
2024/06/22 - 2024/06/22
98位(同エリア943件中)
かっちんさん
裏磐梯2日目は休暇村のレンタルサイクルにて裏磐梯最大の湖「桧原湖(ひばらこ)」(湖岸周約31km)を一周し、神秘的な美しさを見せる湖沼群「五色沼」を散策します。
桧原湖には小さな島が多く見られ、その中のひとつがカメみたいな形の「タートル君」です。
湖岸にある山神社は湖の中に「一の鳥居」が建てられおり、湖底に沈んだ「旧桧原宿」から参道が続いていたことが想像できます。私が訪れた時、湖の中に参拝者の姿が見えたのはまぼろしかも・・・
五色沼では8つの沼を巡り、各々表情の異なる色彩と風景が楽しめました。
途中、裏磐梯高原駅がありました。鉄道はどこから来るのやら・・・
なお、旅行記は下記資料を参考にしました。
・北塩原村HP
・マンホール蓋学会「耶麻郡北塩原村のマンホール」
・裏磐梯観光協会「会津米澤街道 桧原歴史館」
・真下賢一彫刻作品集:桧原大橋
・福島県HP「桧原大橋」
・デスクトップ鉄のデータルーム「国鉄連絡運輸規則別表(1986年11月1日現行)」:磐梯高原駅
・裏磐梯観光協会パンフレット「桧原湖」「五色沼湖沼群」
・磐梯山ジオパーク「五色沼湖沼群」
・カラーサイト.com「緑色・水色・青色系統の色」:色見本
・相模原市立博物館の職員ブログ「ヤマグワとマグワ」
・ウィキペディア「磐梯東都バス」「会津乗合自動車」「瑠璃色」
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 高速・路線バス 自転車 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
朝の磐梯山(休暇村)
朝起きて部屋の窓からの景色です。
左側が櫛ヶ峰、右側が磐梯山。
荒々しい岩肌を露出させた爆裂火口が見えます。 -
今日は自転車で「沼巡り」
休暇村のレンタルサイクルを借りて一日沼巡りを楽しみます。
桧原湖右岸にある休暇村から出発して桧原湖を北上します。
最初に早稲沢、大山祗(おおやまづみ)神社、桧原、道の駅裏磐梯、磐梯高原駅まで、桧原湖をほぼ一周。
次に「五色沼自然探勝路」を散策し、再び自転車で休暇村へ戻ります。 -
休暇村を9:00過ぎに出発
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今日の相棒は「内装3段ギアの自転車」
桧原湖の対岸はアップダウンが多く電動自転車かなと思いましたがバッテリーが2時間しか持たないと聞き、この自転車を選びます。 -
最初に「レンゲ沼」
休暇村から道路を挟んだ向かいにある「レンゲ沼」。 -
水生植物が茂る「レンゲ沼」
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思わず目を見張る「黄色い花の群落」(レンゲ沼周辺)
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花の名前はタンポポに似ている「ブタナ」(レンゲ沼周辺)
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イチオシ
スクスク伸びる「ノアザミ」(レンゲ沼周辺)
「私も見てね」と言ってるみたい。 -
これは「コウリンタンポポ」(レンゲ沼周辺)
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「フランスギク」(レンゲ沼周辺)
初夏の花を観賞し、いざ出発! -
北塩原村の「デザインマンホール」(桧原湖周遊道路)
村の木「オオヤマザクラ」、村の花「ミズバショウ」、村の鳥「シジュウカラ」を描いたマンホール。
仲睦まじい「シジュウカラ」に心が温まります。 -
白い花「ノイバラ」(桧原湖周遊道路)
-
イチオシ
桧原湖を泳ぐカメ「タートル君」
本当は小さな島ですが、カメみたいなので「タートル君」と命名。
自転車と同じ方向に進んでいるようですね。 -
桧原湖は釣りのメッカ
「スモールマウスバス」が釣れます。 -
対岸の美しいアーチ橋「桧原大橋」
いずれぐるっと回ってあの橋を渡ります。 -
標識「なだれ注意」
一瞬立ち止まりましたが、今は6月でした(笑) -
「早稲沢」の分岐(桧原湖周遊道路の北東部)
桧原湖周遊道路は左に曲がります。
右へ行くと山岳道路「西吾妻スカイバリー」を通り米沢へ行けます。 -
左に曲がり、しばらくして現れる「檜原歴史館」(桧原湖周遊道路の北部)
ここは江戸時代に設置され、明治21年の磐梯山噴火の後再築された「検断屋敷」を移築復元し、会津米沢街道の役割と人々の生活などを紹介する歴史館です。 -
「らぁめんや」も併設(2022/10/15の写真)
昼間は「らぁめんや」にもなります。
今日は開始時刻が1時間遅いので、食べるのをあきらめます。 -
2年前に味わった「会津山塩ラーメン」(2022/10/15の写真)
地元の天然の塩を使ったスープはあっさりしてまろやかな塩味、大きなチャーシューに太麺とあわせ美味しさは絶品です。
「会津山塩」は北塩原村の大塩裏磐梯温泉に含まれる塩分を源泉から汲み上げ、薪釜で煮詰めて作ったもの。
海の塩とは違う、まろやかさが特徴です。 -
「米沢街道と檜原宿」の説明(檜原歴史館)
米沢街道は若松城下より米沢までの14里(約56km)の街道。
檜原宿は奥州と接する重要な宿駅として検断役が配置されていました。
石高40石と米の取れない山間へき地でしたが、金山稼働や山林業と宿駅に関わる荷役などで生計を支えていました。 -
桧原湖北側から眺める「磐梯山」(桧原湖周遊道路)
-
標識「山神社(大山祗おおやまづみ神社)」(桧原湖周遊道路)
自転車を止め、山神社に参拝します。 -
湖岸にある「山神社」
階段を降ります。 -
桧原湖に建つ「一の鳥居」(山神社)
あれっ、湖の中から参拝するの?? -
イチオシ
確かに湖の中に参拝者がいる・・・(山神社)
よく見れば、謎が解けました!
