2024/12/02 - 2024/12/05
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j-ryuさん
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★師走の九州の福岡・大分・宮崎・熊本・長崎各県の
見所をぎゅぎゅっと凝縮した欲張りな旅を駆け足で巡ってきました。
わずか3泊で【博多・大宰府・別府・湯布院・久住高原・高千穂・
熊本・長崎】の九州半周観光なんて個人旅行では絶対無理、
内容的にも、『イロハのイ』感は否めませんが
”百聞は一見に如かず”なので九州の取っ掛けとしては良かったかも。
Part 3は九州2日目、錦秋の由布院と久住高原をご覧いただき
Part4では一路宮崎県の高千穂町に向かい
天岩戸神社や天安河原など日本神話の故郷を訪ねます。
南北に3 500 kmもある日本列島に於いて
現在は大いなる地方である高千穂や出雲、伊勢などが
なぜ日本創成神話のふるさとになったのか
耳学問では学びきれない聖地の風を肌で感じたいと思います。
果たして高千穂は何を知らしめしてくれるのでしょう・・・・
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 4.5
- ショッピング
- 4.5
- 交通
- 4.5
- 同行者
- 社員・団体旅行
- 一人あたり費用
- 15万円 - 20万円
- 交通手段
- 観光バス ANAグループ 徒歩
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
- 利用旅行会社
- 阪急交通社
-
◆師走の九州【福岡・大分・宮崎・熊本・長崎】よくばり旅行スケジュール
12/2(月)福島空港(08:05)→伊丹空港(09:25)(10:30)
→福岡空港(11:45)→①博多天神界隈&X,masマーケット→
●博多エクセルホテル東急泊
12/3(火)博多→②大宰府天満宮→③別府みょうばん温泉→④別府海地獄
→⑤湯布院湯の坪街道→⑥湯布院金鱗湖
→⑦やまなみハイウェイ→⑧瀬の本高原→⑨久住高原
→●久住高原コテージ泊
12/4(水)コテージ→⑩天岩戸神社→⑪天安河原→
⑫高千穂峡(真名井の滝)→⑬城彩苑→⑭熊本城→
⑮有明海クルーズ→●長崎にっしょうかん泊→⑯長崎夜景
12/5(木) 長崎にっしょうかん→⑰平和公園→⑱南山手街並み→
→⑲大浦天主堂→⑳グラバー邸→博多・櫛田神社→
→筥崎宮→福岡空港(16:10)→伊丹空港(17:20)(19:15)→
→福島空港(20:20)
旅行催行:阪急交通社 -
◆師走の九州よくばり旅行 【福岡・大分・宮崎・熊本・長崎Map】
(※Google Mapに加筆)
https://www.google.co.jp/maps/@33.2201467,130.6162663,155341m/data=!3m1!1e3?hl=ja&entry=ttu&g_ep=EgoyMDI1MDExMC4wIKXMDSoASAFQAw%3D%3D
今回3泊4日で、なんと九州の福岡、大分、宮崎、熊本、長崎を
観光します。
佐賀県には申し訳ないけど佐賀県だけは通過です(^-^;。 -
◆師走の九州よくばり旅行 【大分県久住高原・宮崎県・高千穂町Map】
(※Google Mapに加筆)
