2025/01/05 - 2025/01/05
52位(同エリア1038件中)
Noraさん
この旅行記のスケジュール
2025/01/05
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車での移動
自車にて自宅~ハーレム
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電車での移動
CTA(エル)にてハーレム~オークパーク
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聖エドマンドカトリック教区
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電車での移動
CTA(エル)にてオークパークからハーレムへ
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車での移動
自車にてハーレムから自宅へ。
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この旅行記スケジュールを元に
昨秋、家人が病に倒れたためそのための入院や介護で年末と年始が過ぎてしまいました。加えて自分自身も過労で倒れ、例年のクリスマスミサもスキップせざるを得ず。。。。2024年は我が家にとって非常にチャレンジングな年でありました。ようやく、年始を過ぎてこの華麗なるSaint Edmund Church Oak Park(聖エドマンドカトリック教区 - オークパーク教会)を訪問することが出来たのです。遅ればせながら、私的なクリスマスの到来でした。
ネットで調べるとこの教会は1907年にSaint EdmundをパトロンとするOak Park で初めてのカトリック教会として誕生したそうです。(もともとこの地域はプロテスタントの人々の縄ばりだったそうですよ。なので、カトリック教会なんか建てさせないぞ的な妨害や嫌がらせもあったようで。。。)
画像でご覧になれると思いますが、主様式はゴシック様式。この教会の建築、デザインを担当したのは当時シカゴで最も優れた教会建築家と言われていたHenry J. Schlacks(ヘンリー・J・シュラックス)。時代が下って1943年にこの教会の内部改装、修復が行われたのですが、この時に内部改装、修復を担当したのがJohn A. Mallin(ジョン・マリン)。この方はシカゴの教会の宗教画や内部装飾を数多く手がけています。因みに彼のwebsiteでそれらの詳細を知ることが出来ます。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 鉄道 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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Harlemに車をとめてOak Parkまで El(エル)で行きます。これがそのチケット。たった一駅なんですが、外気は9時現在で15F(-9.5C)くらい、歩くには寒すぎます。
*Elevated Trainを略してEl (エル)と我々は呼んでいます。単にLと書く時もありますが、CTAが運行する高架電車です。 -
寒々としたHarlem駅。電車が入ってきました。
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Oak Park駅。ディスプレー用のスタンドも水平垂直を強調したプレイリースタイル。そう、Oak Parkはプレイリースタイルで知られるF. L.Wright(フランク.ロイド.ライト)ゆかりの地。ルイス・サリヴァンの事務所で働いていた若きライトが建てた自邸兼事務所があります。現在はミュージアムとして一般公開されています。
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南に向かって5分も歩かないうちにSaint Edmund Church Oak Park(聖エドマンドカトリック教区 - オークパーク教会)が見えてきました。この日は曇天で寒く、写真撮影には不向きな天候です。
1910年に聖エドマンド殉教王に献堂されたこの建物は、Henry Schlacks(ヘンリー・シュラックス)によって設計されました。彼の設計には、14世紀の英国ゴシック様式教会の建築要素がすべて取り入れられているといいます。建材の一つである石材は、ゴシック・リバイバル建築でよく使われる伝統的なブルー・ベッドフォード・ストーンです。 -
この教会の標識の横にはNativity(降誕場面)の模型の展示。調べるとこのような降誕場面の模型が初めて現れたのは、イタリア中部のGreccio(グレッチョ)で、1223 年のクリスマスイヴだったといわれています。
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教会正面入り口の聖エドマンド殉教王(この教会の守護聖人)の像。
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中に入りましょう。
まずは身廊部の天井を埋め尽くす聖画に圧倒されます。これらの聖画、ミューラルはJohn A. Mallin(ジョン・マリン)がデザインし、ウィーンの大学院生が制作したもので、ふんだんに使われた黄金のトーンが教会の内部をひときわ華麗にしています。窓から光が入った時が最も美しく見えます。
これらの聖画、ミューラルの空間を埋め尽くしているのはモザイクのように見えますが、実はそうではありません。タイルを模したいくつもの小さな四角いペイントを張り付けたものです。 -
ゴシック様式の特徴である尖頭交差ヴォールト天井、それを装飾する天井の聖画。シカゴ郊外で最も美しいカトリック教会の一つと言われる所以です。
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洗礼用の水, それとも聖水盆?
