2024/08/18 - 2024/08/19
79位(同エリア313件中)
うーたさん
定期的に訪れる〝温泉に行きたい症候群〟。
疲れがたまっているのか、ストレスが溜まっているのか分からないけれど、とにかく温泉に浸かりたい、オシャレな所じゃなくて渋めの温泉地がいい… という衝動にかられ、一休.comで、日付と「温泉地」「夕朝食付」を指定して検索。
色んな温泉が候補に挙がってくる中、先日松江城を観光した際、観光案内所で「玉造温泉」のパンフレットをもらっていたことを思い出し、行先は美肌の聖地ともいわれる玉造温泉に決定。
玉造温泉という名前は、三種の神器の一つ「八尺瓊勾玉」がこの地で造られたということが由来。
奈良時代に開湯した日本最古の温泉の一つだそう。
出雲国風土記では
「一たび濯げば形容端正しく、再び沐すれば万病悉く除ゆ」
訳: 一度入ると美しくなり、再び入ると万病が治る。
と記されていて、現在も「神の湯」と呼ばれています!!
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玉造温泉街は松江市中心部から車で15分ほどの距離。
14時30分頃、玉造温泉に到着。チェックイン時間まで少々時間があるので「出雲玉作資料館」へ。
幹線道路から山道に入って、細い道を登って行った先にあります。
資料館の前の駐車場は小さいスペースですが、ここが人でごった返したり駐車場が満車になることはなさそうというひっそり感。 -
入館料は300円。
1階の展示室に入ってすぐ碧玉原石が。
別名で「出雲石」と呼ばれることもあるこの石、画像ではわかりにくいけれど、深く澄んだ緑色できれいです。 -
展示の最初は勾玉についての解説から。
玉の種類、石の素材、色、加工する形状…
勾玉とひとことに言っても全く違うものだという事をお勉強。 -
玉作り跡から出土した未完成の勾玉や勾玉制作道具、古墳から出土した実際の勾玉、そして玉を飾っていたハニワまで、様々な展示があります。
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勾玉を作る際に困難を極めたと言われる作業が穴あけ。
昔からの方法で実際に穴あけを体験ができるコーナーもあります。
これが意外と、と言うかかなり難しい! -
2階には「布志名焼」の展示と解説が。
布志名焼は、松江藩の御用窯で江戸時代から約270年続く伝統がある窯。
焼物の他にも、江戸時代に再開されて伝統工芸となった「近代メノウ細工」の貴重な展示もあります。
こじんまりとした資料館なので30分もあれば全部見終わりますが、なかなか興味深い内容で満足満足。
宿泊先へ向かいます。 -
玉作資料館から車で約5分。
本日の宿泊先は「佳翠苑皆美」。
明治21年創業の松江「皆美館」の別館として玉造温泉に開業したお宿。
客室は109室、和風庭園や眺望露天風呂、大小宴会場を完備した大型観光旅館です。 -
駐車場から館内に向かう通路から美しい庭園が見えます。
15時過ぎのチェックインですが、もう大勢のお客さんで賑わっています。駐車場にはレンタカーが多いかな。
バレーサービスなので暑い中荷物を持って駐車場を歩くこともなく快適にチェックイン。 -
全館10室とかいうスモールラグジュアリーが流行る中、こちらは昔ながらの大規模な旅館。
従業員の人数も多くて、着物姿の女性と法被姿の男性が揃って、いらっしゃいませー!と活気があります。
広いホールの右側にはチェックアウト専用のカウンター。 -
左側がチェックイン用のメインロビーになっていて、各グループごとにソフアー席でチェックインの手続きを。
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席に座るとすぐに、桃のジュレと「福来茶」でおもてなし。福来茶とは隠岐島に自生するクロモジをお茶にしたもの。胃腸を整える効果があるそう。
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チェックインの手続きが終わると、着物姿の中居さんにバトンタッチ。
館内を案内しつつお部屋に連れて行ってくれます。
館内は「西館」「東館」「喜多館」と3つの棟で構成されていてとても広いです。 -
この日予約していたのは、西館にある「五彩の宿り飛天 和ベッド」というカテゴリー。
10畳のお部屋にベッドが設置されていて、階層は3~5階。
ラグジュアリーさはありませんが、2023年春にリニューアルされたばかりのお部屋で、トイレバスもセパレートなので不便はありません。 -
飛天のカテゴリーだと、お部屋に設定されているアメニティーは歯ブラシと浴衣の帯のみ。
それ以外に必要なものは西館1階にあるセレクトコーナーからピックアップするシステムです。
浴衣も好みの色柄をこちらで選ぶことができます。 -
荷解きをしたら、さっそく館内散策へレッツゴー!
