2025/04/26 - 2025/04/29
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Pメテオラさん
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ストックホルム都市圏の人口は200万人強だそうだ。だから、鉄道網もかなり発達していた。観光客がよく乗る電車は地下鉄で、それ以外の国鉄系の通勤電車はあまり乗らないし、路面電車は見るだけ。ロスラグス・バナンという市内北東部の通勤用私鉄に至っては「何それ」の世界だと思う。それから、4種類の鉄道があるのに車体の色彩は青がほとんどで、白い電車も青帯だったりする。色に対するコンセプトや規制の程は知らないのだが、あんまり深く考えないことにした。遠路やってきた短期滞在の観光客にとって珍しい順にストックホルムの青っぽい電車あれこれに乗ってみよう。
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 50万円 - 100万円
- 交通手段
- 鉄道 徒歩
- 航空会社
- エールフランス
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
【ニッポン人にもっとも縁遠いロスラグス・バナン(鉄道)】
観光客向けのストックホルム鉄道路線図を見ていたら右上、つまり北東の方角に路面電車と同じ分類の路線があった。系統番号27,28,29である。
「あんまり乗らない電車に乗ってみよう」と思って行ったら、そこは狭軌の私鉄路線だった。地下鉄レッド・ラインの「テクニカ・うんちゃらかんちゃら」駅で降りて連絡通路を行くと、駅の名前も変わり「ストックホルム・オストラ」駅だった。 -
路面電車だと思い込んでいたイメージと違う。「えっ?」という感じ。
いったん屋外へ出て、まずは、駅と電車の様子を観察した。その名も「ロスラグス・バナン(鉄道):Roslagsbanan」。あとで知ったがwikipediaの和訳サイトもある。
「電車の本数も1時間に何本という頻度なので、まずは乗ってみよう」
日本風に言うと中都市の郊外電車で、強いてたとえれば、「活気あふれる富山地方鉄道」って感じだった。 -
時刻は午後6時すぎで、夕方の帰宅ラッシュ。次から次へと乗客が歩いてくるのだがガランとした雰囲気であった。これは、原則、全員着席を目指したサービスゆえ、4-5分毎に電車が頻発しているので、ホームに行列ができないためである。ニッポン人の感覚ではガランとしている。逆にスウェーデン人が札幌とか福岡くらいの都市規模の通勤ラッシュを見たら、ニッポン人のイメージするインドや中国の大都会のぎゅうぎゅう詰めの混雑に感じるだろう。
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習うより慣れろで、3系統の路線が分かれるあたりまで乗った。
Djursholms Osby という駅で降りたが、車内アナウンスもないので発音は不明である。「ホント、何て発音するの?」なのだ。 -
電車は旧型と新型が混在。2025年現在、新型車両が8割方を占めていた。Djursholms Osby駅で30分ばかり電車の行き来を見た。うまく作られた分岐駅の配線の上を3両編成の青い電車が頻繁に行き交う様子と、新緑のストックホルム郊外風景を堪能した。
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新型車両は低床式路面電車と同じ造り。ドアも降車時は自分でボタンを押して開ける方式なのでワンマン運転。車内アナウンスは皆無で天井部の文字式パネルが行先や現在地を連続的に表示している。
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旧型車は2ドアのクロスシート車であった。ドアは車掌さんが開閉していた。車掌さんは肉声で次の駅名を告げていたが、私は聞き取れなかった。
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旧型車の車内も清潔で、濃紺が基調のインテリアだった。異国の地に旅してきて鉄道に乗った感があるのは旧型車両であるが、どんどんLRT仕様の新型ワンマン運転車両に置き換わっているようだ。
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ロスラグス・バナン(鉄道)の軌間(線路の幅)はJRよりかなり狭い891ミリなのに、始発駅のオストラ駅には何基ものDSSと呼ばれる複雑なポイントがあった。また、構内には留置線が何本もあり新旧の電車が停車していた。全体の印象として、かなり技術力の高い鉄道である。
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淡い色のサクラが夕暮れのウニベルシタッド(大学前)駅の横に咲いていた。
