25年夏　鹿児島　知覧周辺戦争遺構から万世特攻平和祈念館へ行きました。

2025/06/14 - 2025/06/14

旧知覧飛行場給水塔から旧陸軍特攻基地「戦闘指揮所」跡・三角兵舎跡・掩体壕へ行きました。
高田石切り場へ寄りました。
江戸時代に切り出された石切り場です。
吹上浜に昭和18年夏から19年末にかけて建設された陸軍最後の特攻基地「万世飛行場」跡に、平和への想いを込めて建てられました。わずか4ヶ月しか使われなかった飛行場から、少年飛行兵を含め200人近い特攻隊が“祖国のため”を合言葉に、沖縄の空へと飛び立っていきました。
館内には吹上浜沖から引き揚げられた、「零式水上偵察機」や、死を間近に控えた隊員たちが肉親・愛する人達へ宛てた最期のメッセージ、“至純の心”を綴った「血書」、遺品、遺影などを多数展示しています。（鹿児島県観光サイトかごしまの旅より）
2階は撮影禁止となっています。
若くして亡くなった方々のメッセージを読むと心傷みました。
https://youtu.be/5PWt7L4U8X0

エリア 知覧・南さつま・日置(鹿児島)

• 旅行の満足度: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 徒歩 バイク
• 旅行の手配内容: 個別手配

旧知覧飛行場給水塔です。

高倉健主演「ホタル」ロケ地、

旧陸軍特攻基地「戦闘指揮所」跡です。

映画「俺は、君のためにこそ死ににいく」ロケ地でもあります。

三角兵舎跡へ行きました。

静かな杉林の先にあります。

兵舎跡です。

兵舎の配置図です。
三角兵舎を復元した建物は「知覧特攻平和会館」にあります。

三角兵舎には知覧高等女学校の生徒が動員され飛行兵の身の回りの世話を行っていました。

「掩体壕」へ行きました。

屋根がなく土塁で固めた無蓋（むがい）型で、縦２４メートル、横２９メートル、土塁の高さは最大２．５メートル。ほぼ当時のまま現存するのは全国的にも希少としてます。

掩体壕の土塁の高さは戦闘機などの小型機用でも4mあり、 機体を覆えるようになっていました。 (一式戦闘機隼Ⅲ型甲の全高は約3.2m)
掩体壕は、爆撃による被害を軽減する為、飛行場周辺に分布配置され、飛行機は誘導路を経て飛行場に運ばれました。 当時は周囲に幾つかの掩体壕がありました。

掩体壕の後方には、直径80～100㎝、深さ約100～120㎝の穴が５か所あります。
九州時に整備塀が入る人員用の塹壕通称「タコツボ」です。

タコツボ跡です。

高田石切り場へ寄りました。
駐車場は離れています。
バイクは路肩に停めました。

江戸時代に人力で切り出されていたそうです。

噴火に由来する溶結凝灰岩でできた石で、高田石と呼ばれています。

切り出した時は加工しやすく，風雨にさらされることによって硬くなる性質があります。
石は加工され、墓石などに使われていたとのことです。

樹木に覆われ自然の力はすごいです。

高田石切場付近からは綺麗なお水を汲むことができます。それが”たかたの命水”と呼ばれています。
ポリタンクで水を汲んでいる人が数人いました。

万世特攻平和祈念館へ行きました。

館の外観は、パイロットが生まれて初めて飛んだ憧れの練習機「赤とんぼ」の複葉型を模し、大屋根に平和を祈る合掌をシンボル化したユニークな「複葉合掌型」の形をしています。

吹上浜沖から引き揚げられた、「零式水上偵察機」です。

引き上げられたままの姿で展示されています。

砂に埋もれた状態で発見された機体は福岡県の糸島にあった基地から飛来したものでした。

米軍機の追撃を逃れながら帰る途中、燃料が切れて不時着したものです。

先日のNHKの番組で戦艦ヤマトに艦載機として搭載されていたというのを見ました。
遠距離砲戦では敵艦は「地球の丸み」の向こう側に隠れてしまうので実測の必要があったとの事でした。

零式水上偵察機の模型です。

すごいです。

吹上浜から引き揚げられた零式艦上戦闘機52型丙の20mm機銃（上）
吹上浜から引き揚げられた零式艦上戦闘機52型丙の13mm機銃（下）
一番下は零式水上偵察機の7.7mm旋回銃です。

戦時の雄姿です。

旧日本陸軍98式直協偵察機のエンジン・プロペラです。