湖に立つ人は舟に乗る釣り客でした。 -
2年前の秋、水位が下がっていた時の「一の鳥居」(2022/10/15の写真)
湖に向かって参道の「杉の根株」が並び、その先に「旧鳥居」の上部が湖面から顔を出しています。
参道の先の湖底には「桧原宿」があったことが想像できます。 -
水没しなかった社殿(山神社)
-
「山神社」の説明を読むと、鳥居の謎が解決!
桧原には会津三大金山の一つ「桧原金山」があり、多くの住民が暮らし繁栄していました。
明治21年(1888)の磐梯山大爆発で桧原宿が水没し、現在の桧原や金山、早稲沢へ移転。
ただし、この山神社は高台にあったため、水没を免れ当時のまま残っています。
社殿の南には、湖水の水が引くと参道にあった「杉の根株」や「旧鳥居」が見られます。
その先、約100mの湖底に桧原宿があります。
湖畔にある鳥居は水没した「旧鳥居」に代わり、新しく作られたものです。 -
イチオシ
湖の先に「一の鳥居」(桧原集落からの眺め)
自転車は先に進み、入江をまわりこんだところが現在の桧原集落。
そこから「一の鳥居」を眺めると、湖の下に桧原宿があったことがわかります。 -
案内図で「桧原宿跡」を確認(桧原集落)
-
おやっ、船の家(桧原湖)
移動には意外と便利かも・・・ -
赤べこ軍団のバリケード(桧原湖周遊道路)
会津の赤べこです。 -
「桧原トンネル」(桧原湖周遊道路)
自転車は対岸を南方向に走っています。
案内板「歩行者と自転車は左側の旧道を通行願います」
トンネルを通るのは怖いのでよかった・・・ -
旧道は森のトンネル(自転車道)
-
今度は「野鳥の森トンネル」(桧原湖周遊道路)
やはり旧道があります。 -
うっそうとした森の旧道(自転車道)
-
磐梯山の眺め(桧原湖周遊道路)
再び周遊道路に出ています。
湖にタートル君がいますね。 -
「桧原大橋」を渡りました(桧原湖周遊道路)
平成9年(1997)に完成した橋長214mのアーチ橋です。
以前は山あい700mの道で「野鳥の森」を経由していました。 -
桧原大橋の親柱(桧原湖周遊道路)
親柱の銘板彫刻は真下賢一氏の作品です。
立派な親柱ですが、おぼっちゃまくんみたいです。 -
次は「川曽根山トンネル」(桧原湖周遊道路)
トンネル内の歩道は広く、短いトンネルなので中を走ります。 -
イチオシ
遊覧船と磐梯山(桧原湖周遊道路)
-
「タートルくん」
対岸側から見ると、少し痩せたみたい。 -
眺望箇所「磐梯山」(桧原湖周遊道路)
お勧めの場所と案内されています。 -
「ノイバラ」(桧原湖周遊道路)
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白い花が並ぶ「ヤマボウシ」(桧原湖周遊道路)
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小さな沼(桧原湖周遊道路)
-
道の駅「裏磐梯」に到着
ここで昼食にします。 -
大好評の「地粉手打ちざるそばとヒレカツ丼セット」
汗だくだったので、ざるそばがスルスルと入ります。
そして、ヒレカツでパワーを補給。 -
道の駅からの眺め
再び、サイクリング開始。 -
湖に沈みかけている小島(桧原湖)
小島の多い桧原湖です。
桧原湖になる前は小高い山の頂上でしたけど。 -
登り坂が続きます(桧原湖周遊道路)
長い登り坂なので、途中から自転車を降りて押しています。 -
イチオシ
「会津バス裏磐梯高原駅」に到着(桧原湖周遊道路の南側)
ここは鉄道が走ってないのに、なぜ「駅名」なんだう??
