2024/03/13 - 2024/03/13
834位(同エリア1293件中)
Dashさん
ANAのプレミアムクラスで羽田から釧路まで向かいます。
今回も長々と語り続ける自己満足な駄文にお付き合い頂けますと嬉しいです。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- ANAグループ
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
プレミアムクラス…そう、プレミアムです。
プレミアム・ハイチュウにカントリーマアム・プレミアム、プレミアムうまい棒など数多なプレミアムの名を冠する商品が世に溢れ、かっぱえびせんでさえプレミアム化の波に巻き込まれ匠海などと高尚な名を命名される昨今。
プレミアムなポッキーに至ってはバトンドールなどとフランス語を使った挙句、1袋に4本しか入っておらず、とりあえず「プレミアム」とさえ言っておけば何をしても良い。量より質だ!が都合良く横行する日本において、このプレミアムクラスとやらは一体何がどうプレミアムなのか気になる筆者はオンラインチェックインを京急線の中で終え羽田空港へ到着しました。
今日はこれからANAのプレミアムクラスを使って釧路へ向かいます。
今回は普通席との違いを①と番号を付けて紹介していきます。 -
①プレミアムクラスの場合は専用の保安検査場が利用出来ます。この世界には保安検査場に専用なんてものが存在していたそうです。駅の改札にあるICカード専用の改札機とは訳が違います。
プレミアムクラスの利用者以外にもダイヤモンドだのルビーだったかとりあえず筆記体でグチャグチャっと書いてあるやたら読みにくいステータスをお持ちの方々も使えます。 -
保安検査場を通り抜けて左に曲がると②プレミアムクラスの場合はラウンジが利用出来ます。
他の設備とは一線を概す佇まいの扉に吸い込まれていきます。
普段は国内をLCCで移動する筆者にはラウンジなるものが到底理解出来ませんがこれがプレミアムなのだそうです。 -
こちらがラウンジです。
そこそこ人がいますね。ビジネスで使う方が多いのかもしれません。
ラウンジは南北で分かれておりANA loungeという同じものが2つあるようでした。特に2つのラウンジで置いてるものに違いがある訳ではないようです。北側と南側でゲートに近い方に入っていくのが合理的という感じです。 -
席によってはこのように滑走路が一望出来ます。窓も大きいので陽の光がよく入って来ます。
そういえば、チェックインは今回はオンラインでしてしまったので紹介しなかったのですが、ANAプレミアムチェックインという専用のカウンターが存在するようでチェックインから保安検査、ラウンジが1つの動線として繋がっています。
ただ…分かりずらい。
ANAスイートチェックインというものもあり、こちらはステータスが一番高い人限定。ウェブサイトを見ただけの知識で「専用のやつはこれかな?」と思ってエスカレーターを上がって目の前のものに入ろうとするとどうやら違うらしく、奥まで行く必要があるようです。
金と銀、ウニとイクラなら最上級と上級の区別は付きますが、スイートとプレミアムって日本人からするとどっちがどっちか分かりずらい…
最上級クラスがプレミアムクラスですが、ステータスとしてはダイヤモンドに続いて2番目というのが知らないと分かりにくいですね。 -
あまり写真を撮り過ぎると怪しさ満点なのでたくさんは撮れなかったのですが、こちらは飲み物やお酒、ビール、軽いお菓子などが置かれていました。
珍しいと思ったのはミルクが置いてあった事ですね。ラウンジに来てまで「牛乳を飲もう」という需要があるのかは分からないですが、あるという事は需要あるんでしょうね。
この設備が少なくとも2つ、もしかすると奥にもう一つで合計3つあったかもしれません。多少混んでも大丈夫ですね。 -
慣れないプレミアムに身体が追い付かないので一番ふかふかそうなソファに座りました。
椅子の種類は豊富でビジネスや旅行、グループなど用途に合わせて選べます。
ちなみにこのラウンジに関してはANAのエコノミーのお客さんであっても3000円を払えば利用出来るようです。 -
