2025/01/09 - 2025/01/10
44位(同エリア388件中)
かっちんさん
千葉県東部の「九十九里町(くじゅうくりちょう)」は太平洋に面する「九十九里浜」にある町です。
漁業はイワシ、ハマグリ、ナガラミ(貝)などが有名。
九十九里浜には片貝漁港があり、この「片貝」は「紀州加太浦(かだうら)」の漁民によって開かれたところです。
また天然ガスを産出するガス田があり、町では天然ガスの供給を行っています。
「九十九里浜」は、旭市刑部岬(ぎょうぶみさき)から、いすみ市太東岬(たいとうみさき)の間 66kmの海岸をいいます。
昔、源頼朝が刑部岬から太東岬の間を6町を1里とし、1里ごとに矢を立てたところ99本にたっしたことから「九十九里」と呼ぶようになりました。
今日の宿は太平洋に面した国民宿舎「サンライズ九十九里」。
建物は舟の帆のようにゆったりとカーブを描いて建ち、全室が太平洋を眼下に望むオーシャンビューになっており、太平洋からのぼる朝日を客室から眺めることができます。
九十九里鐵道は大正15年(1926)~昭和36年(1961)まで、東金駅から上総片貝駅まで結んでいた鉄道で、現在はバスを運行しています。
鉄道の廃線跡は「軌道道」として一部に残っているので、翌日訪れてみます。
なお、旅行記は下記資料を参考にしました。
・小湊鐵道「鉄道開業100周年記念事業 実施のお知らせ」2025/2/7
・サンライズ九十九里のHP
・公営国民宿舎「サンライズ九十九里」
・山武市「九十九里浜とは」
・伊勢化学工業のHP
・九十九里鐵道のHP
・日本マンホール蓋学会「九十九里町」
・九十九里町議会だよりNo.11:いわしの街路灯
・大和モダン建築「棟門から薬医門、四脚門の違いとは?」「真壁・大壁とは?下見板張り・海鼠壁とは?」
・九十九里高校「潮路令和3年度3号」:まきの木工房kazu
・歩鉄の達人「廃線探索 九十九里鉄道」
・東金市のHP
・図書刊行会「写真集 東金・九十九里」:サントス所蔵本
・東金市「町並み活用センター」の建物説明板
・ウィキペディア「九十九里町」「九十九里鉄道」「小湊鉄道」「東金市」
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 高速・路線バス JRローカル 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
「九十九里町」の位置
海から朝日がのぼる景色が見られる国民宿舎「サンライズ九十九里」は九十九里浜にあります。
アクセスはJR外房線「大網駅」またはJR東金線「東金駅」から路線バスを利用します。
昭和36年まで東金駅と九十九里浜の上総片貝駅を結んでいた「九十九里鐵道」は緑色の線です。 -
「大網駅」バス停
「サンライズ九十九里」までは、「大網駅」から「小湊鐵道バス」を利用します。 -
「サンライズ九十九里」行き(大網駅バス乗り場)
バスの塗装色は、赤みのあるクリーム色にオレンジ色のライン、車体下部が灰色。
後面のラベル「私たちは100年企業です」は、2025年3月7日に鉄道の五井駅~里見駅間が営業開始してから100年を迎えます。
では、バスが出発~。 -
美しいカーブを描く建物「サンライズ九十九里」
大網駅から35分ほどでバスが到着。
カーブを描く建物は95部屋あり、全ての部屋から太平洋の大海原が一望できます。 -
「サンライズ九十九里」のお出迎え(ロビーのフロアマット)
水平線からのぼる真っ赤な朝日が眺められる自慢の宿。 -
「太平洋が一望できる客室」
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お楽しみの「夕食ビュッフェ」
地元産のながらみ(貝)、鰯の胡麻漬け、落花生豆腐や、刺身、天ぷらなど。 -
「夕食ビュッフェ」
初めて食べる落花生の炊き込みご飯に、なめろう、蕎麦、サラダなど。 -
「夕食デザート」
ちょっと食べすぎました。 -
「珍しい蜃気楼が見られます!」
九十九里浜では四季を通して海の向こうに蜃気楼や変形太平洋が見られることがあります。
さて、明日はどうなるかな・・・ -
イチオシ
「朝空の不思議なグラデーション」
時刻は 6:14。南の空に現れた「朝焼け」です。 -
日の出を待つ人(4階のロビー窓から)
時刻は 6:39。
水平線に雲があるので、朝日が見えるか心配。 -
イチオシ
「ピンクに染まる砂浜を歩く人」
よく見れば、海原に釣りの糸を垂らしながら歩く釣り人です。 -
「雲の隙間から光が漏れる朝日」
-
「燃えるような太陽」
朝日のまわりはオレンジ色に染まり、雲の輪郭が輝いています。 -
「海に輝く光の道」
時刻は6:53。 -
「朝食ビュッフェ」
早起きしたので、バッチリ食べます。 -
「玄関飾り」(エントランス)
これから海岸の散歩に出かけます。 -
イチオシ
「青空から着陸した空飛ぶ円盤(建物)」(サンライズ九十九里)
九十九里浜からサンライズの建物を眺めています。 -
南西方向に「太東岬」(九十九里浜)
蜃気楼にはなっていません。 -
正面は「紺碧の海」(九十九里浜)
目を凝らすと水平線に何かあるような・・・
地図上では半島などありません。 -
写真を拡大してみると(九十九里浜)
水平線上の影はイワシ漁の船団かも知れません。
