2024/04/02 - 2024/04/04
227位(同エリア525件中)
ソウルの旅人さん
- ソウルの旅人さんTOP
- 旅行記63冊
- クチコミ9件
- Q&A回答1件
- 47,494アクセス
- フォロワー15人
「その3」は鹽竈神社参拝記
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- JALグループ JRローカル Peach
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
松島海岸駅から仙台駅に到着
午後は私用にて仙台の地下鉄に乗って泉中央駅まで行き、滞りなく用件を済ませた。 -
今夜の宿は東横イン仙台東口1号館
東横インは40年来の常宿。
夜の食事は宿近くの廻る寿司「塩釜港」に行く。塩釜港に揚がった新鮮な魚が評判の店のはずだったが、寿司は廻っていなかった。スマホにこの店のアプリをインスツールして、アプリにアップされるお品書きから注文する。初体験だが、スマホを見て注文していると、ゆっくり味わって食事が出来ない。魚の味も分からない。早々に退散した。失敗。 -
東横インをこと新しく紹介する必要はあるまい。
全国統一仕様だけではなく、韓国の東横インも同一仕様だったことに驚いた。 -
風呂と洗面所
懐かしさを覚える程、どこの東横インも同じ形である。 -
国内と韓国の東横インは掛け布団の絵柄まで同じだった。
仙台は真っ白で絵柄がない。変わっていた。
昨日とは格段の差があるとはいえ、十分な睡眠をとり爽やかに目覚める。 -
朝食会場
私の記憶ではビジネスホテルで朝食を準備したのは東横インが最初だった。
朝食が付いているので出張には東横インに泊まるようになった。 -
最初の頃はおにぎりと味噌汁だけだった。コーヒーも無かったかな?
本日の東横インの朝食はその頃と比べれば超豪華である。
宿泊料金(エコノミーダブル) 10,335円
30年前は3、000~4、000円だったはず。はっきり覚えていないけど・・。 -
仙台駅東口
今日は鹽竈神社にお詣りする。
『奥の細道』は塩竈神社訪問記が印象的である。
芭蕉の足跡を追ってみる。 -
塩釜は松島の少し手前になる。昨日と同じく仙石線に乗る。
仙台駅は初めても、既に馴染みの駅のようにスイスイと仙石線ホームまで辿り着いた。 -
塩釜は東北本線に塩釜駅がある。仙石線は本塩釜が駅名になっている。一駅手前の駅名は西塩釜、一駅先の駅名は東塩釜だった。塩釜の駅名が四つもあって紛らわし。
-
本塩釜駅
仙石線の仙台駅ホームは人が溢れ満員電車だったが、多賀城を過ぎるとガラガラになり、本塩釜下車は数人で、駅頭に人の影は疎らだった。 -
鹽竈神社への丁寧な道案内看板がある。
曇予報だったが、真っ青な青空が広がる絶好の天気になった。 -
柳の並木が続く閑かな道。広い通りだが、車の往来は少ない。
柳の薄緑色した新芽が鮮やかだった。
【俳句30】
穏やかに風を揺らして柳の芽 -
ゆっくりと神社に向って歩いて行く。
途中、古い酒蔵があった。
【俳句31】
風光る昔を偲ぶ蔵の紋 -
酒蔵。
私の住む西宮は灘五郷の一つである。冗談に西宮の語源は「二升飲めや(にしょのめや)」と云われる。
我家の横を「酒蔵通り」と命名された小路がある。通りには多くの酒蔵があった。しかし、現在その道に沿って並ぶのは日本盛・大関・白鹿・白鷹など大手酒造会社であり、中小の酒造会社は淘汰され、その酒蔵はマンションに変わった。 -
30年ほど前は、11月の新酒仕込み頃になると何ともいえない甘い馥郁たる薫りが通りにまで漂ってきた。本当に「酒蔵通り」らしい風情があった。
塩釜の酒蔵は現在も現役で使用されているようだ。 -
鹽竈神社東参道鳥居に到着。徒歩20分。
神社正面は200段以上の石段であり、同行者には絶対無理なので、なだらかなこの裏参道から上っていく。 -
石碑があった。
『曽良旅日記』
「宿、治兵へ、法蓮寺前。・・・」となっている。
芭蕉は塩釜にて法連寺前にあった治兵宿に泊まった。法連寺は明治の廃仏毀釈にて廃されたが、ここがその法連寺の跡だと記してある。 -
法連寺跡
335年前に芭蕉はここに来た。芭蕉が歩いた同じ場所を今歩いている。
そう思うと、今まで見た事も無く何も知らないこの土地が突然に親しみ深い場所に変わった。
【俳句32】
蕉翁の宿りはここら春の草 -
法連寺跡から参拝路が延びる。
緩やかな坂道だが、案外に堪える道だった。 -
鹽竈神社の手前に志波彦神社があった。
初めて聞く知らない神様だが、神社があればお詣りする。 -
神社の庭
端正に整頓された美しい庭だった。
