2024/03/19 - 2024/03/21
1777位(同エリア2441件中)
ゆーこんさん
3月に入って急きょ仕事の休みが取れることになり、ひとり旅に出かける事にしました。
別府を行き先に選んだ理由は2つあって、ひとつは昨年「さんふらわあ」の「昼の瀬戸内海カジュアルクルーズ」に乗船するために別府に立ち寄った事。もうひとつは今年の初めに大好きなNHKのテレビ番組『ドキュメント72時間』で鉄輪温泉の「貸間」が取り上げられていた事です。
本格的な「貸間」は初心者にとってはなかなかハードルが高く、ネットで検索してモダン湯治宿として人気の『サリーガーデンの宿 柳屋』さんを予約しました。
“湯治宿でゆっくりする”を唯一の目的に、敢えて細かい予定は立てずに出発しました。
交通手段は山陽新幹線で小倉へ。小倉で特急ソニックに乗り換え別府駅へ。別府駅から鉄輪温泉まではバスで行きました。
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小倉で山陽新幹線から日豊本線に乗り換え。今回は一旦新幹線の改札外に出て、JR九州でネット予約したチケットを券売機で受け取る必要がありました。
乗り換え時間は10分しかなく、新幹線の改札で券売機の場所を聞いて猛ダッシュ。たどり着いた場所に指定席券売機は1台しかなく、しかも3~4組が並んでいました。焦って見回すと、みどりの窓口の中にも券売機が2台あるのを発見。こちらでは並ぶ事なく無事に発券できました。
ホームまで走って到着したとほぼ同時に特急ソニックが到着。スプラトゥーンのラッピング電車でした。
さすがJR九州! -
別府駅に到着しました。
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駅から徒歩でトキハ別府店の地下『六盛』へ。
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名物の『別府冷麺』キムチはピリッと辛く、スープは程よく甘く。
スープが美味しかった! -
トキハ別府店から歩いて数分の竹瓦温泉です。
砂湯を体験したかったのですが、2時間待ちとの事で断念しました。平日なのに人気があるんですね。建物の写真だけ撮って駅まで引き返しました。 -
別府駅前から鉄輪温泉まではバスを利用しました。
途中一旦下車して別府市竹細工伝統産業会館を見学した後、タクシーで鉄輪温泉「サリーガーデンの宿 湯治柳屋」さんに到着しました。 -
玄関を入ったところです。どこを見ても素敵な空間。
床や階段はピカピカに磨かれています。 -
チェックインの手続きをしながら、サリーガーデンのふわふわシフォンケーキとお茶をいただきました。
キャリーケースを引きながら歩いて疲れた身体にはありがたいサービス!(別府の町は坂道だらけで、キャリーケースの重さが地味にこたえました) -
館内の案内と共に、地獄蒸しの利用の仕方の説明を受け、ようやく本日のお部屋に。
今回同じ部屋での連泊の予約が取れず、2日目は部屋を移動することになっています。
初日に泊まるこの部屋はおそらく柳屋で1番リーズナブルな四畳半の部屋。必要最低限の物がコンパクトに揃えられていて、古いけれども清潔感のある部屋です。 -
温泉で暖める方式の暖房器具。
残念ながら温度調節ができないので、四畳半では効きすぎて少々暑いくらいでした。窓を開けて外の冷気で温度調節しました。 -
柳屋の斜め前にあるスーパー「コトブキヤ」さん。
私は夕食・朝食の地獄蒸しセットを予約していたので食材を買いませんでしたが、自炊する人はここで色々買い物ができるようです。
柳屋宿泊者は近所の「むし湯」の割引券が買えるということで、700円を1割引の630円で購入しました。 -
柳屋の浴衣を着て行けば、入浴料100円が無料になるという柳屋から一番近い「すじ湯」へ。
ところが、湯の温度が47度あって、「今は入れません」とのこと。加水してない温泉ならでは。
看板の下に見えるこの『湯雨竹』という装置で湯の温度を下げるそうです。 -
「すじ湯」を諦めて、「ひょうたん湯」に行ってみましたが、思ったより大きな施設で外国人観光客で大賑わい。砂湯もありましたが、竹瓦温泉と違い砂をかけるのはセルフ。ひとりでは無理かもしれないなと入り口で引き返しました。
「竹瓦温泉」「すじ湯」「ひょうたん湯」これで3連敗。別府に来たのになかなか温泉に入れません。
宿に向かって歩いていると、こちらの「地獄原温泉」を見つけました。入り口には組合員以外の入浴時間は午後5時までと書いてあります。時刻は4時半。迷っている暇はありません。
入浴料100円を料金箱に投入しておそるおそる中に入ってみると、中は脱衣所と浴場が一緒になったタイプ。地元の方が5~6人入っていて、女子トークで盛り上がっていらっしゃいました。皆さんに挨拶して邪魔にならないよう、身体を洗って入浴。ようやく長旅の疲れを癒やすことができました! -
夕食の時間。
いよいよ初めての地獄蒸し調理です。
予約していた基本の地獄蒸しセット、1980円。 -
こうして釜にセットして。
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蓋をして、釜の下にあるバルブを全開にすると、勢いよく蒸気が上がります!
