2024/04/10 - 2024/04/12
6724位(同エリア28108件中)
青天井さん
台北市内2泊3日
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 5.0
- ショッピング
- 3.5
- 交通
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 鉄道 タクシー 徒歩 飛行機
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かつて東アジアの覇権を握っていたポルトガル人は、極東の小さな島を見つけ、「麗しの島(formosa)」と呼んだそうです。
以来、オランダ、イギリス、日本そして中国の干渉を受けてきたこの島は、今現在でも欧米での通称は「麗しの島(formosa)」なんだそうな。
肉や八角や、香水や下水や人の生活臭が色濃く渦巻くこの街は混沌とした、まさに麗しの島でありました。 -
2024年4月10日。春らしい薄い雲がたなびく空に向け出発しました。沖縄本土の辺りから雲の厚さが変わり、気が付けば眼下は一面の雲海。
雲海を抜けた先に見えた、雨に打たれる台湾の姿はなぜか美しく見えた。
世界にはいろいろな場所がありますが、台湾ほど雨が似合う場所は僕は知らない。 -
雨の台北。まずは腹ごしらえ。
観光客なんか来ない地元のローカル食堂へ。
店員さんは、外国人だとわかると辿々しくも優しい日本語で対応してくれました。 -
ガタガタと音を立てる扇風機、殺風景なタイルの床やステンレスのテーブル、鉄格子の窓から入ってくる湿った空気、冷たい色した蛍光灯の光、賑やかな地元客達の中国語。
このときやっと日本から出たんだと感じました。コロナ前の新婚旅行以来、約5年振りの海外です。 -
雨は止み厚い雲の下、龍山寺へ。
創建300年近いこのお寺は仏教だけでなく、道教や儒教なども混じり合う場所。龍山寺 寺院・教会
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思えば海外でお寺に行くのは初めての体験。
テレビなどで知ってはいたけど、ここまで派手なだとは思ってなかったです。 -
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派手な外見とは裏腹に、内部は荘厳な雰囲気でした。そのギャップはやはり日本のお寺では感じることのない心地の良い違和感。台湾の人は信仰深いと聞いていたけど、そのとおりでした。
小雨の降り始めた龍山寺。辰年に龍の名のつくこのお寺に来られたことに不思議な縁を感じ、その場を後にしました。 -
龍山寺近くの街歩き。随分と賑やかな通りがありました。有名観光地もいいですが、人の生活を間近で感じられるこういった場所の方が感動したりなんかするもんです。
いくらネットが発達しようと、五感で感じることの素晴らしさはやはり現地に行かないとわからないんだと思い知らされました。 -
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松江南京駅周辺に戻り、台湾茶葉を購入しに行きました。三福茶行さん。自家農園を持っており、高山烏龍茶や黒烏龍茶推しでした。
若いご主人は東京の大学に留学経験もある、日本語の堪能な優しい方でした。試飲もさせていただきました。
https://sanfu.7-my.com/myshop/ -
陽が落ち辺りが薄暗くなる頃、夜市に向かいました。
寧夏夜市。いくつもの夜市がある台北で、「寧夏」の名前に魅せられこの夜市を選択。 -
牡蠣の卵とじ(オムレツ)のお店。
海外で食べる牡蠣。お腹を壊すこともなく、美味しくいただきました。 -
香辛料、油、肉や人のいろんな臭いが混じり合う夜市。
外食文化の台湾では毎日こういった風景が見れるそうです。朝4時起きの疲れも吹き飛ぶ圧巻の光景でした。 -
なんかわかりそうでわからない看板が面白い。
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Uber Eatsの配達員は台北でも多く見られ、文化としての夜市は減っていくかも知れないと思いました。文明の発展と文化の衰退は表裏一体なのだと、ここ台湾でも感じることになりました。
数十年後もあの臭いや空気が、観光地としてではなく台湾の人たちの日常として残っておいて欲しい。 -
晩ごはんは、店頭で購入した鶏肉飯(ジーローハン)。
お世辞抜きで、今まで海外で食べたものの中で一番美味しかった。
スペインの生ハムもインドのカレーも、カナダのロブスターも美味しかったけど、この鶏肉飯はダントツでした。台湾ビールも日本ほどキレがなく飲みやすかった。
炭酸の弱い、たるい台湾ビールにほろ酔い気分で台湾初日の夜は更けていく。 -
朝食を食べに朝6時にホテルを出る。
夏休みの朝のようなじっとりとした朝。
お目当ての店まで15分ほど歩く。 -
夏の朝はなぜかワクワクする。
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目的のお店。台湾は朝も外食文化。
この日はたまたま他のお客さんはおらず、貸切状態。
店員さんは、僕が日本人だとわかると上手な日本語で対応してくれた。
僕はどうやら台湾の現地の人っぽく見えるらしい。
そういえば10年前も上野の路地裏で、台湾の方に「お前、台湾人か?」って話しかけられたっけ。 -