1人がけの席もたくさんあります。確認はしませんでしたが先ほどのソファー席でもコンセントはあったのでほぼ全席にあると思います。
こちらだと少しテーブルが小さいのでビジネスマンの人達はカウンターのような場所に座ってる方が多かったです。 -
出発の時間が近づいて来たので満喫したラウンジを出てゲートへ向かいます。
ラウンジに馴染みがなさ過ぎて一体いつ出ていけば良いのかわからず、少々早めに出ました。 -
釧路行きは69番ゲート。一番奥まで歩きます。
-
今日の飛行機は767-300ERです。どうも今回乗るのは国際線用の機材のようで、ビジネスクラスに当たる座席がプレミアムクラスとして使われているみたいですね。
比較的大きな機体が釧路に入っている事はあまりないですが、普段この路線に入る飛行機のエンジンに問題があるとかで整備に入った関係で、地方路線にも代打で入ってるとかなんとか。釧路へ飛んだ次の週では小さめの飛行機が入っていました。
まもなく搭乗です。
③プレミアムクラスの場合は優先搭乗があります。一番上のダイヤモンドの次に呼ばれます。 -
全景が最後まで撮れなかったので友人に写真を借りましたが今日の飛行機はこれです。比較的古い機体なので代打の後は貨物機への転用かそのまま引退していくのかもしれません。乗る機会は少しづつ減っていく事でしょう。
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④座席はもはや言うまでもありません。上級クラスに相応しい重厚感のある座席です。
プレミアムクラスの場合は2-1-2の配置です。これは国際線、国内線関係なく同じ配置のようですね。
真ん中の1列だけ独立しているのはなかなか珍しいです。 -
座った時の景色はこんな感じです。前の座席が果ての向こう側です。なんせこの席だけで窓3つ分は占有しています。
搭乗と同時にCAさんがご挨拶に来てくれました。 -
機内全体はこんな感じです。プレミアムクラスは全部で7列で35席、この区画だけでもかなり広く感じます。全席ではプレミアムクラスを含め202席です。
一応は国際線に出ていく時は韓国、中国や香港にビジネスクラスとして飛んでいるようです。 -
ボタンや座席の機能などは右側に集約されています。
コンセントとUSBに小物入れとイヤホンジャック、シートの電動リクライニングボタンと結局最後まで一体何だったのかよくわからないボタンがあります。
一番先端はカクテルテーブルです。飲み物はここに置けます。 -
横はいらっしゃらないようです。35席の内10席程度埋まっていたかと思います。
ここから見ても凄まじいシートピッチに驚くばかりです。
シート自体は1世代か2世代前のビジネスクラスのものになるのだと思います。おおよそ2010年代前半の辺りに全盛期だったものでしょう。最近のビジネスクラスはもっと個室型と言いましょうか、壁があるものが増えて来たように思いますね。
一番奥の座席どころか隣すら見えないのが主流です。
実際の占有面積はさておき、どういう訳かこの広さや壁の少なさが最近の飛行機とは少し違う懐かしさを感じます。 -
前便の遅れを引きずり少し遅れてゲートを出ました。この日は風が強く全体的に遅れがある日でした。
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第二ターミナルを出てしまえばものの数分で滑走路です。
いよいよ離陸です。今日の滑走路は34R、いわゆる北向きに離陸します。
今使っているC滑走路は北風時には主に国際線を含めた北、北東、西へ向かう便が使用します。 -
無事に離陸です。強い風の中を揺れながらグイグイ登って行きます。
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飛行機は東京の高層ビル群を左手に高度を上げながらディズニーリゾートの上空をかすめ、江戸川の上空を北へ抜けて行きます。大抵の北海道行きは今写真にも見えている荒川の上を通る事が多いのですが、今回は江戸川の上を通り千葉県船橋市付近にお住まいの皆様に轟音を聴かせる形です。
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比較的揺れの多いところを飛んでいますが、ここは一体どこでしょうかね?
