2025/01/03 - 2025/01/03
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Octtaさん
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この年末年始は暦が非常に良いおかげで、海外や国内でも沖縄や北海道など比較的遠方に行かれる人が多く混み合うことが予想できたので、
得意の逆張り(笑)であえての年始に2泊3日で大好きな街の盛岡とあといってみたかった角館にいってみることにしました。
新幹線等もフルに使って場所だけ決めてまったりするつもりだったのですが、
結局思いつきでいつもの移動しまくり旅と余り変わらなくなりました笑
後半は2日目に思い立って宮古観光と盛岡に帰ってきて酒三昧、そして最終日に急ぎ足にはなってしまいましたが盛岡市街をぶらりとしております。
こちらだけでも問題なく見れます。
また相変わらずほぼノープランで参考にならず、お見苦しいところもあるかと思いますが、ごゆるりと見てやってください。
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おはようございます。
こちらは朝6時ごろの盛岡です。
昨晩は雪がチラついたようでうっすらと雪を被っております。 -
アンバーの光に照らされた未明の北上川沿いも美しいことです。
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さてなんのためにこんな早起きしたかと言いますと 本当は盛岡観光に2日目3日目は集中する予定でしたが私の中の内なる何か(笑)が三陸に行きたいと言って止まないので、
宮古まで行ってみることとしたのです。 -
宮古にいくとなると106特急という高速バスが圧倒的メジャーで利便性も高いのですが、
正月のシーズンなのでフリーきっぷが106特急よりも往復なら圧倒的に安価かつ、基本急がない旅人なのでゆったり行けそうな山田線でいってみます。
ただ、列車は本数がないので昼前から宮古できっちり行動するとなるとこの朝早い列車一択になるのです。 -
それでは出発ということでまず盛岡から1駅の上盛岡です。
次の日にこの周辺を歩いてますがさすがに割としっかり住宅地です。ただ、朝から宮古に行く人はいないようで乗車の方はいませんでした。 -
ただ、山田線は建設当時に猿でも乗せるのか?となじられるような秘境要素たっぷりな路線でして、
10分ほどすると割と秘境じみてきて -
盛岡市内最後の停車駅、上米内(かみよない)に着きます。
なかなか難読な気もしますが、実はアイヌ語源です。
この旅で読んでいる啄木に纏わる回顧録の作者であり
著名なアイヌ研究者の金田一京助もこのことに触れているみたいです。 -
北海道じみているのは地名だけでなくその規模もそうなのです。
ここ上米内から次の停車駅、区界駅まで実に25kmほど、45分は普通列車にもかかわらず無停車です。 -
理由としては明らかで人が住んでいないからです。
こちら区界ですが、ここに至るまで確かにまともな集落はなく、携帯の電波も入る方が稀な程です。
されど、本を読んだり物書きをしたりするのには最適かと思います。 -
少し走ると旧平津戸駅(ひらつと)に来ます。
一昨年まで営業していたのですが、やはり人が乗らなすぎるという理由で廃駅となりました。 -
これほどの超級秘境路線となると当然景色も超級でして
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シャッターの間に合わないところが多いので紹介は上手くできかねますが、人が殺到する只見線とそこまで変わらぬくらいのポテンシャルはあると思います。
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そろそろおしりが痛いかなーくらいのころにかつてのターミナル駅である茂市(もいち)につきます。
地元の人も数人乗ってきたような気がします。 -
この写真の奥に見える立派な道路が国道106号線で山田線の衰退のはっきり言って要因です。
山田線に平行してますが、東日本大震災に関連して新設された無料で使える自動車専用道路でありまして、
こちらを最大限使って106急行という高速バスが盛岡宮古を凡そ最速80分ほどで結びます。山田線はちなみに最短140分です。 -
第二次大戦前に作られたアウトオブデイトの山田線に対してJRも正直106急行には白旗を立てており、
このように山田線の乗車券で106急行に乗れる実験なんかもしてます。
ぶっちゃけたところ通常期なら料金も変わらないですし、山田線が宮古と盛岡を結ぶ都市間移動の役目はもはや終わってはいて廃線やむなしですが、
それでもそれが故の良さは間違いなくあるような気がします。 -
色々おしゃべりしていたら市街地が見えてきて、
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宮古に到着です。
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雪の気配など1ミリもない見事な晴天。さすがの太平洋側です。
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朝からカフェオレしか飲んでないので、
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こちらの駅そばで宮古ラーメンをいただきます。