手前は鹹豆漿(シェントウジャン)。豆乳に酢とラー油、ネギ、木耳、揚げパンを入れたもの。台湾の朝ごはんの定番らしい。酢の作用で豆乳が朧豆腐のように固まる。優しくも元気が出る味で美味しかった。
奥は蛋餅(ダンピン)。小麦粉の生地で卵焼きを巻いたもの。これが別格に美味い。 -
蛋餅(ダンピン)のタレが美味すぎる。
ニンニクの効いた少し甘めの醤油のような味。 -
日本の町中華っぽいメニュー表
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鹹豆漿(シェントウジャン)のお店は台北市内に有名店があって、観光客は長時間待っておしゃれ空間で朝ごはんを食べるらしい。
今回僕が行ったこういう大衆的なお店の方が、味も価格もいいんですよ。 -
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ご主人、おはようございます。
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朝ごはんを食べ観光地九份へ移動。早い時間の観光地はほとんど観光客がおらず、いい写真が撮れました。
千と千尋の神隠しのモデル地とされる九份。
狭く急な階段と燈會(ランタン)と毒々しい看板は、まさに東洋のラビリンス。九分 旧市街・古い町並み
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このまま物語の向こう側へ行ってしまいそうな雰囲気。
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金の採掘で栄えたこの地域は、人里離れた山奥にあるため、朝の気温はそこまで高くなく過ごしやすい。
怪しげな涼しさと、晴れているのに薄暗い階段のせいで蒸し暑かった台北の朝が遠い昔のように感じる。 -
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アジアの中でも降水量が多い九份。圧倒的に雨の日が多いにも関わらず、この日は晴天。
写真は有名なお茶屋さんということで、開店直後に入店。 -
趣味で日本でも自分で淹れて飲んでいる烏龍茶。
本場で体験できて感無量。 -
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人によって何を幸せと感じるかは異なるけど、僕はきれいな景色を見ながら、その土地の風に吹かれる瞬間が幸せだと感じる。
人生で余白だゆとりだというものはすごく大切だ。 -
九份の商店街を散策。夜市などとは少し違って、日本の温泉街を濃縮したような雰囲気。
人がいない時間だからすごく歩きやすい。観光地の割に客引きが激しくないのもすごくいい。 -
あちらこちらに目を奪われて、視点が定まらない僕。
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狭い路地に駐車しているトラック。
バイクのおじさんは通り抜けできずに呆然としてました。 -
日本統治時代に九份に建てられた映画館
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確かに日本らしさが随所に見られる。
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勝手な想像だけど、人里離れた山奥で金の採掘に従事した人達にとって、映画はすごい娯楽だったんじゃないかと思う。
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人が少ない時間なので、記念に贅沢な写真を撮り九份を後にしました。
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台湾のバスは運転が荒い。ツアーのバスの運転手さんは、目視できた車は全て追い抜かないと気が済まないたちらしく、通常1時間かかるルートを見事30分で駆け抜けた。
お昼ごはんは、昨晩夜市の屋台で買った鶏肉飯。こちらは有名店らしく、平日の昼間にも関わらず人でごった返していた。 -
行列ができていたけど、5分ほどで入店できた。
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鶏肉飯と半熟卵、あとは野菜の盛り合わせを注文。
やはり鶏肉飯は抜群に美味い。旅先で食べ物が美味いというのは、その時の気分も相まって強く記憶に残る気がする。
台湾の人は本当に親日で、注文の仕方がわからない僕に身振りで教えてくれた。 -
2泊3日の過密スケジュール。お土産や買い物にも余念がない。台北市内の雑貨屋さんが集まる通りを散策する。
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台北市内は日本と同じように整然としたきれいな街並み。一本路地裏に入ると写真のようなワクワク通りがある。
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この看板の量とでしゃばり方と、毒々しい色。
台湾の街の活気が見て取れる。 -
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台北市内の公園。咲いている草花や木が日本で見るものと大きく異なる。南国の時間はゆるりと流れる。
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4月で最高気温32℃となったこの日は夕方も暑い。