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【セルゲル広場発着のLRTは観光客にも便利】
ストックホルム中心部のセルゲル広場脇に新しいLRT(路面電車)が発着していた。7系統の路線で、街の東側にある博物館、遊園地や自然公園がいっぱいある地区を結んでいる。私はヴァーサ博物館の往復や、夜景見物で数回乗った。 -
7系統の電車も、真っ青な3両連接式の車両。悪いけれど、車両やインテリアは、いまやどこにでもあるタイプだ。昼間は7分から10分間隔で走っているし、川沿いの高級な雰囲気の大通りを経由するので、かなり上品な路面電車体験ができる。
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車内は何の変哲もないグローバルなLRT風景。車内改札機はないが、たびたび車内検札がある。ヨーロッパでは向かい合わせ座席が一般的。新しく清潔で静かな車内にうっとり。日本の電車の欠点は、車内アナウンスの騒々しいことと運賃体系が複雑なことである。日本は、JRのサービスを筆頭に、まだまだ利用者視点ではない点が多いと思う。秩序だっているが利用方法が煩雑なのである。
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ABBA博物館付近の停留所で偶然見かけたイベント用の旧式車両。何のイベントで使うのかは車内を見ただけでは分からなかった。
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【同じLRTでも21系統は新規の生活路線】
最近のLRT(新システム路面電車)の2番目の体験は、地下鉄のロプステン駅から出る21系統である。地図をみたら入り江のような川を渡る長い橋を通って対岸の住宅街まで延びているので興味津々で利用した。 -
21系統の車両は、7系統の車両と同じであった。椅子の模様は、写真のようにストックホルムの鉄道路線図柄だ。ストックホルムのLRTは終点で折り返すタイプなので、電車の両端に運転席がついている。「当たり前でしょ」と思わないでほしい。たくさんヨーロッパの市電を体験すると違うってことが分かってくる。
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ロプステンを発車すると21系統の電車は、新しい橋を渡って対岸に向かう。
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対岸は、水辺まで岩肌の見える崖が迫っているので、電車は急カーブで折れて崖沿いの線路をしばらく走る。崖っぷちが狭いので1駅分、線路は完全な単線になる。オランダとかイタリアにある、複線を単線のように交錯させた「ガントレット」という方式ではなく、完全に単線にしてある。
「ふうん、スウェーデンは分岐器の制御技術に自信があるので、こういう方式を取るのね」という感じ。 -
川べりの高台の展望地点に行きたかったので、Baggebyという停留所で降りた。発音は不明でごめんなさいである。ここでは必ず上下の電車がすれ違うダイヤのようだ。緑いっぱいの住宅街なので、乗降客は数人程度。
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線路はここから再び複線になるので、ぶらぶら歩きをしていたら、郊外方向から上ってくる青いLRT電車が運よく見られた。
今は春だからいいものの、厳冬期の路面電車の駅利用はさぞかし暗くて寒いのだろうなと、ふと思った。 -
【31系統LRTは2編成連結で大迫力】
最後は、西の住宅地区をぐるりとつないで走る31系統のLRTに乗った。地下鉄レッド・ラインのリーヘホールメン:Lijeholmen という駅直結の路面電車乗り場にやってきた。マンション街の住宅地なので、他の系統より多くのお客さんがプラットホームにいた。写真のとおりバリアフリーなので、ベビーカー利用でもシニアの階段回避利用でもスムーズに歩けるのは、さすがスウェーデン。 -
数分待っていると、反対方向の電車がカーブを曲がって到着。何と2編成連結の6両編成の長い電車であった。そして、ストックホルムで初めて見た2編成連結のLRT風景であった。
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2編成をつないでいる個所。チャレンジしたり柔軟対応に消極的の日本では、たぶん、絶対に見られない一コマである。
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31系統の北方向行きの電車は、かなり高い橋でメーラレン湖から流れ出る川を渡った。昼下がりなのに、空の青さがやっぱり淡いのである。