https://www.google.co.jp/maps/@32.9272303,131.3684739,57301m/data=!3m1!1e3?hl=ja&entry=ttu&g_ep=EgoyMDI1MDIxOS4xIKXMDSoASAFQAw%3D%3D
この日は大分県久住高原から宮崎県高千穂町に向かいます。 -
◆師走の九州よくばり旅行 【久住高原の夜明け】
12/4(水)
福島の自宅だろうが旅先だろうが、
早起きオジサンはどこにいても早起きです。
午前3時頃に起きだし6時50頃まではPC作業。
そろそろ夜明けかなと思い、
備え付けのベンチコートを着て外に出たら
東の空は朝焼けに染まっていました。 -
◆師走の九州よくばり旅行 【久住高原の夜明け】
美しい朝焼けですが久住高原コテージから見て
夜明けの方向には特徴的な山は無いので
この写真だけでは大分県久住高原だと言っても
誰も分かりませんね。 -
◆師走の九州よくばり旅行 【久住高原の夜明け】
6:52 PM -
◆師走の九州よくばり旅行 【久住高原の日の出】
2024?年?12?月?4?日、??7:22:10 日の出です。
大分県の日の出の暦では07:01ですが
これは大分市の時間だと思うので
やはり山中の久住高原は少し遅い日の出のようです。 -
◆師走の九州よくばり旅行 【久住高原の日の出】
同日、福島県(福島市)の日の出は06:37,日の入りは17:06なので
福島と比べると大分県は日の出日の入りは約30分くらい
遅いようです。 -
◆師走の九州よくばり旅行 【久住高原の日の出】
方角的には大分県国東半島方向ですが
これと言った特徴的な眺めはありません。 -
◆師走の九州よくばり旅行 【九重連山の朝焼け】
久住高原コテージから見て九重連山は北に当たり、
薄っすら朝焼けに染まっていました。 -
◆師走の九州よくばり旅行 【阿蘇連山の朝焼け】
久住高原コージから見て阿蘇連山は南西になるので
朝焼けより夕焼けが美しいと思われます。
写真左の阿蘇五岳の根子岳山頂は雲がかかっています。 -
◆師走の九州よくばり旅行 【久住高原コテージの朝食】
久住高原コテージの朝食はごく一般的なホテルと同じような
バイキング形式でした。 -
◆師走の九州よくばり旅行 【久住高原コテージ】
我々のバスがホテルに横づけされ
そろそろ宮崎県高千穂に向け出発です。 -
◆師走の九州よくばり旅行 【久住高原コテージ】から見た九重連山】
九重連山と言えば私のイメージとしては
♪『坊がつる讃歌』で有名な坊ガツル湿原を思い浮かべます。
今回の旅行は駆け足だったので九重連山は眺めるだけでしたが
機会があればのんびりハイキングをしてみたいです。 -
◆師走の九州よくばり旅行 【宮崎・高千穂町 天岩戸&高千穂峡 Map】
(※Google Mapに加筆)
https://www.google.co.jp/maps/@32.7208898,131.3286212,8673m/data=!3m1!1e3?hl=ja&entry=ttu&g_ep=EgoyMDI1MDIxOS4xIKXMDSoASAFQAw%3D%3D
大分県久住高原から宮崎県高千穂町は思いのほか
近いと思いました。 -
◆師走の九州よくばり旅行 【宮崎・高千穂町 天岩戸 Map】
(※Google Mapに加筆)
https://www.google.co.jp/maps/@32.7355936,131.3505384,883m/data=!3m1!1e3?hl=ja&entry=ttu&g_ep=EgoyMDI1MDIxOS4xIKXMDSoASAFQAw%3D%3D