瑞巌寺と同じく梅が満開である。 -
志波彦神社から遠く塩釜港が望める。
-
『奥の細道』
「塩竈の浦に入相の鐘を聞く。・・・」
良港らしく多くの船舶が行き交い、港として栄えてるように見える。
【俳句33】
遠霞む松島湾を望みけり -
志波彦神社拝殿
-
志波彦神社横から鹽竈神社東参道に入る。
正面ではなく横の門である。 -
参道
左の桜には鹽竈桜の表示札が立ててある。
神社境内にある鹽竈桜は国の天然記念物とのことである。 -
八重桜。四月下旬に咲く遅咲きの桜と書いてある。
【俳句34】
甦る塩釜桜てふさくら -
鹽竈神社 唐門
『奥の細道』
「早朝、塩竈の明神に詣づ」とある。
芭蕉は法連寺前の宿から朝早くに鹽竈神社に参拝している。
-
神社の狛犬
珍しい表情の狛犬である。関西以西では見ない貌である。
【俳句35】
見慣れざる狛の面差し山笑う -
ソウル景福宮光化門前のヘテ
ヘテは宮殿の守護として左右に置かれている。狛犬と同様の機能を果たす。
ヘテが狛犬の起源だとする説は古くからあるのだが、狛犬のコマはほぼ間違いなく高麗(コマ)から来た。
今まで各地の神社で夥しい数の狛犬を見てきたが、鹽竈神社の狛犬がヘテに最も似ていた。 -
拝殿
左宮・右宮に別れている。
左宮:武甕槌神
右宮:経津主神
いずれも古事記に登場する神だ。
陸奥の辺鄙な神社の祭神が中央の有名神だった。 -
拝殿
『奥の細道』
「宮柱ふとしく、彩椽きらびやかに、・・・、朝日朱の玉垣をかかやかす。」
芭蕉は彩色の鮮やかさに感激している。
総漆塗りの濃い朱色は確かに朝日に輝いていた。見事な彩色である。
【俳句36】
朱の御堂映ゆる青空松の芯 -
左の朱色が拝殿であり、その奥にある素木造りが左宮本殿である。
当然、本殿が神社の中心であり、拝殿は付属物に過ぎない。しかし本殿が粗末、拝殿が豪華という逆転は各地の神社に見られる。何故であろう。 -
右宮の本殿。
左宮同様の素木造りである。
鹽竈神社も式年遷宮が行われるそうである。神社創建当時の本殿建築物の耐久年数は20年前後だったので、20年毎に造り変える必要があった。それが慣習となり、粗末な建造物のままになった。
かもしれない!! -
左右神とは別に左横に別宮があった。
祭神:塩土老翁神
由緒書に面白い記載がある。
「神名は江戸時代以前は判然とせず、諸説があったようです。」
「別宮とはサブ・セカンドの意味ではなく、スペシャル(特別)の別である」
解釈してみよう。
《祀る神名が不詳などはありえない。この神社の本来の祭神は塩土老翁神である。神名より製塩の神だが、地名の塩釜に照らしても明白である。しかし、このローカル色濃厚な神では中央から軽んじられる。明治になって中央の有名神を勧請して祭神とするも、元の神を疎かには出来ない。元来の製塩の神を祀りたい。それが現在の形になったのだろう。》
恐らく、神社内部では別宮が主祭神である。 -
別宮から見た左右宮
拝殿の前に不釣り合いに見える、見慣れない金属製の灯籠がある。 -
『奥の細道』
「神前に古き宝灯あり。」と記されている。
その宝灯である。 -
文治の灯籠
『奥の細道』
「五百年来の俤、今目の前に浮かびて、そぞろに珍し。」
芭蕉はこの灯籠とそれを寄進した和泉三郎に多くの筆をさいている。 -
文治三年七月十日和泉三郎忠衡敬白
文治三年は西暦1187年になる。
芭蕉の陸奥旅行は1689年。芭蕉は500年前の灯籠を目の前にして、「五百年来の俤」といたく感激している。
300有余年前に芭蕉が見た同じ灯籠をみて、これがあの記事にあった文治の灯籠かと、今度は私が感激する。
【俳句37】
武士の鉄灯籠や花朧 -
文治の灯籠以外に境内には面白い文物があった。
これも灯籠の一種か。 -
精密な彫刻が施されている。
石灯籠ではなく、金属製であることが陸奥らしいか。 -
日時計
神社の庭に日時計が置かれているのは初見である。 -
内側から見た随心門(楼門)
-
楼門と鹽竈桜
鹽竈桜の開花は4月中~下旬とのことだった。
【俳句38】
みちのくの汚れなき青花の空 -
満開になれば、素晴らしいだろうと思った。
4月20日過ぎのユーチューブに鹽竈桜の満開がアップされていた。一つの蕾に50枚近いピンクの花弁を付け、全体が桃色に染まるその姿は予想以上に素晴らしい。ソメイヨシノより華やかな桜である。 -
楼門の扁額
金縁の扁額は朱漆の太柱と調和し、豪華を演出する。
境内の彩椽に眼を瞠った芭蕉はこの扁額も見ただろう。 -
楼門を潜って外に出る。
正面からの楼門。
【俳句39】
高みよりこれが桜と垂れけり -
前述のように神社正面には長い石の階段がある。
『奥の細道』
「石の階九仞に重なり、・・・」
