2024年 岩手紅葉見物旅行（少し宮城も） ３日目

2024/11/07 - 2024/11/09

2024年11月に岩手県と宮城の鳴子峡へ紅葉見物に出かけてきました。

盛岡に以前家族が住んでいたこともあり、岩手には過去何度が足を運んでいるのですが、紅葉を見に行ったことがありませんでした。
宮城の鳴子峡は以前から紅葉の名所と認識していて、機会があれば行ってみたいとずっと思っていました。
残念ながら大雨被害で鳴子峡を走る陸羽東線は2024年11月現在不通となっており、鉄橋を渡る列車は見られないのですが、中々訪ねる機会も無いので思い切って出かけてきました。
なお、上記のように鉄道が不通となっているところも多く、色々と寄り道をしようとするとダイヤの関係で日程的に厳しかったので、鉄道で行くのを諦めて車で出かけました。
久しぶりのロングドライブでしたが、結構楽しかったです。
またドライブ旅行に出かけたいと思いましたね。

旅程は以下の通りです。

1日目：自宅から鳴子峡へ向かい、その後は平泉へ
2日目：花巻温泉を見物してから盛岡へ
3日目：盛岡を出発し遠野を回ってから自宅へ

この旅行記は3日目の遠野を回った際の記録になります。

よろしければご覧ください。

エリア 遠野(岩手)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ショッピング: 3.5

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: 自家用車
• 旅行の手配内容: 個別手配

この日は早朝に盛岡を出て遠野に向かいました。
で、途中で上りの紫波SAでトイレ休憩をしたんですが、思いがけず綺麗な紅葉に出会いました。
写真の通り、見事に紅葉していて、慌てて車に戻って紅葉を撮りました。

紫波サービスエリア 道の駅

紫波SAはそれほど広くはありませんが、芝生の広場が整備されています。
そちらに向かってみると、紅葉がアーチを作っていました。
色がくすんでいたのが少し残念でしたね。

紫波サービスエリア 道の駅

早朝ということもあり、晴れ間があまり見えなかったのも残念でした。
晴れ間が見えていれば映えただろうな、と思います。

紫波サービスエリア 道の駅

芝生の広場です。
天気が良い日中であればフードコートで何か買ってきて、ここでのんびりと飲食するのも良いですね。

紫波サービスエリア 道の駅

紫波サービスエリアの建物です。
紅葉は芝生広場の方が良く色づいていて、反対側はそうでもありませんでした。

紫波サービスエリア 道の駅

折角なので中に入ってみました。
早朝なので、フードコードは流石に閑散としていました。

紫波サービスエリア 道の駅

こちらはお土産売り場です。
箱売りのお菓子が並んでいますが、一角に福田パンのコッペパンが並んでいました。
盛岡のスーパーに置かれているパックされたタイプの甘いコッペパンしかありませんでしたが、盛岡で食べそこなったり、お土産として買って帰りたい、という場合には便利だと思います。
なお、当然ながら盛岡市内で買うよりは割高でした。
味にも依りますが、80～100円くらいは高かったかな？

紫波サービスエリア 道の駅

紫波SAで休憩した後は一路遠野に向かい、まずはこちらの福泉寺を訪ねました。
遠野の紅葉の名所で調べると一番最初に出てくるので、行ってみるかと思って訪ねました。
境内の大観音堂まで車で行けるのですが、初めて来た場所ですし大駐車場に車を停め、歩いて境内を散策することにしました。
写真は山門です。
大駐車場に面して建っています。

福泉寺 寺・神社・教会

山門を潜って仁王門に向かいます。
山門から仁王門までは一本道なので迷うことは無いでしょう。

福泉寺 寺・神社・教会

仁王門付近の紅葉です。
綺麗に色付いていて、期待が高まります。

福泉寺 寺・神社・教会

こちらは受付です。
こちらで拝観料を払って本堂に向かいます。
車で大観音堂まで行く場合もこちらを通って行くのですが、車で入る場合は拝観料が若干高くなります。
ちなみに、山門のところにある大駐車場は無料で停められます。（年始とかは判りませんが）

福泉寺 寺・神社・教会

福泉寺の本堂です。
本堂までの参道の両脇に紅葉が植えてあったのですが、見事に散っていました。
どうやら、最盛期には1週間ほど遅かったようです。

福泉寺 寺・神社・教会

ただ、場所によってはちょうど今が最盛期くらいの色付きになっていました。
こちらは本堂のとなりの鐘楼です。

福泉寺 寺・神社・教会

本堂への参拝を済ませ、大観音堂に向かいました。
こちらは大観音堂までの参道沿いにある庭園（？）です。
こちらの紅葉もほぼ終わってしまっていましたね…

福泉寺 寺・神社・教会

結構キツい坂道の参道を上り、大観音堂までやってきました。
こちらは大観音堂の駐車場です。
車で来られるようになっているので道はきちんと舗装されているんですが、坂道が急なので普段歩きなれていない人は大変かもしれません。
時間にしたら本堂から10分も掛からないと思いますが。