1986年の国鉄運輸規則によれば、国鉄と会津バスが連絡運輸をしていました。
国鉄の駅から磐越西線猪苗代駅を接続駅として、会津バス「磐梯高原」との間で、片道・往復・連続等の連絡乗車券が発売できました。
「磐梯高原」からも国鉄連絡乗車券を発売し、駅と同じような営業をしていたので、バス停名称を「磐梯高原駅」としています。
現在は地域の名称にあわせて「裏磐梯高原駅」。連絡運輸は止めて建物だけ残っています。
同様のことが、国鉄から会津若松駅を接続駅として会津バス「東山温泉」とも連絡運輸をしていたので、バス停名称は勿論「東山温泉駅」です。
なるほど! -
2つのバス停
裏磐梯地区のバス路線は以前、「磐梯東都バス」が運行していましたが、利用者の低迷などから令和5年9月末(2023)にバス事業から撤退。
現在、「会津バス」が営業を引き継いでいます。
右側のバス停は、昨年まで「磐梯東都バス」の名残りです。 -
「五色沼自然探勝路」の案内図
「裏磐梯高原駅」から「五色沼巡り」ができるので、自転車を置いて終点の「五色沼入口」まで片道3.6kmを散策します。 -
「五色沼の水の色」の説明板
五色沼の神秘的な色合いは、様々な鉱物質を含んだ性質の異なる水系の水が混ざり合うことによって作り出されています。 -
最初の沼は「柳沼」(五色沼)
緑の樹木に囲まれ、五色沼の中でも透明度が高い沼です。 -
新緑のような明るい黄緑色の水面(柳沼)
-
初夏の日差しの中を散策(五色沼自然探勝路)
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ジグソーパズルの形をした木漏れ日(探勝路)
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木漏れ日の正体(探勝路)
葉と葉の隙間が広いとジグソーパズルの木漏れ日になるようです。 -
イチオシ
「青沼」(五色沼)
やや青さが混じる水面を色見本と比べると「納戸色(なんどいろ)」。
色の成分は、赤:緑:青が0:124:138。 -
イチオシ
景色が楽しめる「るり沼」(五色沼)
磐梯山をバックに、新緑の色は水面に映るとやや濃い緑色に。
「るり色」は紫みを帯びた濃い青ですが、その色とはちょっと違う。 -
大きな「弁天沼」(五色沼)
五色沼で2番目に大きな沼。
吾妻山系のなだらかな稜線が落ち着いた雰囲気の景色になります。 -
「ツルアジサイ」(探勝路)
弁天沼沿いの道で見つけました。 -
「ダイコンソウ」(探勝路)
花が落ちると雄しべと雌しべだけになり、ウニみたいです。 -
再び「弁天沼」
水面を色見本と比べると「花浅葱(はなあさぎ)」。
赤:緑:青=0:115:138 -
「ヤマグワの実」(探勝路)
赤い実から沢山の足みたいなものが出ているのは「柱頭(めしべ)」が残ったもの。
甘いので、美味しそうです。 -
「竜沼」(五色沼)
草木に覆われ、夏はほとんど姿を見せないのですが、初夏なのでかろうじて見えます。
周囲の色を映し、冬は白から薄緑、春は水色に変化。
今は濃い緑。 -
「みどろ沼(深泥沼)」(五色沼)
青、緑、赤味がかかった褐色と、さまざまな色彩を見せる沼。
光、水草、深さの違いで彩り豊かな見え方をします。 -
「赤沼」(五色沼)
水面は淡い緑色ですが、周辺に生える草が赤褐色に見えることから「赤沼」に。 -
「毘沙門沼」(五色沼)
五色沼の中で最も大きな沼で、ボートに乗って楽しめます。
五色沼湖沼群は、水質や生育植物により大きく4つに区分されます。
「銅沼系(あかぬまけい)」は、るり沼・青沼・弁天沼で、酸性が強く、水の色が青く透明度が高い湖沼。
残りの湖沼は「五色沼系」と呼ばれ、銅沼グループ、毘沙門沼・竜沼・みどろ沼グループ、柳沼グループに分けられます。 -
「五色沼入口」バス停
探勝路の終点は「五色沼入口」。
三角屋根の待合所は閉まっていたので、近くの裏磐梯観光協会に立ち寄ります。
ビジターセンターもあるのですが、現在改装中。 -
喜多方行きバス(五色沼入口)
このバスで裏磐梯高原駅へ戻ります。 -
おやっ、「レール」がある(長峯舟付付近)
裏磐梯高原駅では置いていた自転車に乗り休暇村へ帰ります。
途中で見つけたレール。もしかして鉄道があったのか??
でも、レールの先は桧原湖の中へ向かっています。
このレールは陸に上げた釣船を桧原湖へ下ろすためのインクラインでした。 -
「ムシトリナデシコ」(休暇村付近)
-
休暇村に到着
時刻は16:30。
これで7時間半のサイクリングを無事終えます。 -
休暇村の夕食
昨日とは少しだけ違うメニュー。
運動した後の夕食はモリモリ食べられて美味しかったです。
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