
2025/01/31 - 2025/01/31
134位(同エリア377件中)
杏仁豆腐さん
東京都現代美術館で開催中の「坂本龍一 | 音を視る 時を聴く」
坂本龍一(1952-2023)の大型インスタレーション作品を包括的に紹介する、日本では初となる最大規模の個展です。
そこには、私にとっては未知の坂本龍一の世界がありました。
会場は、かなり混んでいて、事前にオンラインチケットで入場券を購入しておきましたが、入場するまでに15分ほどかかりました。
各展示も人が多く、若い人たちがかなり来ていました。
スマホで動画を撮っている人も目立ちました。
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 私鉄 徒歩
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生前坂本龍一が東京都現代美術館のために遺した展覧会構想を軸に、坂本の創作活動における長年の関心事であった音と時間をテーマに、未発表の新作と、これまでの代表作から成る没入型・体感型サウンド・インスタレーション作品10点あまりを、美術館屋内外の空間にダイナミックに構成・展開しています。
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《TIME TIME》
坂本龍一+高谷史郎
2024
《TIME TIME》は、2021年初演の舞台作品です。
『TIME』を基に、本展のために制作された新作です。
坂本龍一が長年意識していた「時間とは何か」という問いを『夢十夜』『邯鄲』といった夢の物語で表現しています。
田中泯が象徴する「人類」と、宮田まゆみの笙、水が象徴する「自然」との関わりを描いています。
会場に入って、最初に対面する作品なので、ここが一番人が多くいました。 -
《water state 1》
坂本龍一+高谷史郎
2013
気象衛星の全球画像から会場を含む地域の降水量データを抽出し、一年ごとに凝縮したデータを用いて天井の装置から水盤に雨を降らせ、同時に音が変化していきます。 -
時間の経過に合わせて照明が微妙に変化し、さまざまな表情を見せています。
何も考えずに、水盤の雨を見つめてしまいます。 -
サンクンガーデンの霧がちょうど出始めているのが見えます。
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《async-immersion tokyo》
坂本龍一+高谷史郎
2024 -
《async-immersion tokyo》(2024)は、坂本龍一没後に、これまでの「async」シリーズを深化させた形で「AMBIENT KYOTO 2023」で発表された大型インスタレーションを、東京都現代美術館の展示空間にあわせて再構成しています。
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横長の大型ディスプレイに映像が紡がれ、ほぐれ、アルバムの音と同期することなく表情を変化してゆく作品です。
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ゆっくりと移り変わる映像を無心で眺めます。
時がゆっくりと流れていく空間。 -
《async-volume》
坂本龍一+Zakkubalan
2017 -
Zakkubalanとの《async-volume》(2017)では、坂本が多くの時間を過ご
したニューヨークのスタジオやリビング、庭などの断片的な映像が環境音
と楽曲をミックスしたサウンドとともに構成されています。
24台のiPhone/iPadが「小さな光る窓」となり、坂本の内面を覗き込むような、胎内にいるような感覚に囚われます。
皆さん、映像に顔を近づけ、音に聞き入っています。 -
《LIFEーfluid, invisible, inaudible...》
坂本龍一+高谷史郎
2007 -
坂本龍一と高谷史郎のインスタレーションには水や霧が重要な要素として繰り返し
登場します。
《LIFE?fluid, invisible, inaudible...》(2007)は、坂本龍一のオペラ『LIFE』(1999)を脱構築して制作した、映像と音によるインスタレーション作品であり、霧の発生する9つの水槽に映像が投影されています。 -
観客は、庭を散策するようにゆっくりと歩みながら、従来のリニアな体験とは異なる時空間の拡がりと流れを体感します。
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暗い空間には、薄く水が張られた1.2m四方、30cmの高さのアクリル水槽が3×3個グリッド状に吊られ、それぞれの両端にスピーカーが設置されています。
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水槽の内部では超音波によって人工的な霧が発生し、透過と不透過をつなぐかのように流動的なパターンがたえず生みだされていきます。
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それぞれの水槽の上に設置されたプロジェクターから発される映像は、水槽全体で時に連動し、時に個別の映像として出力しています。
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色がブルーに変化し、さらに幻想的なイメージが膨らみます。
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水と霧の織りなす動的なパターンに心が吸い込まれていくようです。
この空間は、またいつか訪れたいと感じさせます。 -
坂本龍一 アーカイブ
監修:松井茂
2024 -
坂本龍一の作品の背景にあった思想、作家が生きた時代、テクノロジーとの係わりを、「坂本龍一の思想」、「戦後アヴァンギャルドの世代」、「YMO以後の
メディア・パフォーマンス」、「音楽史以後のオペラ『LIFE』」、「ポストメディアの表現へ」、「ポストヒューマンのエコゾフィー」などの視点から、未刊行資料、刊行物、AIシミュレーションで構成したアーカイブ展示です。 -
生成AIによるシュミレーション
平野友康 -
思考、作品、そして人物との関係性をマッピングすることで、今回展示しきれない坂本龍一の軌跡をいまいちど再編し、展開しています。
