2024/04/20 - 2024/04/20
5030位(同エリア7204件中)
ともっそさん
内藤了著「よろず建物因縁帳」シリーズを読了しました。
神や怨念や因縁のホラーに思えた第一巻から、予想もしていなかった方向で物語はどんどん進み、読み終えるのがもったいないと思いながらも最終巻を迎え。
楽しかったその興奮が冷めやらぬうちに、神話を追って島根に行こう!となりました。
島根に行くなら、やはりまずは出雲大社に参拝を。
それはすぐに決まったのですが、その後はどこを訪れようかと調べ始めると、予想の何倍も多くの神話に縁の地があることを初めて知りました。
日帰り旅なのと、帰りの飛行機は最終便とはいえ19時台のため、あまり遠くに行きすぎない場所で。。と考え、今回の旅の計画を練りました。
高知では一か所しか訪れることができなかった沈下橋ですが、グーグルマップで潜水橋を見つけたので、そちらにも立ち寄ることにしました。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
- 交通手段
- レンタカー JALグループ
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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JAL277(0705-0830) 羽田ー出雲
福岡旅行の時より出発が30分遅く、起床は少し楽です。
今回も、翼が見える席で。
ハイリフトローダーが接続されて、コンテナが載せられる作業が見えました。 -
コンテナがデッキに搬入されていきます。
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離陸前に眠ってしまい、ふと気づくと、出雲空港到着まであと少し。
出雲空港に到着したら、そこからレンタカーです。
お店の方から「サイドブレーキはフットなんです・・・」と言われましたが、むしろありがたい。ボタン式が増えましたが、私はフットタイプが「止めたぞ!」という安心感を得られるので好きです。 -
空港から出雲空港までは、約40分の距離。
出雲大社の第二駐車場に到着したのは、09:40。空港からの交通はスムーズで、出だし好調。
出雲大社に最も近い第一駐車場を探していたら通り過ぎてしまい、前の車についていったら、第二駐車場に到着。ほっ。 -
駐車場を出て10メートルほど歩くと、この景色。
遠目に見えるあれは!! -
まずは、駐車場に最寄りの、神楽殿。
前のめりになって進みます。 -
ガイドブックなどでよく見る、あの風景ですね。
大注連縄は長さ約13メートル、重さ5.2トン! この大注連縄は数年に一度、新しい注連縄へと懸け替えられるのだそうです。 -
現在の大注連縄は、2018年7月に6年ぶりに取り替えられたものだとか。神楽殿が造営されてから、7度目にあたるそう。
6年近い時間の経過を感じませんね。 -
さらに近づいて。
注連縄専用の稲を使用するんだそうです。最も古代米に近い稲の種とかなんとか。 -
この川を渡って、本殿に向かいます。
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拝殿。
こちらが本殿かと思いましたが、本殿はこの後ろの八足門のさらに奥でした。
現在の本殿は昭和34年に建て替えられたもので、古いほうは昭和28年5月に一部が不慮の火により焼亡してしまったのだそうです。 -
本殿は、お正月の数日は開放されます。
そのため、手前にある八足門で参拝します。
出雲大社は2礼4拍手1礼で、出雲大社内にあるすべての社がその参拝方法です。
ご神体は、西の方角を向いて鎮座されているそうで、参拝者からは神様の横に向かうかたちだとか。 -
2025年1月25日~31日まで特別参拝が実施されるそうです。申し込み先着順だそうですが。
神職の説明を受けながら本殿に参拝できるなんて貴重な経験ですね。 -
ご本殿の外をぐるっとまわるルートを進みます。
このあたり、空気がひんやりしているなぁと思ったら、周囲の方も同じように言っているのが聞こえました。このひんやり感は、お伊勢さんと似ているなと感じました。 -
素鵞社(そがのやしろ)。
