2023/10/08 - 2023/10/08
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bitoさん
イスラム組織ハマスがイスラエルを奇襲した10月7日
閉鎖されたヨルダン川西岸地区ベツレヘムからエルサレムに戻った翌日から、日本のチャーター機でドバイへ帰還するまで過ごした6日間です。
2025年1月19日、ハマスとイスラエルが段階的な停戦と人質解放に合意したことをきっかけに、旅行記として自分の備忘録をまとめたいと思いました。
当時は状況を十分に理解できておらず、無思慮な行動や感情が含まれております。その点について、どうかご理解いただければと思います。
2023年10月3日
イスラエルに入国
エルサレム
エイラット
ミツペラモン
テルアビブ
18日間のイスラエル滞在後
トルコのイスタンブールへ3日間滞在する予定でした。
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1$≒150円 *2023年10月初旬の為替レート
1NIS(シュケル)≒40円
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-
■10月9日(奇襲から2日目)
ベツレヘムから戻った翌朝
バスでイスラエル博物館まで向かったが、閉館
今後の予定に不安がよぎる -
<セントラルバスステーション>
ツアー参加中にハマスからの奇襲によって中止になった死海・マサダ要塞
滞在中、個人で行けるかどうか。また予定しているイエラットまでバスが運行しているかどうか、バスの運行状況を確認するためセントラルバスステーションへ (バスは運行していた) -
突然アラート警報が鳴り、地下に行って暫く待機
人々は慌てる様子もなく、よくある感じで落ち着いて移動している -
<グレイトシナゴーグ>イスラエル最大のシナゴーグ
礼拝 -
スコット中に過ごしたスッカ(小屋)を解体中
襲撃があった10月7日は、スコット(仮庵祭)の最終日で、翌日はシムハット・トーラー(ユダヤ教のお祭り)が開催される。
今回は多分中止だったのだと思う -
<ゲッセマネの園・永眠協会>
観光客もいたが、観光バスは数台程度
ゲッセマネの園(写真)で、アラート警報
エルサレム全体に鳴り響く -
<ヘロデ門>
皇室の紋章である「菊花紋章」と同じ6弁の菊のシンボル
日ユ同祖論の根拠
移動中のバス車内で日本人夫妻に「日本人の方?」と声かけられ、初めて日本人と話す
一瞬だったが空気が和む時間だった -
■10月10日(奇襲から3日目)
チェックアウト
後半のアパートメントはマハネ・イェフダ市場近く
両方ともエアビーで予約したアパートメントなのでチェックイン、チェックアウトは手続き不要
前半の宿は、アラブ人街の近くで、安いマーケットが多く便利だった
旧市街へのアクセスも良かった
ただ、初日から水漏れ、キッチンの電気が切れていたのでホストにメールしたが、水漏れだけ修繕し、切れた電球はそのままだった
部屋は広くて快適だったが、いざという時は、フロントがあるホテルだと何かと便利だ
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前半宿:¥17,600/1泊(7泊)
後半宿:¥15,600/1泊(5泊予定が4泊)
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<ヴィア・ドロローサ>順を追って歩いてみる
お気に入りのMr.kunafeへ行ってみるも、開いていなかったので別の店でクナーファを食べる -
<岩のドーム アル・アクサ-モスク>(神殿の丘)
襲撃があった翌日は閉鎖されていたが、この日は入場できた
ただ、人はとても少なく、警戒にあたっている軍の人が多く見られる
そのおかげで、エルサレムの街を安心して観光することができた -
昼、「嘆きの壁トンネルツアー」ではなく、新しくできた「嘆きの壁ブリッジツアー」に参加
普段は人気のあるツアーだが、前日にチケット購入ができた
ツアー回数を減らしていたが、今思えば唯一開館していた観光名所だったと思われる
同日の昼、ダビデツアー中止のメールが届く
チケット売り場で、昨日バスで知り合った日本人夫婦と偶然再会した -
広大な地下都市に入り込んだようで相当見ごたえがある
映像や模型から大きく立派な神殿の様子をみて、改めて凄いとしか言いようがない
地下に続く嘆きの壁に手を触れる 触れることができたのも感動もの
過去の地面は、かなり下にあったんだと実感 -
<フライト探し>
連日のように身内や友人からの連絡が増える
心境は複雑だ
あの心配ぶりは、日本の報道が相当煽っているであろう
空港が閉鎖の情報もデマ情報だったし・・・
ガザからエルサレムまで80km 街中の軍の警備は相当のものだ
ただ、親子の縁をきってまでイスラエルに居続けるか・・・無理と判断
相方と話し合い、出国時期を早める方向で、19時頃からフライトを探し始める
但し、帰国はせず、イスタンブール行きのフライトチケットだ
日本大使館から、イスラエル退避にあたってヨルダン陸路を進めているメールが届く
写真)ベングリオン空港は出発、着陸含めて計画通り運航しているという内容 -
写真)この時点のものではなく、最終リストです
*以下、メモしてあったものをそのまま時系列で
金額がとてつもなく跳ね上がっている
例えば、イスタンブール行きだと
10/13 ペガサス航空 128,000円/1名 10倍!