もちろんスープや麺を店で作っている類の店ではなく忌憚なくいうのなら70点くらいの味なんですけれど、
寒い中啜る朝飯代わりのあっさりとした味わいがとってもよいものでした。 -
麺をすすって元気になりましたらバスに乗りまして、宮古一の観光地の浄土ヶ浜に向かいます。
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宮古の街中をぬけていきますが、生憎このバスに乗るのは私ともう2人親子だけ、いくら自家用車社会とはいえ、年末年始にこれはどうなんでしょうか…
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途中バスは少し寄り道をして道の駅みやこへ。
こういうところも車で来た時に寄ってみたいものです。 -
途中山道に入って着きましたのは浄土ヶ浜ビジターセンター、いうなれば浄土ヶ浜の入口です。
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早くもなかなかの絶景が広がります。
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ガイドの人にマップをいただいて、
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少しばかり急な道を歩いて
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夏はおそらく浄土ヶ浜観光の拠点になっているマリンセンターまで降りてきました。
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このまま道なりに歩くとまるで松島のような絶景が広がります。
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そしてその奥に存在しますのがかの有名な浄土ヶ浜です。
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消しゴムマジックで顔が識別できるような状態の人は雑に消しているので変な跡がありますが、
ここだけはなかなかに人がいて、みな各々水切りをしてみたり、セルフィーをとったりしておりました。 -
この岩のそびえ立った光景もまた浄土ヶ浜の名物であり
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山側に向かってもこのような地形の織り成す奇景がここがジオパークとされる所以でもあります。
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浄土ヶ浜もすんばらしいですけれど、それ以前のまるで松島が如くの海岸線の光景が忘れられず戻って展望台に向かいます。
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整備はされてますがスノーブーツで登るにはなかなかしんどい道です。
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足を震わせながらもたどり着きました。
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これが中々の絶景でして、なんといいましょうかまさに松島の上位互換のようなところです。
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ここがいいのがほぼ人がいないことです。
皆様車で奥浄土ヶ浜まで乗りつけて、ここはスルーなことに独り占めとは行かないでも近い状態でこの景色を満喫できます。 -
さて浄土ヶ浜まで戻ってきて、こちらの屋上に浄土ヶ浜を見下ろす展望台があるとのことで
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登りまして
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眺めてみますが、改めて俯瞰で見ると海の美しいことと言ったらありゃしません。
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ビジターセンターもマリンセンターも正月だからか、やってませんでしたが、
こちらのレストハウスは営業していたので中を覗いて見ます。 -
宮古特産の瓶ドンが非常に多くあります。
残念ですが、ここから直帰するにしても半日はかかるのでお土産としては買いません。 -
そろそろ帰る時間なもんで最後に宮沢賢治のしたためた詩の石碑を見ておきます。
海にたゆたう昆布をビロードに例えた詩ですけれど、旅行記を書く身としてこんな感性があったらなぁ~なんて無い物ねだりしてみます(笑) -
浄土ヶ浜を満喫した頃ほどにバスが来まして、宮古駅へ戻ります。
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名だたる文豪のようにわたくしは空腹を気にせずに文を紡ぐことなどできないので(笑)
バスをおりると真っ先にこちらの蛇の目本店さんへ向かいました。 -
こちらで頼みましたのが、瓶ドンの中2200円です。
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先程も少し名前を出しましたが、こちらが宮古名物の瓶ドンでございます。
