夏のランス

2025/07/20 - 2025/07/24

フランス、ランス

ランスはシャンパーニュの首都である。
一言で言えば、シャンパーニュビジネスは儲かる、ということらしい。ブーブ・クリコ、ルイ・ロデレール、KRUG、G.H.MUMMなど大手メゾンの本社があり、ランス市の税収はふんだんにあるらしく、とにかく街がきれいに整備されていて、清潔感にあふれている。 フランス名物の犬のフンすら落ちていないので、上を見ながら歩いていられる。
移民の姿はほぼ皆無、観光客もほぼ欧米人だ。

G.H.MUMMの地下蔵を見学した。事前に予約が必要だ。800メートルの長大な地下蔵は壮観だった。夏なのに地下蔵の気温は10度なのでダウンジャケットを持参して正解だった。試飲も含めて見学時間は1時間半だったが、長くは感じなかった。ほんとうは、ブーブ・クリコを見学したかったのだが、1ヶ月先まで予約が埋まっていて、現地入りしてから慌てて予約しようとした私は愚か者だった。G.H.MUMMは3日後くらいから空きスロットがあったので助かった。
G.H.MUMM本社の敷地内には画家の藤田嗣治が造ったフジタ礼拝堂があり、藤田嗣治が描いた美しい壁画を堪能できた。G.H.MUMMの社長が藤田嗣治のパトロンだった関係でそんなことができたらしい。フジタ礼拝堂の受付のスタッフたちは、私たちが訪れると「日本人が来た！」と喜んでくれた。そういえば、藤田嗣治の影響か、ランスは全体的に日本人に対して好意的な印象を受けた。滞在していて気持ち良かった理由のひとつだと思う。
ランスの最大の観光資産であるランス大聖堂は、事前知識なく舐めていたが素晴らしかった。あまりに凄いので驚いて調べたら歴代 フランス王の戴冠式がおこなわれた格式高い大聖堂だった。そのステンドグラスの美しさは類い稀なものだった。
ランスでの宿泊はマリオットグループのLa Caserne Chanzy Hôtel & Spaにしたが、大聖堂の真ん前にあるため、ホテルのカフェ&レストランから大聖堂を観ながら飲んでいられるので、おすすめである。安くはないが、それだけの価値があるホテルだった。ちなみに連日ホテルのカフェでシャンパーニュを飲んでいたが、日本で飲むよりはるかに安いのと、日本に輸入されていない小規模生産者のものが飲めたので嬉しかった。とにかくどのレストランで飲んでもシャンパーニュが安いのだ。他の酒を飲む気がしない。
次回来ることがあればもう少し長く滞在してもいいなと思えた理由が、素晴らしいタイ料理レストランがあったこと。こんな美味しいタイ料理はバンコクでもなかなか食べられないぞ、と思えたことに加えて、数十種類のシャンパーニュを置いているタイ料理店なんてバンコクには無いので、この組み合わせは最高だった。あのタイ料理を食べにまたランスに行きたい。
ダウンジャケットは地下カーブ用だったが、ランスでは夏だというのに朝は寒く、15℃くらいの日が続いたので、基本的に夏用の服ばかり持っていったこともあり、着る機会が多かった。ディジョンよりは北にあるのでその分気温は低かった。

エリア ランス (シャンパーニュアルデンヌ地方)(フランス)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 5.0
• グルメ: 5.0
• ショッピング: 4.0
• 交通: 5.0

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 交通手段: 鉄道
• 旅行の手配内容: 個別手配

ランス大聖堂

ランス大聖堂のステンドグラスは美しい

ランスの街並み

ランスの街並み

ランスの街並み

ブーブ・クリコ本社

ジャカール本社

フジタ礼拝堂

フジタ礼拝堂

大聖堂を眺めながら

G.H.MUMM お地下カーブ入り口