高千穂町のは神話の里『天岩戸』や
眞井の滝が有名な『高千穂峡』があります。 -
◆師走の九州よくばり旅行 【宮崎・高千穂町 天岩戸 】
大分県久住高原から一旦熊本県側に入り南下し高森町から
宮崎県高千穂町五ヶ所に入りました(たぶん)。
高千穂町に入ると山間部の谷筋斜面に集落が点在し
いかにも日本の原風景のような景色です。 -
◆師走の九州よくばり旅行 【宮崎・高千穂町 天岩戸 】
高千穂町は谷筋斜面に棚田が展開し集落が点在しています。
福島県にはこのような急斜面を耕作した棚田は少なく
景色的は素晴らしいと思いました。
でも道は狭くくねくねし、集落も斜面にへばりつくようにあり
生活するには大変そう(^-^;。
ま、慣れればこれが当たり前なので、大変とは感じないのかも。 -
◆師走の九州よくばり旅行 【宮崎・高千穂町 天岩戸神社東本宮】
天岩戸神社には岩戸川を挟んで東本宮と西本宮があり、
東宮が本宮的な存在で観光客の殆どは東本宮に参拝します。
大型車の駐車場は東本宮入口にあり
ここから歩いて岩戸橋を渡り東本軍に向かいます。 -
◆師走の九州よくばり旅行 【宮崎・高千穂町 天岩戸橋】
天岩戸神社東本宮は岩戸川の左岸にあるので
右岸にある天岩戸神社西本宮へはこの天岩戸橋を渡り
右折します。 -
◆師走の九州よくばり旅行 【宮崎・高千穂町 天岩地区】
天岩戸橋を渡り右折すると天岩戸神社西本宮の鳥居まで
門前町が続き、各商店や民家の玄関先には
それぞれの家の家紋のような神楽面が飾ってあります。 -
◆師走の九州よくばり旅行 【宮崎・高千穂町 天岩地区の神楽面】
高千穂地方では縁起物として神楽面を玄関に飾る習慣があり、
魔除けや開運のご利益があるといわれているそうです。 -
◆師走の九州よくばり旅行 【宮崎・高千穂町 天岩地区の神楽面】
地元の神楽面の工房では日本神話に登場する神々である
手力男命(たぢからおのみこと)、天鈿女命(あめのうずめのみこと)、
猿田彦命(さるたひこのみこと)の3種の面を主に制作しているそうです。 -
◆師走の九州よくばり旅行【高千穂町天岩戸西本宮 一番目の鳥居】
門前町を過ぎると一番目の大鳥居があります。
巫女さんが朝のお浄めをしていました。
天岩戸神社公式HP
https://amanoiwato-jinja.jp/ -
◆師走の九州よくばり旅行【高千穂町天岩戸西本宮 境内地図①】
https://amanoiwato-jinja.jp/pages/7/
順路はこの絵地図の右手から一番目の鳥居、二番目の鳥居をくぐり
西本宮拝殿へ進みます。 -
◆師走の九州よくばり旅行【高千穂町天岩戸西本宮 境内地図②】
https://amanoiwato-jinja.jp/pages/7/
天岩戸のご神体は西本宮拝殿の裏手にある遥拝殿から
岩戸川対岸にある天岩戸(洞窟)を参拝します。
撮影は禁止されているので写真はありません。 -
◆師走の九州よくばり旅行【高千穂町天岩戸西本宮 境内参道の紅葉】
天岩戸東本宮の一番目の鳥居から二番目の鳥居まで
境内参道の右手谷側にはモミジの古木が鮮やかに色づいていました。 -
◆師走の九州よくばり旅行【高千穂町天岩戸西本宮 境内参道の紅葉】
谷底を流れているのは岩戸川。
モミジは湿度の明るい谷筋を好むので
このような場所ではモミジが元気よく育ちます。 -
◆師走の九州よくばり旅行【高千穂町天岩戸西本宮 境内参道の紅葉】