硫黄の匂いと蒸気の音に気分が上がります! -
タイマーをかけて、この間に自炊室で食器などを用意します。
複数人であれば手分けして用意ができますが、ひとりでは少し慌ただしいです。
蒸す時間は8~9分。 -
蒸し上がりました!
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談話室でいただきます。
同じテーブルになった、二人組のお姉様がたに手作りのポテトサラダやトマト等をお裾分けしていただきました。
福岡からいらっしゃったというおふたりは食料は全てご持参され、自炊されているとのこと。
私のセットを見て『高い!』とおっしゃってましたが、肉・魚介・野菜を1人分これだけ少しずつ用意するのは無理なので、私にはこれで良かったかと。おふたりは明日の朝帰るからと、他にも手作りかしわ飯や冷凍鯛焼きなど、たくさんの食材を分けてくださいました!
夕食後、宿の温泉に入浴。浴槽は広く、蒸し湯と露天風呂もありました。 -
朝食のせいろ蒸しはお宿の方が蒸してくださいます。
和食、中華、洋食が日替わりで出るそうで、本日は中華です。蒸したて点心はもちろん、アスパラガスと卵が美味でした! -
天気が良いので、海地獄まで徒歩で向かってみることにしました。
途中にあった「湯かけ上人」
自分の身体の悪い所にお湯をかけてお参りするとよいそうです。肩こりが良くなるようにお願いしました。 -
ひたすら坂道を登って、数十年ぶりに訪れた海地獄は外国人観光客でいっぱいでした。
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帰りはひたすら坂道をくだって
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冨士屋ギャラリー 一也百
明治時代に建てられた旅館の跡がショップ、ギャラリー、カフェになっています。 -
界隈のあちこちにこのような青い琺瑯看板がありました。
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2階の静かなカフェで美味しいケーキと紅茶をいただきました。
他にお客さまはいらっしゃらず、居心地のよい空間をひとり占めしてまったりしていたら…さっきまで青空が広がっていた窓の外がみるみる暗くなり、強風が吹きつけ、挙句にはアラレや雪まで降ってきました!
この日は全国的に天気が荒れたようですが、お店に入っていて良かった~ -
雨が止んだ隙をついて一旦宿に戻ってきました。
二泊目のお部屋。 -
新館のお部屋はベッド、トイレ、洗面所付きでひとりには充分すぎる広さでした。
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宿から歩いて数分の「むし湯」に来ました。
昨日、コトブキヤさんで割引券を買ってから思い出したのですが、私は閉所恐怖症なのでした!