同じ景色が左右並んでるところがありますが、上下に並ぶ蜃気楼ではなさそうです。 -
キラキラと輝く海原(九十九里浜)
-
鳥が飛んでます(九十九里浜)
まとまりが今一な集団。 -
遠浅の砂浜(九十九里浜)
夏は海水浴場に最適です。 -
天然ガスの工場(サンライズの隣)
「伊勢化学工業 白里工場」です。
地下深く眠る「かん水」を汲み上げ、天然ガスとヨウ素を分離して取り出します。
「かん水」とは天然ガスを溶解した地下水のこと。 -
「九十九里バス」バス停(サンライズ九十九里前)
時刻表を見ると朝夕しかないので乗ってみたくなり、帰りはこのバスに決めます。
(大網行きは1時間に1本あります) -
「東金行きのバス」が到着(サンライズ九十九里前)
9:55発です。
珍しいバスなので、ワクワクします。
前面の社紋らしきマークは、左右の半円の中に「白」。
白は「百」という文字から一画目の「一」を除くことで「百から一を差引く」ことになり、「九十九」を表しています。
「り」は半円を図案化しており、併せて「九十九里」が表現されています。
なるほど!! -
おやっ「九十九里鉄道」の名札(車内)
乗客は かっちんだけなので、運転席隣の特等席に座っています。
昔「鉄道」があったようなので、運転手さんといろいろ話していると「廃線跡が残されている」ことが判明。
廃線跡を見に行きたいので、最寄りのバス停で降ろしてもらうことにしました。 -
「バスのお見送り」(下貝塚交差点)
県道75号の「貝塚バス停」で降ります。
バスの塗装色が小湊鉄道バスと同じなのは小湊グループだから。
お互いに株を持ち合っているのですが、小湊鐵道の株式保有比率はなぜか九十九里鐵道の方が多い。 -
県道123号(下貝塚交差点)
バス道と横断する県道123号を北東方向へ2.4km歩くと、廃線跡の「軌道道(きどうみち)」に到達します。
「軌道道」はかつて東金駅と上総片貝駅を結んでいて、現在は「軌道道」のそばに並行している県道25号(東金片貝線)が通っています。 -
「九十九里町のデザインマンホール」(下貝塚交差点)
マンホール中心に九十九里町の町章(九と十の組み合わせ)があり、その周りに町の花「オオマツヨイグサ」、町の鳥「シロチドリ」、波の向こうに浮かぶ船と雲等がデザインされています。 -
イチオシ
「立派な棟門とお屋敷」(県道123号沿い)
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お屋敷の全景(県道123号沿い)
高い樹木は防風林の役割があるようです。 -
イチオシ
「いわしの街路灯」(県道123号沿い)
いわし漁とともに栄え、発展を続けた九十九里町にピッタリの街路灯。
飛行機のようにスマートないわしです。 -
「イヌマキ」の垣根(県道123号沿い)
このあたりに多い垣根です。 -
薪(まき)がたくさん並んでいます(県道123号沿い)
手前の県道を挟んだ先に「まきの木工房 kazu」があり、まきの木で家具を作っています。
趣味で作っていた作品が増え続け、今ではお店を開いています。 -
半鐘のぶら下がるホース乾燥塔(県道123号沿い)
粟生丘地区の消防署です。
昔は火の見櫓に半鐘が設置され、住民に火事を知らせていたのでしょう。 -
「薬医門のあるお屋敷」(県道123号沿い)
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突然、うっそうとした森(県道123号付近)
広々とした田畑の中にポツンとあるので、この森に立ち寄ります。 -
森の入口に「白い鳥居」(県道123号付近)
どうやら小さな神社です。 -
森の中に佇む「小さな祠」(県道123号付近)
地図で調べると山武郡九十九里町粟生にある「若宮八幡神社」です。
地域の守り神として祀られています。 -
「ネギ畑」(県道123号沿い)
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「立派なお屋敷」(県道123号沿い)
一見、武家屋敷みたいですが・・・ -
「片貝西交差点」に到着(県道123号の終点)
東金と片貝海岸を結ぶ県道25号が横断しています。
この手前に廃線跡「軌道道」があります。 -
「九十九里鐵道 西駅跡」(軌道道)
「軌道道」の案内板があります。
「西駅跡」の表示はなかったのですが、別資料にて確認しました。 -
片貝へ向かう「軌道道」
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カーブする「軌道道」
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イチオシ
「九十九里鐵道 学校前駅跡」(軌道道)
右側の建物は現在の九十九里病院です。 -
「きどうみち」(軌道道)
振り返り、旧西駅方向を見ています。 -
「用水路」を渡ります(軌道道)
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カモがスイスイ(用水路)
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「九十九里町営ガスタンク」(軌道道)
ガス田から採掘された天然ガスです。