湯布院の金鱗湖周辺のモミジは植栽された木が多いようですが
この谷筋のモミジは自生種だと思われます。
苔むした古木に悠久の歴史を感じますね。 -
◆師走の九州よくばり旅行【高千穂町天岩戸西本宮 二番目の鳥居】
この高千穂町天岩戸西本宮 二番目の鳥居から先が西本宮の境内です。
この 二番目の鳥居の左手にも駐車場があるので
マイカーで訪問参拝する方はこちらの駐車場を利用するようです。 -
◆師走の九州よくばり旅行【高千穂町天岩戸西本宮 二番目の鳥居】
真っ赤なモミジは華やかで美しいですが
黄色からややオレンジ色がかったモミジは
少し華やかさには欠けますが
ナチュラルな感じで心和みます。 -
◆師走の九州よくばり旅行【高千穂町天岩戸西本宮 拝殿前】
西本宮拝殿前から二番目の鳥居方面を望んだ構図です。 -
◆師走の九州よくばり旅行【高千穂町天岩戸西本宮 拝殿門】
本宮拝殿前の門と苔むした石灯籠です。 -
◆師走の九州よくばり旅行【高千穂町天岩戸西本宮 拝殿門】
苔むした石灯籠の上には黄色と赤のモミジが芽生え
色付いていました。 -
◆師走の九州よくばり旅行【高千穂町天岩戸西本宮 拝殿門】
拝殿門をくぐり、拝殿に進みます。 -
◆師走の九州よくばり旅行【高千穂町天岩戸西本宮 拝殿】
風格のある高千穂町天岩戸西本宮 拝殿です。
ご神体の天岩戸はこの拝殿の後ろを流れる
岩戸川が対岸にあり、
拝殿裏手の遥拝殿から谷越しに参拝します。 -
◆師走の九州よくばり旅行【高千穂町天岩戸西本宮 拝殿】
西本宮拝殿で禰宜(ねぎ)様のお祓いを受け
遥拝殿を参拝します。
※禰宜(ねぎ)様、お尻からの写真で申し訳ありません。 -
◆師走の九州よくばり旅行【高千穂町天岩戸西本宮 神楽殿】
天岩戸ご神体を遥拝殿から参拝しましたが
撮影禁止なので残念ながら写真はありません。
遥拝殿を回り込み拝殿側に戻ると
神楽殿があります。
安河原遥拝殿との書かれているので
神楽殿と兼ねているようです。 -
◆師走の九州よくばり旅行【高千穂町天岩戸西本宮 神楽殿】
神楽殿にはTVモニターがあり、神楽舞いの様子が映されています。
起源として、天鈿女命の舞を現代まで伝えたもの、
其の外の八百萬の神々の御行跡を舞に現したものであると伝えます。
山里では天岩戸神楽が神恩を拝謝する唯一の精神的に大切な行事であり、
又氏子にとっての唯一の慰安の行事であります。
大切な御神楽を天岩戸神社の社家の内に代々承け伝え、
氏子の人物を選びて練習せしめ、春夏二回の大祭での奉仕、
旧暦11月の頃氏子の民家にて一夜しめ飾りをして天岩戸神楽を舞納めます。
天岩戸神楽は33番の神楽で構成され、全体で16時間程かかります。
五穀豊穣を祈る舞、悪魔を追い払う舞、病除けの舞などの各種祈願の舞があり、
終盤に天岩戸開きの神楽を舞います。 -
◆師走の九州よくばり旅行【高千穂町天岩戸西本宮 拝殿】
拝殿側から見た拝殿入口の門。 -
◆師走の九州よくばり旅行【高千穂町天岩戸西本宮 拝殿】
御祭神 天照皇大神(あまてらすすめおおみかみ)
天照皇大神が天岩戸からお出ましになられた後、
最初にお住まいになられた場所を御祀りしている神社。 -
◆師走の九州よくばり旅行【高千穂町天岩戸西本宮 拝殿ご神木】
拝殿右手にあるのが御神木、招霊(おがたま)の木です。
天鈿女命、天岩戸の前に神楽を奏し給ふ時、
其枝を持ちて舞はせ給へる神楽鈴の起源であると伝えます。
例年春先に白い小さな花が咲き、秋には赤い堅い実を結びます。
