2024/03/30 - 2024/03/30
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hijunoさん
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源氏ゆかりの場所を尋ねて、川西市に行きました。
順番は以下の通りです。
満願寺→多太神社→三ツ矢サイダー発祥の地→頼光寺→小童寺
先日、多田神社にも参拝しましたが、清和源氏の発祥の地ともあって、
周囲にも源氏に関わるお寺や神社が多いです。
清和源氏の発展の基礎を築いた源満仲やその子頼光、また僧となった源賢、
様々な人物、また彼らと関わってきた人物の関係もとても興味深かったです。
宮沢賢治や夏目漱石も愛飲していたという、三ツ矢サイダーもまた
歴史があって、面白いです。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- グルメ
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
-
まずは、満願寺から。
奈良時代創建のお寺です。
968年には源満仲が近くの多田に館をかまえてからは、源氏一門の祈願所となります。 -
入口にマップがありますが、とても広い境内のようです。
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階段を上がって、
-
イチオシ
山門。
明治14年に建てられたもの。
どことなく中国風~洋風を取り入れたもので、珍しい造りのようです。 -
金剛力士像はもと、多田院の南大門にあったものだそうです。
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とても古い像に見えました。
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イチオシ
山門をくぐり、一直線に続く石畳。
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円覚院と呼ばれていた塔頭のひとつのようで、かつては20にも及ぶ多くの塔頭があったようですが、今は、ここが残るのみ。
本坊と呼ばれています。 -
中をちらり。
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美しい庭園があるそうです。
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桜が今にも咲きだしそう。
ほんのりピンクの蕾も可愛いですね~。 -
石段を登ります。
女人厄除の階段?
33段あるそうです。 -
観音堂。
千手観音菩薩を祀るお堂。
年に1回拝観できるようです。
平安時代中期の像です。
天井にも睨みの龍が描かれています。
お堂は1668年に再建されたものだそうです。 -
第二次世界大戦の際に金属供出をされましたが、無事に返還されたそうです。
1658年の銘。 -
古い宝篋印塔?
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更に石段をのぼって、
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不動明王像の石像がありました。
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金堂。
本尊は阿弥陀如来。もとは、円覚院(現在の本坊)にあった像。
開眼阿弥陀如来ともいわれています。
奈良時代に開山した勝道上人の作と伝わります。
一つの説話が残っています。
源満仲の子 美女丸は素行が悪く、父親の満仲が家臣の藤原光仲によって暗殺されるところ、光仲の子の幸寿丸が身代わりとなって助けられます。
そのことをあとから知った美女丸は比叡山で修行に励み、のちに高僧の源賢阿闍梨になります。
その後、この満願寺で年老いた父親の満仲と母親と再会しますが、母親は両眼を病んでいました。
美女丸は母の眼のために阿弥陀如来に祈り、母の眼は回復し、その感謝で円覚院を建立したとのことです。
それ以来、眼の病の回復を願う人々が祈願するようになったとのことです。
(お寺のHPを参考)
そのほかにも、平安時代後期の十一面観音や同じく平安時代の薬師如来、聖観音菩薩が安置されています。 -
毘沙門堂。
源満仲の作と伝わる毘沙門天像を安置しています。
そのほか、勝道上人像、地蔵菩薩、帝釈天などを安置。 -
金太郎でおなじみの坂田金時の故郷、南足柄市より寄贈されたものです。
境内には坂田金時のお墓もありました。 -
坂田金時のお墓を訪ねます。
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山を登っていくよう。
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樹々に囲まれたところにあります。
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こちらがお墓。
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源満仲の長男、源頼光の家臣でもあった坂田金時の説明。
頼光四天王の一人。
源頼光も酒呑童子や妖怪退治の伝説で有名です。 -
四国八十八箇所として、石仏があります。
巡礼ができるようです。 -
後ろ向きの石仏。
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ここからの、里山に入っていくときには、入場料がいるようです。
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静かです。
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整えられた境内。
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弘法大師像があり、
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九重の石塔があります。
源氏一族の法尼妙阿が両親の極楽浄土を願って1293年に建てたものだそうです。 -
こちらも供養塔。
源家の七搭。 -
美女丸、幸女丸、藤原光仲の供養塔もありました。
三廟と呼ばれています。 -
ハイキングコースにもなっていました。
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金時茶屋とみえます。
ひと休みしたいです。 -
石畳の美しいお寺です。