元々は三陸沿岸でウニを滅菌処理した後に海水を入れて牛乳瓶で保存していたのにルーツを得た名物グルメで、
今ではウニに限らずその時々の海産物を瓶にありったけ詰め込んだ至極の品です。 -
これをばぁ~と白飯の上にぶちまけてやるとそこはヘブンと言うやつです。
駅前でかつ漁もやって無さそうな正月に来たのであまり期待してなかったのですが、具材は見ての通り豪華絢爛。
かつウニに至るまで生臭さなどはなく、濃醇なうまみが口の中に広がります。 -
しかも凄いのがウニだけでなく、上の写真の絶妙に焼かれたカマの塩焼き、良いダシのあら汁、この写真にある海鮮丼を彩る追加のトッピングのカニ爪や数の子、明太子までもがセットということです。
どちらかといえばジモティぽい人が沢山いたのも頷けることです。 -
食後は腹ごなしに宮古の町中を歩いてみます。
まずは宮古というか岩手三陸ローカルの三陸鉄道の宮古の事務所です。港町らしい快闊な朱色のコーポレートカラーが映えてます。 -
宮古は実の所乗ってきた山田線よりも三陸鉄道の方がずっと頑張っていて左手の茶色い列車はレストラン列車だそうで。
ふらっと行くのにはしんどい土地なので、いつになるかは保証しがたいですがいつかリアス式海岸の旅もしてみたいものです。 -
駅の反対側に来てみますと真新しい市役所がございました。
宮古は東日本大震災で特に甚大な被害を受けた地域でして、
お気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、実はこれまで紹介した建物にも津波到達点の表記があって建て直しされたものがあります。 -
駅の近くにはパチンコ屋。
あるあるだと思いますがここだけ妙に人の賑わいがあります。 -
少し歩いて宮古を流れる閉伊川の土手まであがってみます。
山田線でも並行してきましたがさすが河口なだけあって雄大でございます。 -
またまたてくてく戻って三陸鉄道経営の売店で買い物をして
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宮古の駅に戻ります。
なお宮古に関しては自由にプラットホームに入ることが出来ず、改札をしてもらって乗車します。
この辺もなんだか北海道じみています。 -
盛岡の写真で恐縮なのですが、この日は宮古に帰省する人達向けにリゾートふるさと宮古という列車が出ておりました。
本来なら9時の便を見送ると16時前まで盛岡行きは待たないと行けないのですが、帰省客への計らいに便乗して参ります。 -
このリゾートふるさと宮古はいつもの列車の仕様ではありますが、
食後のデザートが欲しかったもんで
三陸鉄道のショップで買った川井村の赤シソドリンクをいただきます。
蜂蜜のコクが効いた手作りらしい滋養によさげな味でした。 -
しそジュースを飲んでいますといつの間にか列車は走り出し川を超えて内陸へ内陸へと向かいます。
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行きと逆に座ったので見えなかった光景が飛び込んできます。
茂市駅ではありますが向こう側の看板のある方にはもう列車は通常来ません。
岩泉線という10年前に廃線になった路線の名残として残しているようです。
山田線も後を追わないようにと思いつつも、まぁなってしまうのだろうなと。 -
大糸線でも思いましたけれど冬の水墨画の如くの風景に現れる赤い橋梁は本当に目を惹かれます。
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あまり寝れてなかったので電波ないない区間に関しては贅沢にも昼寝を致しまして盛岡駅に着きました。
寝ぼけたのか写真はありませんが、代わりに駅ビルフェザンで買った小岩井農場の飲むヨーグルトをば。 -
さて、昨日はホテル飲みに抑えましたが今日は唯一の外で存分に飲兵衛の日です。
これまでの教訓できちっと予約をとったこちら盛岡駅から徒歩3分の好立地のたんたんさんにお世話になります。 -
まず定番の黒ラベルさん。いうことはありません。うまい。
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お通し(写真撮ってないですけれど練り物と根菜の煮物でした。これも美味。)を食みつつ、つまみを見繕ってみます。
見ての通り、この店、格安チェーン店並みの良心的設定です。 -
けれど、凄いのがこのこだわりようでして。
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酒も地酒の純米吟醸がこの通り波波に500円。
呑むしかねえよな?ということで、ビールで整えたあとは本日行きました宮古に近い三陸の浜千鳥をいただきます。
まろやかで軽やかな嫌いな人はいないであろう理想の食中酒です。 -
そして刺身盛り合わせ700円が来ます。
なんの魚か聞き忘れてしまってかつ値段も値段、時期も時期なのであまり期待してなかったですが、
油っけの多いところこそ好みに違えど、鮮度も問題なし、
特に左のワラサのような魚は油のノリ具合と旨みのバランスが絶妙でいくらでも食えそうな味でした。 -
続いて舞茸の天ぷらです。
想像通りではありますが、やはり揚げたての舞茸は絶品です。 -
日本酒を変えて続いては地元盛岡の水神です。
北上川のごとく澄まされた超辛口酒でして、これが前の油物とそして追加で頼んだ馬刺しによく合うのです。
なお、馬刺しは5切れで500円ポッキリのそれまた仰天プライスです。
