所用があり、その準備があるというので、チェックアウトしてから、どこにも立ち寄らず、自宅に直帰だった。
~完~
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