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尖頭交差ヴォールト天井とミューラルの下にはアプス、聖書の貴重な場面を物語るステンドグラス、主祭壇、信徒席。
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尖頭交差ヴォールト天井中央部の聖画。
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尖頭交差ヴォールト天井中央部の聖画。ややクロースアップ。
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主祭壇とアプス。
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アプス部のアートガラスの窓は、ドイツのミュンヘンにあるZettler Studios (ゼットラー・スタジオ)で制作されました。これらの大きなステンドグラスには、福音書の場面が描かれています。
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正面入り口上部(2階)聖歌隊席、パイプオルガンとステンドグラス。
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ズームアウトして、正面入り口上部(2階)聖歌隊席、パイプオルガンとステンドグラス、一階の信徒席。
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左側廊のステンドグラス窓。その下、奥に見えるのはティールームです。
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左側廊の聖画、Coronation of the Virgin(聖母戴冠式)
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Coronation of the Virgin(聖母戴冠式)クロースアップ。
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Nativity(降誕場面)
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右側廊の聖画、Holy Family?(聖家族)
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Holy Family?(聖家族)クロースアップ。
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主祭壇横のポインセチア。
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アプスと主祭壇。
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右側廊ステンドグラス:
ルカによる福音書15章の ’放蕩息子の悔い改めと帰還’ が描かれています。 -
右側廊ステンドグラス:
ヨハネによる福音書の3章16節、’ギフト’を描いたステンドグラス。この場合のギフトとはイエス・キリストが神の子であることを信じること、そしてその信仰によって得られる永遠の命と解釈されており、キリスト教の核心を伝える大切な箇所と言われています。 -
左側廊ステンドグラス:ヨハネの福音書11章 ’ラザロの死と復活' 。
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左側廊ステンドグラス:ルカによる福音書5章 ’病を癒すキリスト’。
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左側廊ステンドグラス:マタイによる福音書2章 ’東方三博士の礼拝’。三博士はそれぞれキリストの生誕を祝う贈り物を持っています。
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ボールト部分の ’聖母被昇天’ スレスコ画。
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先に書いたように、一見ビザンチン風モザイクのように見えますが、実はタイルを模したいくつもの小さな四角いペイントを張り付けたものです。精巧で美しい仕上げです。
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距離をおいて見ると、モザイクで覆われたような壮大な尖頭交差ヴォールト天井に見えます。
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ドーム状の天井中央部に描かれた聖画がフォーカルポイントです。
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2階パイプオルガン上部の天井にも、フレスコ画で福音書の場面が描かれています。
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礼拝のあとはティータイムです。クッキーやショートブレッド、ライスケーキなど、並んでいます。
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ここにもミニクリスマスツリーやネイティビティーなどが。。
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通りを挟んだ別棟のゴシックビルもこの教会の所有になります。
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このビルの内部も美しいステンドグラスで装飾されていました。現在このビルは政情不安な中南米各国からの難民の受け皿になっており、移民手続き、および医療関係、衣食住に関するボランティア活動を通して彼らの自立援助をしています。
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寒いので急ぎ足でOak Park駅に戻ってきました。駅の壁には巨大なF. L.Wright(フランク.ロイド.ライト)のポスターが貼ってあります。
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反対側には'武器よさらば'で知られるE. Hemingway(ヘミングウェイ)のポスターもあります。少年時代を過ごした彼の家はこのオークパーク駅からオークパークアヴェニューをまっすぐ600mほど北上したところにあるクイーンアンスタイルの家。現在はミュージアムとして公開されています。
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11時37分現在、気温は20F(-6.7C)。Wind Chill(体感温度)は 6°F(-14C)くらいでしょう。
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Harlem駅に帰ってきました。
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いつものパーキング場に我が車は無事にありました。これから45分くらいのドライブで自宅に帰ります。シカゴ特有の冬の寒空でミゼラブルな気分になりがちだったのですが、美しい教会で私なりにクリスマスを祝い、何となく心に温かい灯がともったような気がしました。皆さんも暖かくしてお過ごし下さい。(とは言ってもこれを書いてるのはもう5月中旬で、暖かいはずなんですけど、シカゴの春の到来はやはり遅いんですね。)
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この旅行記へのコメント (2)
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- sanaboさん 2025/05/27 00:53:34
- オークパーク教会
- Noraさん、お久しぶりです。ご訪問下さり、ありがとうございました。
年末年始は大変な思いをされましたね。心よりお見舞い申し上げます。
ご家族さま、そしてNoraさんご自身もご健康を回復され
2025年がハッピーな年に転じますよう、心より願っております。
オークパーク教会、美しい教会ですね。
ヴォールト天井が特に見事で目を奪われましたが、モザイクのように
見える部分はモザイクを模した四角いペイントだそうで珍しいですね。
教会が中南米諸国からの移民の支援活動もされているとお聞きし
地域の方々の温かい善意と真心に触れ、私の心まで癒される思いがしました。
sanabo
- Noraさん からの返信 2025/05/27 11:29:39
- Re: オークパーク教会
- sanaboさん:ご無沙汰しております。こちらこそ拙記をお読みいただきありがとうございます。また、お見舞いのお言葉まで頂き、心よりお礼申し上げます。はい、昨年9月から今年の1月、2月と孤軍奮闘、疲労困憊と言う感じでした。だれしも人生の節目に当たる時に何らかの大きな試練があるものと思いますが、今度の出来事は私にとってその一つだったのかもしれません。幸い、家人は現在24/7ケアの施設に入居しておりますので、物理的には多少楽にはなりました。
聖エドマンドカトリック教区 - オークパーク教会の美しさを読み取って頂いて非常に嬉しく思います。四角いペイントを張り付けた天井部分は言われない限り、誰しもモザイクと思うでしょうね。非常にユニークな空間処理法だと思います。またミサのあとのツアーで教えて頂いた教会メンバー(弁護士、医師、ソーシャルワーカー)の方々の無償の奉仕活動に私も胸を打たれました。キリストの教えの一つ、博愛の精神の具体化がそこにあるように感じました。sanaboさんの心が癒される思いとのリアクションを頂いて当方も大変うれしく思います。日本は爽やかな新緑の季節ですね。素晴らしい季節を楽しんでください。ではまた。まずはお礼まで。
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