甘くねっとりとした馬刺し醤油がないのが人によっては受け付けないかもしれませんがそんなんどうでも良くなるコスパです。 -
腹も満たされすっかり満喫しましたがすこぶるいい店でもう少し飲みたいな~と思い、
最後に南部関とアテのカニ味噌を頼みました。
辛口ながら旨さも残る酒にもちろんカニ味噌が合わない訳もなく…
これだけで食べて飲んで4500円チョロ。
盛岡最後の夜ですが、素晴らしい店でした。 -
2件目回るほど元気も金もないので大通りをまた抜けてホテルには戻りますが
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酒は飲みたいので途中の土産屋で買ったどぶろくを飲みます。
これが予想の3倍くらい強烈でしてうまかれど次の日に存分に響くのでした(笑) -
おはようございます。
最終日の本日、盛岡は昨日以上に冷え込んで雪が降りしきっております。 -
すこしぼうっとする頭を寒気で覚ましながら
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15分ほどでコッペパンの福田パンの永田町本店に着きます。
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イートインスペースはろくにないので、ホテルに持ち帰りました。
たまごコンビーフとあんバターです。 -
ダイワロイネットからもらったドリップコーヒーを淹れていただきますが、
やはり安定のおいしさです。特にあんバターはあんバターパンの模範のような美味しいさ。
ただ、惣菜パンの方はチャレンジせずに定番を攻めた方が良かったかな~と言った感じ。 -
前日までの疲れが祟り、ウダウダしてしまいましたが街歩きをしていきます。
まずは盛岡市内を北向きに歩いていこうとすると -
2つの工夫をこらされた造りのレトロな写真館です。
どちらも史跡として登録はありませんが、昭和前半からこの盛岡の地で営業していたようです。 -
モダンなカトリックの教会なんかも。
さっそく文化都市の片鱗を見せてきます。 -
こちらから道を曲がると金田一薬局、
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こちら言わずもがな、金田一京助氏の生家です。
ここに限らずしばし石川啄木や宮沢賢治、金田一京助等の名だたる文豪や知識人の話が盛岡の市街では出てきます。 -
さらに北上をしてお目当てのひとつ、クッキーで著名な横澤パンの店先に来ますがGoogleに騙されてやっておりません。
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こんなことは織り込み済みでサッと折り返します。
こんな所に昨日通った山田線の線路があったり。
1番栄えてるゾーンですが一日に15本くらいしか通らないので、足を止める必要はほぼありません。 -
次は龍谷寺と言うお寺さんに行くいつもりでしたが、引き返す最中に、ふと鬼の手形と五百羅漢という看板という非常に面白い文字列の看板が。
無駄足を踏んだと思いきや、いいスポットに出会えそうです。 -
案内に引かれて早速立派な境内へ入ります。
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こちら本殿です。
本殿の中は写真撮影禁止なので見せられませんが、こちらの雪景色の荘厳さに劣らない華美ならずとも美しい内装でした。 -
表にあった五百羅漢というのは報徳寺という建物の中の1部らしく、こちら自体は報徳寺の本殿になります。
五百羅漢を見るのには拝観料が必要なので払いまして -
いざ入堂です。
暖房がないのでカイロを握りしめながら歩きます。 -
これは圧巻です。
目の前の大きな仏さんは弘法大師作だとか。 -
もちろん正面も素晴らしいのですが、
このサイドに広がる五百羅漢のユーモラスさが神社仏閣にあまり篤くない私にもハマりました。 -
彼らも得を積み座禅に励む聖人でこちらには499体があり現存しています。五百羅漢の500はいっぱいという意味で必ずしも500体を意味しないのだとか。
こちらの聖人さんはエイエイオーのようなポージング -
こちらの方はまさに悟りの世界に入っているよう。
ちゃんとリアルな目を模した球がはいっていて目線を感じると少し怖いです(笑) -
ほかにも談笑してみたり、
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耳をかっぽじってみたり。
とにかく生きているかのごとく聖人達が思うが気ままに修行に取り組む様子が表現されていて、これはなかなかに見る価値があると思います。 -
五百羅漢堂を外から。
中の仏像たちもそうですけれど、日本式と言うよりどちらかというと西域らしさのある造りです。
オーソドックスな本堂と見て照らすとおもしろいかも。 -
続いては当初の目的地の龍谷寺です。
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こちらは石川啄木と金田一京助ゆかりのお寺さんになります。
ここで詩歌を習ったのだとか。 -
本堂は金田一京助作の回顧録にも出ていて、決して大きなところではありませんが、
啄木も足繁く通っていたようにこのコンパクトと馴染みやすさが地元の方には好かれそうなところです。 -
本堂の横にはしだれ桜の大木がありました。
春になればさぞ立派に咲きほこるのでしょう。 -
地獄の種類の書いてある地蔵さんです。
地獄に落とされないように拝むということでしょうか?
