お洒落になっていく丸の内を歩く

2023/10/31 - 2023/10/31

平成２４年（２０１２）、丸の内駅舎が創建当初の姿に復元されました。
それと前後するように、丸の内界隈はどんどんお洒落な街になっていっています。
テレビＣＭでも高畑充希が「丸の内～」と叫んでいます。
ＣＭに乗せられて、久々に丸の内界隈を見て歩きしてみました（北から南へ移動）。

エリア 丸の内・大手町・八重洲(東京)

• 旅行の満足度: 3.0
• 観光: 3.0
• 交通: 4.0

• 同行者: その他
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: JRローカル 徒歩

丸の内永楽ビル１Ｆの三菱ＵＦＪ銀行新丸の内支店前にある、さわり大黒。
「さわるとお金持ちになれる彫刻」として知られています。

さわり大黒 名所・史跡

みずほ丸の内タワーの前にあった「東京銀行協会ビル」の説明板。
東京銀行集会所は大正５年（１９１６）竣工でモダンルネサンス様式の建築物でした。
かつては説明板通りにファザード保存されていたのですが、今はファザード部分も無くなっています。

東京銀行協会ビル （旧東京銀行集会所） 名所・史跡

三菱ＵＦＪ信託銀行本店ビル内の隣にある日本工業倶楽部会館。
大正９年に建築されたもので、日本における数少ない本格的なセセッション様式の建物で、全体に、「雅にして堅」を旨としていて、国賓を迎えることを考慮して、入り口にはドリック・オーダーが配され、正面階段も広くとられています。

日本工業倶楽部会館 名所・史跡

日本工業倶楽部会館内にある、信託博物館。
信託の萌芽・源流から発展の歴史を見ることができます。
入場は無料です。

三菱UFJ信託銀行 信託博物館 美術館・博物館

三菱信託銀行本店の南側の壁に埋められた、「電話交換創始之地」プレート。
明治２３年（１８９０）、東京と横浜で電話交換が開始されることとなり、東京は４月、横浜は６月に電話交換事務所が設置され、１２月１６日から交換業務が開始されました。

電話交換創始の地 名所・史跡

平成２４年（２０１２）、丸の内駅舎の復元とともに整備された、東京駅丸の内駅前広場。
理路整然と整備され、撮影スポットになっています。
外国人客多し。

東京駅丸の内駅前広場 名所・史跡

東京駅丸の内中央口から皇居前内堀通りを結ぶ行幸通り。
銀杏並木の先に見える東京駅は絵になります。

行幸通り 名所・史跡

東京駅丸の内駅舎の南ドーム。
北にも同じ造りと思われる北ドームがあり、どちらも美しいフォルムです。

高畑充希のＣＭでおなじみの丸の内仲通り。
街路樹が美しい通り沿いには、有名ブランドの路面店やハイセンスなレストランやカフェ、オフィスビル、商業施設などが軒を連ねます。
道に置かれたテーブルで人々が食事やカフェを楽しむ光景は、まるでヨーロッパのようです。

丸の内仲通り 名所・史跡

丸の内仲通りにはいくつものオブジェが飾られています。
丸の内ストリートギャラリーといいます。
いくつかのオブジェをご紹介。
「ニケ１９８９」パヴェル・クルバレク作。