まずは、チェックインの際にロビーの奥に見えていた日本庭園「佳翠苑皆美 庭園」へ。
池には色鮮やかな立派な鯉が泳いでいます。
夜はライトアップされて幻想的になるのだそう。 -
こちらは1階にあるステイラウンジ「香昴茶」。
5種類の健康茶を無料サービス。
営業時間は15時から21時30分までと、翌日は7時から9時30分。
湯上がりの水分補給にピッタリ。 -
ラウンジの奥には女性専用スパ。よもぎ蒸しや岩盤浴が有料にて。
えぇー男子も岩盤浴したいよ…と夫。 -
セレクトショップ「出雲のれん」は、大きなお土産物屋さん。
山陰のお土産が揃っているほか、オリジナル出汁の試飲やお饅頭の試食もあって楽しい売店です。 -
マダム向けの洋服が揃ったブティックもあります。
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「うるわしガーデン」と名付けられた中庭には足湯と手湯、そして顔湯が。
タオル完備なので、通りがかりにいつでも利用可! -
「美顔入浴法」? 聞き慣れない言葉。
このタオルをお湯に浸して、絞って3分間顔に当てるということで「顔湯」とされているよう。 -
この湯は源泉ということで、熱っつあつ。
すぐに絞る事は無理無理。
タオルの端を指先でつまんで持って、少し冷ましてから絞ります。
これを顔に当てると気持ちいいこと!! じ~んわりと温まります。
気持ちいいだけでなく、温泉成分のクレンジング作用と保湿作用で古い角質を除去し肌を整え美肌に近づけるんだって。
すごいぞ源泉!!
美肌になれますようにー。 -
そして期待大の温泉は1階と9階にあります。
1階は大きな浴場、9階はこじんまりだけど最上階ということもあり露天風呂からの眺望がgoodとのこと。
この写真は9階のホール。
入口のモニターで現在入浴中の人数を確認できるシステムです。ちょうど利用者が少ないタイミングだったので、ここで入浴タイム。タオルも備えてあるので散策途中でもサラッと入浴可!
ルンルンで入浴。清潔だし眺望もよくて素敵な浴場でしたが、ここは塩素の匂いが強くて‥。
そういえば大浴場は天然温泉だけど源泉かけ流しとは書いてなかったな…
ちょっとテンション↓↓ -
とはいえさすがの温泉。入浴後のお肌はさらさら♪
さっぱりしてお次は温泉街の散策へ。 -
三方を山に囲まれたこの土地。
宍道湖に注ぐ玉湯川に沿って16軒の温泉宿があります。
どの宿も人の出入りが多く、街の中も家族連れや若い女性が散策していて思いの外にぎわっていました。
ごめんなさい正直、玉造温泉ってもっともっと、しなびていると思ってました‥。 -
神話の街ということもあって、こんな看板が。
「全部見つけたらハッピー」と書いてあります。スタンプラリーみたいで楽しそう。 -
神様の像はすべて「せんとくん」の作者で有名な籔内佐斗司さんの作品。
かわいい神様をたくさん見つけたけれど、全部で何個あるのか分からないな…
全部見つけてないかもしれないけれど、楽しくてハッピーになれました。 -
こちらは「まがたま橋」。
いろんなところで勾玉のオブジェを見ましたが、こちらが一番大きな勾玉スポット。
人気の撮影場所のようです。 -
玉湯川沿いには足湯が2か所。
足湯の看板にも〝美肌〟の文字。 -
お湯が噴出している部分には柵がしてあります。
何気に手をつけてみると熱っつあつ。
これは足湯は無理!!
と思っていたら、あ、温度が書いてある。
ここの泉温は64℃とな!?
温度を確かめずに、ジャブンと浸かると痛い目にあうやつー!! -
川沿いの足湯以外だと、こんなオシャレな足湯もあります。
こちらは整備されて温度調節もしてあるようで、だいぶぬるい。
ここならゆっくり入れそうだけど、川沿いの野生味あふれる熱っつあつの源泉足湯を見た後だとちょっとパンチにかける… -
そしてこちらも源泉に触れられる場所。
「湯薬師広場 たらい湯」は無料で温泉を持ち帰ることができる人気スポット。
持ち帰り容器がない人は空のボトルを200円で購入できます。
肌のキメが整い、お肌にうるおいを与えるといわれる玉造のお湯は「天然の化粧水」とも言われているそうで、持ち帰り用に多くの人が購入していました。 -
もちろん、ここのお湯も熱っつあつ!!