なお、この寺院には金田一京助氏の眠る墓もありますが、普通に今も金田一家の代々墓として使われているので見学は避けた方が無難でしょう。 -
つづいて龍谷寺の隣にある清養院です。
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こちらは宮沢賢治が下宿していた寺で後生の思想に非常な影響を及ぼしたとのこと。
ここまで怒涛の寺ラッシュですが、実はこの長町地区他にも紹介できてない神社仏閣はたくさんありまして、盛岡の文化的資本の厚さに驚くばかりです。 -
神社仏閣巡りの最終としてこちらの三ツ石神社を紹介します。
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こちらにある巨石ですが鬼の手形と呼ばれてます。
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言われとしてはここらに鬼が襲来した際に三ツ石神社の神様にお祈りをして鬼を石に縛り付けた後、2度襲撃しないと岩に手形を押させたとのことで。
この岩に手から現県名の岩手が取られたそう。トレビアの泉でへぇ~を押してしまうような豆知識です。 -
三ツ石神社の裏にローカルスーパーがあったので軽く土産を見繕って
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一路今度はホテル側に向かって南下していきます。
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途中、公園を横切り丸々と太った全く人怖しない鳩を横目に
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北上川の支流の中津川を渡りければ
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盛岡のランドマーク岩手銀行赤レンガ館です。
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非常にわかりやすいですが東京駅を設計した人が同じく設計してます。
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太っ腹なことに半分くらいは無料で解放しているので、ケチですが無料部分を見学させてもらいます。
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二階からホールを眺めてみます。theハイカラでございます。
宮殿や迎賓館ではなく銀行として現役で使っていたので、華美なほどの装飾はありませんが、シャンデリアや手すりひとつとった装飾は非常に凝らされていることが素人でもわかります。
なにより凝っているのに派手すぎないというのが盛岡全般にいえることで、ますますハマっていくのでした。 -
少し駆け足になっていますが、つづいてはまたまたレンガ造りのレトロな建物へ入館します。
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こちらはもりおか啄木賢治青春館です。
名前の通り、岩手・盛岡が誇る詩人作家の生涯や作品を紹介する資料館です。 -
実はここ信じられないことに無料ですが、中の展示は非常に丁寧かつ明快で見に来る価値は間違いなくあります。
丁度回顧録を読んでいたのでこれがここか~と独り合点してみたり(笑) -
また中にはクラシカルなカフェもありまして、盛岡で人生の多くを過ごした詩人作家に思いを馳せながら珈琲をすすることも出来るみたいです。
盛岡観光に回すつもりの日を宮古に回したので優雅に過ごせませんが… -
さっさといきますがどんどんとホテル方面に近づきこれまた盛岡のランドマークである盛岡城跡公園です。
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隣接して盛岡歴史文化館という私にドンピシャの施設がありまして
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平民宰相原敬のしたためた碑があったり、
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中には岩手の祭りを展示するスペースがちょろっとあります。
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さんさ祭りに使う山車だったと思います。
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さんさ祭りは前述の三ツ石神社の鬼が去った後に住人がさんさと踊ったのが由来とのこと。
東北は冬に来るのが個人的にはしっくり来ますが、街に賑わいの溢れる夏も甲乙つけ難いものです。 -
常設展示は見ていたら半日潰れそうなので次また来ると誓って、
盛岡城跡に移ります。分かりにくいですが手前にガス灯のある和風と洋風が混ざりあった庭園を横目に -