10/19 エルアル航空 43,000円/1名
元々我々が予約しているフライトは、
10/21 ペガサス航空 12,000円/1名
そして、既に満席も
09:00 PM 休憩カップラーメン
知り合った日本人夫婦がトルコ在住の方で、アンタルヤ(Antaiya)行きなど、穴場の行先を提案してくれて、その行先も探すが・・・
10:00 PM ペガサス航空 アンタルア、イスタンブール行きが欠航
トルコ・中東はリスク許容度が大きいのでキャンセルになりにくいとも聞いた矢先のことだったので、ショック -
10:00 PM 息抜きに訪れたマハネ・イェフダ市場
数店のBARは開いていたが
殆どの店のシャッターが閉まっている
時間が遅かったせいか、ハマス襲撃の影響かは分からないHachapuria Mahane Yehuda Market 地元の料理
-
11:30 PM アラックを飲んで、チケット探し再開
難航続く
時間とともに満席や欠航便がでてくる
もう、取れなきゃ取れなくてもいいや
そして、何時に切り上げたかは不明 -
■10月11日(奇襲から4日目)
チケット探し開始
7:00 AM ペガサス航空10月中予約不可(アンタルヤ・イスタンプル・アナダ)アテネ・北キプロス16日以降空席アリ*日本人ご夫婦からの情報
7:30 AM そのアテネ行きが満席 焦る
7:50 AM ELAL予約手続き開始
ELAL は最後まで飛ぶのではないかと思っています。がんばってください!とご夫婦からエールが届く
08:50 AM チケット予約完了!
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10/20発 ELAL航空 イスタンブール行き 48,000円/2名
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ELAL航空はイスラエルの航空会社なので、欠航の確率は低い
当初の2倍の価格に抑えられたのもまだましなほうだった
*結局、乗らずにキャンセルしてバウチャーをもらうことになったが・・・
達成感の一言に尽きる
その後は、早朝の近所を散歩したり9日先まで滞在のつもりで買い出し
洗濯、カップ麺、HTでクロワッサン焼くなど部屋で寛ぐ -
03:00 PM 大使館から注意喚起・安全対策のメールが届く
(たびレジ登録者への一斉配信)
10/13(金)は、今次衝突勃発後、最初の金曜日で、旧市街は特に注意が必要
夜のマハネ・イェフダ市場は賑わいをみせている
09:00 PM スイーツやワインなど購入して宿で食事
当初の予定は、エルサレム残り3日>エイラット3泊>ミツペラモン3泊>テルアビブ2泊>イスタンブール3泊>帰国の予定だった
イスラエル滞在約10日間を、ここで暮らしているように平凡に過ごそう
久しぶりにゆっくりとした時間 -
■10月12日(奇襲から5日目)
宿泊している部屋から見える景色 -
<テルアビブへ日帰りで出かける>
列車で向かい、Tel Aviv Ha'Hagana駅で下車 -
”yaffaknafeh”でお目当ての名物アイスクリームのせのクナーファを食べたり
-
<ヤッファ旧市街>
地中海とテルアビブの街並みが一望できる高台はとても気持ちが良かった -
人気店”Sabich Frishman”で食べたSabich(サビッチ)
ピタパンに包まれた中の具材は焼き茄子やひよこ豆など野菜中心
肉なしなのに、こってりソースで食べ応えがある美味しさ
イスラエルには3軒、再訪したいお店ができた
いつか、必ず行きたい -
散策中の通りも平穏な雰囲気
-
ショッピングセンターは、若者や、家族連れで賑わっている
街中のオープンテラスでは爆音の音楽が流れてパーティーをしている
普段のテルアビブは知らないが、日常の雰囲気が感じ取れる・・・が、
閑散としているようにも思えた -
帰りは高速バスで、19時過ぎ、エルサレムへ戻る
バス乗り場が分かりにくく、ぎりぎりのタイミングで乗車
写真右)車窓から見えたガザ方面 -