事前にネットやガイドブックで調べてみると、小さな入り口から入り、天井の低い空間に寝転がるとか。受付で施設の方に事情を話してまずは中を見せてもらいました。
思ったより天井も高く広い空間でしたし(写真右手の石造りの建物)灯もついていたので、これなら大丈夫かも!?勇気を出して挑戦してみることにしました。
浴場で身体をさっと流して、レンタルした浴衣を着用します。
本来なら8~10分入るそうですが、「まずは2分入ってみる?私がドアのすぐそばにいるから、もしダメそうなら声掛けて。ドアも開くから出てきてもいいよ。」ととても親切に言っていただき安心していざ中へ。
少し身体を屈めて、薬草が敷き詰められた床の上に仰向けに寝ます。この石菖(せきしょう)という薬草が何とも良い香り!入った直後は熱くて無理かもと思いましたが、寝てみると以外と熱さも大丈夫です。すぐに2分のタイマー音がして、ドアを開けて「大丈夫?」と聞いてくれました。
「じゃあ、次は5分いってみる?小刻みに行こうね」と再開。結局更にもう2分追加して無事にむし湯体験完遂しました。薬草をはらい落として、後は温泉に入浴。
散々ご心配をおかけした施設の方々にしっかりお礼を言って外に出てみると、今まで感じた事のないようなスッキリ感。これが『整う』という事なのでしょうか? -
一旦宿に戻り、昨日いただいた冷凍タイ焼きを地獄蒸しで温めて頂きました。モッチモチで、電子レンジより10倍は美味しい!!地獄蒸し最強です。
(因みに食材は共同の冷蔵庫に名前を書いて保管しておきます。) -
昨日入れなかった「すじ湯」に。
本日は適温のようです。
こちらも脱衣所と浴場が一緒になったタイプで、地元の高齢女性がおひとりで入っていらっしゃいました。
ここではシャンプーや石鹸の使用はできません。 -
二日目の夕食です。
昨夜と同じセット、昨日福岡からのお二人組にいただいたもの、今朝出発された別の女性に頂いた焼きそばも加わり豪華な夕食。この地獄蒸し焼きそば(焼いてないけど)がモチモチで絶品でした。 -
あっという間に最終日。
この日の朝食は和食でした。
パン党なので洋食が食べてみたかった!
柳屋の目の前に手打ち蕎麦のお店があり、最終日にここで昼食を食べようと計画していたのですが、残念ながらこの日はお休みでした。事前に定休日も調べたつもりでしたが、店の前の貼り紙を見てみると、営業日がとても少ないようでした(◞‸◟) -
鉄輪温泉で蕎麦を食べて別府駅に向かう予定でしたがそれが叶わず、初日に入れなかった竹瓦温泉の砂湯をめざすことにしました。
チェックアウト後すぐにバスで別府駅へ向かい、竹瓦温泉に到着すると、まさかの「本日休業」。
第三水曜が休みでこの日は木曜でしたが、前日が祝日でお休みだったようです(泣)
途方にくれて駅の案内所に行くと、担当してくれた女の子がとても親身に色々提案してくれました。
(この案内所「ワンダーコンパス」は本来は外国人旅行者向けの案内所みたいですが、私のような日本人のおばちゃんにもとても親切にしてくれました。感謝!)
女の子が提案してくれた宮脇温泉の「茶房たかさきの湯」へ。
ここは温泉付きの喫茶店で、お店で飲食すれば温泉に無料で入れるとのこと。以前テレビの番組で見たことがあるような気がします。
駅から徒歩で15分くらいでしょうか。完全なる住宅街の中に看板を発見! -
広い敷地の奥にティールーム。
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落ち着いた雰囲気の店内で、マイセンのティーカップで紅茶とケーキをいただきました。
メニューにはカレーなどの軽食もありました。
先客の2人組がお風呂に入られている間にマスターとお話ししました。別府八湯温泉道の話、「YOUは何しにニッポンへ」に出演された話など、話題が豊富で話が尽きませんが、決して押しつけがましくなく、マスターの本物の温泉愛とおもてなしの心が伝わってきました。
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お庭の一角にある温泉の入り口。
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壁画はご自分で書かれたのでしょうか。
お庭の桜が咲いているから湯船に浸かりながら見てねと、窓を少しだけ開けてくださる心くばり! -
別府駅まで戻り、駅でお土産を買ったり、偶然見つけた「ラフィネ」でリフレクソロジーを受けて旅の疲れを癒してもらい、帰途につきました。
旅の間に地元の方とお話ししていると、皆さんそれぞれに「推し」の温泉があるみたいで、そこが面白かったです。
因みに私の今回のイチオシは鉄輪温泉の「むし湯」です!
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