福泉寺 寺・神社・教会

大観音堂です。
写真でも判ると思いますが、こちらは堂宇が全体的に新しいです。
開基が大正元年ということもあると思いますが、昭和、平成に建立された堂宇も多いです。
こちらも昭和に建立されたもので、一本彫の観音様が鎮座されています。
仏師ではなく住職が作ったものだそうで、そういう意味では珍しいかな。
写真撮影は禁止なのでご注意ください。

福泉寺 寺・神社・教会

大観音堂のとなりに多宝塔が建てられており、紅葉に囲まれていて見応えがありました。
写真は多宝塔を囲む紅葉です。
見事に色付いていたので写真に撮りました。

福泉寺 寺・神社・教会

こちらが多宝塔です。
昭和に建立されたものですが、既に50年近く経っている所為か、結構趣がありました。

福泉寺 寺・神社・教会

最後に五重塔へ向かいます。
五重塔へ大観音堂から向かう場合、こちらの階段下の通路を進んでいくことになります。
かなり離れているので、え、こんなに下っていくの？、と不安になるくらい下っていく必要があります。
なお、五重塔は受付から本堂へ向かうのとは別方向の坂を上って行っても辿り着けます。

福泉寺 寺・神社・教会

通路をずっと下っていくと、こちらの五重塔の真正面に出ます。

五重塔というと古い建物のように感じますが、こちらは平成になってから建てられたものです。
30年ちょっとしか建っていないわけですが、紅葉に囲まれた五重塔は見応えがありました。
私も御多分に漏れず、歴史が古い建造物を有難がっていましたが、古ければ良いってもんでもないんだな、と認識を改めました。

福泉寺 寺・神社・教会

遠野と言えばカッパだろう、ということで福泉寺を出てカッパの伝承の残る常堅寺に向かいました。
ちょうど伝承園の隣に無料の駐車場があり、そちらに車を停めて向かいました。
駐車場には自販機とトイレもありました。
駐車場を出ると写真の看板が出ているので、迷うことは無いと思います。
看板の案内通り、畑の中の道を歩いて常堅寺まで向かいます。

常堅寺の山門が見えてきました。
写真は撮っていませんが、この手前にかっぱの茶屋があります。
ソフトクリームとか、お菓子や簡単な軽食が取れるようです。

常堅寺の山門です。
仁王像が安置されているので、どちらかというと仁王門な気もしますが。
常堅寺は室町時代に建立された由緒ある寺院で、この前に訪ねた福泉寺よりも歴史があります。
ただ、境内はそれほど広くなく、山門を潜れば直ぐに本堂です。

なお、山門の隣に駐車場がありますが、檀家の方のために整備しているもので、観光客向けのものではありません。
観光の際にはそちらには停めないようにしてください。

常堅寺 寺・神社・教会

常堅寺の本堂です。
立て替えたばかりなのか、結構綺麗でした。

常堅寺 寺・神社・教会

十王堂です。
こちらのお堂の前にかっぱ狛犬が鎮座しています。

常堅寺 寺・神社・教会

かっぱ狛犬です。
常堅寺のカッパの伝承は、カッパが馬を川に引きずり込もうといたずらしていましたが失敗し、住職にお詫びをして母と子の守り神になった、というものです。
常堅寺が火事がみまわれた際には頭の皿から水を出して消し止めたそうで、時の住職が感謝をこめてかっぱ狛犬として祀ったとのことです。

常堅寺 寺・神社・教会

十王堂と本堂の間からカッパ淵へ出られます。
カッパの伝承が現実味を持って言い伝えられていた頃は、きっと鬱蒼とした場所だったのだろうと思いますが、今は綺麗に整備されていてカッパが出そうな雰囲気はありません。
写真の橋を渡っていきます。

カッパ淵 自然・景勝地

橋の上から用水路を見たところです。
水も綺麗で、カッパが潜んでいるようには思えなかったですね。

カッパ淵 自然・景勝地

カッパ淵に祀られている乳神様です。
こちらにお供えをすると母乳の出が良くなると言い伝えられているそうです。
因みに、写真のちょうど裏手に小さな祠が祀られていたんですが、由緒は判りませんでした。
もしかするとお隣の農家の氏神様かも知れないので、そちらには不用意に参拝はされない方が良いかも知れません。

カッパ淵 自然・景勝地

カッパ淵です。
カッパを釣り上げる為の”名人の”釣竿が設置されています。
先にはキュウリがくくりつけられています。
中々洒落た遊び心だと思います。

カッパ淵 自然・景勝地

釣竿の先端です。
どれくらいでキュウリを取り換えているんでしょうかね？

カッパ淵 自然・景勝地

カッパ淵を出て、遠野郷八幡宮を訪ねました。
当初の予定ではJR釜石線のめがね橋として有名な宮守川橋梁を見に行くつもりだったんですが、当日はちょうど観光列車「ひなび」が走っていて、橋梁を通るまでに時間があったので、急遽こちらに伺いました。
紅葉のライトアップをやっているという情報があったので、きっと紅葉の名所なんだろうと判断して訪ねました。