本丸まで登ってみることにします。
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途中には石川啄木の詠んだ歌の石碑がございます。
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城址の芝生の広場に寝っ転がってみたら空に吸い込まれたような気分になったよというような詩なのですが、
15歳でこれを詠むというのですから、しみじみ感銘しかございません。 -
もちろん立派な石垣もあります。
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足元を気にかけながら本丸へ着きましたが、台座だけがあるシュールなところです。
この当たりを統治していた南部藩の殿さまの像が天守解体後にあったのですが、先の戦争中に金属供出で持ってかれたとのこと。
街のシンボルでさえ維持できないとは貧すれば鈍するとはこのことです。 -
再び降りてみるとカナダの姉妹都市とのトーテムポールや
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凍でつく池もこの時期の特権です。
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街中に戻ってきました。この城跡公園の前はなかなかオシャレな店が多くて街歩きが楽しそうです。
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こちらのベルは一見個性的なお店に見えますが、
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実はハンバーグで有名なびっくりドンキーの1号店なのです。
盛岡滞在があと1日あったらこちらでディッシュバーグのモーニングも良かったかも。 -
盛岡滞在もあと少しになりまして
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1日目食べられなかった白龍(ぱいろん)のじゃじゃ麺をいただきに来ました。
写せませんが、昼のピークを外したのにも関わらず40-50分並びました。 -
1番の有名店ですから丁寧に食べ方の案内があり助かります。
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100点のビジュアルのじゃじゃ麺です。
しっかり混ぜ混ぜしていただきますが、いつぞかにたべたSAの微妙な味と違ってモチモチの麺にコクの効いた肉味噌、新鮮なキュウリとなかなかの美味です。 -
食べたあとは卵をとき入れかき混ぜた椀を店員さんに渡したら、〆のちいたんたんです。
優しい味が冷えた身体にしみるってもんです。 -
思ったより白龍で時間を溶かしたので急いでホテルに戻って、預けた荷物を回収します。
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急ぎ足ながら開運橋はしっかり通ります。
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盛岡を満喫するなんて言って結局弾丸になってしまったけれど、また来ますねと北上川と岩手山に別れを告げます。
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そそくさと新幹線の特急券と乗車券を買ってもう既に来ている新幹線に乗り遅れないように急ぎます。
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乗り込みますはやまびこ号です。
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この日はUターンラッシュのど真ん中のしかも都内にいい時間に帰れるため、指定席は盛岡から全て売り切れてました。
しかしながら、盛岡始発の臨時のやまびこの自由席は超直前に飛び乗ってもこの通りすかすかです。
下りの始発駅であれば望みを捨てずに自由席にかけてみるのも全然ありかと思います。 -
列車は軽やかに盛岡を出発し北上川とも交差します。
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新幹線の速さは恐ろしいもので積雪はあまり無かった盛岡市内から一転して10分ほど過ぎると峠越えかいきなりブリザードです。
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目まぐるしく列車は通り過ぎ北上に着きました。
ここが目視で写真をゆっくり取れる最後の北上川ビューです。本当に岩手は何度来ても好きなところです。
また会いましょう素敵なイーハトーブ。 -
余韻に浸るまもなく充電していたらあっという間に県境を越えて宮城県は古川市です。
ここからは雪もほぼ無くなりました。 -
途中、臨時なので通過待ちや、あと繁忙期恒例の遅延もありつつ盛岡仙台180kmを1時間チョロで走り抜けて、