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10分ほどで、地下鉄グリーン・ラインとの接続駅であるアルビク:Alvik に到着した。地図では全然わからないが、このあたりの丘も、とっても固そうな岩盤でできているようで、トンネル周囲の崖はごつごつ岩肌がむき出しだった。線路も路上ではなく専用線であり、路面電車の車両が走る郊外路線といった風情である。
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アルビク停留所の31系統の電車。ここも青一色の車両であった。トータルデザイン大好きのスウェーデンゆえ、色使いにも何か理由があるのでしょうね。並みの観光情報では分からなかったストックホルムの私鉄とLRT体験がいっぱいできて、めでたし、めでたし。
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【国鉄系の通勤電車にも乗った】
少し遠出する機会があったので、地下鉄ではない郊外電車にも乗れた。日本でいうJR相当の通勤電車である。通勤電車利用の中心は、ストックホルム・シティという駅で、いわゆる長距離列車の発着する中央駅の地下深くに新設した駅。JRの東京駅地下ホームのような位置づけだ。
写真は、特急や長距離列車専用となった国鉄ストックホルム中央駅の堂々とした外観。結局、こっちの建物経由の電車には乗らずじまいとなってしまった。 -
ストックホルム・シティ駅改札口。ここからプラットホームまで長いエスカレーターで地下深くに降りて行く。地下鉄のセントラーレン駅とつながっているが、端から端までの移動は、とても長い。ゆうに500メートル以上歩く。
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ストックホルム・シティ駅の地下ホーム。4番線まであり、上下方向に2線ずつ使用。すべての電車が通り抜ける運転方式で、折返し電車は普段はなし。ただし、いろいろな目的地へ枝分かれして走るので、行先をよく見ていないと乗り間違える。
「名鉄名古屋駅と同じ感覚ですね」 -
【SJの通勤電車疾走】
SJ:スウェーデン国鉄の通勤電車は2025年現在1つのタイプしか走っていない。シティ駅を発車すると南北どちらに向かっても2駅目くらいで地上に出て、あとは終点まで各駅停車。駅間はかなりのスピードを出す。 -
電車は、6両1組の連接車を2編成つないだものが大半。ときどき「短い」6両編成の便があると、ホームの端にいた人たちが、わらわらと電車に向けて戻ってくるのは日本と同じ。
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連節構造を横から観察。日本では、ぜんぜん普及しない連節構造の電車の得失は何なのだろうか。
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通勤電車の車内で、これまたクロスシート方式。ラッシュ時でも立っている人は少なく、全員着席通勤が前提であることを感じた。シティから4駅くらい離れると、立ち客は自分の意思で立っていると分かるくらい座席は空いてくる。
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ときおり、一般的な通勤圏より遠方の都市とストックホルムを往復する電車が通過していく。JRの快速のような感じだが、2両編成と4両編成の短い電車で、「ああ、人口が少ないから短い電車で事足りるんだ」ということが分かる。
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ウプサラ駅で並ぶ連接式の通勤電車と、2階建ての郊外電車。ストックホルム・シティとウプサラ間は郊外電車で40分程度、通勤電車で1時間くらいかかる。郊外電車は、いわゆるストックホルム通勤圏の共通キップでは、たぶん乗れない。
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【観光客の友、地下鉄】
ストックホルムの地下鉄は白地に青い「T」字がシンボルマーク。地下鉄の単語がメトロではなく、トンネル鉄道の意味合いゆえ「T」の字だ。地下鉄出入口は歩道上ではなく、道路沿いのビルの一角であることが多い。郊外に出ると歩道も広いので、歩道上に地下鉄への階段が穴をあけている駅もあった。冬がとても寒いので駅もドアで仕切られている。 -
地下鉄は3路線あって、路線カラーがグリーン、レッド、ブルーの3つに色分けされている。全部の路線がティー・セントラーレン(Tセントラーレン)というストックホルム都心部の1駅を通っていて、大変分かりやすい路線構造。裏を返せば、環状線や迂回路線を作るほど人口が多くないというである。だから札幌みたいと思ったのである。ティー・セントラーレン駅はセルゲル広場の端にメインの出入口があり、ちゃんとガラス戸の仕切りもついている。
