2025/05/01 - 2025/05/01
84位(同エリア473件中)
やまたまさん
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江戸時代の栃木市は、朝廷の使者である例幣使が日光に向かう際に使った「日光例幣使街道」の宿場町としして栄えた町。
また、街道と並行して流れる巴波川の舟運を利用した江戸との交易が活発になり、商業の町としても発展しました。
そんな歴史を持ち、今も蔵造りを中心とした商家の古い建物が多く残っている蔵の街・栃木市を歩いてみました。
- 旅行の満足度
- 3.5
- 観光
- 3.5
- グルメ
- 3.0
- 交通
- 3.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 私鉄 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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本日は東武鉄道の新栃木駅から街歩きのスタートです。
新栃木駅 駅
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駅から10分程度歩くと、嘉右衛門町(かうえもんちょう)重要伝統的建造物群保存地区(以下、嘉右衛門町伝建地区と略します)の入口が現れます。
ここを左折して日光例幣使(れいへいし)街道へ。栃木市嘉右衛門町伝統的建造物群保存地区 名所・史跡
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ここは日光例幣使街道を中心に、栃木県唯一の国重要伝統的建造物群保存地区に指定されている地域です。その指定対象となる伝統的建造物は110件にのぼります。
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少し歩くと歴史を感じさせる木造の建物が現れました。
こちらは1781年創業の老舗味噌専門店「油伝味噌株式会社」で、店内では味噌を使った田楽が味わえるそうです。田楽あぶでん グルメ・レストラン
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街道風情を感じさせる庚申塔がありました。
この庚申塔を過ぎた辺りから、徐々に古い街並みが現れ始めます。 -
裏手に入った所にあった2階建ての石蔵。
この地区の石蔵は大正時代から昭和にかけてのもので、外壁には鹿沼産の深岩石や大谷石が使われています。ともに県内で採れる石ですね。
嘉右衛門町伝建地区における蔵の種類は大きく2つあり、一つは食料・財産などを保管する倉庫としての蔵で、もう一つは店舗として利用される土蔵による見世蔵(みせぐら)」です。 -
その先には嘉右衛門町の案内施設「嘉右衛門町伝建地区拠点施設 ガイダンスセンター」がありました。
建物は江戸時代末期の主屋を改修したものとのこと。 -
中はけっこう広々していました。入手したパンフレットなどをめくりつつ、しばし一服。
ガイダンスセンターは令和3年にオープンした比較的新しい施設で、地元のNPO法人が運営しています。
ちなみにここは、かつて日本一の生産高を誇った益子味噌株式会社の味噌工場があった場所とのことです。 -
こちらは「見世蔵」と呼ばれる土蔵造りの店舗建築。類焼を防ぐ目的の蔵造りの店舗は、関東を中心に発展しました。
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「岡田記念館」では、550年以上の歴史をもつ旧家である岡田家の屋敷が整備・公開されています。
岡田家はこの町の開祖にあたる家系で、慶長期に岡田嘉右衛門が開拓した嘉右衛門新田村が、後の嘉右衛門町の起源となっています。
地名も開拓者・岡田嘉右衛門の名前から付けられたものです。岡田記念館 美術館・博物館
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その先にも古い家並みが続いており、街道沿いの面影は結構残っていましたよ。
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イチオシ
外壁を黒漆喰仕上げされたこちらの店蔵は、麻問屋を営んだ商家の建物です。
天保5年(1834年)に建てられたもので、日本で3番目に古い見世蔵だといわれています。 -
蔵の街ではちょっと異色の洋風建築「舘野家」。アーチ型の窓が印象的な昭和初期の建築物です。