丸の内ストリートギャラリー 名所・史跡

「Ｔｒａｎｓ－Ｄｏｕｂｌｅ　Ｙａｎａ（Ｍｉｒｒｏｒ）」名和晃平作。

丸の内ストリートギャラリー 名所・史跡

「私は街を飛ぶ」舟越桂。

丸の内ストリートギャラリー 名所・史跡

「リーチ・マイケル氏のベンチ」
これはストリートギャラリーの作品ではないようです。

「Ｍａｔｃｈｉｎｇ　Ｔｈｏｕｇｈｔｓ」Ｈ＆Ｐ．シャギャーン作

丸の内ストリートギャラリー 名所・史跡

「われは南瓜」草間彌生作。

丸の内ストリートギャラリー 名所・史跡

「小さな魚を大事そうに運ぶ女の子と金ピカの空を飛ぶ青い鳥」中谷ミチコ作。

丸の内ストリートギャラリー 名所・史跡

「展望台」ジム・ダイン作。
まだまだ沢山のオブジェがありますが、素人目にもユニークで見て楽しいです。

丸の内ストリートギャラリー 名所・史跡

ＪＰタワー。
日本郵政初の不動産事業として２０１２年、全面開業しました。
低階層には商業施設「ＫＩＴＴＥ」が入ります。

JPタワー 名所・史跡

「ＫＩＴＴＥ」内部。
上がガラスで彩光が取り入れられ、洒落た造りです。

KITTE (キッテ) ショッピングモール

ＪＰタワーの１階にある、東京中央郵便局。

東京中央郵便局 名所・史跡

東京中央郵便局内部。
ここだけのオリジナル商品が結構あって楽しいです。

東京中央郵便局 名所・史跡

ＪＰタワー地下１階にある情報観光センター、東京シティアイです。

東京シティアイ 名所・史跡

東京シティアイには隣接して東京シティアイカフェもあります。

東京シティアイ 名所・史跡

ＪＰタワーの４階にある、旧東京中央郵便局長室。
１９３０年代の旧東京郵便局長室の内装が再現された場所で無料で観覧することができます。

旧東京中央郵便局長室 名所・史跡

重厚な局長の机。

旧東京中央郵便局長室 名所・史跡

一見何か分かりませんが、ポストです。

旧東京中央郵便局長室 名所・史跡

興味深い往時の写真も展示されています。

丸の内駅舎が綺麗に見えます。
床やガラスも当時の素材を使っています。

旧東京中央郵便局長室 名所・史跡

ＪＰタワー６階にある屋上庭園、キッテガーデンです。
約１，５００㎡の広さを誇ります。

キッテガーデン 名所・史跡

キッテガーデンは東京駅丸の内駅舎の、隠れた撮影スポットです。
夜の景色も素晴らしいです。

キッテガーデン 名所・史跡

皇居の堀端にある明治生命館。
昭和９年（１９３４）に竣工しました。
古典主義様式の最高傑作として高く評価され、わが国近代洋風建築の発展に寄与した代表的な建造物と言われています。
戦後の一時期、アメリカ極東空軍司令部として接収されていました。
国の重要文化財です。

明治生命館 名所・史跡

丸の内八重洲ビル。
丸の内パークビルディングの前にある、古そうな目立つ遺構。
かつての丸の内八重洲ビルヂングの外壁だそうです。

丸の内パークビルディング前に建つ三菱一号館美術館。
１９世紀後半から２０世紀前半の近代美術を主題とする企画展を年３回開催しています。
赤煉瓦の建物は、１８９４年に建設した「三菱一号館」（ジョサイア・コンドル設計）を復元したものです。

三菱一号館美術館 美術館・博物館

旧三菱銀行本店は大正時代に建てられたもので、その柱頭は、くるくると渦巻きがある「イオニア式」です。

東京国際フォーラムの北東の端にあった、「東京府庁舎跡」の石碑と説明板。
東京府庁舎は、当初東京市幸橋門内の旧大和郡山藩邸に開設され、その後1894年（明治２７年（１８９４）に丸の内に新たに建設されました。
第二次世界大戦で焼失しました。

東京府庁舎跡 名所・史跡

立地的には有楽町駅が近いのですが、町名的には丸の内なのが、東京国際フォーラム。
１９９７年に開館した、国際コンベンションセンターです。
７つのホール、展示ホール、３３の会議室、店、レストランなどを備え、様々なイベントや展示が開催されています。

東京国際フォーラム 名所・史跡

丸の内仲通りにあった「ＧＯＯＤ　ＤＥＳＩＧＮ　Ｍａｒｕｎｏｕｃｈｉ」。
日本を代表するデザイン賞である「グッドデザイン賞」のコミュニケーション・スペースです。
歴代グッドデザイン賞受賞作品の展示が見れるお勧めスポットです。

GOOD DESIGN Marunouchi 名所・史跡

明治４４年（１９１１）に開場した、西洋式演劇劇場です。
創立当時はるルネサンス建築様式の劇場でした。
現在は２代目で、１９６６年に落成したもの。
こちらも建替えが決まっており、２０２５年に一時休館の予定です。

日々変わりゆく丸の内。
古いものが少しづつ無くなっていっているのは寂しいですが、それ以上に未来図への期待が大きくなる街です。
今後も、少し間をおいて訪れると楽しいだろうと思いました。

帝国劇場 名所・史跡