添乗員は一円玉に描かれている枝木が”おがたま”の木だと
言ってましたが、調べてみたら
それは通説であって一円玉の枝木は特定の樹木がモデルでは無いとの
ことでした。 -
◆師走の九州よくばり旅行【高千穂町天岩戸西本宮 拝殿御旅所】
拝殿の左にあるのが御旅所です。
こちらには配祀神の七柱がお祀りされています。
御旅所は祭礼のとき、みこしを本宮から移してしばらく安置する所だそうです。 -
◆師走の九州よくばり旅行【高千穂町天岩戸西本宮 拝殿御旅所】
建築様式は住吉造,神明造,大社造,大鳥造,春日(かすが)造,
流(ながれ)造,権現(ごんげん)造,浅間(せんげん)造,八幡造,
日吉(ひえ)造など様々ですが、この御旅所は大社造りでしょうかね? -
◆師走の九州よくばり旅行【高千穂町天岩戸西本宮 拝殿前】
西本宮拝殿前天安河原方面を望んだ構図です。 -
◆師走の九州よくばり旅行【高千穂町天安河原宮参道沿いの紅葉】
高千穂町天岩戸西本宮 拝殿前から天安河原宮へ向かうと
岩戸川沿いの紅葉が鮮やかでした。 -
◆師走の九州よくばり旅行【高千穂町天安河原宮参道沿いの紅葉】
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◆師走の九州よくばり旅行【高千穂町天安河原宮参道沿いの紅葉】
今回の“師走の九州よくばり旅行”で一番紅葉が美しかったのが
この高千穂町岩戸川沿いの紅葉です。
湯布院の亀の井ガーデンの真っ赤な紅葉もキレイでしたが
おそらく亀の井ガーデンや金鱗湖のモミジは植栽された樹で
この岩戸川沿いのモミジの殆どは自生種だと思われます。 -
◆師走の九州よくばり旅行【高千穂町天安河原宮参道沿いの紅葉】
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◆師走の九州よくばり旅行【高千穂町天安河原宮参道沿いの紅葉】
自生種のモミジの色は多様で真っ赤なモミジもあれば
ごらんのようにオレンジ色や黄色いもあり
自然な色合いに心安らぎます。 -
◆師走の九州よくばり旅行【高千穂町天安河原宮参道沿いの紅葉】
-
◆師走の九州よくばり旅行【高千穂町天安河原宮参道沿いの紅葉】
谷間や谷底のモミジは光(太陽)を求めて
上へ上へと成長するので華奢な枝ぶりになることが多々あります。 -
◆師走の九州よくばり旅行【高千穂町天安河原宮参道沿いの紅葉】
黄色やオレンジ色のとても美しい紅葉ですが
これらの木はモミジでしょうか?
カエデでしょうか?
この写真だけで見分けが付く人は専門家くらいかも。 -
◆師走の九州よくばり旅行【高千穂町天安河原宮参道沿いの紅葉】
-
◆師走の九州よくばり旅行【高千穂町天安河原宮参道沿いの紅葉】
実は植物学上はモミジもカエデも同じ種で
カエデ科カエデ属の植物です。
ただ日本では古来から葉の切れ込みが深いタイプをモミジ
切れ込みの浅いタイプをカエデと呼んできました。
でもこれとて切れ込みの深さや切れ込み数に
明確な基準はありません。
中にはヒトツバカエデ(マルバカエデ)のように
切れ込みの無いカエデもあります。 -
◆師走の九州よくばり旅行【高千穂町天安河原宮参道沿いの紅葉】
モミジとカエデの語源には明らかな違いがあります。
モミジは秋になり草木の葉が紅や黄色に色づく
「もみつ」が変化した語とされます。 -
◆師走の九州よくばり旅行【高千穂町天安河原宮参道沿いの紅葉】
「もみつ」は「揉み出づ(もみいづ)」が語源と言われます。
この「揉み出づ」は染色で使われた言葉で、
