鹿児島の立寄り温泉を放浪する気楽な一人旅【2日目】

2024/05/27 - 2024/05/29

初日
・京都の自宅より神戸空港まで電車移動
・スカイマーク便にて鹿児島へ
・鹿児島空港より路線バスで日の出温泉へ、その後徒歩にて⇒安楽温泉⇒妙見温泉（泊）
○２日目
・妙見温泉より路線バスで日当山温泉郷を訪れた後、再び妙見温泉へ戻る（泊）
○３日目
・妙見温泉より路線バスで鹿児島空港へ
・レンタカーにて人吉幸福温泉へ
・人吉からえびのを経由して湧水町鶴丸温泉へ
・湧水町より塩浸温泉、嘉例川を経由して鹿児島空港へ戻る
・空路で神戸空港を経て京都の自宅へ戻る

7年前に家内と2人で鹿児島県内の観光地を3日間レンタカーで回り、霧島温泉と指宿温泉に泊まりました。今回は立寄り温泉を中心にした気楽な一人旅です。

エリア 新川渓谷温泉郷(鹿児島)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 3.0
• グルメ: 4.0
• 交通: 5.0

宿泊した「妙見温泉素泊りの宿きらく」の部屋からは正面に九州電力の妙見水力発電所が見えますが、朝起きるとその前を流れる天降川（あもりがわ）の水位がかなり高くなっていました。昨日、さかいだ温泉を出た時には雨が降り始めていて、深夜には雨足が強くなっている様子でした。
既に雨のピークは過ぎているようですが、水位が更に上がらないように祈るばかりです。

湯治宿と言えば自炊が定番ですが、私には初めての経験です。湯治宿は数回経験していますが、今まではいずれも食事付きで泊まっています。

炊事場にはガスコンロに電子レンジ、鍋やフライパンに食器もひと通り揃っていて何でも出来そうです。
画像はありませんが私の朝食は2回ともパスタ。麺を湯がいてまぜるだけのスパゲッティソースと言うヤツで、生風味たらこ、ペペロンチーノを持参しました。

日当山（ひなたやま）温泉郷にある日当山温泉センターに来ました。妙見温泉から日当山バス停まで路線バス（￥300）です。

看板がなければ公民館かなにかのような建物です。入浴料は￥300。

女湯との間を巨大な岩で仕切っていますが、かなり広い浴室です。湯は透明です。

浴槽の横の看板によると、古代このあたりは隼人族、熊襲族の住むところで、古代を偲ぶ熊襲風呂とあります。ここは鹿児島県でも最も古くからある温泉のようです。

帰りに受付に置いてあったチラシをいただきました。食事が付いてこんな料金で泊まれる施設は、あまりありませんね。

温泉センターの敷地内に「西郷さんの崖」と言うのがあります。説明では日当山の温泉に来ていた西郷さんはこの近くの農家に泊めてもらい、暇があると崖の下にムシロを敷いてワラジを編んでいたとありました。
説明がなければあの大きな体の西郷さんがこの崖を登ったのかいな？って思うところでした（笑）。

昨日Kさんに頂いた名湯一覧リストでは日当山温泉には温泉センターの近くにある西郷どんの湯を含めて3か所ありましたが、いずれも高評価ではありませんでしたので自分でNET 探索をして行き先を決めました。

近くに西郷どん村があり、昼食がとれるようなので寄ってみました。道路の向かい側にはユニークな西郷どん像があります。

西郷さんが度々泊まっていた農家で、元々は西郷さんの崖近くに残っていたモノをここに移築して保存しているようです。

ボランティアの男性ガイドさんからガイドブックを見せられながらいろいろと説明がありましたが、手描きの絵で構成されたガイドブックはわかりやすくて大変良かったです。

建物の横には温泉を引き込んで足湯を楽しめるようになっています。

以前はここにホテルがあったそうで、鯉の泳ぐ池のある立派な日本庭園があります。左に見える建物にある食堂でで昼食をとりました。

昼食は一汁三菜ランチセット（￥1200）にしました。主菜を3種類の中から1種類、副菜を7種類の中から2種類選びます。主菜は豚、鶏、魚の3種で副菜は野菜中心で色々あり、選ぶのに苦労しましたが美味しいランチになりました。一人で外食のランチも久しぶりです。

食堂は無垢食堂と言う名前で、地元産の食材を使った無添加の安全な料理と言った意味がありそうです。

昼食を終えて次に向かった温泉は家族湯と書かれた「新天降川温泉」で、西郷どん村から天降川に架かる橋を渡って徒歩10分ほどでした。この辺りは姫城（ひめぎ）と言う地名のようです。
事前に調べた際に日当山温泉郷には個室形式の家族湯が多くあることを知り、是非行って見ようと思っていました。そこで日当山温泉センターに入浴中、途中から入って来られた地元の人に教えてもらったオススメの家族湯がここ新天降川温泉だったのです。

自動販売機で入浴券を買いますが、1室が￥300（1時間）で2人以上でもOK のようです。1人の場合も￥300（1時間）で40分なら￥200です。受付さんに入浴家を渡すと使える部屋の番号をいくつか言われたので、その中の1室に入りました。

画像が暗いですが、入ると手前に脱衣室とベンチがあり、その奥が浴室です。

浴槽には既に湯が張ってありましたが、受付さんからは退出する時には風呂の栓を抜くように言われたので、張ってあるのは新しいお湯です。

タイのチェンマイ郊外にあるサンカンペーン温泉にも個室形式の温泉があり、何度か行ったことがあります。似てはいますがサンカンペーン温泉は男性用と女性用のゾーンが別々にあり、家族湯ではなく一人湯です。
そのイメージがあってここにやって来たのですが、こうやって二つ並んだ風呂椅子を目にした途端、何となく艶めかしく思えて・・・。

全国の温泉観光地の旅館やホテルにも貸切風呂や家族風呂があり、私も利用経験が皆無ではありませんが遠い昔の、私にとっては古代にあったようなコトのようです。

温泉を出た後も歩いていると家族湯の看板を掲げた温泉がいくつもあります。見ていると昔カラオケが流行り出した頃ですが、ロードサイドによくあったカラオケボックスを思い出しました。
￥300くらいの低料金でお湯を入れ替えながらたくさんの家族湯が営業しているなんて、この地域は如何に温泉の湧出量が多いかを実感します。


この後はスーパーに寄って夕食用に鯛の刺身、さつま揚げ、オニギリ、そしてビールと焼酎を買ってから路線バスで宿に帰りました。宿の温泉に入った後でひとり宴会をすると、今夜もバタンキューで寝てしまいました。

この旅行記へのコメント （1）

• o Fさん 2025/03/28 09:24:06

  のんびり一人旅 日当山温泉センター

  自分が旅行してる気分が味わえてイイですね！細かく書いてあって非常に参考になりました。色々楽しめそうな日当山温泉に行きたくなった、日当山温泉センターの宿泊取れなかったので姫城温泉の宿を予約しました。ありがとうございました、温泉地のデーター大事ですね。