出雲大社の参拝ルートは、ご神体が向いている先にある稲佐の浜から始めるのが正式なものです。
弁天島の社に参拝し、波打ち際の砂(波が打ち寄せてきた時の砂が良いそうです。波が引いた時の砂だと、”運気が引く”につながるからだとか)を少しいただいて袋に入れます(袋は各人で持参)。 -
稲佐の浜の砂を、こちらの社の下にある木の箱に納めて、今度は別の箱に納められている砂をいただく。この時いただく砂は、自分が納めた砂より少ない量だそうです。
こちらでいただく砂には厄除け効果があるため、持ち帰って、家の周りにまいたり、小瓶に入れて部屋に置いておくとご利益があるそうです。
私は駐車場が心配だったので、空港から出雲大社に直行しました。だって、駐車スペースがないって、大問題だし・・・。 -
1時間ほど滞在し、名残惜しいですが、お別れします。
その前に、正面に回って、銅鳥居から。 -
今回の旅でも、素敵なマンホール蓋を発見。
「出雲日御碕灯台」と「経島のウミネコ」のデザイン。
私が駐車場に戻った頃、入ってくる車で結構な混雑でした。でも広い駐車場なので、午前中はなんだかんだ言ってもスペースがありそうな感じでした。これなら、稲佐の浜に先に寄っても大丈夫だったかも。
では、次は黄泉比良坂へ向かいます。 -
ナビで検索したら、黄泉比良坂は、名称でも住所でも出てこず。。
時間があればその後に立ち寄ろうと思っていた揖夜神社は出てきたので、こちらを目標に設定。そこから黄泉比良坂までは約1キロの距離らしいので、いざとなれば徒歩で。
島根を運転していて気づきました。
信号待ちが、ほぼない。
どの信号も、ブレーキで完全に止まる前に赤から青に変わります。出雲大社のご利益でしょうか。
ここの信号だけすごく赤が長かったのが逆に印象的でした。
海に沿って走ります。お天気がよければ、きれいな景色が見られただろうな。 -
揖夜神社に到着。
周囲は住宅地のためか、とても静かです。
燈篭(自体はなくなっていました)には亀。 -
ご鎮座についての詳細は不明とのことですが、古事記、日本書紀、出雲国風土記に記載があることから、平安時代以前には広く知られていただろう、とのこと。
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鳥居をくぐるとまず、随神門。
こちらにも太い注連縄がかけられています。 -
拝殿と本殿は随神門をくぐった先の、左手にあります。
門の正面に本殿が鎮座していない神社は、珍しいそうです。
現在修復中とのことで、参拝は向かって右にある仮拝殿で。 -
ご神木の椎の木と狛犬。
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お稲荷さんもありましたが、ハチがたくさん飛び回っていて怖かったので引き返しました。
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踏みしめられてできたような道があるので、進んでみます。
ジョージ・マロリーを真似て、「そこに道があるからだ」みたいな。 -
火守神社、料理の祖神。
水戸の神(ミナトノカミ)の孫 出雲国の国譲りの時の料理人に任命された神様。
お皿を作って火をおこし、漁師が釣り上げたばかりの新鮮なスズキのお刺身を竹かごいっぱいに作って捧げたのだそうです。 -
灯籠の足元にいる狛犬も目を引きますが、手前にちょっこり顔を出しているタケノコと、その奥 の背高タケノコよ。
そういえば、タケノコは旬真っ盛りですね。 -
黄泉比良坂に到着。
途中の道が、お互い乗用車同士だとすれ違うことができない幅でした。
駐車スペースは3台分。詰めても、ぎりぎり5台。
私が到着したのは12時過ぎ。私の前にちょうど1台、到着したばかりの様子でした。
こちらに30分ほど滞在して帰る頃には、続々と車がのぼってきます。
なんでも、何とかいう映画のロケ地になったため、訪れる人が増えたんですって。 -
イザナギ命が、黄泉にまで訪れるほど会いたがった妻イザナミ命。
名前の由来は、「いざな」は「誘う(いざなう)」から、「ぎ」は男性を表す語で、「み」は女性を表す語からきている、とのこと(諸説あり)。 -
求婚はイザナミ命からイザナギ命にしたそうですが、女性から男性への求婚はマナー?違反だったらしく、それによって国産みが難航したため、イザナギ命からイザナミ命に求婚をやり直し、そこから順調に国が造られたそうです。