紅花を水の中で揉み染料にする意味です。
紅花は真水で揉むと黄色の染料に、灰汁の中で揉むと赤色の染料になります。
そんな染料の色の変化になぞらえ、
秋に木々が色付く様子も「もみつ」と呼ばれ
平安時代に「もみち」が濁音化した「もみぢ」になったそうです。 -
◆師走の九州よくばり旅行【高千穂町天安河原宮参道下の岩戸川】
谷底を流れる岩戸川が見えてきました。 -
◆師走の九州よくばり旅行【高千穂町天安河原宮参道下岩戸川の紅葉】
-
◆師走の九州よくばり旅行【高千穂町天安河原宮参道下岩戸川の紅葉】
参道の途中に岩戸川に合流する小さな川があり
その川に太鼓橋が架かっています。 -
◆師走の九州よくばり旅行【高千穂町天安河原宮参道下岩戸川】
岩盤を穿って流れ下るとても清らかな岩戸川。 -
◆師走の九州よくばり旅行【高千穂町天安河原宮】
天安河原宮にやって来ました。
天照皇大神、天岩戸へ御籠り遊ばれた時に、
八百萬神は天安河原へ神集神議りになった事を古事記等に記してありますが、
天岩戸神社より500メートル川上の此の天安河原は
其の御相談の場所であると伝へます。
此の河原の一角に「仰慕窟(ぎょうぼがいわや)」と称し
間口40メートル、奥行30メートルの大洞窟があり、
全国から願事がかなうとの信仰があります。
天安河原宮
御祭神は思兼神(おもいかねのかみ)と八百萬神(やおよろずのかみ)
-
◆師走の九州よくばり旅行【高千穂町天安河原宮】
天岩戸神社西本宮から岩戸川に沿って徒歩で約10分、
天照大神(アマテラスオオミカミ)が岩戸にお隠れになったさい、
天地暗黒となり八百万(やおよろず)の神がこの河原に集まり
神議されたと伝えられる大洞窟。 -
◆師走の九州よくばり旅行【高千穂町天安河原宮】
ここは本来神様の聖地なのですが
地蔵信仰(仏教)の石積みが数えきれないくらいあります。
恐らく、この洞窟や河原の雰囲気が
賽の河原を彷彿させたのでしょう。 -
◆師走の九州よくばり旅行【高千穂町天安河原宮】
別名「仰慕ヶ窟(ぎょうぼがいわや)」とも呼ばれ、
以前は社のみがあり信仰の対象となっていたが、
いつのまにか祈願を行う人たちの手によって
石が積まれていくようになりました。
まるで賽の河原状態です。
本来は神道の聖地なのに今や仏教の地蔵信仰の聖地化しています。
いかにも多宗教多神教の日本人らしい行いですね(^-^;。 -
◆師走の九州よくばり旅行【高千穂町天安河原宮】
『賽の河原』とは
伝説では現世と冥土の間にある三途の川の河原に『賽の河原』があり、
親より先に亡くなった幼児たちは極楽には行けず、
本来なら親不孝の罪によって地獄に行かねばならぬが
小さな子供はこの賽の河原にとどまり、
一つひとつ小石を積み上げる、石積みの刑に処せられるとか。
しかし、完成する前に鬼が来て塔を破壊し
何度築いても築いてもその繰り返しになってしまうという。
最終的には地蔵菩薩によって救済されるそうです。
仏教の地蔵信仰と民俗的な道祖神である賽(さえ)の神が
習合したものであるというのが通説だそうです。
さらにここ天安河原は元々は神様の聖地なのですから
神様も仏様もごちゃ混ぜ
もう何でもござれ状態です(--〆)。 -
◆師走の九州よくばり旅行【高千穂町天安河原宮参道沿いの紅葉】
再び同じ岩戸川沿いの参道を西本宮から東本宮駐車場へと戻ります。 -
◆師走の九州よくばり旅行【高千穂町天安河原宮参道沿いの紅葉】
上記でモミジの語源をご紹介しましたが
ではカエデは?
