2022/10/09 - 2022/10/09
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モボ101さん
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スペイン北部バスク地方、ビルバオの旅行記です。
新型コロナで海外渡航が難しかった2022年8月下旬、ワクチン接種3回を条件に日本への帰国便搭乗72時間以内のPCR検査陰性証明が免除されることになり、帰国難民に陥る危険性が大幅に低下。それでも、現地で感染した場合のサポートも勘案し、この時点で既に爆謄中の海外航空券に対して、まだリーズナブルだったパックツアーでスペインバスク地方へ。コロナ明けまでまだ7か月を残していた2022年10月のことです。
初日と2日目は、スペイン(ちょっとだけ)鉄道の旅 コロナ明け前 2022年秋のバスク地方(その1 カタール航空搭乗からブルゴスまで)
https://4travel.jp/travelogue/11892542
3日目午前は、スペイン(ちょっとだけ)鉄道の旅 コロナ明け前 2022年秋のバスク地方(その2 ゲルニカのバスク鉄道)
https://4travel.jp/travelogue/11892678
3日目午後は、スペイン(ちょっとだけ)鉄道の旅 コロナ明け前 2022年秋のバスク地方(その3 ビルバオのトラム)
この旅行記です
3日目の夜と4日目の朝は、スペイン(ちょっとだけ)鉄道の旅 コロナ明け前 2022年秋のバスク地方(その4 サン・セバスティアンのバル巡り)
https://4travel.jp/travelogue/11894277
4日目の午前は、スペイン(ちょっとだけ)鉄道の旅 コロナ明け前 2022年秋のバスク地方(その5 フランス サン・ジャン・ド・リュズ)
https://4travel.jp/travelogue/11899094
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- 交通
- 4.0
- 同行者
- その他
- 一人あたり費用
- 20万円 - 25万円
- 交通手段
- 観光バス
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
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ゲルニカからツアーバスで40分ほどのビルバオに向かいます。ビルバオ(バスク語ではビルボ)は、イベリア半島北端のビスカヤ湾に面し、市街地をネルピオン川が流れる人口35万人のバスク州最大の街。その河口近くに架かる、世界遺産のビスカヤ橋へ。
ビスカヤ橋 建造物
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19世紀末に架けられたビスカヤ橋は、全長164mの世界最古の運搬橋。川を通る船の妨げにならないよう、高さ45mの橋桁から何本ものワイヤーで吊り下げたゴンドラで対岸に渡る構造。水平に動くロープウェーか空中渡し舟のような乗り物。
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歩行者は、切符を買って自動改札を通ります。
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ゴンドラには両サイドに歩行者用の客室があり、その間にクルマが2車線。自転車はクルマの間の中央部に乗せる構造。
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歩行者や車が乗り終わると、客室の扉と車道の柵を閉めて川の上へ。
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対岸まで、ゴンドラの所要時間は2分余り。
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利用客も多く、向こう岸に着いて乗客と車が入れ替わるとまたすぐに折り返して、頻繁に往復。
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両岸に立つ柱が2本の橋脚のうち、それぞれ片側にはエレベーターがあり、塔の上まで行く観光客の姿も。
ゴンドラにに乗って向こう岸に行き、エレベータで塔に上がって橋の高い所、45mの空中散歩で戻りたかったが、そんな時間がとれないのがパックツアーの悲しさ。 -
ツアーバスはビルバオの中心街へ向かい、旧市街のネルピオン川沿いに建つリベラ市場へ。川に架かる石橋は、すぐ横に見える教会名からとったサン・アントン橋。13~14世紀ごろに架けられたビルバオで一番古い橋だが、現在の橋は20世紀のスペイン内戦後の再建だとか。
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リベラ市場の正面は、トラムが行き交う電車通り。市場は階別に魚市場、肉市場、野菜市場があり、その中のフードコートで昼食に。
リベラ市場 建造物
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19世紀後半に馬車鉄道として開通した後に電化され、路線長が100kmを越えていたビルバオの市電は、1964年に全廃。それから31年後に、メーターゲージの地下鉄メトロ・ビルバオが開通。現在は2路線、総延長43kmで運行中。
21世紀になって、2002年にはLRTとしてトラムが復活。ネルピオン川沿いの全長7.8kmの1路線のみだが、旧市街から新市街と国鉄 renfe やバスク鉄道、メトロやバスターミナルをつなぐ便利な路線。運行するのは、バスク鉄道やメトロと同じエウスコトレン。車体のラッピングによる広告車が多い。 -
旧市街のリベラ広場周辺は、道路幅が狭いためかトラムは単線の併用軌道。トラムの車両は、地元バスク州の車両メーカーCAF社の製造する3車体連接の部分低床車。面長のスタイルが多いヨーロッパのLRTの中で、まん丸顔でなかなかインパクトのあるデザイン。
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それまでシーメンス等の技術で低床トラムを製造して、隣国ポルトガルのリスボン等に納入してきた CAF社だが、ウルボス(Urbos)のブランド名で自社設計のLRTを開発。ビルバオは最初の導入で、両端の車体の動力台車部分のみを高床に、それ以外を低床とした70%低床車のウルボス1。
その後、全低床車のウルボス2、ウルボス3を開発し、ヨーロッパのみならず、北米、南米、豪州、アジア、中東と世界各地に展開するCAF社のLRTの原点となった車両。 -
バルコニーのある建物が並ぶ、ビルバオ旧市街を散策。
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狭い旧市街に建つ、ビルバオ・サンティアゴ大聖堂は15世紀の建築。
サンティアゴ大聖堂 寺院・教会
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18世紀末に建てられた、ネオバロック様式の優美なオペラハウス、アリアーガ劇場。
アリアガ劇場 建造物
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オペラハウスから川の向こう側、橋を渡ると国鉄 renfe のビルバオ駅
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航海士の守護聖人を祀るサン・ニコラス教会は18世紀半ばの建築。
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優美なビルバオ市庁舎も、アリアーガ劇場と同じ18世紀末の建築で、設計者も同じ建築家なのだとか。
市庁舎 建造物
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市庁舎前のこのオブジェクトは、バスクの彫刻家の作品。この先は近代的なビルが立ち並び、後方には黒いツインタワー。
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ツアーバスで行く川沿いの道。車窓に見えるツインタワーは、日本人建築家の磯崎新とスペイン人建築家の共同設計で、2008年竣工のイソザキ・アテア。アテアは門なので、日本語では磯崎ゲートなのだとか。
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到着したのは、ネルピオン川沿いに建つグッケンハイム・ビルバオ美術館。
グッゲンハイム美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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ニューヨークのグッケンハイム美術館の分館として、1997年に港湾地区の再開発で造船所の跡地に建設された美術館は、チタン合金で構成したユニークな外観。
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川沿いには巨大な蜘蛛。フランス人ルイーズ・ブルジョアの作品で、パリのルーブル美術館でも見かけたが、世界の7か所にいるのだとか。そういえば六本木ヒルズでも見た記憶が。
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駆け足パックツアーでは、残念ながら美術館を見学する時間がとれない。とりあえずアイスで休憩。
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グッケンハイム美術館のすぐ横、川沿いの芝生軌道を行くトラム。
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400番台の3車体連接部分低床車は、ウルボス1。運転席から前方のドアの手前まで、動力台車上は高床に。
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正面から見ると同じ形状だが、500番台の車両がやってきた。
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路線の延長時に追加で導入したのでしょうか、モデルチェンジした5車体連節全低床車は、ウルボス2。
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