由緒は鎌倉初期まで遡り、奥州藤原氏を討伐した際に阿曽沼氏が遠野郷を賜り、その際に氏神であった八幡様を祀ったのが始まりの様です。

遠野郷八幡宮 寺・神社・教会

参道入り口脇に祀られている猫神社です。
御祭神は元々八幡宮に飼われていたオトラサマで、平成25年に八幡山に上った後に建立したもののようです。

遠野郷八幡宮 寺・神社・教会

猫神社の名の通り、多数のお猫様が祀られています。
となりに猫神社の宝物も飾ってありますが、そちらも猫一色でした。
ご利益は愛猫の健康長寿とのことなので、猫を飼われている方はお参りされては如何でしょう。

遠野郷八幡宮 寺・神社・教会

遠野郷八幡宮の参道です。
紅葉はほぼありません。

遠野郷八幡宮 寺・神社・教会

遠野郷八幡宮の馬場の紅葉です。
遠野郷八幡宮は例大祭で流鏑馬が奉納されますが、そちらが開催される馬場になります。
私が訪ねた時点ではほぼ終りかけでしたが、最盛期は綺麗でしょうね。

遠野郷八幡宮 寺・神社・教会

こちらも馬場の景色です。
先ほどとは逆側の景色になります。
木々も少なく寂しい感じもしますが、流鏑馬をやるにはこれくらいで丁度良いのかな？

遠野郷八幡宮 寺・神社・教会

馬場の脇にあった空き地です。
ぽっかりと空いていて特に何もなかったんですが、流鏑馬の時に控所として使われているんでしょうか？

遠野郷八幡宮 寺・神社・教会

馬場を通り抜けて、本殿の下まで来ました。
本殿や拝殿は写真の石垣の上に建っています。
紅葉が綺麗で撮った一枚。

遠野郷八幡宮 寺・神社・教会

遠野郷八幡宮の拝殿です。
特にいうことは無いかな。

遠野郷八幡宮 寺・神社・教会

拝殿にお参りし、隣の摂社や末社の前を通って石垣を降りてきたところです。
ちょうど紅葉が綺麗に色付いていました。

参拝を終えてちょうど良い時間になったので、宮守川橋梁に向かいます。

遠野郷八幡宮 寺・神社・教会

宮守川橋梁の手前には道の駅 みやもりがあり、公園が整備されています。
ただ、パッと見では道の駅に見えないです。
写真で見て判る通り、直売所とはありますが道の駅とは書いていませんし、完全にスーパーかホームセンターの一角を間借りしているようにしか見えません。
ロードサイドの看板も完全にスーパーかホームセンターの看板でした。

道の駅みやもり めがねばし直売所 道の駅

直売所の様子です。
食品も扱っているホームセンターに併設されているので、物販のスペースはかなり狭かったです。
お土産は少なく、地場の野菜や惣菜を売っている感じでした。

道の駅みやもり めがねばし直売所 道の駅

ただ、道の駅としてきちんと機能しているようで、観光案内が設置されていました。

道の駅みやもり めがねばし直売所 道の駅

あと、宮守川橋梁が宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』をモチーフになったことから、内部は『銀河鉄道の夜』のイメージで整えられていました。
こちらは駅舎のような内装になっています。

道の駅みやもり めがねばし直売所 道の駅

こちらはプラットフォームですね。
人影は宮沢賢治でしょうか。

道の駅みやもり めがねばし直売所 道の駅

飲食が出来るスペースにはこんな時計が置いてありました。
『銀河鉄道の夜』の雰囲気を壊さないよう、良く考えられているな、と思いましたね。

道の駅みやもり めがねばし直売所 道の駅

結構びっくりしたのは図書館があったことです。
どれくらいの蔵書があるのかは判りませんが、地域の方の学習拠点としても利用されているんでしょうね。

道の駅みやもり めがねばし直売所 道の駅

道の駅 みやもりの隣接した公園です。
奥に見えるのが宮守川橋梁、愛称『めがね橋』です。
以前は釜石線にSL銀河が走っていたので、そのモニュメントが建っています。

めがね橋 名所・史跡

めがね橋の全景です。
現在の橋梁は新しく作られたもので、手前の煉瓦造りの橋脚が初代の橋梁です。
やっぱりコンクリートよりも煉瓦の方が味がありますね。
煉瓦造りの橋梁を残してほしかったですが、こればっかりは仕方ないですね。

めがね橋 名所・史跡

観光列車「ひなび」が橋梁を渡っていきます。
やっぱり、鉄道遺産は列車と一緒に撮ってこそ、という気がします。

列車の写真を撮った後は、予定通り自宅までのロングドライブに出発しました。
今回の旅行では、紅葉の時期を読み違えたな、というのが一番の感想です。
紅葉が綺麗な場所では十分に楽しめたのですが、一関はかなり早く、遠野は終りかけの状態で、日程を逆にしておけばよかったかな、とも思いました。

ということで、2024年の岩手紅葉見物旅行は終了です。
お付き合いいただき、有難うございました。

めがね橋 名所・史跡