■10月13日(金)(奇襲から6日目)
夜中:日本大使館から、韓国チャーター機(ソウル行き)搭乗についてメールが届く
(たびレジ登録者への一斉配信)
早朝:身内からチャーター機がでるからそれに乗ってとLINEが届く
元々予約していたペガサス航空(10/21便)が欠航 (まだキャンセル手続きをとっていなかったので、全額払い戻しされる)
午前中:大使館から日本政府からの民間チャーター機(ドバイ行き)搭乗についてメールが届く
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10/14(土)
出発:17:10 テルアビブ発
到着:21:10 ドバイ着
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なんと翌日のフライトだ
相方と検討する
そして、心配する身内のことを優先に申請することに
搭乗できない日本人がいたら、キャンセルするつもりで
身内へは、落選したが、元々とったチケットで出国するから安心してと伝えればいい
01:00 PM 搭乗希望として申請してみる
・・・6分後、全員乗れると返信がくる -
気持ちを切り替えて準備に取り掛かる
・前日に苦労して予約できた10/20発のイスタンブール行きのキャンセル手続き
(返金はできず、バウチャーをもらうことになる)
・ドバイ滞在宿(提出書類の必須事項)
・ドバイからのフライト便
・エイラット、テルアビブ宿のキャンセル手続き
・トルコ滞在宿 等
写真)マハネ・イェフダ市場の様子
この店でシュワルマをテイクアウト -
準備はまだまだ続く
・空港までの交通手段(10/13土曜はシャバットで交通機関は運休)
宿のホストにシェルート(乗り合いバス)の手配についてメールするもレスなし
予定より一日早くチェックアウトする旨もメールで伝えた(実は翌日、空港にいる時にオーナーから連絡がきた。前日レスなしの理由はシャバットだったので連絡ができなかったとのこと)
安息日の何たるかを思い知らされる
写真)マハネ・イェフダ市場の様子
いい写真がなかったが、もっと賑わっていた
シャバット(店も閉まる安息日)前日だからかなのかな -
急いで何か土産を購入
キッパの土産はこの店で -
■10月14日(土)(奇襲から7日目)
毎週土曜日のシャバッド(安息日)は、宿のエレベーターは、前夜から停止。
我々が向かうエルサレムから空港への列車も予定通り運休だ
(テルアビブから空港への列車は運行していたらしい)
当日の朝、GETTの配車アプリを入れ予約手続き
6階から階段でスーツケース(空港で計ったら17.5kg)を持って降りる
11:30 AM 手配したGETTが自分たちの前を通り過ぎたまま戻ってこない(
一方的にキャンセルされたようだ)
仕方なく流しのタクシーを見つけて乗車
ドライバーが提示してきた280ILSから値引き交渉(シャバット相場350ILS)
車内で予約したGETTのキャンセル手続きを、ドライバーが手助けしてくれた
250ILS+チップ20ILS(約10,000円)に加え、持っていた千羽鶴一羽とプロテインバーをお礼に渡した -
<ベングリオン空港に到着>12:30pm
報道陣が多いベン・グリオン国際空港 (TLV) 空港
-
大使館関係者の方々の、これでもかというほどの手厚い配慮に感謝いたします。
同日深夜、ドバイ到着後も、宿にチェックインして部屋に入るまで付き添ってくれた -
搭乗前に、イスラエルの日本大使が、8人の日本人搭乗者に一人一人声をかけてこられた
-
GullivAir(ガリヴァーエアー)ブルガリアの航空会社
日本政府が手配した民間チャーター機
当時通達されていた予定は以下の通り
==================
集合場所:13:10までにベングリオン空港第3ターミナル出発ロビー
出発:17:10 テルアビブ発(TLV/ベングリオン空港)
到着:21:10 ドバイ着(DWC/アル・マクトゥーム国際空港)
便名:GB3311(便名は変更の可能性あり)
自己負担:30,000円