これは多くの方がご存じかと思いますが
葉の形がカエルの手に似ているのでカエルテが
カエデに変化して行ったと言う説が一般的です。 -
◆師走の九州よくばり旅行【高千穂町天安河原宮参道沿いの紅葉】
-
◆師走の九州よくばり旅行【高千穂町天安河原宮参道沿いの紅葉】
では、紅葉を見に行くことをどうして『紅葉狩り』に行く,と言うのでしょう?。
先日、諸説の中の一つを以前NHK『チコちゃんに叱られる』で
やっていましたね。 -
◆師走の九州よくばり旅行【高千穂町天安河原宮参道沿いの紅葉】
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◆師走の九州よくばり旅行【高千穂町天安河原宮参道沿いの紅葉】
疑問は
桜を見るのは「花見」と呼ぶのに、紅葉を見るのは「紅葉見」ではなく
なぜ「紅葉狩り」なのだろうか?でした。
チコちゃんの答えは「狩りじゃないとお下品だったから」
紅葉狩りという言葉が生まれたのは平安時代。
紅葉を愛でるという文化は、平安時代の貴族にとっても楽しみのひとつで、
現存する文献で紅葉狩りという言葉が初めて登場するのは、
平安末期の歌人である源俊頼が詠んだ和歌だそうです。
「しぐれゆく かたのの原のもみちかり たのむかけなく ふく嵐かな」
「山で紅葉狩りをしようとしたが、強い風が吹いてきた」 -
◆師走の九州よくばり旅行【高千穂町天安河原宮参道沿いの紅葉】
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◆師走の九州よくばり旅行【高千穂町天安河原宮参道沿いの紅葉】
平安時代の貴族たちは基本的に平安京の外には
「自由に出かける事は出来なかった」ようです。
政治などに携わり、普段は都の中で生活していた貴族たちが
平安京の外に出るのは特別な目的がある場合のみ。
神社やお寺をお参りする。
お祭りや行列を見に行く
鷹狩りなどに行くなど限定的だったそうです。 -
◆師走の九州よくばり旅行【高千穂町天安河原宮参道沿いの紅葉】
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◆師走の九州よくばり旅行【高千穂町天安河原宮参道沿いの紅葉】
狩りをする際には獲物を探しながら歩くのが普通なので、
表向きを「狩り」と表現しておけば自分の足で歩いたとしても
下品とは捉えられず、貴族の体裁を保ちながら
堂々と紅葉を鑑賞できたと言う説でした。
現代人の感覚からすれば『狩り』は猟師の仕事で
それこそ武士じゃあるまいし貴族がしたらそれこそ下品に思えます。
もし鷹狩に行ったとしても、自分がするのではなく
狩りを愛でるイメージがします。
正直イマイチ、なるほどとは思えない答えでした(^-^;。 -
◆師走の九州よくばり旅行【高千穂町天岩戸西本宮 拝殿門前】
再び天岩戸神社西本宮 拝殿門前の苔むした石灯籠前に戻ってきました。 -
◆師走の九州よくばり旅行【高千穂町天岩戸西本宮 境内参道】
おみくじ奉納所 -
◆師走の九州よくばり旅行【高千穂町天岩戸西本宮 境内参道の紅葉】
平安時代には「桜狩り」という言葉もあったそうです(宇津保物語)
「野山に分け入って、季節の恵みを探し求める」ことを、
広く狩りと呼んでいました。
平安時代の桜は山桜だったので「桜狩り」と言ったようです。 -
◆師走の九州よくばり旅行【高千穂町天岩戸西本宮 境内参道の紅葉】
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◆師走の九州よくばり旅行【高千穂町天岩戸西本宮 境内参道の紅葉】
紅葉のメカニズムは
赤く染まる葉は、秋が深まり気温が低下・日が短くなると、
葉の根元と枝の間に【離層(りそう)】と呼ばれる
コルクのような組織が形成されます。
すると、光合成で作られた糖が枝などに届かず、
日光を浴びて糖とタンパク質が化学反応し、
アントシアニンという赤い色素が作られるのです。 -
◆師走の九州よくばり旅行【高千穂町天岩戸西本宮 境内参道の紅葉】
つまり、日当たりが良いほどアントシアニンが作られるので
赤く紅葉しますが、日陰や谷底は日当たりが悪いので
あまり赤く色づきません。