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《Music Plays Images X Images Play Music》
アーカイブ特別展示
坂本龍一×岩井俊雄
1996?1997/2024 -
元々、1996年に水戸芸術館で初演された坂本龍一と岩井俊雄による音楽と映像のコラボレーションでした。岩井俊雄の所蔵するアーカイブ資料から発掘された、坂本龍一が演奏する「アルスエレクトロニカ97」でのMIDIデータとその記録映像データからの再現展示です。
岩井俊雄が当時のプログラミングを再構築し、坂本愛用のMIDIピアノによって、伝説的なパフォーマンスとなっています。 -
映画「シェルタリング・スカイ」のテーマ曲などの名曲を坂本龍一がピアノで弾く姿が映像で投影されます。
展示のピアノは、坂本龍一が所有していたもので、長編コンサート映画「Ryuichi Sakamoto | Opus」でも使われました。
このピアノが、映像に合わせて自動演奏されます。 -
繊細なタッチ、広い肩幅の後ろ姿の映像を見ていると、ジーンときます。
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演奏の速度やテンポと連動して、四角形が飛び出したり、放射状に線が伸びたりと様々な形の光がスクリーンに広がっていきます。
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坂本龍一の魂がここに蘇っていました。
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《LIFE?WELL TOKYO》霧の彫刻 #47662
スペシャル・コラボレーション
坂本龍一+中谷芙二子+高谷史郎
2024 -
大阪万博のペプシ館を水による人工の霧で覆った「霧の彫刻」(1970年)で知られ、世界各地で霧のプロジェクトを実施している中谷芙二子とのスペシャル・コラボレーションです。
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美術館屋外のサンクンガーデンに設置され、霧と光と音が一体となり、自然への敬愛や畏怖の念を想起させるような夢幻のシンフォニーを奏でています。
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けっこうな水が霧となって吹き出ています。
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霧と光と音が一体となり、唯一無二の世界を構成し、文字通り鑑賞者を包み込みます。
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周りの風景、青空をバックに霧が踊ります。
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霧は、生きているかのように動いていました。
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幻想的な世界と現実的な世界の対比が面白く、刺激的です。
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近くから坂本龍一の映像だけを見ることができます。
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この坂本龍一の映像がピアノとともに映し出されます。
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ピアノの方から見た映像です。
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坂本龍一展を出て、美術館広場からサンクスガーデンを見下ろすことができます。
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霧が出始め、人はミニチュアのようです。
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霧がどんどん出てきました。
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人が見えなくなりました。
上から見ても面白いです。 -
東京都現代美術館を出て、WORLD NEIGHBORS CAFE 清澄白河でランチです。
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ソーシャルアパートメントの1F、コインランドリーに併設されたカフェです。
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アイスコーヒー
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マルゲリータチキンサンドイッチ
ローストチキンとモッツアレア、ゴーダチーズのホットサンドイッチです。 -
清澄白河駅に向かう途中にあるケーキ屋さんCoo (クー)。
以前から気になっていたので、寄りました。 -
年配のご夫婦が経営する街のケーキ屋さんです。
素朴な味わいで、美味しいケーキでした。 -
坂本龍一 | 音を視る 時を聴く
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坂本龍一 | 音を視る 時を聴く
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坂本龍一 | 音を視る 時を聴く
【サンクン・ガーデン(地下2階/屋外)作品の順路変更】
坂本龍一+中谷芙二子+高谷史郎《LIFE?WELL TOKYO》霧の彫刻 #47662 2024を展示しているサンクン・ガーデンは2月11日(火・祝/予定)より、展示室内からの出入りを、展示室外からの出入りに変更されました。 -
坂本龍一 | 音を視る 時を聴く
【撮影可・不可の作品の変更】
2月11日(火・祝/予定)より、会場の作品番号⑥、⑧、⑨、⑩、⑪、⑫のみ撮影可(動画は1分以内)に変更となりました。
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