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イチオシ
仁王門、内側からみたところ。
やはり、不思議な建物。
どことなく中華風であり、西洋風であり、日本風。 -
桜の木々の庭もありました。
今頃は満開かな、、、
このときは、まだまだ。 -
次に訪れたのが、多太神社です。
こちらも源氏にゆかりのある神社。
住宅街を抜けて細い道をいくと、森のような場所に静かに神社がありました。 -
説明板によると、社殿は江戸時代にできたようですが、桃山時代にも再建されており、その際の建築の材料を使っているようです。
安土桃山の建築を残した建物。 -
祭神は日本武尊ほか三柱。
源満仲が近くの多田荘に館を構えるようになってから京都の平野神社の祭神を勧請したともいわれています。
光仲の根拠地となった多田院(多田神社)からみて、この神社の方角が艮の方角になり、守護神となったようです。
近世までは平野明神と呼ばれていました。 -
次に訪れたのは、三ツ矢サイダー発祥の地です。
夫が昔から三ツ矢サイダーの大ファンで、家には必ずストックがあります。
疲れた時に、冷たい三ツ矢サイダーを飲むと生き返る気がします、たしかに。←糖分も高いので、そこは要注意してますが。
その三ツ矢サイダーの発祥が気になってました。
ここも、源氏とつながりがある場所です。 -
平安時代からこのあたりでは塩泉が湧き出ていたそうで、源満仲も療養に使ったともいわれています。
江戸時代には平野鉱泉として温泉場として栄えていました。
明治14年にイギリス人のガランによって、この鉱泉が飲料水に適していることが発見され、平野に飲料水の工場が建設されます。
これが三ツ矢サイダーの原点になりました。 -
柵があり、中には入れませんが奥には、大正天皇に飲料が納められたという
御料品製造所と書かれた、明治に造られた建物や源満仲が創建したという住吉神社があるようです。 -
イチオシ
この三ツ矢という名前にもいわれがあります。
このあたりに、源満仲が館を構えるときに、神社に祈念すると、矢を放ち、落ちたところを居城とせよ、、、とのお告げに、矢を放ったところ、人々を苦しめていた九頭の龍に当たり、その矢を拾った人に三ツ矢の姓と三本の矢羽根の紋を与えたそうです。
その伝説が三ツ矢サイダーの名前の由来となったとのことでした。
ずっと、三ツ矢サイダーの名前はどこから来ているのか不思議だったので、
これで納得しました。 -
そして、次は頼光寺。
ここは紫陽花が見事だそうです。
駐車場に入るまでが、細い道を通って行きます。
ハラハラです。 -
細い坂道の石段を上っていきます。
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整えられたお寺の境内。
源満仲の夫人 法如尼によって発がん、光仲の子の源賢僧都の開基で、光仲の長男 源頼光の子の永寿が開山しています。
源賢僧都は、幼名 美女丸です。
本尊は法如尼の念事仏、地蔵菩薩。 -
400株もの紫陽花が咲き乱れるそうですが、、、、
見てみたい~。 -
静寂な境内でした。
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最後に訪れたのは、小童寺です。
こちらも源氏に関わるお寺。
ここも、来るまで、細い道を通ってきました。
しかも細い坂道を登って駐車場にたどり着きました。
ナビばかりを頼っていると、とんでもない道にでくわしてしまう。 -
鐘楼と
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多宝塔がありました。
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本堂があり、
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お寺の縁起が書かれた説明板がありました。
平安時代に創建、開山は源賢僧都で源満仲の子供です。
ここでも、美女丸と幸寿丸のお話があります。
源満仲の子、美女丸(後の源賢僧都)が中山寺に預けられますが、狼藉を働き、怒った光仲は家臣の藤原仲光に命じて、美女丸を手打ちにするように命じますが、若君をあやめることができない仲光をみていた息子の幸寿丸が身代わりになることを申し出て、美女丸の身代わりとなります。
そのことをあとから聞いた美女丸は改心し、比叡山で修行に励み、高僧の
源賢僧都となります。
このお寺は自分の身代わりとなった幸寿丸を弔うために建立されたとあります。 -
美女丸、幸寿丸、藤原仲光の供養塔がありました。
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そして、ここにも供養塔。
こちらは、源頼光に仕えた四天王と呼ばれる、優秀な武将たちです。
坂田金時は金太郎さんで知られています。
あとの三人は、渡辺綱、碓井貞光、卜部季武です。
酒呑童子や妖怪化け物の退治のお話で有名です。 -
四天王の中でも、筆頭は、こちらの渡辺綱。
お墓も立派です。
嵯峨源氏の源融の子孫です。
渡辺氏の祖となるそうです。 -
こちらにも石碑がありました。
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源氏に関わる人々の供養塔。
静かに時が流れているように感じます。 -
古い桜の樹がありました。
春には桜、秋には紅葉が美しいお寺だそうです。 -
帰りは、見かけたお蕎麦屋さんへ。
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イチオシ
蛤の天ぷらとお蕎麦をいただきました。
揚げた手の天ぷらが美味しい。^^
春の味~。 -
イチオシ
夫は珍しく、お蕎麦を1.5倍にしていました。
多すぎて結局私も助けるはめに。。
歯ごたえのある美味しいお蕎麦。 -
お店は新しいようで、注文も今時風、タブレットで。
お会計も自動精算。
これなら、外国からのお客さんもわかりやすいですね。 -
モズクなど、セルフで。
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入口に合った自動販売機、、、焼き芋でした。
珍しい、こんな時期に、、と思いつつ、
お腹いっぱいなのに、、、、 -
この誘惑には負けます。^^;
小さなお芋でしたけれど、三種類ありました。
冷凍でしたので、帰るころには解凍されてました。
とても美味しかったです。
コンビニでも冷たい焼き芋売ってますよね~、一時期はまりました。笑 -
そして、三ツ矢サイダー、早速いただきました。笑
最後までお読みいただいて、ありがとうございます。^^
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