同じ木でも陽当たりの良い木の先端は赤くなりやすく
陽当たりの悪い枝は赤みが薄くなります。 -
◆師走の九州よくばり旅行【高千穂町天岩戸西本宮 境内参道の紅葉】
-
◆師走の九州よくばり旅行【高千穂町天岩戸西本宮 境内参道の紅葉】
紅葉のメカニズムのキーポイントはアントシアニンですが
黄葉のメカニズムは少し違って気温や日照が低くなると
クロロフィルの再生産が抑制され,分解だけが行なわれるようになります。
その結果,緑色が薄くなり,
葉に含まれる他の色素の色が見えるようになります。
黄色に見える「黄葉」は,葉の中に元々クロロフィルと一緒に含まれていた,
「カロテノイド」という黄色の色素が見えて来ることで起こります。 -
◆師走の九州よくばり旅行【高千穂町天岩戸西本宮 境内参道の紅葉】
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◆師走の九州よくばり旅行【高千穂町天岩戸西本宮 境内参道の紅葉】
往路と同じ岩戸川沿いの紅葉ですが
帰路の方が逆光の陽当たりが俄然良くなり
紅葉がより色鮮やかです。 -
◆師走の九州よくばり旅行【高千穂町天岩戸西本宮 境内参道の紅葉】
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◆師走の九州よくばり旅行【高千穂町天岩戸西本宮 境内参道の紅葉】
湯布院の亀の井ガーデンの紅葉は
真っ赤なモミジが多く派手でしたが
私的には黄色やオレンジ色など
様々な色が混じっていた方が好きです。 -
◆師走の九州よくばり旅行【高千穂町天岩戸西本宮 境内参道の紅葉】
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◆師走の九州よくばり旅行【高千穂町天岩戸西本宮 境内参道の紅葉】
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◆師走の九州よくばり旅行【高千穂町天岩戸西本宮 境内参道の紅葉】
天神、湯布院と植栽されたモミジばかり見てきたので
やはり自然のままのモミジは言葉では上手く表現できない
優しさがありあり心和み心安らぎます。 -
◆師走の九州よくばり旅行【高千穂町天岩戸西本宮 境内参道の紅葉】
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◆師走の九州よくばり旅行【高千穂町天岩戸西本宮 境内参道の紅葉】
黒い部分は岩戸川の谷ですが、
逆光で暗い部分がより暗くなり
紅葉がより鮮やかに浮かび上がります。 -
◆師走の九州よくばり旅行【高千穂町天岩戸西本宮 境内参道の紅葉】
神秘的な天岩戸や天安河原を見てきましたが
結局、なぜこの辺りが日本神話の里になったのか分かりませんでした。
高千穂であれ出雲であれ伊勢であれ
その地に日本創成の神話が伝えらてきたのには
本来ちゃんとした理由があるわけですが
なぜ高千穂なのか、
なぜ出雲なのか
なぜ伊勢なのか
神話の真相は分からないから神話なのかもね。 -
◆師走の九州よくばり旅行 【宮崎・高千穂町の棚田 】
高千穂の天岩戸や天安河原を見学した後は
同じ高千穂町内にある高千穂峡に向かいます。
その道中には美しい棚田が次から次と展開してきます。
高千穂町内の日本棚田遺産に選ばれている
栃又棚田、尾戸の口棚田、徳別当棚田、東岸寺扇の棚田があります。
遺産に指定されていなくても高千穂町の田んぼは
全て棚田じゃないかと思えるほど棚田だらけです。 -
◆師走の九州よくばり旅行 【宮崎・高千穂町の棚田 】
福島県では県内全部でも二本松市「東和の布沢棚田」
二本松市「西谷棚田」喜多方市「上堰棚田」のわずか3ヶ所だけ、
宮崎県は高千穂町の4ヶ所を含め13ヶ所もあります。
それだけ悠久の歴史があり山間部まで耕したってことなのでしょうね。
これで◆師走の九州・福岡・大分・宮崎・熊本・長崎・駆け足旅行・Part4 宮崎・天岩戸編はお仕舞です。
いつも最後までご覧下さりありがとうございます。
ではまた。 j-ryu
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