この舘野家を過ぎると、伝建地区の南側の出口となります。 -
嘉右衛門町伝建地区を抜けた後の日光例幣使街道は、市内の中心部を通っている「蔵の街大通り」(県道11号)に続きます。
蔵の街大通りの中心部まで来ると、”これぞ蔵の街”という景観が現れました。街中にもけっこう蔵造りが残っているんですね! -
車での訪問ならば大通りの中心部にある、「蔵の街第一駐車場」の利用が観光には便利だと思います。
有料ですが、提携施設の利用や買い物で無料になるサービスがあるのがウレシイ。
隣接する栃木市アンテナショップ「コエド市場」もその対象店なので、こちらでお土産を買うのもオススメです。栃木県アンテナショップまちの駅 コエド市場 道の駅
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コエド市場にも近い場所にあるのが「山本有三ふるさと記念館」。
「路傍の石」や「女の一生」などで知られる小説家・山本有三は栃木市出身で、当地ゆかりの人物です。
江戸末期の見世蔵を改修した建物内には、生前の愛用品や自筆原稿などが展示されています。 -
山本有三ふるさと記念館の斜め向かいには、コンクリート造のひときわ重厚な建物「とちぎ山車会館」があります。
2年に一度開催される「とちぎ秋まつり」で使われる山車が保存・展示されている施設です。こちらに入館して見学してみました。とちぎ山車会館 美術館・博物館
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館内の見どころは、山車展示室にどど~んと展示されている8m超の3台の山車。この巨大な山車がなんと動くのですよ!
上演開始とともに、コンピューターグラフィックを駆使した映像がマルチスクリーンに映し出されます。お囃子が流れる中を、巨大な山車が動いたり器用に転回したり。お世辞抜きになかなかの臨場感でした。
栃木の山車は明治時代から始まったもので、街の繁栄の象徴ともいえます。 -
イチオシ
山車会館のすぐ脇にある三連蔵「善野家(ぜんのけ)土蔵」は、かなかなゴージャスな景観を見せてくれます。
善野家は延享年間(1744~1748)に発展した、栃木を代表する豪商です。
建物は市内でも現存最古の部類に入る土蔵群とのこと。とちぎ蔵の街美術館 美術館・博物館
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今度は大通りを西に外れて巴波川沿いへ。
川沿いに続く旧商家「塚田家」の蔵群は、蔵の街・栃木を代表する景観の一つです。美しいですね。
訪問時は蔵造りの屋敷をバックに、気持ち良さそうに無数の鯉のぼりが泳ぐ様が見事でした。 -
イチオシ
川沿いの先には遊覧船の発着所があります。
水辺をゆっくり進んで行く遊覧船のある情景は、風情を感じさせますよね。蔵の街遊覧船 乗り物
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江戸時代後期から木材回漕問屋業で財を成した豪商・塚田家の屋敷は、巴波川の舟運で繁栄した栃木の象徴的な存在ともいえます。
塚田家の建物は国登録文化財に指定されており、「塚田歴史伝説館」として一般公開されているので見学してみました。塚田歴史伝説館 美術館・博物館
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入場してすぐあるのが「三味線ばあさんロボット展示」コーナー。”日本初、三味線都々逸をひく語り部ロボット”とありますよ。
なるほど、語り部のおばあさんロボットの表情や動きが、なかなかリアルだ!近くにいる猫ちゃんロボットが時折動く様子も楽しい。
畳に腰かけて随分熱心に聞いているおじさんが居るな、と思ってたら。。。なんとこちらもロボットだった!人だと思ってましたよ、マジで(苦笑)。 -
こちらは蔵芝居「うずま川悲話」の鑑賞。これも絵とロボットによる全自動のお芝居。
内容は水害を起こす巴波川の神の怒りを収めるため、少女が生き埋めとなり犠牲となる悲話(悲しすぎるわ。。。)。
館内には小振りの庭園や資料館などもあります。
建物よりは演目の印象が残りましたが(苦笑)、手作りとハイテクがミックスした施設で案外楽しめました。 -
蔵の街歩きを堪能した後、帰りは栃木駅から帰宅しました。
以上、最後までご覧頂きまして、ありがとうございました。栃木駅 駅
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