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ティー・セントラーレン駅は朝から晩まで利用客がいっぱいいる。都心部の真ん中なので乗り降りする人も多いし、3路線と国鉄の通勤電車が集中する乗換駅でもあるからだ。人が飛び越えられないような高い仕切りがついている自動改札機が20基も30基も並んでいて、とても壮観。少しくらい故障しても人の流れが滞ることはないような造りだ。
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観光案内や各種ブログ、体験レポートのとおりプラットホームまで長いエスカレーターで往復する。
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駅によっては、岩肌がそのままむき出しになっていて、地下鉄アートのように色彩が施され、オブジェが彫ってある通路もある。
「皆さんの話のとおりの地下鉄アートを体験できて良かった」 -
ティー・セントラーレン駅のプラットホームは、他の駅と比較にならないくらい例外的に大勢の乗客がいる。乗り降りする人も多く、エスカレーターや乗り換え用の短い階段が渋滞する場面もみた。トーキョーではよくある光景が、ストックホルムでは珍しい光景だった。
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ここの駅は、プラットホームの壁もアート仕様。あんまり人がいないので、寄りかかったり、モノを立て掛けて壁をこすってしまうこともなさそう。これで何とかなっているように思えた。
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地下鉄の電車の色は、基本的に白地に青か、青い車体に白帯である。路線のカラーと同じ色彩でないのに理由がありそう。トーキョーのように、緑の路線カラーの千代田線の電車は緑を意識した色使いというパターンではない。また、電車の形式も2種類くらいで、内部はほぼ同じ造りである。
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レッド・ラインとグリーン・ラインは、ティー・セントラーレンと南に2駅進んだスルッセンの間は複々線のように並行しているので、電車が並走することもある。ティー・セントラーレンを出ると、急こう配を上って、次のガムラスタン駅は地上駅だった。有名観光スポットの駅にしては人が少ないガムラスタン駅で、同時発車の地下鉄を見た。
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スルッセンから北上してガムラスタン駅に到着する電車。白い素地に青がちょこちょこ塗ってあるような色分けである。
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ブルー・ラインの電車は、路線が新しいこともあって、文字通り青い電車だった。
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レッド・ラインの終点のひとつロプスタン駅で折返し停車中の電車。赤い色とは無縁の白と青い色の電車である。ロプスタン駅は崖っぷちに面した川岸にあるので、駅のところだけ線路がトンネルから顔を出し、何と3階くらいの高さの高架状の駅になっている。
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アルビク駅に着く地下鉄のグリーン・ラインの青い電車。
いろいろと勉強すれば分かることなのでしょうが、とにかくストックホルムの電車の色は、どこへ行っても青、青、青、たまに白だった。 -
【アーランダ・エクスプレスの電車は黄色あるいは金色】
青い電車群のなかで例外的な色使いをしていたのが空港とセントラーレン駅を最短18分で結ぶ高速空港特急、アーランダ・エクスプレス。多分、スウェーデン国旗色の金色相当の方に由来していると思う。 -
このアーランダ・エクスプレスは私も利用したが、速い、きれい、高い、静か、バリアフリーである。4両編成の専用電車が朝4時ごろから深夜1時ごろまで、早朝深夜を除いて15分間隔で走っている。ストックホルム中央駅の乗り場は、駅前道路からバリアフリーで行けるベストポジションにある。車内にはスピード自慢用の速度計が付いていて、見ていたら最高時速205kmを出していた。ただし、片道5200円くらいかかる。
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国鉄ストックホルム中央駅を俯瞰した。アーランダ・エクスプレスは左のビルの真下くらいに発着。ビルにはバスターミナルも入っていて、この一帯はストックホルムの長距離交通の結節点だ。次は、スウェーデンの特急体験や、北の果てまで走る長距離夜行列車の旅もいいかも。 了
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