ディスプレイで確認しようとしたのですが国際線機材の地図はざっくり「日本の右の方」という事だけ教えてくれました。
5000kmとか飛ぶ時は「あ、もう半分来たんだ」くらいに思うんですけどね、あのマップ。1000kmくらいだとガバガバ過ぎて逆にもうわからない。 -
まあどこだろうがシートベルトサインも消えたのでかつてない広さのシートを倒して楽しみます。
身長175cmの筆者ですが、少し倒したくらいでは脚が届く事はありません。何度も言いますが前方に対しては驚異的な広さです。 -
前のポケットに入っているものも紹介しましょう。
こちらがプレミアムクラス用のヘッドホンです。おそらくノイズキャンセリングではないとは思いますが、普通席に比べて良いものを置いています。 -
スリッパもあります。結構ちゃんとしたモコモコの毛があるやつです。長くても数時間程度のフライトでスリッパまで用意されてるのはちょっと嬉しいですよね。1泊6000円くらいのホテルにあるやたら足が突っ込みにくい上に2時間後には破損し始めるものよりだいぶ頑丈に作られています。
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マップのオートモードを押すと自動でズームをしてくれました。今は宮城県辺りを飛行中のようです。宮城県と知ったところで雲でもはや見えませんが、もうそんな場所まで来てしまったのですね。
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⑤プレミアムクラスの場合は機内食があります。
国内線で機内食というのがいかにも上級クラスという感じがします。
揺れるとの予想だったので出るか心配でしたが、揺れが少ないところで無事に頂けました。
飛行機の醍醐味と言っても過言でもない機内食の時間です。 -
メニューも付属しています。飲み物の選択もこちらに記載があります。
文字が小さいのでこちらにも書いておきますが、今日は
1、桜海老と蕗の御飯
2、おぼろ豆腐 鶏そぼろ餡
里芋 海苔佃煮しそ風味、鰊昆布巻き
トマトとチーズのとうふちくわ
3、チキンと長芋のサラダ コンソメゼリー
4、小柱 筍 菜の花 蓬味噌掛け
5、浅蜊のオリーブマリネ キャベツとオニオンサラダ
6、牛肉伊達巻き寿司、手毬寿司
7、味噌汁
というオシャレすぎて読んだだけでは想像が付かないメニューです。
なんだコンソメゼリーって。粉末以外の形で見たこともないあれがゼリーになる事あるのか。
⑥お酒の提供もありました。今回は頂かなかったのですが、メニューでは記載がありました。 -
中身はこんな感じです。基本的には冷たいものになりますが味も美味しく量もちょうど良かったです。確かに一食としては小さく見えるかもしれませんが、1時間のフライトで短い時間で食べるとなるとこれで十分でした。あとはやっぱりお味噌汁が付くだけでだいぶ違う気がします。国際線のエコノミークラスと比べるのはナンセンスかもしれませんが、それよりは確実にグレードは上に感じます。
ちなみにお弁当の方式は地方路線のみで大阪や福岡の幹線になると陶器で提供されているようです。 -
機内食も食べてシートをグイーッと思いっきり倒せばもう気分はこれから海外旅行です。
このままカナダ辺りまで連れて行って欲しいくらいですね。
国内線でちゃんと機内食というのが人生で初めての体験なので、なかなか新鮮でした。
座席は現在主流の完全にフルフラットになる訳ではなく、あくまで椅子という形は保ったまま深く倒れていく感じです。
ANAによると「ANA Business cradle」というそうです。ゆりかごという意味だそうです。
今日のように揺れるフライトではだいぶアグレッシブなゆりかごになりましたが、これはこれでなかなか快適なシートでした。 -
少し寛いで外に目をやると岩手県辺りから北東に進路を取り太平洋上に出ていました。
新千歳や函館ですと本州からすぐに北海道に入って行きますが、釧路の場合は列島が見えなくなるような場所を飛んでいきます。
もうすぐで降下です。 -
高度を落としてくるとようやく北海道の島が見えて来ました。海には流氷が浮いています。3月中旬と言えど北海道は真冬のような気温。この日もマイナス1度でした。雪の残る釧路へ南側から侵入して行きます。
釧路も風が強く揺れました。 -
無事に釧路に到着です。滑走路を出るとすぐにゲートなので定刻よりも少し早く着いたようです。
⑦優先降機
飛行機に乗る時は我先にと乗りたいものですが、降りる時は一刻も早く降りたいのが飛行機の不思議なところです。明確な優先降機はありませんでしたが、前方の座席なので必然的にそうなりますね。一応カウントに入れておきます。
⑧手荷物優先
釧路に住んでいる人でなければ荷物が早く出て来たところで結局は全員がバスに乗り込むまで待つ事になるのであまり意味はないですが、東京や大阪、新千歳になると話は変わります。荷物が早く出てくるか来ないかによっては乗れる電車が変わりますからね。時間短縮にも一役買っています。 -
総評はあまりのプレミアムにひたすら圧倒され続けた1時間半のフライトでした。
本来のプレミアムクラスの価格帯はエコノミークラスのおよそ2-3倍と見て良いと思います。ANAのマイレージを貯めている人などはエコノミークラスのチケットを持っている上で空席があれば路線によって7000円~アップグレードが2日前から可能になっているそうです。
チェックインから降機までこのサービスならばアップグレードの価値は十分にあると思います。
今回は本来の国内線機材ではなく国際線機材という少し特殊な例にはなりましたが、おそらくどの機体であっても大きくは変わらないでしょう。サービスやハード面に関してはこれが本当に国内線なのかと思うくらいとても素晴らしいものでした。
非常に有意義な体験でした。
飛行機の全景を撮りたかったのですが、羽田でも釧路でも乗っていた便は一番奥に泊まったので写真がなく。代わりになぜか釧路空港にいたハワイアン航空と共に今回の旅行記は終了です。
ここまでお付き合い頂きありがとうございました!
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