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仙台に到着です。
席は確保出来ているので東京までそのまま帰ってもいいのですが、ひねくれ旅オタク(笑)なのであえて降りてみます。 -
ホームには仙台始発のやまびこに乗り込む人で沢山でした。
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仙台では90分ほど時間があったのですが、盛岡で焦りすぎて乗車券を間違って買ってたので払い戻して買い直しです…
痛い出費ですがJRにはこの旅で散々得させてもらったので、勉強代ということで(泣)
あと相変わらずみどりの窓口で東京駅までいちばん早く行ける新幹線のチケットくれという客の多いことよ。
券売機で買えよと嫌な顔せずに対応する駅員さんの忍耐力には脱帽します。 -
さて久しぶりの仙台ですが、もうかなり来ているので勝手は慣れたものです。
観光等はせずに用を済ませることに徹します。 -
相変わらずの大都会を東京での普段の感覚を思い起こしながら歩きつつ、
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途中ポチャッコとハローキティちゃんの可愛らしい看板に目を奪われながら
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大都会の象徴、ヨドバシカメラで無くし物の調達と
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駅内のエスパルで今宵の晩飯、買い損ねた土産の調達をして意外とギリギリになりながら在来線ホームに入ります。
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こちらは品川行きの特急ひたちです。
捻くれ者わたくし、新幹線を選ばずに裏技で帰ることとしました(笑)
実の所新幹線でもいいかなと思ったのですが、旅の終盤で心理的に指定席がいいなと思いつつ、激戦区のチケットだったので取れず。
のんびり酒飲みながら旅行記でも書こうと仙台ひたちに乗ってみたわけです。 -
人がいない時の写真ですが、ゆったり酒でも飲もうに適うたっぷりとした作りです。
ただ、特に宮城県区間の揺れがえげつないので、新幹線ほど優雅には優雅には過ごせなかったです。 -
さて今宵のメシですが、駅弁より独眼竜政宗辨当、そして笹かまぼこと揚げかまぼこです。
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欠かせぬ酒は角ハイボールです。
昨日飲みすぎたのとこの先も出費が見込まれるので安かないけどべらぼうに高くもない王道です。 -
ぷしゅと開けていざ駅弁を先ずいただきますが、これは宮城の名産を網羅しながらかなり酒飲み向けの弁当だと思います。
おかずがさっぱり系ながら味が濃いめ、ご飯の量はありますが2/3が味付きでつまみとしてもしんどくないのが強いです。
特に嬉しかったのが左下の深緑の物体。シソ巻きという宮城の名産なのですがあまじょっぱい味噌にしその風味が合うのなんの。 -
弁当に舌鼓を打った後は笹かまぼこと揚げかまぼこをいただきます。
こちらは宮城は女川の名店高政さんのものになります。
駅弁にも笹かまぼこがはいってましたが、こちらの笹かまぼこは別格で分厚さと魚の旨味は段違いでした。 -
いつのまにか列車は県境を超えて福島県へこちらは確か原ノ町です。
なお、ほぼ暗闇を走る列車なのでこの先ほとんど車窓風景はありません。
もし気になる方は他の方の旅行記やわたしも2021年に当該地域を明るいうちに旅しているのでご参照ください。 -
さらに進みましてこちらは双葉です。
今だに大半が帰宅困難地域ではありつつも、浪江双葉大野のこの3駅では数人ではありますが乗降がありまして、
ここに特急を通す意義は確かに出てきているのだな…となんだかしんみりとしました。
3年前普通列車で逆方向で乗った際はまったくなかったので。 -
仙台近郊以外は大きな都市はなかったところ2時間強、福島県浜通りの大都市いわきにつきました。
久しぶりのきらびやかな光にメリハリがつくというものです。 -
さらにここからは車内販売さんも乗り込んできて、
角ハイボールの弾も切れたのでレモン酎ハイを仕入れます。
前から美味しいのは知ってたんですがこのレモンザリッチはフルーティーで美味な逸品です。230円なのもありがたいことです。 -
その後、旅行記を書き進めつつ列車は順調に進み、茨城県都の水戸を通り過ぎ
-
そしてかつての東北の窓口、上野を通り過ぎて
-
品川に到着です。
盛岡で1日歩きっぱ、5時間の列車旅ということで疲れを覚えつつも、
角館と宮古という未踏の地のすばらしさを知り、盛岡も改めてそのよさをしみじみ感じる非常に充実した旅でした。
またここまで長々とした文章をお読みいただきありがとうございました。
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