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ベングリオン空港
-
05:40pm 出発
-
フライトからおよそ2時間後、UAEの都市アル・アイン上空を通過
-
09:55 pm(UAE時間) ドバイ着(DWC/アル・マクトゥーム国際空港)
飛行時間 約2時間15分
イスラエルとUAEの時差 2時間
イスラエルでの滞在はこうして終えた
ドバイで3日滞在後、イスタンブールへ移動しました
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概要欄にも書きましたが、2025年1月19日、ハマスとイスラエルが段階的な停戦と人質解放に合意したことをきっかけに、自分の備忘録をまとめたいと思いました。
当時は状況を十分に理解できておらず、無思慮な行動や感情が含まれております。
その点について、どうか、どうかご理解いただければと思います。
長文の旅行記、お付き合いいただき本当にありがとうございました。アール マクトゥーム国際空港 (DWC) 空港
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この旅行記へのコメント (2)
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- まままあささん 2025/02/06 17:52:49
- 一生に一度のご経験でしたね。
- わたしはユダヤ教も中東もイスラム教も(そしてキリスト教すらも…)詳しくないのですが、この機会に合わせてbitoさんが勉強されたのが良くわかります。
そして、そこまでした旅行で予定が崩れてゆくつらさ。
振り返ると深刻な状況に片足突っ込んでいても、渦中ではそのような気持ちにはならないものです。
帰国してからも、簡単にはフラットになれないものですよね。
ともあれ、bitoさんが巻き添えにならずに本当に良かったです。
実は大丈夫ですか?とお聞きしてみたかったのですが、何でもありの戦時下だとこのような場で返答できないような事態に遭遇されたかもしれない、いやいや旅行自体中止されているかも…などなど。
だから旅行記のご連絡本当にうれしかったです。
拝見した内容だと、なかなかの強運で乗り切ってらっしゃったのですね!
ご家族はさぞかし驚かれたことでしょう。
私が気になっていたくらいですから、ご家族の心情はいかばかりか慮れます。
ただの旅行好きとしては、行きたかった場所が美しく平穏な時に訪問できたことを羨ましく思います。
行きたい場所が破壊されたり行けなくなったり、結構多いです。
だから私は、行きたい場所は行きたいタイミングでなく、行けるタイミングを大事にしています。
歴史の上では一瞬の人生、これからもお互い、楽しく旅をしましょうね!!
- bitoさん からの返信 2025/03/21 17:38:37
- RE: 一生に一度のご経験でしたね。
- まままあささん
ご返事が遅れて大変失礼しました。
そして、大変ご心配おかけしておりました。
イスラエル、ハマスの状況はまだ思わしくはありませんが、あのタイミングで旅行記をアップして良かったと思いました。
いただいたお言葉にも感謝感激です(涙)
> だから私は、行きたい場所は行きたいタイミングでなく、行けるタイミングを大事にしています。
本当にそう思います。
行先の国もそうですが、自分を取り囲む環境も大きく左右されますよね。
両親も高齢ですし、いつ何があってもおかしくありませんし、私自身も(笑)
改めて、行けるタイミングを大事にしたいと思いました。
> 歴史の上では一瞬の人生、これからもお互い、楽しく旅をしましょうね!!
はい!ありがとうございます。
まままあささんの、これからの旅も、そして今までの旅の思い出も素敵な経験になりますように。
本当に感謝です!ありがとうございました。
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