タンクに描かれているキャラクターは九十九里町の「くくりん」。
本名は「ウェーブキャット・くじゅうくりん・クリスティーにゃ」。
誕生日は9月9日。 -
「軌道道」はここまで(振り返ったところ)
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ここから先は一般道(廃線跡)
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県道25号を渡ります
廃線跡は一般道と住宅になっています。 -
廃線跡の終点「上総片貝駅跡」に到着
現在はバスの片貝車庫です。
西駅跡から終点まで2km歩いてきました。
全線の路線距離は8.6kmなので、全体の1/5の廃線跡歩きでした。 -
バスの片貝車庫(上総片貝駅跡)
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バス停の名前は「片貝駅」(片貝車庫)
鉄道の「上総片貝駅」の名残りです。
ここから発車するバスは、レイクサイドライナー千葉行きと東金行き。
現在の時刻は11:50。次の東金行きは14:00と待ち時間が長いので、周辺をぶらぶらします。 -
「西之下」バス停(県道25号沿い)
片貝車庫のそばに「西之下」バス停がありました。
時刻表を見ると、東金発の循環バスが1時間に1本の頻度であります。
東金から県道25号を通り片貝へ、ここで南西方向に曲がり、サンライズ九十九里からのバスで通った県道75号に入って東金へ戻り循環します。 -
11:55発の東金行き(西之下バス停)
タイミングよく乗ることができたので、ぶらぶら散歩は取り止め。 -
「JR東金駅」に到着
ここで昼食にします。
ここは東金市東金で、千葉県のほぼ中央部に位置しています。
「東金」の由来は、近くの最福寺の山嶺がトキの頭に似ていることから「トキヶ峯」と称され、トウガネに転訛し「東金」と言うように伝えられています。 -
「石蔵」(東金駅前通り)
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イチオシ
お洒落な「旧東金郵便局」(県道119号沿い)
明治5年に東金郵便取扱所(現在の東金郵便局)として建立。
その後、石井繊維が洋服や生地を取り扱い、平成20年に閉店しました。
下見板張、上げ下げ窓の外観が懐かしいです。 -
重厚な蔵(県道119号沿い)
外壁はブリキですが、内側は石蔵でしょうか。 -
イチオシ
「旧多田屋店舗」(県道119号沿い)
昭和初期にたばこの専売所として建立。
その後、書籍や文具販売の多田屋の店舗として使われました。
昭和50年頃には喫茶店「サントス」として改装され、地元住民に長年店のナポリタン、コーヒーなどが愛されていました。
平成27年から町並みセンターが借り、現在はSantosカフェとして営業しています。
建物は木造モルタル二階建で、全体的に古典的なデザインです。
隣接する土蔵と建物がつながっており、蔵に商品等を置き直接店舗まで運べるようになっていました。 -
「サントスのランチメニュー」
ここで昼食にし、「喫茶店のナポリタン」を注文。 -
「自家製米麹のやさしいスープ」(サントス)
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「喫茶店のナポリタン」(サントス)
創業以来の看板メニュー。
学生時代に食べた昭和を思い出す懐かしい味です。 -
「九十九里軌道」の写真集(サントス所蔵本)
昭和36年2月に撮影された片貝駅を出てまもなく西の下地先を走る「ガソリンエンジン車」。
まるでボンネットバスみたいです。
サントスさんが所蔵されている図書刊行会「写真集 東金・九十九里」を見せていただきました。 -
「上総片貝駅と乗合バス」写真集(サントス所蔵本)
昭和23年12月に九十九里鉄道の乗合バスが営業開始。
鉄道も昭和36年3月廃止まで並行して営業しています。
国内で唯一「鉄道株式会社」の名称を有しているバス会社です。 -
モダンな「旧東金税務署」(サントスの裏)
明治30年頃に税務署として建立。
当初は平屋建でしたが、昭和9年頃に現在の洋風2階建に新築され、コの字形のモダンな建物となりました。
日本国内に残る数少ない税務署庁舎であり、昭和初期の貴重な建物です。
建物は、テラス状の正面2階中央と三角形の破風が対称性を強調しており、端正な意匠となっています。 -
東金駅
帰りは成東まわりで帰ります。 -
成東駅
東金線の終点「成東駅」に到着。
総武本線との接続駅です。 -
「列車案内表示」(成東駅)
千葉行きの電車は、東金・外房線経由と総武本線の2系統あります。
どちらに乗るべきか迷ってしまいますね。
所要時間はどちらも 50分ほどで同じ。 -
珍しい「0番線」(成東駅)
「0番線」は東金線ホームで、ホームの一部を切り取って、行き止まりの線路を設けた「切り欠きホーム」です。 -
確かに「0番線」があります(成東駅)
結局、今回の乗っていない総武本線まわりで帰ることにしました。
これで房総半島3日間の鉄道旅を終わります。
乗車した鉄道は7路線、廃線歩き1路線でした。
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