台湾の人にとっては大した気温ではないらしく、公園で各々の時間を過ごしていた。 -
排出ガスなのか何なのか、夕方になるともやがかかったような空気が街を包む。
毒々しい猥雑な看板や、古びた建物が徐々にその色を増していく。 -
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行き交うタクシーや路上駐車の車、埃っぽい空気や看板たちも相まって、雰囲気はさながら摩天楼。
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この日の晩ごはんは、金品茶楼で小籠包。
台湾が世界に誇る小籠包の名店は鼎泰豊(ディンタイフォン)ですが、日本や欧米でも食べれるので台湾にしかないお店をチョイス。 -
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ほうれん草のニンニク炒め。
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メインの小籠包。熱々で皮が薄く中は汁だくですごく美味しい。
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海老餃子も美味しい。
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食後の帰り道。まだまだ気温は高くジメジメとした空気がまとわりつく。
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徐々にネオンが灯り始める街。台湾ビールを買って帰る。
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これが美味い。日本にも買って帰りました。
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台湾最終日の朝も昨日と同じお店。
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相変わらず美味いなー
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蛋餅(ダンピン)をお腹いっぱい食べたい。
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中正記念堂へ。
写真では伝わりにくいが、正面の門がめちゃくちゃでかい。国立中正紀念堂 建造物
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遠くに見える建物が、中正記念堂。
台湾(中華民国)の初代総統である蒋介石の死後、その功績を記念し建てられた建物。 -
東京にも高いビルはあるけど、重厚感がまるで違う。
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記念堂最上階に鎮座する蒋介石の像。
軍隊の軍人さんがずっと見守っており、1時間毎に交代式が行われる。
台湾の歴史を、なぜオリンピックで台湾がチャイニーズタイペイと言う名称で出場しているのかを、再度勉強し直そうと思った。 -
台北の一等地にこの規模の敷地。
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後ろのインド人が気になるけど、見れば見るほど味が出るからまあいっか。
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台湾最後の食事はまたまたローカル食堂。
観光客が来ない、延三夜市沿いを歩く。
この旅行で一番猥雑とした通り。延三夜市 散歩・街歩き
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青い看板に書かれている「檳榔(びんろう)」の文字。
檳榔とは台湾の噛みタバコで、覚醒効果があるためトラック運転手さんなどに好まれる。
石灰と一緒に口に含んで噛めば、唾液が血のように赤くなるらしい。
ずっと前からやってみたかったけど、いまいち踏ん切りがつかず購入を見送った。
この旅唯一の心残りだ。 -
お目当ての店は老麺店。
昭和3年生まれ(御歳96歳)の台湾人のおじいさんが発案した麺料理を食す。 -
ここでも店員さんに確認されず、現地の人と思いの込まれたまま話しかけられる。
ここまでくると台湾で暮らすことになっても、馴染める自信が出てくる。
96歳のおじいさんは日本統治時代に日本語教育を受けており、流暢な日本語で優しく話しかけてくれました。
32℃を記録したこの日でも「今日は暑くないヨ。」とか、「大東亜戦争のとき、僕は小学校3年生。」などもっと話したかったなあ。 -
ピーナッツを使ったタレに和えるまぜそば。
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これもまた抜群に美味い。
公共スペースに置いてある謎のソースを追加すると、味変になりさらに美味しくなる。
中毒性のあるこの麺料理、危険だがまた来たい。日本に出店したら絶対流行ると思う。 -
たくさん歩いてたくさん食べた台湾旅行はこれにて終了。旅が終わった直後にまた行きたいと思ったのは、この台湾が初めて。
いつか必ずまた来る。
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