芭蕉はこの石段を登って参拝している。特に大変だったとの感想もなく、長い石段も神社の品格を表すような記述である。
芭蕉は一日に70キロ以上も歩く健脚だった。
ここは芭蕉の真似は出来ない。 -
上るのは遠慮したが、下るのは支障ない。この石段を下りた。
石段途中から楼門を望む。 -
石段を下りた。
正門の鳥居があった。 -
鹽竈神社の正面
鳥居ー石段ー楼門ー唐門ー拝殿ー本殿と進むのが本来のお詣り順序であるが、今回はその逆回りだった。 -
陸奥の一の宮として、相応しい姿の神社だった。
【俳句40】
陸奥の一の宮とぞ風薫る -
鹽竈神社から本塩釜駅に向う帰り道、その途中にあった石碑。
東北大震災の津波は経験せざる者には判らないだろう。言葉がない。
【俳句41】
冴返る津波の水位記す札 -
石碑の横は杉玉が風に戦ぐ古風な造り酒屋だった。
-
来た時には気づかなかったが、本塩釜駅頭にも津波の碑があった。
【俳句42】
鳥曇風化させじと津波の碑 -
本塩釜駅
塩釜は街の佇まいが良かった。神社も良かった。 -
本塩釜駅ホーム
これで旅程は終了
これから仙台空港に向う。 -
仙台空港
アシアナ航空機が駐まっている。
松島海岸駅にて韓国語を話す一団と遭ったし、駅名はハングル表記されていた。
仙台から直接韓国へ行く飛行機が飛んでいる。
益々交流が深まることを願う。 -
アシアナ機の後方に写っている高架はJRの空港線である。
空港から仙台に向う車窓から民家の庭に咲く木蓮を多く見た。木蓮あるいはこぶしは北国の花に似つかわしい。
【俳句43】
みちのくの日差しに溶けて白木蓮 -
空港で食べた牡蠣フライ定食
みっともない写真で恐縮である。
20年前東北旅行をした。仙台空港からレンタカーを借りて岩手・青森・秋田を回った。その時に食べた仙台空港の牡蠣フライが忘れられない程美味しかった。
まさか同じメニューはないと思っていたが、それがあった。20年前と同じく素晴らしく美味しかった。 -
仙台空港
楽しい旅だった。 -
帰りの飛行機はピーチ
伊丹ではなく関西空港行き。
往路のJALと復路のピーチの飛行は何らの変わりも無かった。差が無い。
関空は伊丹に比べれば自宅まで1時間30分以上かかる。遥かに遠距離だ。
にも拘わらずピーチにした理由はひとえに運賃である。 -
往路:日本航空 36,240円(伊丹ー仙台)
復路:ピーチ 14,220円(仙台ー関西空港)
この格差は何故だろう。
伊丹・仙台間はピ-チ運行なし。よって往路はJALにしたが、今更ながら航空運賃の不合理を感じた。
終
おわり
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
この旅行記へのコメント (3)
-
- 熟年ドラゴン(もう後期高齢だけど)さん 2025/11/07 08:30:53
- 他に連絡手段がないので。
- お元気でしょうか?
旅行記のアップも無いのでこちらでご挨拶です。
私も喜寿になり体力の低下を感じています。しかし特に悪いところもなく何とかテニス、山登り、ダイビングにジム通いを続けています。
3年間週3くらい朝10kmのウォーキングしていましたが、去年からラジオ体操と5kmのウォーキングに変えました。
ジムでは時どき村上さんにお会いします。シルバーからコロワでカート整理されていましたが、最近リタイアされて海外へよく行かれていますよ。
近況報告とご機嫌伺いでした。
-
- 熟年ドラゴン(もう後期高齢だけど)さん 2024/05/20 04:08:08
- 甦る塩釜桜てふさくら
- 昔、塩釜桜といわれた八重桜が今ここに咲いていることよ。という意味でしょうか?
写真の説明よりも奥さまの俳句に先に目が行ってしまいますね。
お元気そうで何よりです。
飛行機の値段は差がありますね。私はLCCしか乗りません。値上がりしましたがマニラまで一万円台です。
- ソウルの旅人さん からの返信 2024/05/20 17:15:32
- Re: お元気そうで・・・
- 頻繁にアップされる登山記を拝見しております。益々、お元気そうでなによりです。
俳句はそれなりに様になっているようで、お褒めの言葉があったりします。
本人は迷惑がっていますが・・・。
マニラまで一万円代ですか。日航は仙台まで18,000円でした。ほぼ同じ運賃ですね。飛行機代が不合理であることを実感します。
ソウルの旅人
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
多賀城・塩釜・利府(宮城) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
3
64