東長寺（とうちょうじ）は、福岡県福岡市博多区にある真言宗の寺院。<br />九州における真言宗九州教団の拠点寺院（別格本山）である。<br />山号は南岳山、正式名称は東長密寺である。博多旧市街にある寺院の一つ。<br /><br />『筑前国続風土記』によると、空海（弘法大師）が唐での修行を終え帰国の途につき、大同元年（806年）10月に博多へ帰着、翌年4月末まで博多に滞在したと記されている。滞在のおりに、密教東漸を祈願し、本尊とし不動明王像を空海自らが彫り、一伽藍を建立したのが始まりとされる。<br /><br />寺院名の東長密寺は、「密教が東に長く伝わるように」と祈誓し命名し、空海が創建した日本最古の寺とされる。<br />空海が自身の像を彫り大師堂に安置し、また多聞天、持国天像も空海が自作したと記されている。<br /><br />永禄・天正年間に兵火にあい荒廃するが、福岡藩2代藩主黒田忠之が、真言宗に帰依し大檀越となり、現在地に鐘楼・護摩堂・大日堂・本堂などを建立、また寺領200石を寄進して再興し、菩提所とした。<br /><br />山門 - 「南岳山」の扁額が架かる。<br />門に向かって右に「九州三十六不動霊場第三十六番札所」、左に「九州八十八ヶ所第一番霊場」の表札が架かる。<br />六角堂 - 天保13年（1842年）に建立。覆屋と回転式の仏龕からなる仏殿である。通常、扉が閉まっているが毎月28日に開帳される。<br />大仏殿 - 福岡大仏とよばれる木造迦如来坐像を安置する。<br />高さ10.8メートル、光背の高さ16.1メートル、重さ30トンの檜造で、1992年（平成4年）に完成。膝上で両手を組む法界定印を結ぶ。木造坐像としては日本最大級を誇る。光背の後方壁面には5000もの小仏がある。。<br />鐘楼 - 鉄筋コンクリート造りの寺務所2階にある。<br />本堂 - 本尊は秘仏・木造千手観音立像、弘法大師坐像（秘仏）、不動明王立像。<br />五重塔 - 2011年（平成23年）5月に完成。総檜造。高さ25.9メートル。<br />釘を使用しない伝統工法で建てられ、非公開ではあるが、塔内部には四季の風物や仏像を描いた日本画が飾られている。<br />本尊 - 大日如来。<br />材木 - 檜は、奈良の吉野檜、高知の四万十檜の赤身材を使用し、総使用木材重量は78トン[10]。<br />屋根 - 瓦は、耐寒性に優れた岐阜の美濃瓦を17850枚を使用[10]。<br />相輪 - 青銅鋳物製金箔仕上げで、高さ8メートル。五重塔自体は心柱のある伝統工法で地震にも強いが、相輪部と塔の接続部は地震に弱いため、最新工法である免震ゴムを装着し耐震性が高められている。<br />塗装 - 膠、鉛丹、胡粉を用い木材を保護している[10]。<br />

福岡-6　南岳山東長寺　五重塔ｰ総檜造/2011年完成　☆福岡大仏ｰ最大級の木造座像　龍宮寺

0いいね！

2024/09/11 - 2024/09/11

5599位(同エリア5677件中)

関連タグ

#寺院巡り

マキタン２さん

東長寺（とうちょうじ）は、福岡県福岡市博多区にある真言宗の寺院。
九州における真言宗九州教団の拠点寺院（別格本山）である。
山号は南岳山、正式名称は東長密寺である。博多旧市街にある寺院の一つ。

『筑前国続風土記』によると、空海（弘法大師）が唐での修行を終え帰国の途につき、大同元年（806年）10月に博多へ帰着、翌年4月末まで博多に滞在したと記されている。滞在のおりに、密教東漸を祈願し、本尊とし不動明王像を空海自らが彫り、一伽藍を建立したのが始まりとされる。

寺院名の東長密寺は、「密教が東に長く伝わるように」と祈誓し命名し、空海が創建した日本最古の寺とされる。
空海が自身の像を彫り大師堂に安置し、また多聞天、持国天像も空海が自作したと記されている。

永禄・天正年間に兵火にあい荒廃するが、福岡藩2代藩主黒田忠之が、真言宗に帰依し大檀越となり、現在地に鐘楼・護摩堂・大日堂・本堂などを建立、また寺領200石を寄進して再興し、菩提所とした。

山門 - 「南岳山」の扁額が架かる。
門に向かって右に「九州三十六不動霊場第三十六番札所」、左に「九州八十八ヶ所第一番霊場」の表札が架かる。
六角堂 - 天保13年（1842年）に建立。覆屋と回転式の仏龕からなる仏殿である。通常、扉が閉まっているが毎月28日に開帳される。
大仏殿 - 福岡大仏とよばれる木造迦如来坐像を安置する。
高さ10.8メートル、光背の高さ16.1メートル、重さ30トンの檜造で、1992年（平成4年）に完成。膝上で両手を組む法界定印を結ぶ。木造坐像としては日本最大級を誇る。光背の後方壁面には5000もの小仏がある。。
鐘楼 - 鉄筋コンクリート造りの寺務所2階にある。
本堂 - 本尊は秘仏・木造千手観音立像、弘法大師坐像（秘仏）、不動明王立像。
五重塔 - 2011年（平成23年）5月に完成。総檜造。高さ25.9メートル。
釘を使用しない伝統工法で建てられ、非公開ではあるが、塔内部には四季の風物や仏像を描いた日本画が飾られている。
本尊 - 大日如来。
材木 - 檜は、奈良の吉野檜、高知の四万十檜の赤身材を使用し、総使用木材重量は78トン[10]。
屋根 - 瓦は、耐寒性に優れた岐阜の美濃瓦を17850枚を使用[10]。
相輪 - 青銅鋳物製金箔仕上げで、高さ8メートル。五重塔自体は心柱のある伝統工法で地震にも強いが、相輪部と塔の接続部は地震に弱いため、最新工法である免震ゴムを装着し耐震性が高められている。
塗装 - 膠、鉛丹、胡粉を用い木材を保護している[10]。