200円の持ち帰りボトルもかわいくて、ちょっと欲いなーと思ったけれど、こんな熱々のお湯をプラスチックボトルに入れることに気が引けて購入は見送り。
次の機会があったなら、瓶製のボトルを持って来よう。 -
パンフレットで見ていた「勾玉島」を発見。
勾玉の形に石を組んだ人口の建造物。
勾玉島の中には、触ると幸運が訪れるという「青めのう」があるので、川に落ちないように飛び石を渡って触りに行きます。 -
川の水が増水すると簡単に水没してしまうというこの勾玉島。
看板によると水没確率は51%というから、この景色を見れるのはラッキーに傾いているね! -
踏み外さないように飛び石を渡って、島に入って、ツルツルした触感の幸せの石をさわさわ。
よし!幸運ゲットできた♪ -
旅館に帰り夕食へ。
お食事処はオープンキッチンの「穀厨」にて。
18時から30分刻みで、好きな時間を選べます。 -
お食事会場はリフォームされたようで、衝立でセパレートされています。お隣席の会話は聞こえるけれど、目線が合わないので大丈夫。
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いつも夜に食べすぎて朝食がしんどいので、量より質のプランにしてみましたが、ボリュームが足りないこともなくて、お酒を飲みながらのお食事にはちょうど良い量。
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まずは日本酒飲み比べ3種を。
島根の地酒、7種の中から選べます。
2人で6種試して、1番気に入った「石見銀山」を追加で注文。飲み比べは楽しい♪ -
食事の後にはおみくじの配布が。
恋占いと開運占いがあって、お好きな方をどうぞと。
夫婦共に開運占いをチョイス。なかよく2人とも中吉。
この梅の木に結んでおけば、1年間保管して、毎年1月のとんど祭りで焼納してもらえるみたい。 -
20時頃に夕食を終え、徒歩3分ほどの場所で開催されている玉造温泉夏まつりへ。
このお祭りは7月20日から8月31日までの間、毎日開催とのこと。
キッズ夜店では、射的や魚すくい(おもちゃの魚)に行列が。大人向けには生ビールや焼酎の販売、おつまみにはご当地メニューでどじょうの唐揚げも。
(店先の水槽で生きたどじょうがたくさん泳いでいたので、多分それが唐揚げに‥) -
川沿い特設ステージでは、毎晩21時から郷土芸能ショーが行われます。
安来節どじょうすくいや、和太鼓のショーが日替わりで。この日は雲州ひらた太鼓の迫力あるステージでした。
玉造温泉へのプチ旅行。山間の温泉街にこんなにお客さんが集まるんだとちょっとした衝撃でした。
3世代で訪れているファミリー、赤ちゃん連れの若いご夫婦や、女子旅しているマダムや若いお嬢さんグループなど、ほとんどが日本人。
ここはまだインバウンドに気づかれていない温泉地!!
海外からの賑やかな旅行者にお疲れ気味の人はぜひ玉造温泉へ~(笑)
おしまい
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この旅行記へのコメント (2)
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- harurunさん 2024/09/08 10:41:37
- はじめまして (^ー^)
- うーたさま
はじめまして。
harurunと申します。
妹との旅行記に「いいね」とフォローもしていただきありがとうございます。
プロフィールを拝見させていただきましたが、カンクンが大好きと。私がコロナ前、最後に旅行できたのがカンクンでした。パンデミック宣言ギリギリのタイミングだったので、逆にチチェン・イッツァもピンクレイクも、あまり人がいなくて旅行を満喫できました。私もあの素晴らしい海の青さは忘れることができません。
妹との旅行、後半戦にもうすぐ出発いたします。
またお立寄りいただけましたら幸いです。
また、旅行記を読ませていただきましたが、とても丁寧で自分の旅行記がお恥ずかしいようでした。
私もフォローさせていただきました。
これからもよろしくお願いいたします。
harurun
- うーたさん からの返信 2024/09/14 14:43:02
- メッセージありがとうございます。
- harurunさま
harurunさん、はじめまして。
何のご挨拶もせず突然フォローさせていただいたにも関わらずメッセージ頂きましてありがとうございます。そしてフォローしてくださってありがとうございます。
ニュージーランドへの旅行を計画していて、まずは4トラで勉強させてもらっているときに、harurunさんの旅行記に出会えました。
妹さまとの旅行(もちろん旦那さまとの旅行記も)とても素敵です!!
私も3歳年下の妹と二人姉妹なんですが、妹は出不精&場所見知りが激しい人だから、なかなか一緒に旅行してくれません…。なのでharurunさん姉妹のご旅行、とってもうらやましいです~。
後半の旅も楽しんできてくださいね!! 旅行記楽しみにしています♪
これからもよろしくお願いします。 うーた。
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