けれど、火の神を作り出した時にイザナミ命は命を落としてしまいます。
悲しんだイザナギ命はイザナミ命に会うため黄泉を訪れるのですが、そこで変わり果てたイザナミ命の姿に驚いたイザナギ命は、黄泉の軍勢を振り切って命からがら現世に戻ってきます。 -
イザナギ命は黄泉の軍勢から逃げる時、黄泉との境目、黄泉比良坂にたどり着き、そこに植わっていた桃の木から実をもいで投げつけます。桃には魔よけの効果があるため、黄泉の軍勢は逃げて行ったそうな。
そしてイザナギ命が黄泉の国への入り口をふさいだのが、千引の岩であるとされています。 -
すると岩の向こうから、「あなたの国の人を毎日千人ずつ殺すこととしましょう」とイザナミ命が言います。それに対しイザナギ命は「では私はこの国に毎日千五百人の人が産まれるようにしよう」と答えたのです。
これが、人間の生と死の始まりだそうです。
この神話に由来して、「天国へのポスト」が設置されています。亡くなった人に宛てて手紙が送れるようになっています。一筆書きの便せんと筆記具も備えられています。 -
どなたかが持参されたのでしょうか。
花が2輪、そっと置かれていました。 -
手前にある伊賦夜坂も行ってみます。
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塞の神。
今でも小石を積んで通る風習が残っているそうです。
祀られている塞の神は、イザナギ命が黄泉比良坂で「ここから入るな」と言って投げた杖から出現した、と言われています。 -
黄泉比良坂の次は、予定では山王寺の棚田を訪れる予定でした。
でも、雨がポツッと窓に当たり。
場所的に、雨の中の訪問は大変だろうなと思い、飛ばすことに。
その次の予定だった願い橋が繰り上げです。
スポーツやバーベキューなどでよく利用されるのでしょうか。
バック駐車が苦手なので、こういうたっぷりスペースはとても助かります。 -
願い橋。この角度からだと、橋が折れて落ちているように見えますね。
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真正面から。
近くで見ると、ずいぶん長い橋であることが実感。 -
川面が近いです。
水の流れる音が、結構激しめで。
渡って本当に大丈夫なのか?と心配になりましたが、1人の男性が渡っていく姿を見て、安心しました。 -
少し進んで、橋の上から。
人が正面を向いてすれ違うだけの幅はありますが、結構怖いと思う・・・。押すなよ、押すなよ、のコントができそう。 -
渡り切ったので、戻ります。
写真を撮りたいけれど怖いので、とりあえずしゃがむ。
けれど、しゃがんだら水が近くなったせいで恐怖が増しました。 -
水没林のような。
水鳥が何羽も休んで、そしてまた離れていきます。 -
あ~、ここでもトンビが鳴いている。
のどかだなぁ。 -
山王寺の棚田を飛ばしたため、予定より時間が残りました。
木次駅に行ってみます。 -
木次駅は、木次線の中でも駅員が常駐する数少ない駅なのだそうです。
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観光列車の「あめつち」が止まる駅のようですね。
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ここでも、のほほ~ん。
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反対側のホームに渡るには。
高架よりもこっちの方が個人的には好きです。 -
車を返して、出雲空港へ。
縁結び空港、というだけあって、ドアにもこんな装飾が。 -
何も食べていなかったことを思い出しました。(お菓子は食べた)
空港で、割子そばをいただきます。
1つの料理で味変が楽しめるのは嬉しい。 -
空港の待合室の天井に雲が。
島根は、ここ数年の国内旅行の中で、トップ3に入るほど魅力的な土地でした。次は泊まりでまた訪れたいです。
最後に空港で、島根のソウルフードと言われる「バラパン」を帰って帰りました。
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