シニアの2024　久しぶりの長距離ドライブ愛媛・岡山の巻（３）（重伝建「内子」・牛窓「ホテルリマーニ」）

2024/03/21 - 2024/03/24

旅行３日目。
春休みの旅行シーズンに入り、ANAの得旅もいつもの3000ポイントの旅は消えてなくなり、必要ポイント数がアップ、搭乗可能な空港もごく限られたものになっています。どうしよーかなー？じゃ久しぶりに車でどこかに行こうかということになりました。お気楽にも何も考えず明日出発と決め、準備不足のままグーグルマップを見ていると、徳島県の松尾川温泉というところが引っ掛かりました。四国では珍しいPH値10.2、トロトロのかけ流し温泉ということで一泊目はここに決め、二泊目は僕がこれまで訪れたことのない道後温泉にUFOラインを通って行こうと思いつきましたが、残念ながら4月中旬まで道は閉鎖でした。これがメインだったのになー！三泊目はしまなみ海道をドライブして岡山県の牛窓に宿泊ということに決定。内容は大好きな伝統的建造物群保存地区の脇町や内子、またべたな観光地ですが祖谷のかずら橋を四十数年ぶりに訪問しました。残念ながら後半は雨にたたられましたが、久しぶりの長距離ドライブを堪能しました。やっぱり体調の関係であぁー疲れた！！でも次何処に行こうか。

エリア 内子(愛媛)

• 旅行の満足度: 4.0

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 交通手段: 自家用車
• 旅行の手配内容: 個別手配

ホテルをチェックアウトし、今日はまず重要伝統的建造物群保存地区「内子」に向かいます。今日一日は残念ながら雨の予報です。

まず内子の道の駅「フレッシュパークからり」に立ち寄りました。ここは地のものが沢山おいてあり、地元の人もたくさん来ておられます。またまた美味しそうなものをたくさん買ってしまいました。

内子に来た大きな理由は「内子座」を見学することです。今年中には修理作業に入りしばらくは閉館とのことで、今見ておかなければということです。
幸いにも内子散策時には雨が上がってくれました、ラッキー！

大将５年大正天皇即位を記念して創建され、紆余曲折を経て平成２７年には国の重要文化財に指定されました。何とか生き残っていてよかったですね。

外観正面

舞台横（上手　観客席から見て右側）には義太夫席。

一般平席と方形に仕切った桝席が並ぶ。

今日はコーラスグループの練習で、１階には入場できなかった。

床本（文楽で語られる台本）。嶋大夫さん直筆の床本。

大夫が床本を載せる台（見台）で、個人の持ち物だそうです。

平席と桝席。

舞台上部の扁額には「芸於遊」と書かれている。

十八世中村勘三郎さんは、毎年この内子座で公演を行い、この小屋を大事にしてこられた。４月10日に行われる十三回忌追善歌舞伎のポスターです。

内子町の八日市・護国地区の街並み散策を始めます。観光案内所でもらったパンフレットの一部です。

元警察署が「内子町ビジターセンター」になっています。

商いと暮らし博物館

人形が座っているので一瞬ぎょっとします。

下芳我邸、今はお蕎麦屋さんです。

伊予銀行

大森和蝋燭店

職人さんの蝋燭制作工程を見ることができます。

NHKのドラマ『旅屋おかえり』ではこの店のおかみさんと職人さんが出演していました。

内子の伝統的建造物群の古い町並みは大変に抑制が効いて素敵です。多くの伝統的建造物群に指定された所でも、何軒かは、結構目立つ土産や小物を売ったりして調和を乱す店が往々にしてあります。しかし内子の町並みにはそれが全くありません。この写真はシャルムというパン屋さんですが目立たない店舗案内が店頭に張られているだけです。どの店舗も極めて控えめで調和がとれているのは稀有なことです。

昭和５７年に重要伝統的建造物群保存地区に指定され、電気は全て家の裏側から引くようにし、電柱は１本もありません。

唯一残念に思ったのは、保存地区からは少し外れてはいますが、この森文醸造の店舗です。酢卵の大々的な宣伝などを壁書きし、世界中に醤油を輸出していることを大書しています。水戸黄門、何の関係があるんでしょうね？完全に落ち着いた街並みからは浮いています。

重要文化財の、木蝋生産で巨大な財を成した豪商芳我家の本家です。漆喰を使った綺麗な鏝絵（こてえ）が随所に見られます。

土蔵の屋根下には、当時の商標「旭鶴」の鏝絵が残っています。

鏝絵、見事なものです。

本芳我家の門。

庭園だけは見学ができました。庭を見るだけでも当時の財力がわかります。

上芳我家も木蝋生産で栄えた商家、現在は木蝋資料館として見学が可能です。
地場産業と住宅のかかわりを残すものとして重要文化財に指定されています。

もう一つ、内子で感心したことがあります。これは街並みに調和した内子町立内子中学校です。古い町並みですれ違う内中の生徒たちがみんな素直に「こんにちは」と挨拶してくれることです。強制された感じは全くなく、自然と出るように感じた挨拶はとても清々しく印象に残り嬉しくなりました。

そろそろ内子を出て、牛窓に向かいます。

本降りの雨なのでしまなみ海道は通過するだけです。唯一立ち寄った瀬戸田PA。

牛窓の岡山天満屋グループのホテル「ホテルリマーニ」に到着です。

フロントロビーです。

建物自体はかなり老朽化が進んでいます。

フロント前中庭とプールです。年寄夫婦には少し気恥ずかしくなるような建物です。

ヨットも係留されています。

アサインされた部屋、40㎡は十分にある広さです。

お天気が良ければ瀬戸内海の素晴らしい眺望が開けるのですが。

部屋からの眺め。

そろそろ夕食の時間です。

夕食場所「ザ・テラス」。牛窓が日本の地中海ということでしょうか、料理はギリシャ料理のコースです。
全体として日本人向けにあっさりとした味付けで、美味しかったです。

レストランのすぐ横がオープンキッチン風になり、料理を作っている所がよく見えます。

上左　僕の頼んだ子羊
上右　前菜のサラダ
下左　鰆
下右　連合いの頼んだ牛肉

上左　僕がたのんだデザートの檸檬ケーキ。いく種類でも頼んでいいそうです。
上右　スープ、独特の味で、あっさりと美味しかったです。
下左　ハーブのパン、これもなかなか美味しかったです。
下右　せっかくなのでワインを１本。

温泉ではありませんが、大浴場が設置されています。
今日はかなりの距離を運転し疲れたので、食後ゆっくりと入り就寝です。